騎士道体質の少年と、騎士に憧れる少女の物語！　『ランス・アンド・マスクス』ステージレポート【TBSアニメフェスタ】

　ポニーキャニオンの書籍レーベル「ぽにきゃんBOOKS」より初のアニメ化作品が、TBSアニメフェスタ2015に登場！　そんな本作『ランス・アンド・マスクス』は、子安秀明先生のライトノベルを原作としたTVアニメで、子安先生自ら脚本とシリーズ構成を担当。また、監督は『四月は君の嘘』のイシグロキョウヘイさん、アニメーション制作を『結城友奈は勇者である』で話題となったStudio五組が務める。

　そんな本作の初お目見えともなったこのステージイベントでは、豪華なキャスト陣が一堂に会した。以下がその面々だ。

【出演者】
山下大輝さん（花房葉太郎役）
小澤亜李さん（鬼堂院真緒役）
沼倉愛美さん（朱藤依子役）
三森すずこさん（アリス・クリーヴランド役）
諏訪彩花さん（白姫役）
M･A･Oさん（リュウ・ユイファ役）
花守ゆみりさん（五十嵐冴役）

■ マスクの騎士は紳士か、それとも変態か!?

　まずは司会者の方の紹介で第一話の先行上映から開始された。物語の流れは以下の通り。

　現代に残った騎士団の末裔として生まれ、騎士として訓練を受けてきた主人公・花房葉太郎。彼は、か弱い女性を助けずにはいられない“騎士道体質”が体の芯まで染みついてしまっていて、ことあるごとに行く先々でひと悶着起こしてしまう。助けるだけならいいのだが、仮面をつけると普段の性格から豹変。まさしく騎士になり、助けた女性の手の甲にいきなりキスをしてしまう。しかし、現代ではもちろんそういった行為は時代錯誤もいいところで、「変態！」と罵られることも。

　そんな彼は、ある時ひとりの少女を、持ち前の騎士道体質で助けることになるのだが、葉太郎が自分を助けた仮面の騎士とはつゆ知らず、本物のヒーロー・“ナイトランサー”として彼を慕う少女・鬼堂院真緒は、騎士団を抜け出してきたために行く当てのない葉太郎を自身の家に招く。しかし、そこは幼い真緒がひとりで暮らすにはあまりにも広すぎるお屋敷だった……。
騎士と少女の出会いから、一体どのような物語が展開されて行くのか大いに期待が深まる。

　そんなふたりに加え、大きなお屋敷には付き物のメイドさん、朱藤依子とリュウ・ユイファや、金髪碧眼の少女アリス・クリーヴランドと葉太郎の愛馬である言葉を喋る白馬・白姫などが物語に花を添える。

　また、チンピラに絡まれていたところを葉太郎扮するナイトランサーに助けられた五十嵐冴は印象深い。葉太郎が持ち前の騎士道体質で手の甲にキスをしてしまったところ、顔を真っ赤にして「変態！」と罵り走り去ってしまったのだが、今後も登場することはあるのだろうか。再登場が待たれるキャラクターだ。

　上映が終わったところでキャストのみなさんが登場。この日はメインキャラクター以外のキャストが初解禁となり、舞台上には総勢7名のキャストが集結！　なかでも演じるキャラクター、白姫にちなんで馬語で挨拶した諏訪さんや、自身が演じた五十嵐冴のように「変態！」とコメントした花守さんには、会場からも大きな歓声が上がっていた。

　ひとりずつ会場のみなさんへの挨拶を済ませると、アフレコでのエピソードや第1話についてトークしていくことになったのだが、山下さん演じる葉太郎への女性陣の反応は総じて厳しめ。「町中であんなことをされたらどうですか？」と先ほどの冴の件について問いかけると「警察呼びますね」、「勝手にキスするのは……」、「ビンタされなかっただけマシ」などマジレスの嵐。そんな葉太郎を「変態じゃないんですよ！　純粋なだけなんですよ！」と擁護していた山下さんだが、これには言葉もないようだった。

　今後、そんな葉太郎は女性陣の評価をひっくり返すことはできるのだろうか。今後の展開が気になるところ。

　また小澤さんはアフレコ時に、真緒がただただ幼い子供にならないように気を付けたとコメント。大きなお屋敷にひとりで暮らしている寂しさや、賢さを表現するのが難しかったと語ってくれた。幼いながらも、時には葉太郎を引っ張っていくような面を見せる真緒の大人っぽさにも注目したい。

　次々とキャストのみなさんが、ご自身が演じているキャラクターについてのトークを展開していくと、ここで告知＆発表のコーナー！　オープニングテーマはアリスを演じる三森さんの5thシングル「Light for Knight」に決定したとのこと。三森さんはご自身の楽曲のなかで、はじめて男性目線で歌った曲で、すごくカッコいいとコメントを残した。

　最後は、小澤さんが「みんなー！放送、楽しみにしてくれるかー!?」と真緒として観客のみなさんの期待を煽るようなコメント。各キャストが放送への意気込みを語り、本作の初披露となったこのステージイベントは幕を閉じた。放送まであともう少し！　今後の続報に期待していてほしい。

■放送情報