「機会があったら、小野友樹さんとディスカッションしたい」 ゲームアプリ『夢色キャスト』城ヶ崎昴役・畠中 祐さんのコメント公開
座付きの脚本家兼演出助手となり、団員とともに日本一のミュージカル劇団を目指す、女性向けゲームアプリ『夢色キャスト』。そんな本作に出演する声優陣のコメントをお届けしている本連載の3人目を飾るのは、城ヶ崎昴を演じた畠中 祐さんだ。「両親がミュージカル役者」という畠中さん。一問一答では、幼いころから教えられてきたという演技論の一片や、深い役作りについて伺えた。
■ 役と向き合う、真摯な姿勢 城ヶ崎昴役・畠中 祐さん一問一答
Q. ご自身が演じる役に共感する部分はありますか?
A. 昴とは、似てる部分が自分には結構多いんですよ。例えば、好きな食べ物。昴は焼き肉やカレーが好きなんですけど、僕も同じように好きなんです。で、「高級料理は、味が繊細すぎてわからないから苦手」っていう気持ちもすごくわかる。きっと、フォークとナイフの使い方はわかっていたとしても、人の目とかを気にするとうまく使えなくなっちゃって、結局食事を楽しめないようなタイプだと思うんですよね。このへんは、全般的にすごく共感できます。
あとは、性格面も。音響監督も言っていたんですが、昴は元気が良くて、まわりを盛り上げてくれる“太陽みたいな子”なんです。僕も高校の時は体育祭で応援団とかやっていたので、そういう「盛り上げたい」っていう気持ちとか、明るさは持ち合わせていると思っているんで。そういう意味でも入りやすかったなと。
Q. 演じる上でのこだわりは?
A. 昴はずっとサッカーをやっていて、かなり実力があっていいところまでいっていた子なんです。きっと練習もやりこんでいただろうし、サッカーに相当な時間を割いてきたはず。だからこそ、僕自身とは違う“感性”を持っているのかなって思うんですよ。例えば、サッカー選手って、試合中はきっとまわりの選手の動きに敏感になるじゃないですか。その状態に慣れている人って、普段の生活でもまわりをよく見ているんじゃないかなって思うんです。僕自身は目の前のものしか見ていない状況でも、昴なら「向こうのほうでケータイを見てる人がいるな」とか、「エアコンの音がするな」とか、まわりがすごく気になっているかもしれない。そういう、感性の違いを理解したかった。なのでまずは、「サッカー選手ってどういう感覚でプレーしているんだろう」「どんな練習をするんだろう」といったところを勉強しました。この成果が、昴の声として反映されいてるかはわからないですけど、一応やっておこう!と思ったんですよね。
あとは、大好きだったサッカーをなくした“心の穴”といいますか、悔しさにも向き合わなきゃなと。表向きは天真爛漫で明るい性格の昴ですけど、それだけだとダメなんです。“記号”になっちゃうんで。昴は“人”ですからね。きちんと向き合って、意識して演じました。
もしまた昴を演じる機会があったら、共演者の小野友樹さん(雨宮仁役)と話をしてみたいなと思ってます。小野さんはサッカーを経て役者の世界に来ているから、昴と一番近い状況だと思うので。どっかでディスカッションさせてもらって、昴への理解を深められたらなって思いますね。
Q. 畠中さんから見て、主人公はどのように映りましたか?
A. かわいいですねー! 僕はかなりドストレートでタイプなんですよ。見た目はショートカットでかわいいし、素直だし。それに、自分のやりたいことを本気でやろうとしてる、芯の強さもありますよね。でも、その一方で弱い部分ももってて……っていうそのバランスがたまらない! ヒロインとしては最高ですよね。
Q. 『夢色キャスト』のリズムゲームパートをプレイしてみて、どう感じましたか?
A. そもそもリズムゲームって苦手なんです。アイコンがポーンってとんできて、それを正確にタップしなきゃいけない繊細なところが。なので、これまでのプレイ経験というと、自分が出ているものをちょっとだけ……って程度なんですよね……。でも、今回のはやりやすいです! アイコンじゃなくて、光ったところをタップするっていう仕様なので、今までなら「外した!」ってなるところも、許容してもらえている気がしました。わりと感覚的にできるのもいいなと。リズムゲームが苦手な方でも、これなら入りやすいんじゃないですかね?
Q. 楽曲を聴いたときの印象を教えてください。
A. 本当に「ミュージカルっぽいな!」っていうのが第一としてありました。(メロディや声の)“伸び”とかが結構あったりするし。それに、僕の両親(※)がよく「ミュージカルの歌は、歌だけど歌じゃない。言葉であり、その人のセリフなんだ」って言うんですけど、その感覚もこの作品にはあったなって思いますね。
劇中歌なので演目によって曲調がコロコロと変わるし、それを「昴が演じている」という解釈で歌わなきゃいけないのは本当に難しかったんですけど、だからこそ楽しかったです! 昴がメインになる曲は、バスケがテーマになっているんですが「試合に負けたくない!」って力が入りましたね。しかも、レコーディング自体もムチ打ちながら何回も何回も歌ったので、スポ根っぽくもありました(笑)。汗ダラダラかいて録りましたよ!
※畠中さんの両親はともにミュージカル役者として活躍している
Q. 畠中さんが夢色カンパニーのような劇団に入るとしたら、どんな分野で活躍したいですか?
A. やるとしたらやっぱり役者がいいですね。それも、三枚目とかかっこ良くない役のほうが合うなって思います。僕、カッコつけちゃうと泥臭いと言うか土臭くなっちゃうんで(笑)。なのでこのまんまで、素でできるような面白い役のほうがやりやすい気がします。
Q. 『夢色キャスト』は音楽も大切な要素になっていますが、どんな音楽を聴くことが多いですか?
A. 槇原敬之さん、スキマスイッチさん、秦基博さんとかですね。とくに槇原敬之さんは、親の影響で小さいころから聴いていました。歌詞がすごく良くて、歌詞を聴くために曲を聴いてるってくらいなんですよね。
槙原さんの歌詞って、ストレートなんですよ。変化球はほぼなく、歌詞の情景が頭にスッと浮かぶというか。そこに惹かれますね。しかもしっかり物語があるんですよ。……ポケットの中に入ったラブレターを、彼女が東京に行ってしまうまでに渡したい。そのために今僕はバイクをとばしているんだけど、結局ポケットの中でぐちゃぐちゃになったまま渡せてないんだ……って、聴くたび「ああーー! その情景浮かぶーー!!」ってなります(笑)。
Q. 最後に『夢色キャスト』のなかで畠中さんがとくに押したいところを教えてください!
A. 一人ひとりのキャラクターがとにかく立っているというか、いろんな過去を持ったいろんな人たちが集まってるんで、物語がすごく分厚いです。だから、いくらプレイしてもキャラクターを掘り下げられると思うし、長く続けられるゲームだと思います。音楽ゲームとしては入りやすくてキャッチーですし、やりやすい感じになっていると思います。誰もが楽しめるゲームだと思いますので、ぜひぜひ一人でも多くの人に体験してもらって、長く長く遊んでもらえたら嬉しいなと思います!
◆夢色キャストとは
『夢色キャスト』とは、ミュージカル劇団「夢色カンパニー」に脚本家として入団したプレイヤーが、7人のキャストと共に劇団を盛り上げていく、笑いあり、涙あり、恋あり!の新感覚ドラマチックミュージカルリズムゲームです。
【夢色キャスト】
ジャンル:ミュージカルリズムゲーム
価格:基本無料(アイテム課金あり)
サービス開始:iOS/Android 今秋配信予定
メーカー:セガゲームス
[クリエイター]
Lyric Producer:畑 亜貴
メインキャラクターデザイン:ののかなこ[FiFS]
キャラクタースーパーバイザー:曽我部修司[FiFS]
原作・シナリオ:夢色カンパニー
[CAST]
逢坂良太、花江夏樹、豊永利行、上村祐翔、林勇、小野友樹、畠中祐
>>『夢色キャスト』公式サイト
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