最終回からやる気まんまんだった!?　 Over The Rainbowが主役の劇場アニメについて監督たちに聞いてみた

　2015年10月4日(日)、アキバホールにて開催のイベント「エーデルローズ入学説明会」にて発表された劇場作品『KING OF PRISM by PrettyRhythm』。7人の新キャラクターの発表や、敵対勢力「シュワルツローズ」の登場など、内容が気になる本作ですが、イベント直後の菱田正和監督と、アニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』から生まれた伝説のボーイズユニット・Over The Rainbowのキャラクター原案を手がけた松浦麻衣さんにインタビューを実施！　発表したての本作の気になるコトをいろいろと伺いました！

■ 発表時のファンたちの反応に感動！

──まずは、劇場版の発表を終えた今の率直なお気持ちをお聞かせ下さい。

監督・菱田正和さん（以下、菱田）：去年の8月に会議に出てからずっと動いてはいたので、「やっと発表できた」って感じです。最初は「やりたいね」ぐらいの感じだったんですけど、僕と松浦さんと今回のイベントでも司会を務めた西浩子さんとタツノコの依田さん（「プリティーリズム・レインボーライブ」企画協力）という方がいるんですけど、この4人が諦めなかったからだけです。ずっと無理だといわれ続けてきたので……。もちろんファンの皆様の後押しもあったんですけど、決着がつきましたね。普通は商売から企画がスタートするんですけど、今回はやりたいという気持ちが揃って集まって出来ている企画なので、ファンの方の声も含めて「やりたい、観たい」っていうところから、ようやくここまで来たので感慨深いです。

キャラクターデザイン・松浦麻衣さん（以下、松浦）：最初は「本当にやるんだな」と思いました（笑）。やっぱり、かなり立ち上げるのが難しかったので……。

菱田：あと、『プリティーリズム』は終わってしまったんですけど、『プリパラ』という作品に引き継いているので、そっちに何らかの悪い影響があってもいけないので、普通であれば決着がつかない企画だったんですけどね。


──企画の決め手となった出来事などはあったのでしょうか？

菱田：やっぱり「観たい」と思ってくれていた人が居続けてくれたからだと思います。それは僕も観たいですし、観てもらって泣いたり笑ったりされているのを見るのが快感なので。


──今回、イベントでの発表となりましたが、ファンたちの驚きの声を間近で聞いていかがでしたか？

菱田：凄かったですね！　単なるCDを売るためだけの賑やかし程度の映像だと思われていたと思います。僕らは映像を一度観ていたので、お客さんの反応を見ていましたけど、僕はジーンときました。

松浦：あと、新キャラクターの名前が出ただけでも反響があったのが驚きでしたね。

──『プリティーリズム・レインボーライブ』の最終回では復讐に燃える法月仁の描写がありましたが、その時から続編の制作は考えられていたのでしょうか？

菱田：もう最終回の「athletic core」でOver The Rainbowの3人のCGを作った時から現場的にはやる気まんまんでした（笑）。俺たちはいつでも行けるぞと見せつけた感じになったかと思います。


──印象的には女児向け作品という枠から外れる形になるのかなと思ったのですが、ターゲット層というのはどこになるのでしょうか？

菱田：一概に大きな女の子向けという作品にはならなそうなんですよね。ある程度ちっちゃい子向けでは無いかなという位ですかね。

松浦：変わった所は、メインターゲットが女性っていうだけかもしれないです。それこそ『プリティーリズム・レインボーライブ』放送中から男性ファンが多かったので。

菱田：過激な男性ファンが多くて（笑）。ヒロ様でワーってなるのは女性が多いんですけど、カヅキで歓声を上げるのはだいたい男性ですね。

松浦：今日のイベントで、コウジの時にも男性の声が入り混じっていましたよね。


──『プリティーリズム・レインボーライブ』が男女ともに楽しめる作品だったからこそ、この様な現象が起こっているのかなと思います！　では続いて、松浦さんにお伺いしたいのですが、今回作中でも1年半が経過したと言う事で新たにキャラクターのデザインが変わった所があると思うのですが、特に意識した部分などはありましたか？

松浦：やっぱり大人びた表情にしました。あと対象が少し上になるので、デザイン的にも線を増やして密度を上げましたね。

菱田：やっぱり『レインボーライブ』の時はそういう所を意識しつつも、子供向けという衣を被っていたんでしょうね

松浦：そうですね。ちっちゃい子が分かりやすい様にはデザインしていたんですけど、今回に関しては大人の女性の方にちょっと凝ったほうが受け入れられるのかなと思います。

──イベントの中でも髪型などキャラクターのデザインに変化がありましたが、他に凝った部分はあったりしますか？

松浦：目のデザインが特に変わって、『レインボーライブ』からはボリュームが増えましたね。

菱田：一年続くTVシリーズだと簡略化しないと持たない部分があるのですが、今回はターゲットも上なので見て恋しちゃう様に描いてもらいました。


──では、菱田監督に質問ですが、今回新キャラクターも多く発表されましたが注目キャラクターなどはいたりしますか？

菱田：キービジュに出ている2人のキャラクターがいるんですけど、左下のキャラに関してはプリズムショーというものにほぼ関わった事が無い子なので、今回始めて作品に触れる方はこの子目線で観てもらえれば、一回見ることで全部分かるかなと思います。


──今回の劇場版で女性に注目して欲しいポイント、男性に注目して欲しいポイントなどはそれぞれあったりしますか？

松浦：今までも男性はメインに来ていないシリーズだったので、男性キャラクターの私生活が描かれることはほとんど無かったんですが、今回はそういう所も描かれていますので、そこに注目して欲しいです。

菱田：それこそ描かれる視点が女性から男性に変わっているので、むしろ男の人にとっては観やすくなったんじゃないかなと思います。


──最後にファンの方へ向けてメッセージをお願い致します。

松浦：『プリティーリズム・レインボーライブ』の放送が終わってから約1年半が経っているにも関わらず、ファンのかたが支持してくださっていて本当にありがたいなと思います。このような形にこぎつけられたので、何度も劇場に足を運んでいただきたいと思います。

菱田：ファンのイベント毎ごとに出る熱い支持のおかげで今回に繋がっているので、まずはその人達に感謝をしたいのと、まだまだプリズムのきらめきは消えていないぞということですかね。また皆さんと一緒に広めていきましょう。


◆ミニアルバム発売情報

●概要
アニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」から生まれた伝説のボーイズユニット・Over The Rainbowのベスト盤アルバムが発売決定！　恥ずかしがらずに・・・虹の彼方へ連れていきます！オレたちが目指すのは勝者じゃない、勇者だ…！　Over The Rainbowによる初のベストアルバムが登場。さらに、オリジナルドラマも収録！　ご新規さんも、ちょっぴり気になっているアナタも、この1枚でおさらいできます。さぁ、虹の向こうへ！

＜発売情報＞
Over The Rainbow SPECIAL FAN DISC
アーティスト名： Over The Rainbow（cv.柿原徹也・前野智昭・増田俊樹）
2015年12月23日発売 ミニアルバム EYCA-10651 2,500円（税抜）

●収録内容（CD）
01. BOY MEETS GIRL
02. Reboot
03. pride
04. FREEDOM
05.athletic core
06.Flavor
07.タイトル未定
08.オリジナルオーディオドラマ
09. BOY MEETS GIRL inst
10. Reboot inst
11. pride inst
12. FREEDOM inst
13.athletic core inst
14.Flavor inst
15.タイトル未定 inst
※内容等、変更になる場合がございます。

■KING OF PRISM by PrettyRhythm　概要

タイトル：KING OF PRISM by PrettyRhythm
公開日：2016年1月9日（土）新宿バルト9他 全国ロードショー

＜STORY＞
華々しくデビューを果たしたOver The Rainbow。
彼らを目指して、エーデルローズには続々と新入生が入学した。
4年に一度の「プリズムキングカップ」へ向けて練習を重ねるヒロ達だったが、
突如「シュワルツローズ」という対立勢力が現れて・・・

“最も女の子の心をきらめかせた男子“ だけが得られるプリズムキングになるのは、誰だ！？

＜STAFF＞
原作：タカラトミーアーツ/シンソフィア
監督：菱田正和
脚本：青葉 譲
CGディレクター：乙部善弘
キャラクター原案＆デザイン：松浦麻衣
制作：タツノコプロ
配給：エイベックス・ピクチャーズ株式会社
製作：キングオブプリズム製作委員会

＜CAST＞
神浜コウジ：柿原徹也
速水ヒロ：前野智昭
仁科カヅキ：増田俊樹
法月仁：三木眞一郎　他

>>公式サイト
>>公式ツイッター（＠kinpri_PR）