豊永利行さんが埼京線に対して謎の正義感を開眼！　ミュージカル『青春鉄道』インタビュー＆ゲネプロレポート

2015年11月18日～23日、「全労済ホール／スペース・ゼロ」にて累計20万部を突破しドラマCDの発売などのメディアミックス化が図られている大人気鉄道擬人化コミック『青春鉄道』のミュージカル『『青春－AOHARU－鉄道』が行われます。本稿では、公開ゲネプロの様子と永山たかしさん、滝川英治さん、Kimeruさん、豊永利行さんらのインタビュー内容をお届けいたします！

　

■ 個性豊かな鉄道たちが続々登場！　ドキドキな絡み満載！

舞台が始まるとKimeruさん演じる西武池袋線が登場！　西武グループの会長に陶酔している西武池袋線が会長を称える歌を披露します。迫力のある歌と音楽に最初からどんどん引き込まれていきます！

その後、個性豊かな鉄道たちが続々と登場。なかには密接な関係にある鉄道同士もいて、ドキドキな絡みが見られちゃいます♪　ここでは書けないスペシャルな変身姿も！　また、山手線は日替わりゲストが演じるということで、公開ゲネプロでは高木俊さんが演じていました。観劇する日に誰が演じるかを知りたい方はミュージカル『青春－AOHARU－鉄道』のホームページをチェックしてみてください。

鉄道たちにはそれぞれ歴史があり、悩みやこだわりを持っています。鉄道同士の会話で歴史について楽しく学べるので、その部分にも注目です。鉄道に詳しくなくても所々に解説が入るため、誰でも楽しめるのがこのミュージカルのおもしろいポイントです！

　
■ 永山たかしさん、滝川英治さん、Kimeruさん、豊永利行さんにインタビュー！

―――今回の公演への意気込みをお願いいたします。

永山たかしさん（以下、永山）：今回のキャストと過去に共演した作品が始まりだったという気持ちがあるので、「帰ってきた！」という感覚です。舞台を好きになったきっかけでもあったので、そこで応援してくださっていたお客様に僕らのこれまでの成果を見せられたら嬉しいです。

滝川英治さん（以下、滝川）：お客様のなかには初めましての方もいらっしゃいますけど、久しぶりにお会いするという方もいると思うので、そういう方たちとまた一緒に楽しみつつ各々が成長した姿を見せられたらと思っています。今回は『青春鉄道』という素晴らしい作品で、さらに一致団結した僕たちを観ていただきたいと思います。気合を入れてここまでやってきたので、よろしくお願いいたします。

Kimeruさん（以下、Kimeru）：2.5次元作品を演じたり観たりしてきましたが、今回が1番難しいと感じました。「鉄道マニア」の方に向けた内容や、地方の路線をどう表現するかなど、始まる前から課題が多くてプレッシャーを感じていたんですけど、実際に稽古をしてみると「これならいける！」と自信を持ってお客様にお届けできる作品になったのでとても嬉しいです。あと、東京に来て初めて働いたバーが江古田にあって西武池袋線に乗っていたので、思い入れがありました。電車に乗るときも「いま誰々に乗ってるな～」とキャストの顔を思い浮かべたりするので、お客様にも見終わったあと路線に愛着を持っていただけるように頑張って演じます。

豊永利行さん（以下、豊永）：過去にご一緒した皆さんが、それぞれ別の場所でいろいろな経験をしてから再会しているということで、ちょっとした同窓会気分でした。いざ稽古が始まってみると過去作品では見られなかった「あの人の意外な一面」みたいなものが見られたりして「みんな成長していてすごいな、俺負けてないかな」なんて不安を感じたりもしたのですが、こうして楽しく演じることができて本当に嬉しいです。あと、埼京線に乗ると「埼京線の秩序を守ろう」っていう気持ちになります。ただの乗客なんですけど謎の正義感が（笑）。そういう思いをお客様にも感じていただける作品になっているのではないかと思います。

―――路線（鉄道）を演じてみた率直な感想をお聞かせください。

永山：今まで気にしてなかった路線が気になる存在になりました。高崎線がイノシシと衝突したっていうニュースをみて、「（高崎線役の）直也大丈夫かな～」って心配になったり（笑）。こんなに身近にあったのに今まで気にしていなかったんだなぁと思いました。

Kimeru：見方が変わるよね。俺に関しては西武グループ全部愛し始めてるもん。西武デパートに入るだけで「はわはわ」する（笑）。西武の紙袋持ってると「ありがとうございます」って頭下げたくなる。

滝川：たまたま福岡に行く機会があって山陽新幹線に乗ったんですけど、ちょうど40周年記念だったんですよ。車内販売でグッズを真っ先に買ってしまったりして（笑）。鉄道に詳しくはなかったんですけど、バックグラウンドを広げるためにもいろいろ調べてみたら本当にかっこいいし愛着が湧いてきました。いい機会を与えていただけたなと感じました。

豊永：埼京線って痴漢が多いってよく言われるんですけど、演じる前は漠然と「なんでなんだろう」くらいに思っていたんです。でも自分が演じるってなると、痴漢の件数が多いと悔しくて、「あ、こんなに傷つくんだ」ってなりました（笑）。埼京線を守ろうと思います。

―――お客様へメッセージをお願いいたします。

永山：これまで、そしてこれからに向かっていく作品になるのではないかと感じています。舞台のセットも線路が上に向かって途切れる形であるんですけど、これから先をみんなで作っていこうという“現在地”を僕たちが走る作品になればいいなと思っています。劇場に来るまでに僕らに乗って来る、帰りも僕たちに乗って帰るっていうのを感じてもらえたらさらに楽しい作品になるんじゃないかなと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

滝川：個性的なキャラクターと歌を、パワフルな役者陣がテンポよく作り上げています。僕は勢いがいい東海道新幹線に翻弄されていますが、そんな彼を優しく見守って爽やかな風を吹かせられる存在になれればと思って演じております。最後までよろしくお願いいたします。

Kimeru：関東の方はより路線に愛着を持てるように、地方の方はこういう電車があるんだなと知っていただきつつ、僕たちの個性も楽しんでいただければと思います。いろいろなシーンでカラーの違うショートストーリーが展開しているので、おもちゃばこをひっくり返したような感覚で観ていただければ嬉しいです。

豊永：路線がとにかく多いので僕たちが第1弾として立たせていただいていますが、きっとこれからいろいろな路線が出てきたりするんじゃないかなと思います。自分の乗っている路線はどんな人物なんだろうと気になった方は原作を手に取っていただけると嬉しいです。でも原作を知らずに観ても鉄道の歴史を学べる舞台になっているので、気楽にリラックスして笑って観ていただければと思います。


ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』

原作：『青春鉄道(あおはるてつどう)』 (KADOKAWA/ 「コミックウォーカー」連載中)
原作者：青春(あおはる)
脚本：演出・作詞:川尻恵太(SUGARBOY)
音楽：あらいふとし+ミヤジマジュン
出演：
東海道新幹線　永山たかし
山陽新幹線　滝川英治
西武池袋線　Kimeru
有楽町線　阿部よしつぐ
秩父鉄道　森山栄治
高崎線　郷本直也
埼京線　豊永利行
りんかい線　山本一慶
宇都宮線　稲垣成弥
副都心線　章平

≪山手線日替わりゲスト≫
18日(水)19:00　髙木俊
19日(木)19:00　碕理人
20日(金)14:00 19:00　佐藤永典
21日(土)13:00 18:00　早乙女じょうじ
22日(日)13:00 18:00　瀬戸祐介
23日(月・祝)13:00 18:00　鎌苅健太

公演日程：2015年11月18日(水)～23日(月・祝)
会場：全労済ホール/スペース・ゼロ

主催:マーベラス/ネルケプランニング/KADOKAWA

>>ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』