【レビュー】ついに、ついに飛鳥ちゃんに声が!「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER」第9弾が発売!
『アイドルマスター シンデレラガールズ』の連続CDデビュープロジェクト「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER」の第9弾が、2016年3月2日に発売されました。
今回CDデビューとなったアイドルは大槻唯、中野有香、二宮飛鳥、相葉夕美、五十嵐響子の5人。第9弾なのでこれで累計45人のアイドルがデビューしたことになりますね。感慨深い、飛鳥以外は初期勢だしとても感慨深い。
本当はマイフェイバリットキノコアイドルである星輝子氏の魅力について666ワードで語りたいところですがそれはひとまずおいといて、今回リリースされる5人の新曲のレビューをお届けいたしましょう。押忍!
■「Radio Happy」
作詞:BNSI(MC TC)
作曲、編曲:BNSI(Taku Inoue)
「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 041」は、大槻唯(CV:山下七海さん)。パッションのギャル枠担当たる唯ですが、意外なことに曲はスタイリッシュなダンスチューン! トキめいたりエスカレったりする方のギャルとはかなり違った毛色のパッション曲に仕上がっています。
Aメロは空白を意識したサンプリング風トラック。BメロはEDMではおなじみに四つ打ちクラップなんですが、スネアがアコースティックでヌケ感が気持ち良いですね。柔らかい印象なので唯のフレンドリーなキャラと合ってる気がします。
そして解放感のあるサビへ。ここはハーモニーを強く感じるメロディアスな構成で、シンプルに動くベースラインがどことなく切ない印象を与えてくれます。元気印の中にも相応の大人っぽさがあるというか、キャピキャピしてるけどちゃんと芯はあるよーみたいな、そんなイメージです。
アイドルマスターのカバー曲で「Tip Tap Tips」がありましたが、あのテイストが好きな人にはたまらない音作りでしょう。
何よりも元気印全開な唯とのギャップがね、良いですよ。普段はあんなにノリノリなのにこのセツナサウンド感。ライブではサインライトも相まってエモ度高めの曲になること間違いなしです。
■「恋色エナジー」
作詞:ミズノゲンキ
作曲、編曲:睦月周平
「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 042」は、中野有香(CV:下地紫野さん)。さすがキュートだけあってかなりアイドルアイドルした曲ですね。押忍にゃんとかカラテガールとかそのへんにかぶいてくるかと思ったらそんなことはなかったぜ。
渋谷系っぽいオシャレなイントロを抜けてAメロへ。メロディーにはちょくちょく調号がつくので少しひねったような印象を受けますね。でも歌詞の「気合い入れて」など節々に感じる押忍感。
サビは入りの和音がとても開放的です。その後の流れは王道ながらセツナ感あるオイシイ流れ。メロがエモ度抑え目だったので非常にはえます。
しかしこの曲の一番オイシイところはズバリタイトルでしょう。「恋色」って…、まるで、「かわいいものに憧れはあるけど生来の運動系気質と恥ずかしがり屋が邪魔して上手く本音が言えないガールが一生懸命思いを伝えようとしてる感」じゃないですかー!
まぁなんせアニメに出演したアイドルが歌っているのは感慨深いものですね。アイドルのバックストーリーに思いを馳せることができるのもアイドルマスターの良きところ。デビューおめでとう、押忍にゃん!
■「共鳴世界の存在論」
作詞、作曲、編曲:烏屋茶房
「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 043」は二宮飛鳥(CV:青木志貴さん)です。全国の飛鳥ファンがこの時を待ちわびたはず。一体全体どんな曲でデビューするのかワクワクもんでしたよ。
曲名も最高にアスカってますが、いわゆるロキノン系で仕上がってきました。なるほど確かにこのテイストも持ってそうだわ、わかるわ。ちなみに作曲者の烏屋茶房さんはボカロP・歌い手としても活動されています。
ふと聞けばアイマス曲というよりかは昨今の邦ロックシーンの一角のようなバンドサウンドですが、Bメロ手前の語りパートで「あ、これ飛鳥だわ」となります。やはり飛鳥には語ってもらわねばですよ。ラストの一声も良いなぁ。
今回同時リリースされたCD5枚の中では間違いなく異質な一曲ですね。しかし飛鳥という尖ったキャラクターをガッツリ表現しており、なんだかんだで一番聞きました。実際、この年代のこういう子はこういうのが好きそう。
■「lilac time」
作詞、作曲、編曲:橋本由香利
「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 044」は、相葉夕美(CV:木村珠莉さん)。お花大好きガール、パッションの良心、・ワ・。ソーシャルゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」ではSR「ムーンライトフラワー」でお世話になった人も多いのではないでしょうか。
そんな相葉さんの曲は「あ、これはアイマス曲の中でも爽快感系のヤツだな」とすぐにわかるような感じ。どこを切ってもキャッチーなフレーズに割と早めのテンポ、そしてBメロのPPPH(ぱんぱぱんひゅー)。野太い合いの手が聞こえるようです。
木村珠莉さんのキャピっとした明るい声と正統アイドルなサウンド、すごくマッチしてます。歌詞も花にかけたものが多いんですが、その言い方も気取ってない感じがして良い。聞けば聞くほど相葉さんっぽさが出てくる。
ちなみに曲名にもなっているライラックですが、「天国はライラックの花の香りがする」などとも言われており、香り高い花としてで有名です。曲の初めに「リラの香りがする」という歌詞がありますが、リラとはフランス語由来のライラックのことです。
■「恋のHamburg♪」
作詞、作曲:BNSI(柿埜嘉奈子)
編曲:BNSI(kyo)
「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 045」は、五十嵐響子(CV:種﨑敦美さん)。15歳とは思えない家事スキル、料理スキルが光る良妻賢母系アイドルですね。曲名も相当ストレートです。音符つけちゃうストレートさです。
編曲を担当されているkyoさんは「ミツボシ☆☆★」や「Memories」も担当されており、今回の曲も打ち込みのバスドラムにそのあたりのテイストを感じます。相葉さんとは違った意味でこちらも非常にアイマスっぽい曲です。
静かなBメロのPPPH、からの盛り上げていくサビはまさに王道のアイドルライブスタイル。そしてサビ前のセリフの破壊力。2番の「もうすぐご飯だよ♪」の後には盛大な歓声が返ってくること間違いないでしょう。「野菜食べるぅううっ」ってなるにきまってる。
この全体的にプリっとしてキラキラっとした曲調は安心感がありますね。まさしくアイマスって感じの曲です。響子自体が王道的なアイドルだから音楽的にもど真ん中できた、という感じです。
しかし今回(第9弾)のキュート勢は2人とも曲名に「恋」が入ってるんです。「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER」シリーズの曲を聞くたびに、彼女たちが本当に歌いたい曲を歌っているんだなと感じるんですよねぇ…。
[文=ヤマダユウス型]
>>アイドルマスター 日本コロムビア公式サイト
>>アイドルマスター オフィシャルウェブサイト
© 窪岡俊之 © BANDAI NAMCO Entertainment Inc. © BNEI/PROJECT iM@S © BNEI/PROJECT CINDERELLA
copyright © 2015 NIPPON COLUMBIA CO.,LTD. All rights reserved. All rights reserved.