闇の歪みから生まれしガールズバンド、その素顔は?人気音ゲー『SHOW BY ROCK!!』新バンド「BUD VIRGIN LOGIC」にインタビューを敢行
音楽都市として知られる「MIDI CITY」。ここでは、音楽好きな“ミューモン”たちが、こぞってバンドを結成。頂点をめざし、日々たゆまぬ努力を重ねています。
そんなMIDI CITYに、先日スリーピースのガールズバンド「BUD VIRGIN LOGIC(バッド ヴァージン ロジック)」が登場しました! 大半の方は、すでにその存在や楽曲に触れているのではないでしょうか? ただ、その一方で明かされていないことが多いのも事実。一体なぜ、彼女たちはバンドを組んだのでしょう? 楽曲のこだわりは? そして、この先にある野望とは?
今回、アニメイトTVとしては約1年半ぶりとなる、MIDI CITYでのインタビューを敢行。ライブ後の“BVL”に様々な質問をぶつけ、前回(シュウ☆ゾーさんとクロウさんのインタビュー)同様、インタビュアーとのやりとりをできる限り忠実に記事化しました。「一癖も二癖もある」「病んでる」「触るとケガする」とウワサの彼女たちですが……果たして核心には迫れたのでしょうか? なりゆきをぜひ見届けてみてください!
■ テンションの上がったアイレーンさんが吠える!!
「地獄に落としてやるのだ!!!!!」
――ライブ、拝見しました! 儚げな声とは裏腹に、力強いサウンド……まるで漆黒の薔薇の海に埋もれたような心地です。震えました!
アイレーン:ほう? 我が闇音楽にそこまで興味を示すとは、お前はなかなか目の付け所が良いやつなのだ!
ペイペイン:アイレーン様、お疲れ様でございます。今日のライブも、沢山の下民共がBUD VIRGIN LOGICの闇音楽に心酔いたしました。お見事です! ……ところでそこの下民。いえ、記者の方。インタビューの依頼ならば、まずわたくしを通してくださいませ。
――あっ、失礼しましたペイペインさん! 感動してしまいつい勢いで……。あらためまして、インタビューをはじめさせていただきたいと思います。まずは、自己紹介からお願いできればと思うんですが?
アイレーン:自己紹介だと? う〜ん……めんどくさいのだ。ペイペイン、後は任せたのだ。ハンドレッコ、ゲームするのだ〜。
ペイペイン:ハンドレッコはライブ後の急速充電中です。アイレーン様、よろしいですか? この記者の書く記事がネットという広大で深淵なる海に拡散されることで、BUD VIRGIN LOGICの闇音楽をこの世の果てまで広めるきっかけにもなりましょう。このインタビューは王たる者の義務として、お受けくださいませ。
アイレーン:ええ〜〜〜〜っ……まあ、お前がそこまで言うのなら致し方あるまい。よし、何でも答えてやるのだ! どんとこいなのだ♪
ハンドレッコ:(ブゥーーーーーーーーーン)…………チーン! 自律型ミューモロイド、白虎系統、モデルナンバーWT-sm01-100……起動コード“ハンドレッコ”…………ふぅ、充電完了。
アイレーン:おお、ハンドレッコ! 絶妙なタイミングなのだ、やっぱりゲームするのだ♪
ペイペイン:アイレーン様!!!
ハンドレッコ:ん? インタビューかい? アタイの名はハンドレッコ。この2本のスティックでマスター(※)を守る事と、ドラムを叩く事が仕事さ……。
アイレーン:むむ……。
ペイペイン:わたくしはペイペインと申します。アイレーン様の身の回りのお世話はもちろんの事、外敵から御守りする事が、わたくしの宿命……いえ、責務でございます。
アイレーン:……ぐぬぬ……ならば聞くがいい!! 我が名はアイレーン! この世の闇を統べる者!! みーーーんな地獄に落としてやるのだ!!!!!
ハンドレッコ:あんなにめんどくさがってた割にはノッてるね、マスター。
ペイペイン:アイレーン様は本番に強い御方でございます。
※編集部註:ハンドレッコさんはアイレーンさんの事を「マスター」、ペイペインさんの事を「メイド」と呼んでいるそうです。
――圧巻の自己紹介、ありがとうございます! ところで、みなさんはかなり謎が多いバンドですよね。素性もイマイチ明かされていませんが、どんな経緯でバンドを組むことになったんでしょうか?
アイレーン:ペイペインが毎日毎日、やれ勉強しろ、やれ課題をこなせ、やれ階段は気を付けろ等と、いちいちうるさくてな。魂が焦燥しそうになっていた矢先に……出会ったのだ。
――……ほう?
ハンドレッコ:何にだい?
アイレーン:ゲームなのだ!
ハンドレッコ:マスターはゲーム好きだからね。
アイレーン:ゲームとは、とても良いものなのだ。闇電子の世界で、幾多の人生を歩み、幾重もの可能性に出会う事ができる♪ そしてゲームの音を聴いているうちに、私も曲を書いてみたくなったのだ!
ハンドレッコ:マスターが奏でる闇の旋律は独特のパトスを持っているからね。そのロジックを元に、ミューモン達の魂を……まあそんなこんなで色々とあって、バンドをやる事になったのさ。
アイレーン:私にかかれば、バンドを組むなど造作もない事なのだ!
――ゲームがアイレーンさんを突き動かしたんですね! で、バンドを結成したわけですが、事務所に所属しないのは何か理由が?
ペイペイン:わたくしからお答えいたします。アイレーン様はいずれこの世の闇を統べる王となられる、尊い御方……。事務所やレーベルといった、金銭が目的の下劣な営利団体に所属する必要は無いのです。BUD VIRGIN LOGICの運営およびマネージメントもすべて、わたくしの責務でございます。
――すべてやっているんですか! さすがです。アイレーンさんたちもさぞかし頼りにしているでしょうね。
ハンドレッコ:アタイのデータベースによると、マスターがハナ垂れでチビっ子サイズだった頃から、メイドがマスターの面倒を見ているらしいね。
アイレーン:ペイペインはなかなかのキレ者で、頼りになるとてもいい奴なのだ♪ 私と齢も変わらんのだが、しっかり者だからな。それに、ペイペインのいれる茶は格別なのだ♪
ペイペイン:アイレーン様……。わたくしはそのようにお褒めに預かる事など何も……。ただ己の信念により、次期当主であられるアイレーン様のお側に置かせていただくだけでございます。
ハンドレッコ:マスターはめんどくさがりで気分屋だからね。メイドがお膳立てしてやらないと、勉強もバンドの練習もサボりがちで、アタイにゲーム勝負ばかり挑んでくるし。まあ、キライじゃないけどさ。
アイレーン:ハンドレッコは何でも強いからな! 特にゲームの腕は格別なのだ! 私に勝てるやつなどそうそういないこの世界において、ハンドレッコは唯一の強敵! だからおまえと戦るのはとても楽しいのだ♪
――いい関係性だからこそ、ステキな楽曲を生み出せるんですね!
■ 「本当にめんどくさくなってきたのだ」
急に電池が切れるアイレーンさん!!
――さきほどのライブでは、多くの観客を虜にしていました。それほどBVLの音楽が魅力的なのだと思いますが、楽曲制作に対するこだわりとは?
アイレーン:私にかかれば、下民共を虜にするなど造作も無い事なのだ! 特に深く考えた事はないのだ!! インスピレーションなのだ!!
ペイペイン:アイレーン様は幼少の頃よりずっと、詰め込み型の英才帝王学教育を受けてこられました。運動以外は何でも完璧にこなすアイレーン様が、その類い希なる才の中でも飛び抜けて異彩を放ったもの、それが音楽でございます。誠に残念ながら、運動の才はお持ちでないようで……。
ハンドレッコ:確かに、マスターはしょっちゅう転ぶからね……。
アイレーン:黙れお前達! 運動には本気を出していないだけなのだ!
――意外な一面を伺えました。では、BVLにとって脅威となるバンド、もしくは意識しているバンドっているんでしょうか?
アイレーン:無い! 私に勝てるバンドなど、この世に存在しないのだ!!!
ペイペイン:さすがアイレーン様。この世の闇を統べる王たる者としてその心意気、ご立派でございます。
ハンドレッコ:アタイは、色々なバンドに会ってみたいけどね。感情パターンを集めないと……。
――ほう。というと?
アイレーン:まだインタビューやるのか……そろそろ本当にめんどくさくなってきたのだ。
――えっ!
ペイペイン:アイレーン様。インタビュアー様からの差し入れ、ゴッドディーヴァのマカロンでございます。
アイレーン:おお〜マカロンなのだ♪
ペイペイン:早速お茶の用意をいたします。少々お待ちくださいませ。
アイレーン:うむ、美味なのだ♪
ハンドレッコ:記者のアンタ、やるじゃないか。これであと何問かは飽きずに答えるかもよ?
――ああよかったです……。じゃあほかにも聞きたいことがあるので、サクサク進めますね。みなさんは謎多きバンドでもあるので、ずばり素性を伺いたいんです。たとえば、家族のこととか!
ハンドレッコ:そういえばマスターの家族の話は、アタイも聞いた事がないね。データベースから記述が抹消されているし。そのへんどうなのさ、マスター?
アイレーン:……家族だと? 私にはそんなもの不要なのだ。とうの昔に……世界の藻屑と消えたのだ。
ハンドレッコ:もしかして、地雷だったかい?
ペイペイン:ハンドレッコ。アイレーン様が生まれ持った因果と試練は、ご自身の力で乗り越えていただく以外に、道はありません。いずれ……お話しくださる時が来るはずです。それまで、この話は止めましょう。
――やっぱりそうでしたか……。では気を取り直して、BVLの野望を聞かせてください!
アイレーン:ふっふっふ……その質問を待っていたのだ!!! 我がBUD VIRGIN LOGICの野望は!!! なんと!!!!!
ペイペイン:アイレーン様、そろそろお時間でございます。次の会場へ参りましょう。
――えっ!!
ハンドレッコ:マスターの荷物もまとめておいたよ。
アイレーン:む~……良いところだったのに。気が散ったから野望の話はまたにするのだ。
――あとちょっとなんですけど……!! もうひと言、もうひと言だけでいいのでお願いします!
ペイペイン:わたくし共の次期当主であられるアイレーン様と、BUD VIRGIN LOGICの闇音楽を、世の一人でも多くの皆様にご視聴いただきたく存じます。今後とも末永く、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
ハンドレッコ:アタイは、マスターの命令に従うだけさ。アンタ達が望むなら、またライブで会おうじゃないか。
アイレーン:下民共よ! 燃やせ! 魂の奥底に眠る、憎悪の業火を! そして服従せよ! お前達の運命は、この私が導いてやるのだ!!!!!
こう言い残し、マカロンの箱を抱えて去っていったという彼女たち。次の会場でも、新たな下民と呼ばれる心酔者を続々と生み出したことでしょう。
そしてさらに! 今回はライブで“変身”したという3人の姿まで公開!! おそらく、みなさんははじめて見るかと思います。じっくりと、すみずみまでご覧ください!
ちなみに……変身したBUD VIRGIN LOGICは、3月7日からアプリ『SHOW BY ROCK!!』にURで登場! ぜひ、アプリでもこの荘厳たるお姿を確かめてみてください! まだプレイしたことない方も、この機会にぜひチェックを。彼女たちを“早めに知っておいてソンはない”ですよ?
約1年半の時を超え、満を持して行われた今回のインタビュー。いかがだったでしょうか? なんでも、今後“別の機会”もあるとかないとか……? そのときがきたら、またチェックしてみてください!
[構成・松本まゆげ]
■『SHOW BY ROCK!!』
ジャンル:リズムアクション+キャラクター育成ゲーム
販売価格:無料、一有料アイテム有り
《アプリDLはコチラから》
>>SHOW BY ROCK!!公式サイト
>>SHOW BY ROCK!!公式Twitter(@SHOWBYROCK)
>>SHOW BY ROCK!!公式Facebook
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