50の演じ分けは「誰に対してどんな反応をするのかわかればベスト」ミスターチェンクロ石田彰さんが語る『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』のこれまでとこれから
ついに第2部最終章が配信された『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』(以下、チェンクロ)。7月には3周年を迎え、TVアニメ化も決定しています。今最も注目するべき作品の一つですが、アニメイトタイムズでは第2部のクライマックスを記念して、主人公を含む、50近いキャラクターを演じている「ミスター・チェンクロ」とも言える、石田彰さんにインタビューを実施しました。
ついに収束を迎える第2部の主人公たちの冒険への想いと、開発が決定した第3部への期待。アニメへの展望、そして緑川光さんへのメッセージまで飛び出した、インタビューの模様をお楽しみください。
■ 『チェンクロ』は寝る前のオトモ!
──本日はよろしくお願いします。前回インタビューさせていただいたとき(2015年1月15日掲載)はRank 70台でストーリーもあまり進んでいないと仰っていました。現在はどれくらいまでになりましたか?
石田彰さん(以下、石田):まぁ、あんまり進んでないですね(笑)。セガさんには申し訳ないのですが……。
一同:(笑)。
石田:今は、(第2部5章の)「薄命の大陸」の途中をプレイしています。そこで止まっちゃってますね。カメ(薄命の大陸から登場する「シェルリザード」)が強くて(笑)。
──しっかりと攻略しないと苦戦しますよね……。どんなパーティーを使っているんですか?
石田:クエストごとに複数のパーティーを使っています。基本的には育ち切っていないものを集めてレベル上げをしていますね。その他にも、各職業でレベルが高いものをチョイスしたパーティーなんかも使っています。
いろいろと育てているんですが、『チェンクロ』オリジナルのキャラクターよりもコラボ作品のキャラクターが強くなったりして、「どういうことなんだこれは!」と思っちゃってます(笑)。今は『英雄伝説 空の軌跡 SC Evolution』コラボ(2015~2016年の年末年始に実施)で手に入れた「正遊撃士 ヨシュア(CV:斎賀みつき)」が一番強いんですよ。ダメだろそれじゃ! って感じですよね(笑)。
──ヨシュアは使えますから(笑)。いつもどんなときにプレイされているんですか?
石田:寝る前にプレイしているのは相変わらずです。毎回、何かしらのイベントが行われているので、期間中にやらないといけないと思って焦りながら遊んでいます(笑)。
■ 50の演じ分け、石田さんは全部納得されているのか?
──ちなみに、一番好きだったコラボはなんですか?
石田:古い作品で申し訳ないですが、自分が関わっている『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』(※)コラボは、嬉しかったですね(2014年秋に実施)。キャラクターも何人かガチャで当てましたよ。今でも使えるほど育ててはいないんですが、捨てられずにいますね。所持アルカナの枠を圧迫してしまっています(笑)。
▲「モノクマ」はもちろん、主人公の「苗木こまる」に、石田さん演じる「十神白夜」など全7キャラが登場。
限定キャラクターだと武器をなかなか変えられなくて……。武器は3つまで装備できますが、コラボキャラクターは固有の武器を持っているので、違う武器を使って戦わせているのもなんだかなって思っちゃって。
──わかります! 石田さんはコラボも含め様々なキャラクターを演じられていますが、収録はどのように進められたんですか?
石田:ゲーム配信前にたくさんのキャラクターを収録して、第2部に入るころに主人公などのボイスを録り加えしました。配信前は情報が少ない中での収録だったので、今遊んでいても「この感じじゃなかったほうがよかったな……」と思うキャラクターも正直います(笑)。
一同:(笑)。
石田:周りのキャラクターとのバランスを考えても、違う方向に振ったほうがよかったなと思うのも2、3あります……(笑)。全部ではないですけど。
──演じる上でキャラクターの良さを引き出すポイントはどこでしょうか?
石田:これだけたくさんのキャラクターを演じるとなると、ビジュアルから受ける印象は大きいですね。収録の時にキャラクターの資料はいただくんですが、大事なのは物語の中で「こいつはこんなことを言うやつなんだ」とわかることです。どんなシチュエーションでどんなことを言うのか、誰かとどういう関係なのかよりも、誰に対してどんな反応をするのかがわかればベストですね。
──なるほど。少ない資料の中でそれだけの取り組みをしていたんですね……。それでも『チェンクロ』ユーザー的には石田さんの演じ分けは称賛ものだと思いますが。
石田:そう言っていただけるとありがたいですね。上手く騙せているんじゃないかと(笑)。
■ 『チェンクロ』を始めたころを思い返せば……
──『チェンクロ』も7月で3年目を迎えます。ここまで愛される作品になった理由は何だと思いますか?
石田:入口の敷居が低くて、様々な快感を得られるところじゃないでしょうか。面白そうだけど、ハードルが高そうだなっていうゲームってありますよね。『チェンクロ』はそういったことが少ないと思います。小まめに新しいイベントも行われていて、興味も続く。引っ切り無しにイベントがあるので、僕もなかなかメインストーリーが進められないんです(笑)。でも、長くプレイされている方にとっても、途中に何かを差し込んでもらうのはいいですよね。
──『チェンクロ』を始めたころはどんなふうにプレイされていましたか?
石田:パズルゲームやソリティアなどのゲーム以外で、しかも家庭用ゲーム端末以外でゲームをやるのが初めてだったんです。『チェンクロ』は、コンシューマーゲームのようにストーリーがしっかりとあって、パーティーを組んで冒険もできる。スマートフォンなどでもちゃんとできるんだという驚きがありました。
今は「薄命の大陸」でつまずいていますが、今思えば始めた当初も無傷で済むことが少なかったなと思います。今、はじまりの村のクエストをやると全然苦にもならないんですけどね(笑)。いつの間にかキャラクターが育ったんだなって。
今はスマホのゲームがたくさんあって、簡単に始められますけど、本当に簡単だとすぐに飽きちゃう。その点『チェンクロ』は、適度に難しいところもあって、張り合いのあるバランスが楽しめるので、今から始める方でも十分に楽しめると思いますよ。
■ 2部の終焉、そして3部! 石田さんは何を期待する!?
──そして、『チェンクロ』もとうとう第3部に突入します。主人公とフィーナの冒険がひと段落しますが、これからどうなっていくと思いますか?
石田:スタートして3年ですから、このあたりがいい潮時かもしれませんね……(笑)。主人公(CV:石田彰)とフィーナ(CV:佐倉綾音)の物語が終われば、また新たな物語が展開していくと思います。物語のバトンを上手く渡せるエンディングになっていればいいですね。
──ないとは思いますが、主人公がいなくなったりすると寂しいかなという気もします……。
石田:でも、ある程度遊んでいたら主人公を使わなくなっちゃうんですよね(笑)。僕もすっかり絆要員です。
──主人公も含め、第3部でこんなふうになったらいいなと思う希望などはありますか?
石田:どんなふうになったらいいかなぁ。第2部に入るときに「主人公が成長しましたよ!」と言われてボイスを収録し直したんですが、うかつに強そうにしてしまうと別のキャラクターに聞こえてしまう可能性があって、第2部の主人公は、成長を見せるというよりは台詞の言い方を変える形に近くて。気合の入り方が違うようにはしています。これで第3部も「もっと強くなりました!」って言われたらどうしたものかなと(笑)。
あと、余計なお世話ですが、僕的には第1部の主人公のビジュアルのほうが好きです(笑)。なので、第3部では第1部のビジュアルに近いと嬉しいかな。
──主人公たちが黒の軍勢を倒した後、どういった形で物語に絡んできて欲しいですか?
石田:過去のお話や、あの時どうしていたのか、みたいなところは気になりますね。ストーリーが新しくなるにせよ、主人公は話の中心にいてくれると嬉しい。別の主人公キャラクターが出てきて「義勇軍○○支部」みたいな話になって、本部の人たちがなかなか出てこないのは悲しいかなー。
主人公たちの冒険が終わっても『チェンクロ』の物語は続いていくわけですから、そうなると義勇軍メンバーのリストラとかも考えられるのかなって(笑)。ここで新しい血を入れるのは、客観的に見ても仕方がないことだけど、演じている身としては悲しいですね……。どう転ぶにしても大事にしていただければ嬉しいです(笑)。
──第3部でも出演されるとしたらどんなキャラクターを演じてみたいですか?
石田:強いキャラクターがいいですね! 長く最前線で使える(笑)。実際、緑川くんが演じているリヒトはずっと使い続けているんですよ。(※「希望の闇 リヒト」は、僧侶でありながら攻撃に特化した性能で、攻めも守りもできる珍しいキャラ)
──希望の職業などは?
石田:戦士で強いのがいいかな。最前線で使っていたキャラクターを後方支援で使っていると、このキャラクターも衰えてしまったなと思っちゃいますし……。一兵卒から始まったのが、キャリアを積んで司令官になりましたと考えればいいですけど、自分が演じているキャラクターがゲーム中で老成していくのもなって(笑)。
■ 石田さんの常に先を行く、緑川光さんの何時遊んでいる問題!
──さらに『チェンクロ』はアニメ(『チェインクロニクル ヘクセイタスの閃(ひかり)』)も予定されていますね。
石田:アニメになることで、物語がより細かく描かれていくと思います。ゲーム上では泣く泣く抑えられていたキャラクターの深みをアニメで補完したり、活かす展開になっていれば嬉しいです。キャラクターが動く感動や、「この会話はゲームでも出てきたな」と思う以上に、アニメで初めて描かれるようなシーンでも「このキャラクターってやっぱりそうだよね!」と感じられるレベルまで踏み込んで欲しいです。それに加えて「こんなことも言うんだ!」と思える意外なことが、キャラの枠を外れない幅の中で表現できればゲームでは描かれないことをしても、それが作品に厚みを出すことにも繋がるので、どんな展開になるのか楽しみにしていただきたいです。
──実は緑川さんへのインタビューも決まっていまして、『チェンクロ』で何か緑川さんに聞きたいことがあればぜひ!
石田:緑川くんも忙しいのになんでそこまで進んでいるんだろうって思いますね(笑)。この前、あるお仕事でご一緒したときに緑川くんから「どこまで進んでいるんですか?」って聞かれて、「ここまで」って話をしたんです。緑川くんからしても意外と進んでいたみたいで、驚かれたのと同時に「そこまで進めてくれて嬉しいですよ!」って、まるでセガの内部の方みたいな反応をしていて(笑)。僕がそこまで足を突っ込んでいたことを喜んでもらえたようです。
僕は自分の中ではこれでもけっこうプレイしているほうだったんです。それでも先を行っていて緑川くんはすごい。どうやったらそんなにやりくりしてプレイできるのか、どんな裏技があるのか、ぜひ聞いてみたいですね。
──緑川さんには、しっかり質問させて頂きます。では最後に『チェンクロ』ファンのみなさんへメッセージをお願いします。
石田:第2部最終章ということで、いよいよ主人公とフィーナの冒険がクライマックスです。きっと手ごわい敵が待ち構えていることでしょう。物語の着地点を見る達成感や、それを超えた何かがあるんじゃないかなと予想しています。それぞれのペースで最後を見届けていただきたいです。と言いたいところですが、あまりゆっくりしていると今時いろいろなネット情報がありますから、知りたくないのに知ってしまうこともあります。お早めにプレイしてみてください(笑)。
僕は先頭集団から遅れてはいますが、ネタバレの情報を知ってしまう前に最後を見届けたいなと思っています。一緒に頑張りましょう!
──ありがとうございました。
■ 『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』作品概要
ジャンル:チェインシナリオRPG
価格:基本無料(アイテム課金あり)
サービス開始:Android / iOS / Amazon 配信中
メーカー:セガゲームス
<チェインクロニクル ~絆の新大陸~とは>
『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』は、出会った仲間たちとの物語がつながっていくチェインシナリオRPGです。舞台となるのは、最果ての大陸「ユグド」。プレイヤーは、暗黒の魔物たちから「ユグド」を守るため、立ちあがったひとりの戦士となり、総勢600名以上の仲間たちとストーリーを紡いでいきます。誰と出会い、誰と絆を深め、どんな物語を見るかは、プレイヤー次第です。
>>『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』公式サイト
>>『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』公式Twitter
>>App Store
>>Google Play
>>Amazon
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