声優

2016-12-28 10:00

夢は地元・北海道の登別温泉で歌って踊って温泉に浸かること!?　『温泉むすめ』登別綾瀬役の声優・日岡なつみさんインタビュー

　2016年11月4日に発表され、ネット上で大きな話題を呼んだクロスメディアプロジェクト『温泉むすめ』。日本全国の温泉地をモチーフにしたキャラクターたちがアイドル活動をすることで、地方を盛り上げ、さらに日本の温泉の素晴らしさを世界に発信するという壮大な野望を持つプロジェクトとなっています。既に、草津結衣奈(CV：高田憂希)をはじめ、下呂美月(CV：遠藤ゆりか)、箱根彩耶(CV：長江里加)、有馬輪花(CV：本宮佳奈)が紹介されていますが、本日5人目のキャラクターが明らかに！

　今回、新たに発表されたのは、北海道の登別温泉をモチーフにした温泉むすめ・登別綾瀬。担当声優は『くまみこ』雨宿まち役でおなじみ、日岡なつみさんになります。本稿では、そんな登別役の日岡さんにインタビューを実施！

　なお、インタビュー当日はキャラクターボイスの収録と、『温泉むすめ』初となるテーマソング「未来イマジネーション！」のレコーディング後ということで、この2つを中心にお話を伺いました！

日岡さん&登別綾瀬は共通点たっぷりで相性抜群!?

──お名前と所属事務所、担当されるキャラクターのお名前をお願いします。

登別綾瀬役・日岡なつみさん(以下、日岡さん)：ぷろだくしょんバオバブ所属・日岡なつみです。担当しているキャラクターは、登別綾瀬です。

──『温泉むすめ』の話を最初に聞いたときは、どんな印象を受けましたか？

日岡：今まで聞いたことがない組み合わせで、温泉と女の子というコラボレーションにワクワクしました。私は温泉が大好きで、温泉というだけでも癒されるのに、そこに可愛い女の子が加わるなんて、さらに癒し効果が倍増する！　と思いました。

──日岡さんが演じられる登別綾瀬の第一印象はいかがでしょう。

日岡：お姉さんキャラでセクシーな印象を受けました。綾瀬は設定に「グラビアクイーン」という肩書があって、自分に対する自信やプライドが高い台詞もありつつ、でも、おっとりしている部分もある女の子です。掘り下げていくときっといろいろな面が見られる面白いキャラクターだと思います。なので「どんな子なんだろう？」と楽しみにしながら収録に臨みました。

──キャラクターとの共通点をお聞きしたいのですが、そもそも日岡さんは登別温泉がある北海道の出身なんですよね。

日岡：はい、その点が一番の共通点だと思います。同じ北海道出身ということで、私も地元愛がありますし、このキャラクターを演じさせていただくのがとても嬉しいです。その点においては、誰よりも愛着を持って役を務めたいと思います。

その他の点では、お姉さんキャラを今まで演じたことがなくて、どちらかと言うと幼い子を演じることが多かったんです。でも、ふわっとしてる、とか、ぽわ～んとしてる、みたいなことは言われたことがあるので、そこは近いと思います(笑)。それに女の子が好きという要素も綾瀬にはあって「一緒に寝ましょ～」「お泊りですよ」といった台詞がありました。私も女の子と一緒に寝たら癒される気持ちは、少し分かります(笑)。

──と、言いますと？

日岡：よく友達が家に来てお泊り会をするんです。それがとても楽しいので、そういったところは似ているかもしれません(笑)。

──綾瀬はどういったことを意識して演じられましたか？

日岡：最初は、全体的におっとりした雰囲気を出せるように演じようと考えていました。でもスタッフの方には「自分に自信が溢れている感じを出してください」と指示をいただきました。そこで、ただのおっとり・天然な感じではなく、自分の仕事やグラビアに対する自信を持っている子であることが分かったので、それらの点を意識しました。

また、このメンバーの中ではお姉さんチームの一員でもあるので、お姉さんらしい年齢感で演じることに注意しました。これまであまり経験のない年上キャラなので、私にとっては挑戦になりますが、これから綾瀬と一緒に成長していけたらなと思っています。

──そんな綾瀬ですが、印象的な台詞を教えてください。

日岡：みんながゴキブリを見つけて騒ぐシーンで、綾瀬だけは何か分からずに動じない台詞があるんです。それは、北海道にゴキブリが出ないことを聞いたスタッフの方が台詞の中に入れてくださったそうで、とても面白くて印象的でした。

──スタッフ陣からのディレクションはありましたか？

日岡：他の子とのかけ合いの台詞で「女の子好き感を出してください」と言われましたが、それは演じていて楽しかったですね。

──その点は先ほどの共通点に繋がるかもしれませんね。

日岡：そうですね、一緒に寝たい……みたいな(笑)。そんな性格のキャラクターも今まで演じたことがなかったので、チャレンジした部分です。

──綾瀬の他に気になるキャラクターはいらっしゃいますか？

日岡：みんな可愛いんですけど、有馬温泉がモチーフの双子の温泉むすめ「有馬楓花ちゃん」（来年1月に解禁予定）が特に気になりますね。

スタッフ：その子は天然キャラクターですね。気がついたらアマゾンに迷い込んじゃう……みたいな。

日岡：アマゾン!?　行動力ありますね！　可愛い見た目なのに危ない……(笑)。まさに、みんなに可愛がられる子ですよね。綾瀬も楓花ちゃんとお泊りしたいんじゃないかと思います。

──ではレコーディングを終えられた感想をお聞かせください。

日岡：『温泉むすめ』の最初の曲に相応しく、タイトル通りキラキラした未来を想像させられる曲になっていて、全編を通して自分もワクワクした気持ちで楽しみながら歌わせていただきました。

──温泉要素が満載の楽曲となっていますが、お気に入りのフレーズなどありますか？

日岡：温泉ならではの言葉が歌詞全体に散りばめられていて、凄いと思いました！　未来に向けて頑張る内容と、温泉要素を絶妙に融合されていることに感動しました。特に「好奇心かけ流してあこがれに咲く湯の花」って歌詞の表現すごくないですか!?

──まさに『温泉むすめ』ならではですよね。

日岡：そうですよね！“湯の花”という言葉も温泉ならではなので素敵です。あと“奇跡の源泉”は凄そうです(笑)。

──レコーディングにあたって苦労された点や工夫された点はありますか？

日岡：最初はお姉さん要素やおっとりしている部分を意識しつつ、落ち着いた雰囲気で歌ったんですけど、「もっとテンション上げて楽しんで歌ってください」とディレクションをいただきました。なので、最初に自分が想定していたテンションのギアを2つほど上げて歌いましたが、そこでキャラクターを保つことが難しかったです。でもやっていくうちに、キャラクターが楽しみながら歌っている雰囲気を掴むことができました。

──総じて楽曲の聴きどころを教えてください。

日岡：温泉ならではの言葉や音が散りばめられているところに特に注目して聴いて頂きたいです！　琴のような音とギターのカッコいいリフが混ざっているメロディはオススメです。それが特に最後のサビに強く出ていて、カッコいいと思います。歌自体はキラキラした明るい元気な曲で、これからのプロジェクトが明るい未来へ進んでいく意味もあっての曲だと思うので、そういった部分も聴いてほしいなと思います。

日岡さんが地元・北海道でやりたいことは？

──改めて『温泉むすめ』ということですが、温泉はお好きですか？

日岡：はい、大好きです。

──よく行かれるのでしょうか？

日岡：実は登別温泉にも行ったことがあるんです。地元からそんなに遠くないので、帰省したときに友達とドライブしつつ行ったんですよ。それがすごく楽しくて、想い出に残っていますね。また、温泉宿で浴衣を着てみんなでご飯食べて、布団を敷いて寝るのが好きなんです。

あと仕事で地方に行かせていただいたときに、そこの温泉に入らせてもらったり、旅館に泊まらせていただくことがありました。秋田とか岡山とか、それぞれの温泉が気持ち良くて楽しかったです。

──各地の温泉を巡られているんですね。

日岡：仕事で行かせていただくことが多いんですけど、嬉しかったです(笑)。

──ちなみに最近はどこの温泉に行かれましたか？

日岡：プライベートで旅行をしたときに、知人に会うため少しだけ京都に行ったんです。そこで温泉や足湯に入って楽しみました。温泉に入ったあとって、全身が健康になった気がしますよね(笑)。

──『温泉むすめ』の登別綾瀬と実際の登別温泉の雰囲気は、どこか似ているところがあるのでしょうか？

日岡：登別温泉も絵に描いたような温泉地で、旅館やホテルがありつつ外のお店や神社まで浴衣で歩ける、非常にまったりした空気感なんです。そんな癒しの部分においては、綾瀬と通ずるものがあると思います。

──メンバーのみなさんと一緒に行く機会があるといいですね。

日岡：私も行ったのは結構前ですし、お仕事で地元に行くことが夢だったので、ぜひこのプロジェクトで行きたいです！

──『温泉むすめ』はアイドル活動もしていきますが、歌やダンスに自信はありますか？

日岡：もともと歌うことが大好きで今も練習を重ねています。高校生の頃は、歌を上手くなりたいなと思って、一人でカラオケに通ってました。今でもよく一人で行きますね。なので歌うことは好きですし、お仕事で歌わせていただけることがとても嬉しいです！

──歌が上手くなりたいと思ったきっかけとは？

日岡：お母さんがピアノの先生で私も習っていたので、音楽に触れる機会はずっとありましたし、歌も好きだったんです。そこで自分も上手くなりたいな、と思ったことがきっかけですね。

──ダンスの方はいかがでしょう？

日岡：ダンスも小学生から高校生に上がる頃まで習っていて、チアダンスやジャズダンスをやっていました。

──では歌もダンスもバッチリですね。

日岡：ありがたいことに、たまたまやらせてもらっていたんです(笑)。なので、歌もダンスも好きですね。

──この『温泉むすめ』で、日岡さんがやりたいことはありますか？

日岡：メンバーと一緒に各地へ行って、イベントやライブをやりたいです！　イベントはどうしても東京や関東近郊での開催が多いので、遠くにお住まいの方はなかなか来られないんじゃないかなと思うんです。だから、各地のいろんな温泉地を訪ねて、皆さんと盛り上がって楽しめたらいいなと思います！

──登別温泉でやるとしたら、ご家族や友達の方々が遊びに来てくれるかもしれませんね。

日岡：私にとっても夢ですし、家族も喜んでくれると思うので、ぜひ行きたいですね。

──今後の抱負と読者へのメッセージをお願いします。

日岡：まだまだ始まったばかりの『温泉むすめ』ですが、今後たくさんの広がりを見せるプロジェクトになると思います。これから楽曲もリリースされると思いますし、どの子も個性的なキャラクターばかりなので、私も色々な場所で、色々なことに挑戦・成長していきたいです。『温泉むすめ』が、地方や各地の温泉に興味を持っていただくきっかけになれば嬉しいなと思います。

──せっかくなので、最後に登別温泉の魅力を教えてください！

日岡：北海道は広いイメージだと思いますが、登別温泉は札幌市から車で1～2時間ほどで行ける距離でアクセスが良いんです。比較的、札幌市の近くにありますが、行けば都会の喧騒を忘れられる温泉や温泉街、癒しが待っています。都会に近いけど都会感のないところが登別温泉の素敵なところだと思うので、ぜひ癒やされてみてください！

──ありがとうございました。

[取材・文・撮影／鳥谷部宏平]