「告白はさらっとがいいですね」――声優・小林裕介さんが趣味やスイーツ、恋愛観まで大暴露!【連載第4回】
連載も今回で最終回ということで、声優・小林裕介さんの趣味や特技について、がっつり聞いてみました!
さらに、女子なら気になる小林さんのおすすめスイーツやデートコース、理想の告白なども大公開! そしてこれまで明かしたことがないという、小林さんの苦手なものまで初披露しちゃいます!
▲小林裕介(こばやし ゆうすけ)
3月25日生まれ。東京都出身。主な出演作は『ウィッチクラフトワークス』多華宮仄役、『アルスラーン戦記』アルスラーン役、『コメット・ルシファー』ソウゴ・アマギ役、『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』奥間狸吉役、『ブブキ・ブランキ』一希東役、『Re:ゼロから始める異世界生活』ナツキ・スバル役、『この美術部には問題がある!』内巻すばる役、『モンスターストライク』焔レン役ほか。ゆーりんプロ所属。
★コメント動画もチェック!
□連載 第1回:声優を目指したキッカケとは
□連載 第2回:役へのアプローチと作品の想い出
□連載 第3回:好きなアニメや特撮
今ココ→□連載 第4回:趣味やスイーツ、恋愛観まで大暴露!
――事務所のプロフィールにありましたが、ダーツがお好きなんですか?
小林裕介さん(以下、小林):実は最近そうでもないんですよ(笑)。今年に入ってから一度ダーツを買い直して、声優仲間の方たちとマンガ喫茶に行って投げたりしていたんですけど、残念ながらそのマンガ喫茶がなくなってしまったので、時間潰しにもできなくなってしまったんです。だから最近は、休みの日などはひとりでドライブにふら~っと行くことはありますね。
――ダーツに関係して、今日はちょっと面白そうなものを持ってきていたのですが……。
小林:えっ!? なんですかこれ!?
――手裏剣です。
小林:棒手裏剣!
――あ、ご存知でしたか。
小林:へぇぇ~、これが! 短刀での撮影といい、なんか今回はどことなく『刀剣乱舞』に寄る感じなんですか?(笑)
――手裏剣にも流派ごとに形があって、これは香取神道流で使う手裏剣ですね。でまぁ武術つながりで、プロフィールの特技に空手とあるのが気になりまして。大学で4年間やって、二段を取られたとか。
小林:二段は大変でしたけど、初段は3年間やればほぼ取れるものだったので。
――寸止め系? フルコン系?
小林:寸止めです。
――松濤館ですか?
小林:松濤館です、まさしく!
――試合にも出られたとか。
小林:寸止めの試合もありますし、型の試合もありました。僕はどちらかというと型のほうが好きで、型では優勝したこともありますし。
――すごい! それほどのレベルだったんですね!
小林:本当は強くなりたくて入部したんですけど、いざ試合になると、寸止めとはいえ骨折とか、歯が飛んだりとかも有り得るので、あまりやりたくなかったんです(笑)。
――松濤館空手ということは、鬼拳については聞きましたか?
小林:いや、聞いていないです。鬼拳は駄目ですよ……。
――あ、存在は知っていた?
小林:はい。うちは拳サポを着けていたので、当たってもなんとか大丈夫にはなっていたんですけど。
――鬼拳は内臓を破壊しますからね。
小林:しますします。いや~、怖い……。
――色々なことを、突き詰めてやるタイプですか?
小林:広く、ちょっと深く行くかな、くらいのところですね。一度始めたことは、そんな簡単に止めたりはしないんですけど。剣道も中学を卒業するまでやっていて、それも二段を取りました。
――すごいですね!
小林:高校時代はバレーボールを3年間部活でやっていました。中高大と部活でそれぞれ別のことを、ちゃんと最後までやる感じでしたね。
――そうなると、特技のアクロバットというのはどこで身につけた?
小林:中学の時に、別のところで器械体操をやっていたんです。だからバク転、バク宙も普通にできていました。でも今はもう無理です(笑)。
――かなり身体を動かす系なんですね。
小林:そうですね。文科系だと、吹奏楽しかやったことがないです。そこではホルンを3年間吹いていました。
――ヴァイオリンをやっていたというのは?
小林:小さい頃、イギリスにいた時に周りがやっていたので、「じゃあ自分も」みたいな軽いノリでやっていたんです。ピアノもちょろっとやっていました。日本に戻ってきた後も、ヴァイオリンだけは先生について習ったんですけど、なにしろ小学生だったので、面倒くさくなってやめてしまったんです。でも最近ヴァイオリンを修理したので、また弾こうかなと考えているところです。それがまた新たな趣味にできたらいいなと思っています。
音楽が好きなんですよね。うちはクラシックをよく聴いていたので、みんなで合奏というのに憧れがあるんですよ。
――なんだか一芸一芸、きっちりやっている感じですね。ドライブも趣味だそうですが、フォークリフトの免許も持っているんですか?
小林:はい。大学を出た後に社会人をやっていて、それがエアコンを作る仕事だったんですね。エアコンは重いので、移動させるにはフォークリフトの免許がないと不便だと言われたので取りました。あとクレーンの免許も持っています。
――それにバイクの免許も持っているとなると、資格だけで相当ありますね。自動車、バイク、フォークリフト、クレーン、空手二段、剣道二段ですから。
小林:そう言われるとそうですね(笑)。
――あと、腹話術という特技がよくわからないんですけど。
小林:これ、そろそろ特技から外しちゃってもいいかな(笑)。できることはひとつなんですよ。声が遅れて聞こえるっていうやつなんです。
――それではどうぞ!
小林:えーっマジですか!? ……(あれ?)……(声が)……(遅れて)……(聞こえるよ)。これだけです!
――よし、これはぜひ動画でもファンのみなさんにお楽しみいただきましょう!
小林:うわ~っ、わかりました(笑)。いやでもこれ、最近やっていなかったですね。久しぶりに振られたな。
――趣味のカラオケは何を歌うんですか?
小林:一般のJ-POPばかりで、最近だとSEKAI NO OWARIとか。あと昔からずっと聴いているのが、Janne Da ArcとAcid Black Cherryです。
――Acid Black Cherryとか、歌詞の世界観がちょっとアレじゃないですか?
小林:僕、そういうのが大好きなんですよ。だからカラオケで熱唱しています。基本的にシャウト系が好きなんですよね。それでストレスを発散しています。仲良くなった人とカラオケに行くと、「なんかイメージ変わった」ってよく言われます(笑)。
――アニメはご覧になっているんですよね?
小林:もちろんです! 関わった作品から、たとえばKalafinaさんとかは興味を持ってCDを買ったりするんですけど、女性ボーカルの曲は歌えないんですよ。なので自分が歌える曲となると、J-POPに行ってしまうんですね。
――座右の銘の「失敗しても死にゃしない」というのは、空手から学んだ?
小林:そうですね。空手の試合は無差別なので、180cmとかあるゴツい人と試合をしなければいけないから、毎試合「今日、病院送りになるのかな……」とか「今日で歯が1本飛ぶんだろうな……」とか、ネガティブなことばかり考えていたんです。稽古も本当にきつかったんですよ。何度逃げ出したいと思ったか。でも、終わってみれば五体満足で戻れたし、「どんなにきついことがあっても、人はそう簡単には死なないんだな」と思えるようになったんですね。
声優を目指して、デビューするまですごい大変でしたが、空手で培ったメンタルがあったので、そのうちなんとかなるだろうと。果ては「声優になれなくても、仕事はある」という妙なプラス思考で乗り切ってこれたのは、空手の影響なんだろうなと思っています。
女子注目! 小林さんのおすすめスイーツやデートコース
――好きなスイーツは?
小林:色々ありますが、僕はどちらかというと和菓子が好きなんですよ。お饅頭、大福、団子。あとは、すあまとか、あまりみんなが食べなそうなものを食べることが多いです。
――あんこ大好きな人?
小林:大好きです! 抹茶も好きなので、抹茶わらび餅とかあったらほぼ食べます。
――麻布近辺のスタジオだと、浪花家総本店のたい焼きなんて差し入れの超定番ですが、ああいうのは?
小林:大好きです。『食戟のソーマ』という料理アニメに関わっていたんですけど、米たにヨシトモ監督がいろんなお菓子を買ってきてくださるんですよ。そこで洋と和があったら、僕は間違いなく和を取ります。
――おすすめのスイーツは?
小林:意外と美味しかったのが、カフェオレ大福です。コーヒー入りのあんこと生クリームが入っている大福があるんですけど、それが思いのほか美味いです。あれは騙されたと思って一度食べてみてはいかがでしょうか。
――それで「騙された!」と言われたら?
小林:すいませんっ!(笑) 合わなかったということで。
――とっておきのデートコースを教えてください。
小林:僕は、海ほたるです! しかも夜の海ほたるが好きで、その良さをわかってくれる人がいいなと思います。夜なので、周りも海ですから真っ暗で何も見えないんですよ。でもそれが落ち着くんです。若い時は夜中の12時くらいに行って、駐車場の車の中で仮眠を取って、4時くらいに起きて日の出を見て、「ああ、こんなきれいな海だったんだ……。よし、帰ろ!」って帰ってくるとかしてました。
そういうことに関しては、意外と僕って馬鹿なんですよ。ノリで「これしたい! これしようぜ!」って急に無茶をすることがあるので、それに付いてきてくれる人がいたら嬉しいなと思います。
――理想的な告白のシチュエーションは?
小林:僕、あんまり気取った告白って柄じゃないと思うので、けっこうさらっと言いたいんですよね。普通にご飯を食べて帰る途中に「実はさ……」って切り出して、「えっ、この流れで言う!?」みたいなのが僕は理想なんですよ。よくドラマとかにある、きれいな夜景を見ながらとかは、う~ん……って感じで。気持ちが湧き上がった時に言いたくなるんです。
さらっと言える関係って、それなりに仲が良くなっている前提があるわけじゃないですか。だから告白されるにしても、いつも通り普通に喋っているのに、急に「突然なんだけどさ、実は好きなんだ」なんて言われると、ドギマギしちゃいますね。
――自分が関わった作品の中で、理想の告白シーンは?
小林:ええ~っ!? ちょっと待ってください……。理想の告白……?
――それこそ『リゼロ』とかは?
小林:あれはちょっと告白が重すぎて、別の方向に……(笑)。『selector』も姉弟愛で重かったし、基本的に作品での告白は全部重いんですよ。あ、これからアフレコする作品で、まさに純愛というのがありますね。ただ、はがゆい系は観ているぶんにはいいですけど、自分がやるとなると身体中がムズムズしそうです(笑)。
――女子と一緒に挑戦してみたい趣味は?
小林:逆に、「これやろうよ!」って言われたものに、とりあえず手を出してみたいかな。食わず嫌いはしたくないので。
――ジャンル的には、身体を動かすほうが好きなんですか?
小林:間違いなくそうです。でも、今まで全く興味がなかったとしても連れていってもらって一緒に回ってみたら、面白さがわかるかもしれないじゃないですか。とりあえず何でも付き合ってみて、面白かったら「じゃあ次はここに行こうよ」って自分からも提案できますし。だからまずは誘われたいですね。
自分からやるとしたら、楽器かな。楽器をもうちょっとやって、ちゃんと趣味や特技に挙げられるくらいには極めてみたいです。とりあえずヴァイオリンを!
――絶叫マシン系は大丈夫?
小林:僕は大丈夫です。
――ホラー系は?
小林:……苦手ですね。僕より怖がってくれる人がいたら平気ですけど。
――そうなると、色々ある中でホラー系だけが苦手?
小林:映画はまだ大丈夫なんですけど、人が脅かしに来るタイプのおばけ屋敷とかはダメですね。あとは、強いて言うなら虫がダメです。
――それはカブトムシとかも?
小林:ダメです。昆虫は全部ダメ。爬虫類とかは平気で、トカゲとかヤモリやイモリも普通に触れます。ただ、この間うちにヤモリがいて、触ろうとしたらGをくわえてやがりまして、それ以降ちょっとヤモリがダメになりました。確かに家を守るために食してるんでしょうけど、まさか食事シーンに出くわすとは思わずゾゾゾゾゾ……って感じでした。
――締めようと思ったら、とんでもない話題で終わることに(笑)。
小林:ああっ、すみませんっ!
編集:柏村友哉、設楽英一
インタビュー&文:設楽英一
撮影:山本哲也
ヘアメイク:you