小野賢章さん・杉田智和さんら出演で『のぼうの城』が初のオーディオブック化! 小野さんから収録の感想も到着
声優・小野賢章さん、杉田智和さんらが出演する豪華音声ドラマ『のぼうの城』(オーディオブック配信サービス「FeBe」にて配信中)。
『のぼうの城』は、著者・和田竜氏のデビュー作であり、第139回直木賞ノミネート、2009年の第6回本屋大賞第2位を受賞、累計200万部を突破している大ベストセラー作品。天下統一を目前にした豊臣秀吉の命を受けて進軍してきた石田三成と、“でくのぼう”呼ばわりされながらも領民の心を掌握する常識外れの武将・成田長親の戦いを描いた戦国エンターテインメント小説です。
オーディオブック版では、成田長親役を小野賢章さん、正木丹波守利英役を杉田智和さん、石田三成役を松岡禎丞さん、甲斐姫役を千本木彩花さんが演じるほか、朗読を間島淳司さんが務めるドラマを盛り上げています。本稿では、そんなオーディオブック版に出演する小野賢章さんインタビューをお届けします。
──主人公を担当してみていかがでしたか?
成田長親役・小野賢章さん(以下、小野):読ませていただいたんですが、すごく面白かったのと映画化されたことも知っていたので、若干プレッシャーを感じながら演じさせていただきました。ただ収録自体は、作品が面白いのであっという間に終わったという印象です。
──収録時に難しかったところや苦労したところはどんなところでしょう?
小野:時代物だったので言葉遣いです。作中に出てくるキャラクターの名前が分からないところから始まりまして、セリフに出てくる言葉の意味をひとつひとつ調べるのにとても時間がかかりました。参考にさせていただいたのが映画の『のぼうの城』です。野村萬斎さんが演じていた成田長親はとても個性的で、これをオーディオブックで自分が演じるとしたら、どうやって自分の色を出すのかといったことを考えるのはかなり楽しかったです。
──印象的なシーンについてはいかがですか?
小野:個人的に好きなシーンは、長親が豊臣軍のところに船で行って踊りを披露するところです。長親は普段何を考えているのか伝わりづらいのですが、ああいう大胆な策に出たところが好きですね。
──声優として意識したことろはございますか?
小野:聞き取りづらくならないように、滑舌や聞き取りやすさはとても気を付けました。
──オーディオブックということで特に工夫したことろは?
小野:オーディオブックというのは映像がなく聴くことがメインなので、セリフを聞いて自分の中でどうイメージできるのかを大事にしました。なのでキャラクターの表情や場面を想像しやすいセリフとはどういうものなんだろうと考えながら演じていました。普段声を当てているアニメや芝居などのように映像の力がない分、聴き手の方にイメージしていただけるようなセリフ回しにしようと工夫しました。
──野村萬斎さんの参考にしたところと、逆に映画版と差別化したところは?
小野:何度も見たんですが、一回目は参考にするというよりも純粋に楽しんだという印象が強かったです。野村萬斎さんの表情はすごいなと感心することばかりでした。年齢の違いもあり、野村萬斎さんの長親は僕にはできないものだなと思いましたので、僕の出来る長親を、爽やかなところ、まだ戦が起こっていない城の和やかな雰囲気などで、僕自身が持っている若さを落とし込めたらと思い演じました。
──ご自身のファンの方にはどういったメッセージを受け取ってもらいたいですか?
小野:この年になって日本の歴史がとても面白いと気付き、日本人なら知っておかなければいけないなと改めて思いました。この作品を聞いていただいて、日本の歴史に興味を持つきっかけになったら嬉しいなと思います。僕自身、今になって高校のときの日本史の教科書を読みなおしたいと思うくらい、歴史欲、知りたい欲が高まっています。そういった僕自身が感じた歴史の面白さを知るきっかけになったら嬉しいです。
──いちばん自信を持っているセリフや場面はどこでしょう?
小野:戦が始まる直前ですかね。戦うのかどうかと家臣が聞きに来たとき、「戦う」と言うところがあって、成田長親が初めて敵と向き合ったときの強さを感じまして、何度か録りなおしたりして拘ったシーンです。個人的には、先ほどお話しした好きなシーン、舞を披露した場面もしっかり聞いていただきたいです。
──これまでは実年齢よりも若い役が多かったかと思いますが、実年齢と同じかそれ以上の役をやって得られたものはございますか?
小野:歴史ものだったということがいちばん大きかったです。言葉遣いやセリフ回しの点など勉強になることが多かったです。普段は高校生などの若い役が多いので、今回新たにとても良い経験になりました。
──最後に今年1年のお仕事についてお聞かせください。
小野:久しぶりのミュージカルの初日が終わったばかりなのですが、いろいろな収録をやらせていただいている中でもあまり経験のない部分なので、まずは自分がやり切ったなと思えるくらいしっかりやっていきたいと思います。公演期間も長く、声の管理など課題は見えていくと思うので、まずはこれが今年の最初の大きな山だと思ってしっかりと超えていきたいです。
作品概要
作品名:『のぼうの城』
著者:和田竜
出版社:小学館
配信開始日:1月27日17時~
価格:1,620円 (税込)
配信URL:https://www.febe.jp/documents/nobou/index.html
出演者紹介
●成田長親役:小野賢章
福岡県出身。主な出演作は、映画「ハリー•ポッター」シリーズ吹き替え(ハリー役)、アニメ「黒子のバスケ」(黒子テツヤ役)、「遊☆戯☆王 ARC-V」(榊遊矢役)、「文豪ストレイドッグス」(芥川龍之介役)、「田中くんはいつもけだるげ」(田中役)など。2014 年には歌手デビューも果たす。ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(TBS赤坂ACTシアター・梅田芸術劇場メインホール)など俳優業でも注目を集める。
●正木丹波守利英役:杉田智和
埼玉県出身。主な出演作は、「銀魂」(坂田銀時役)、「クラシカロイド」(ベートーヴェン役)、「バトルスピリッツダブルドライブ」(茂上年男役)、「3月のライオン」(三角龍雪役)、「ハンドシェイカー」(ヒビキ役)、「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」(リヴェルト役)、「うどんの国の金色毛鞠」(中島忍)、「ドリフターズ」(サン・ジェルミ役)、吹き替えで「SCORPION」(ウォルター・オブライエン役)など。
●石田三成役:松岡禎丞
北海道出身。主な出演作は、「ソードアート・オンライン」(キリト役)、「食戟のソーマ」 (幸平創真役)、「DAYS」(風間陣役)など。
●甲斐姫役:千本木彩花
埼玉県出身。主な出演作は、「甲鉄城のカバネリ」無名役、「ピアシェ〜私のイタリアン〜」(七瀬萌里菜)、「マジきゅんっ!ルネッサンス」(愛ヶ咲小花)、「ガーリッシュナンバー」(烏丸千歳)など。
●朗読:間島淳司
愛知県出身。主な出演作は、「刀剣乱舞-花丸-」(にっかり青江)、「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」(マシュー・テトジリチ)、「暗殺教室」(千葉龍之介)など。
●柴崎和泉守 役/:田尻浩章
●酒巻靱負 役:天﨑滉平
●豊臣秀吉 役:福沢良一
●大谷吉継 役:利根健太朗
●長束正家 役:石狩勇気
●たへえ 役:側見民雄
●かぞう 役:小野ゆたか
●ちよ 役:大関英里
●成田氏長 役:大谷幸広
●成田泰季 役:浅科准平
●北条氏政 役:山本善寿
●北条氏直 役:喜多田悠
放送日:1月27日16時~17時放送:文化放送 超!A&G+
URL:http://www.agqr.jp/topics/archives/post_819.php
出演:間島淳司、八木菜緒(文化放送アナウンサー)
番組内容:2017年1月27日発売、FeBeのオーディオブック『のぼうの城』。この番組では、オーディオブック『のぼうの城』の魅力を、間島淳司・八木菜緒の2人がナビゲート。出演者のコメント、収録のウラ話、さらには今日限りのスペシャルコーナーも交えながら、お届けしてまいります。
FeBeとは
株式会社オトバンクが運営する、日本最大のオーディオブック配信サービス。2007 年よりオーディオブックの配信を開始、現在約 19,000 本のコンテンツを配信し、オーディオブックのパイオニアとしてプラットフォームを提供しています。
http://www.febe.jp/
株式会社オトバンクとは
「目が不自由な人へのバリアフリー」「出版文化の振興」の達成を目指しています。450 社以上の出版社様と提携し、主な事業として、日本最大のオーディオブック配信サービス「FeBe」でのオーディオブック販売をはじめ、オンラインブックガイド「新刊 JP」(http://sinkan.jp/)を中心とした書籍のプロモーション事業や「朗読少女」「朗読執事」を手掛けています。
http://www.otobank.co.jp/
>>小野賢章オフィシャルブログ
>>小野賢章 公式ツイッター(@ono_kensho)