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『夢キャス』のデフォルメキャラを可愛いアイシングクッキーに!

ホワイトデー企画:アプリ『夢色キャスト』の7人のキャストが食べられちゃう!? 個性豊かなキャラがアイシングクッキーに大変身!

 スマホ向けミュージカルリズムゲーム『夢色キャスト(以下、夢キャス)』。みなさんはプレイされていますか? 本作は、脚本家の主人公(プレイヤー)と、ミュージカル劇団「夢色カンパニー」の個性豊かなキャスト7人が織りなす青春ドラマが魅力のアプリ。キャラクターを演じる声優陣に逢坂良太さん、花江夏樹さん、豊永利行さんらを迎え、メインシナリオは全編フルボイスで楽しむことができます。

 遊びごたえのあるリズムゲームや、先の展開が気になるシナリオなど、多くの魅力が詰まった本作ですが、なんと言っても個性豊かなキャラクター達が大きなポイントの一つ。

 今回は、3月14日のホワイトデー特別企画として「夢色カンパニー」キャストのミニキャラを、今話題の“アイシングクッキー”で再現してみました! この企画にご協力いただいたのは、Y&Csweetsの高橋洋子さん。千葉のレッスンルームを中心に、お菓子のワークショップをはじめ、キャラクターを扱う企業からの依頼も数多く手掛けています。

 本稿では、そんな『夢キャス』アイシングクッキーの制作過程をレポートとしてお届けします! みなさんも記事を参考に、お菓子でキャラクターへの愛を形作ってみるのはいかがですか?

【アイシングクッキーとは】
 粉砂糖や卵白、食紅などを混ぜて作った“アイシング”を使ってデコレーションしたクッキー。イラストから文字に至るまで、細部にこだわったデコレーションができることから、結婚式のギフトなどでも見かけるようになりました。

道具・材料は身近なものばかり!
 自宅でも簡単に楽しめる趣味だけあって、取り立てて専門的な機材は必要ありません。以下の通り、身近にあるような道具や材料で気軽に始められます。ちなみに食紅などは実店舗で探すより、ネットショップで購入した方が簡単に入手できるそうです!

●主な道具
・パレットナイフ
・筆(食用に使えるもの)
・ハサミ(刃先が細いとベスト)
・コルネ
・スプーン
・爪楊枝
・カップ

●主な材料
・水
・食紅、食用竹炭パウダー
・キルシュリキュール(アルコール度数の高いウォッカやジンでも代用可)
・アイシングクリーム(卵白と粉砂糖)
・クッキー
・トレース用の台紙

 
 ちなみに写真上では、既にキャラクターのシルエット状にクッキーが出来上がっていますが、こちらはイラストを紙でプリントしてクリアファイルに挟み、油性ペンでキャラクターをトレースしたものを使用。身体のシルエットに沿う形でカットし、クッキーの型として代用します。このとき、クッキーの上に描きたいイラストのサイズよりも、少し余裕を持つことがポイントとのこと。

 以上の道具・材料を準備したところで、『夢キャス』アイシングクッキー作りがスタート!

 
キャラクターのシルエット・パーツをクッキーに描こう!
 まずは台紙をクッキーの上にあてて、キャラクターのシルエットを筆で縁取っていきます。このときは、キルシュリキュールと竹炭パウダーを溶かしたものを使用しました。

高橋さん:出力したイラストのままクッキーを焼くと、余白がなくなって塗りづらいので、最初の台紙の時点で3mm~5mmほど大きめにカットしています。また、この時点では線を描くだけなので、白黒コピーでもOKです!

 
 クッキーにシルエットの線を引くと、次は色で分かれているパーツごとにハサミで切って、再び縁を取ります。目や細かい服の装飾はフリーハンドになるため、今はスルーしても大丈夫とのことです。お気に入りのキャラクターをバラバラにするのは心苦しいですが、ここだけは心を鬼にして作業に徹します……!

高橋さん:パーツを細かく分けるほど、よりアイシングクッキーとしてのクオリティが上がります。ベルトなど本当に細かい部分はフリーハンドになるので、自分が描きやすいように縁取りしていただければと思います。今回よりも小さいサイズのクッキーになると、パーツを切りにくくなるので注意が必要です!

▲細かい部分はフリーハンドでもOK

▲細かい部分はフリーハンドでもOK

▲この工程でパーツの大まかな配置が決まり、今後の作業や仕上がりに大きく影響するそうです

▲この工程でパーツの大まかな配置が決まり、今後の作業や仕上がりに大きく影響するそうです

 
アイシングクッキーは色作りが命!?
 クッキーの上に色を着けるため、食紅とアイシングクリームを混ぜたカラフルな“アイシング”作りがスタート。まな板の上にアイシングクリームを適量乗せ、パレットナイフでクリーム状になるまで練り込みます。また、程よいところで食紅や竹炭パウダーを混ぜて色を着けつつ、水やキルシュリキュールでアイシングを調整します。

高橋さん:アルコールとアイシングだけだと、色を塗るときに固いので水を加えます。少し艶っぽく、とろっとするくらいですね。

 
 出来上がったアイシングをコルネに詰めると、先ほどのシルエットの上からアイシングクリームを線状に塗っていきます。リアリティを出すために、顔、胴体、髪と、ボリュームにメリハリをつけることがポイントとのこと。

 
 もし、ここで線やアイシングクリームが縁からはみ出しても、乾燥する前なら筆や爪楊枝で修正できるので、焦らずに作業していきましょう。

高橋さん:クッキーの表面上に綺麗に広がっていくコツは、アイシングクリームの絶妙な柔らかさ次第です。水とのバランスを探りつつ、サラサラになり過ぎないように色づくりをします。

▲主に、顔→目→胴体→髪の順番で塗っていきます

▲主に、顔→目→胴体→髪の順番で塗っていきます

 
 さらりと高橋さんは、隣り合う同じ色の中でメリハリをつけていますが、素人目から見ても難しい作業であることは一目瞭然。プロの技に取材陣は開いた口が塞がりません……!

高橋さん:アイシングクリームを塗るときはコルネを強く搾るので、そこそこの力が必要になります。さらっとやっているように見られがちですが、出してみると意外に固いので。でも水が多くなって柔らかくすると、ダラダラと出続けるので、色作りでの調整が重要になってきます。

▲乾いていない状態で隣り合わせに塗ると、色が溶け合ってしまうので、少し時間を空けてから色を塗るとベスト

▲乾いていない状態で隣り合わせに塗ると、色が溶け合ってしまうので、少し時間を空けてから色を塗るとベスト

 
 ここまでで、髪色以外の大まかな色塗りは終了。徐々にキャラクターの面影が見えてきましたね! 次は、アイシングクリームを多めに用意して、一番パーツの面積が広い髪を塗っていきます。

高橋さん:髪の毛は面積が広いので、肌や服よりも少し柔らかめにアイシングを作った方が広がりやすいですね。なので、水の量を少し多めに調整してあげてください!

 
 髪も先ほどと同じく、最初に描いた線の上に重ねてから中の色を隅々まで塗っていきます。実は簡単そうに思えてしまう曲線の縁取りですが、よくよく考えてみると高度な技術が必要なんです……! クッキーから少し高い位置から、乗せるような感覚でコルネを徐々に搾ります。

高橋さん:髪を塗るときは、肌色の部分に少し被せるようにすると、より立体感が増してリアルな仕上がりになります。他のパーツよりも少し多めに、ぷくっとさせると可愛らしくなるんです! また、実は縁などの真っ直ぐなラインを描くのが難しいので、長い線は少しだけ浮かせると描きやすくなります。

▲間違えても速やかに筆や爪楊枝で修正を

▲間違えても速やかに筆や爪楊枝で修正を

 
 髪を全て塗り終えたところで、薄めた各キャラクターの髪色を使ってツヤを描き足します。イラスト同様、この工程の有無によってクオリティが大きく左右されるようです!

高橋さん:序盤の工程はトレースがメインになりますが、最終段階の目の色や瞳のライン、眉毛などは見て写します。失敗も許されないので、慎重に進めます……!

 
 ここで一度、時間を空けてアイシングが乾燥して固まるまで待つことに。すると高橋さん、空き時間を利用して白くベタ塗りされたアイシングクッキーを用意します。果たして、このアイシングクッキーは……?

 

失敗は許されない? 最後の仕上げはじっくりと!
 さて、クッキー上のアイシングが全て固まったところで、最後の仕上げがスタート! 大まかな色こそ塗り分かれていますが、まだのっぺらぼう状態。なので、顔のパーツや服の装飾、髪の影などを描き込みます。ただ、先ほどとは異なって縁取りされていないため、イラストを模写する形で仕上げることに!

 
 ここからは細かい作業になるため、先ほどよりもさらに毛先が細い筆で塗っていきます。イラストと照らし合わせながら、パーツを一つずつ忠実に描くテクニックはまさに職人技!

 
 なお、特に難しいパーツは目とのこと。ハイライトやグラデーションといった色の使い分けが重要になる上、少しでも間違えるとキャラクターのイメージを損なってしまうため、絶対に失敗できないのだとか……!

▲小さい楕円を筆で描くことから、実は大変なメガネ

▲小さい楕円を筆で描くことから、実は大変なメガネ

 
 他にもベルトやネクタイ、メガネに至る細かい部分まで、ひたすら丁寧に描き込んでいきます。そして最後の仕上げを終えたところで、遂に完成! お疲れ様でした!!

 
 また、先ほどの合間で高橋さんが作業していたのは、なんと『夢キャス』のロゴが描かれたアイシングクッキー! しかもトレースはなしで、全て画像を見ながら描き上げるというプロの本気を垣間見ることができました……凄すぎる!

 
 ということで、高橋さんに作っていただいたキャスト7人のアイシングクッキーはこちら!

 
初心者が自宅で作る上でのコツとは?
 最後に、合計8枚のアイシングクッキーを作り終えた高橋さんにインタビューを実施! 今回、こだわりを持って作ったポイントや、自宅でアイシングクッキーを作る上でのコツ、読者の方へのメッセージをいただきました!

──この度は7人のキャラクターとロゴを描いていただきましたが、作り終えた感想をお願いします。

高橋さん:オリジナルのイラストがあると、目元が少し違うだけで別人になってしまうので、よく似せるようにイラストを見ながらゆっくり丁寧に描きました。全然知らないキャラクターでも、一生懸命に作っていると愛着が沸いて可愛く見えてくるんですよね。この『夢キャス』においては、顔や服装の雰囲気からスタッフの子と一緒に性格を予想したりして、とても楽しかったです(笑)。


――お気に入りのキャラクターはいましたか?

高橋さん:城ヶ崎昴君を見て「この子が弟っぽくていいよね~!」という話をしていましたね(笑)。また、アイシングクッキーを作る上で色合い的に好きなのは、藤村伊織君です。独特な雰囲気を持ちつつ、黒髪が似合う男子なので。

 
――こだわりポイントや難しかったところを教えてください。

高橋さん:どのキャラクターも同じような雰囲気の子がいないので、色や洋服を一人ずつ再現したのが難しかったところですね。ただ、キャラクターのイメージを再現するために、少しの違いでも妥協せず、一色ずつ色を作っていった部分はこだわりポイントです。


――自宅でアイシングクリームを作る際、コツなどはありますか?

高橋さん:まずは作業を簡素化すれば作りやすいと思います。今回は服を再現するために様々な色を使いましたが、最初から使い過ぎると散らかってしまうんです。なので、顔だけだったりデフォルメすると、ハードルが下がると思います。

またイラストが上手な方は、筆でキャラクターを描くことから始めてもいいかもしれません。なので、丸いクッキーに白いアイシングクリームを塗って、その上からキャラクターの顔だけを描くと入りやすいと思います。

 
――最後に読者の方へ向けてメッセージをお願いします。

高橋さん:最初は自分のために作ることから始めて慣れつつ、相手が好きなキャラクターを作ってあげると喜ばれると思います。贈り物にはオススメなので、ぜひアイシングクッキーを作ってみてください!


──ありがとうございました!


Y&Csweets 高橋洋子さんプロフィール

1983年生まれ
WILTON デコレーションクラス修了後、アイシングクッキーの世界に魅了され、クッキーブティックY&Csweetsを立ち上げる。
アイシングクッキーを通じて、おしゃれで色鮮やかな独自の世界観を表現し、国内はもちろん、海外にもファンが多数。
アイシングクッキーの基礎レッスンや季節に合わせた1dayレッスンは女性を中心に毎度予約が殺到。
有名ブランドとのコラボレーションスイーツや著書本3冊などを手がけ、多方面で活躍中。

>>Y&Csweets公式サイト
>>Y&Csweets公式インスタグラム

 
作品情報
『夢色キャスト』とは、ミュージカル劇団「夢色カンパニー」に脚本家として入団したプレイヤーが、7人のキャストと共に劇団を盛り上げていく、笑いあり、涙あり、ドッキドキの恋するミュージカルリズムゲームです。作詞担当に畑 亜貴氏、キャラクターデザインには FiFS のの かなこ氏、キャラクタースーパーバイザーには FiFS 曽我部 修司氏を迎え、セガとランティスが満を持して贈ります。出演声優は、逢坂良太さん、花江夏樹さん、豊永利行さん、上村祐翔さん、林 勇さん、小野友樹さん、畠中 祐さんとなっています。

【タイトル】:夢色キャスト
【配信開始日】:iOS 版/Android 版配信中
【価格】:基本プレイ無料(一部アイテム課金制)
【カテゴリー】:ミュージカルリズムゲーム
【配信サイト】:iOS版ストア/Android版ストア

>>『夢色キャスト』公式サイト
>>『夢色キャスト』公式Twitter

(C)SEGA/夢色カンパニー
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