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映画『名探偵コナン 』堀川りょうさん&宮村優子さんインタビュー

好きなのに「好き」と言わない「アイ ラブ ユー」がある!――映画『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』堀川りょうさん&宮村優子さんインタビュー

 劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』が、2017年4月15日(土)より公開されます。『名探偵コナン』とは、週刊少年サンデー(小学館)で連載中の青山剛昌先生による推理コミック。1994年より連載され、コミックス販売部数(既巻91巻)は累計1億5千万部を突破! 国内のみならず、海外でも高い人気を誇っています(きっと皆さん知ってますよね)。

 最新の劇場版『から紅の恋歌(ラブレター)』は、劇場版第21弾。大阪、京都を舞台にした劇場版『名探偵コナン』初の恋物語として展開します。コナンはもちろん、西の高校生探偵・服部平次や遠山和葉が大活躍。新キャラクターで、和葉の恋のライバル・大岡紅葉も登場し、平次をめぐって恋のバトルが勃発。競技かるたで戦うことに。

 そして、映画の公開直前! 今回のメインキャストでもある服部平次役の堀川りょうさんと、遠山和葉役の宮村優子さんにインタビュー。映画の見どころや『名探偵コナン』の魅力など、語っていただきました。作品同様に、おふたりの息の合ったトークにもご注目!

 堀川りょうさん、宮村優子さんのファンで、まだ『名探偵コナン』を観ていない人、記事で興味を持ち、『名探偵コナン』をこれから観る人は、ネタバレも含みますのでご注意ください。

[取材日:2017年4月3日]


 

平次のアクションシーンは、最高のラブシーン!

――劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』が4月15日(土)に公開されます。一足お先に拝見させて頂きましたが、とっても面白かったです。

遠山和葉役・宮村優子さん(以下、宮村):ありがとうございます!

服部平次役・堀川りょうさん(以下、堀川):本当にそう思ってらっしゃいます?(笑)。

――本当に思ってます!(笑)

堀川:一応、そこをちゃんと押さえておかないとね(笑)。

――冒頭から30分で登場する日売テレビ(劇中に登場するテレビ局)の爆破シーンは、ラストシーンのような迫力があって、一気に引き込まれていきました。

宮村:あ~、確かに!

堀川:そうそう! さっきも(みんなで)言ってたんですよ。いきなり冒頭からテンションクライマックスのところがあって……。いかに映画の常套手段とはいえ……(笑)。

宮村:(笑いながら)常套手段ですか?。

――こんなにすごいシーンが冒頭から来たらどうなるんだろうと思いながら観ていたんですけど、その後の競技カルタのシーンも面白かったですし、最後には平次のかっこいいアクションシーンもありましたね。

堀川:あれはね、最高のラブシーンだと僕は思っています。

宮村:おぉ~! ヒューヒュー!(笑)。

堀川:「アイ ラブ ユー」とか、「お前を愛している」とか、好きだとか、抱きしめるとか、キスをするとか、そういうことではなく、あのシーンはもっと遥かに密度の濃いラブシーンだと思うんですよ。「あなたは本当に大事だと思っている人を守り切れるんですか?」ということを、映画を観ている男性たちに提起しているんです。そんな気がするんですよね。

宮村:うわっ、すごい! (読者の男性に向けて)そうだぞっ、男性! そうだぞっ!

堀川:理想だけれども、『名探偵コナン』の世界ですから。平次の「その手離したら、殺すで!」というセリフは、あれはもう「アイ ラブ ユー」ってことだと僕は思う。

――確かに観ていてハッとさせられました。あのひと言で和葉ちゃんも平次を掴んでいた腕にギュッと力が入りましたよね?

宮村:そうですね。ギュッとしましたね。

堀川:やっぱりあれは、ラブシーンでしょう。

宮村:あそこはアフレコ収録の時にも、青山先生が力を入れて絵コンテを描かれたなと感じたシーンでした。(堀川)りょうさんがアフレコを終えて、監督からOKの声がかかった時に、横で見ていた私と大岡紅葉(平次の婚約者を名乗り、百人一首における未来のクイーンと呼ばれる存在)役のゆきのさつきちゃんのふたりで「ヒュ~! 萌え~!」、「かっこいい~!」、「胸キュン、キタコレ~!」みたいな感じで盛り上がっちゃいました!

――だから、平次は最後も言わないわけですね?

堀川:そうそう。

宮村:そうなんですよ~

堀川:直接的に言うよりも、僕は「ああいう方がよりラブロマンスなんじゃないかな」っていう気がするんで……。

宮村:少女漫画の王道といいますか、命を救ってくれるという。

堀川:好きだとか、愛してるとか言ったら、それはそうなんだろうけれど、あまりにも直接過ぎて……。

宮村:確かにね。探偵の彼女ならではのラブシーンですかね。こんな激しいことないですからね(笑)。

堀川:(ラストシーンは)命ギリギリのところじゃないですか。助かるかどうかわからない時に出てくる言葉っていうのは、その人の持っている本質みたいなものだと思うから。和葉ちゃんも平次くんもまっすぐな人だと思いますね。



 

新作映画は殺人事件や百人一首のミステリーだけでなく、ラブバトルも展開!

――最初から素晴らしいお話を聞かせていただき、ありがとうございます。映画の脚本を読んだ時の印象をお聞かせください。

堀川:最初はディテクティブ(detective:探偵)なところって、あまりよく見えてこなかったんですよ。後半の絵コンテがわかりづらくて、「どういうアクションになって、どういう距離感で」というのが掴みにくくて、細かく(監督に)説明を受けながら演技をやりました。

――今回の作品は平次と和葉がメインとなって、ふたりが大活躍でしたが、脚本を読まれた時に驚かれたのではないですか?

堀川:そうですね。良い作品になるだろうなというのは思いました。だからといって入れ込み過ぎると、空回りしちゃうので……。やっぱり僕らもみんなそうですけど、『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』に初めて出会うわけじゃないですか。平次くんも和葉ちゃんも初めて経験することだから、その新鮮さを失わないように気をつけました。

何度もリハーサルを繰り返すと、どうしても慣れてきちゃうところが役者にはあるので、その新鮮さを忘れずに、「常にときめいていられるか」っていうことが大事なのかなって気がしますね。

――宮村さんはいかがでしたか?

宮村:和葉に恋のライバル登場というのは事前に聞いていたんですけど、最初に台本(役者用にセリフがメインに書かれているもの)を読んだ時に、「未来の旦那さんって、どういうこと!?」って、台本で和葉が驚いたように私も驚いてしまいました(笑)。和葉のセリフに「えぇ~!? 何なん? この女~!」というものがありましたけど、本当にそう思ってしまって……(笑)。

殺人事件や百人一首のミステリーの部分は、もちろん映画の見どころになっているんですけど、和葉としてはラブな方、紅葉ちゃんとの対決の方に話が巻き込まれていくし、そっちの方を一生懸命しているので……。

――見どころがたくさんありますよね。

宮村:そうなんです。いつもは幼なじみで近くにいた平次との関係が無くなってしまうかもしれない。「ここだけは絶対に手放せない」という、強いものを和葉は持っているんです。私だったら、「どうぞ、どうぞ」と引けちゃうようなことでも、「和葉は大好きな平次のために頑張っていくんだな」って思いました。「和葉、頑張れ!」って思いながら台本を読みました。

堀川:平次は推理バカだからね(笑)。

宮村:そうなんですよ、推理バカ!(笑)。

堀川:そういうことは忘れちゃうんですよ。仕事になると……、だいたい男にありがちなね。

宮村:仕事人間! 

堀川:気持ちはちゃんとあるんですよ。ただ関西人独特のノリでそれを茶化しちゃう。「な~んちゃって~」みたいなことで、照れ隠しが往々にしてあるんだと思います

宮村:確かにね。そうそう。

――映画の中で、平次が紅葉のお家へ警護に向かうというのも、女心をわかってないですよね。

宮村:ね~

堀川:いや、そうです。(和葉の口調で)「あんたはええから、早いこと紅葉ちゃんのボディーガードしてんのやから、そっちのところへ行きーな」、(平次の口調で)「え? 何で? お前のために来たのに」、(和葉の口調で)「あんた、向こう行かなあかんの」、(平次の口調で)「ああ、そうか。ほな後頼むわ。行くわ」ってね(笑)。

――紅葉ちゃんのあれだけの思いに平次は気づいてなかったんでしょうね。

堀川:そうなんでしょうね。

宮村:罪作りな男ですね(笑)。

堀川:映画の中で、平次が「あっ、思い出した!」って言ってますけど、平次と紅葉の出会いのくだりのところ、本当にすぐに思い出してんのか、わざとあの場で作っているのか、わからないですけど、それもいろいろ観ている方におゆだねしたいと思います。

平次と和葉、平次とコナン それぞれの絆を感じる名シーンが続出

――今回も名シーンがたくさんあって、最後までハラハラさせられたのですが、堀川さん、宮村さんが感じられた印象的なシーン、個人的におすすめのシーンを教えてください。

堀川:やっぱり一番は、最後のアクションシーンですかね。平次がバイクで飛翔するところがあったりとか……。

アクション的なところでいえば、平次が一番信頼しているコナン(本作の主人公・江戸川コナン。CV:高山みなみ)に、「お前が来ないと、ひとりでは脱出できへんねん!」というシーン。平次はコナンが来ることを信じている。そしてコナンはちゃんと来る。逆にコナンが危機に陥った時には平次がちゃんと助ける。

宮村:すごいね~!

――あのシーンは素晴らしかったです。

堀川:あいつは絶対に来てくれるに違いないと、お互いにそう思っているところが良いですよね。その絆みたいなものは、恋愛とは違う信頼関係ですよね。

宮村:いつも平次が「工藤、工藤」って言うので、女の子の立場からしたら、すごく嫉妬するところもあるんだけれど……(笑)。でも、それは「仕事と私と、どっちが大事?」というようなもので、聞いちゃいけないところだから、しょうがないと思っています。平次とコナンの絆には嫉妬することもあるけど、和葉は謎解きしている平次も好きだからね。

堀川:結局、平次は和葉の所に戻ってくるんですよ。

――大岡紅葉が登場しても、このふたりの絆は揺るがないんだろうなと、ファンは期待してしまいます。

堀川:新一(江戸川コナンの正体・工藤新一。CV:山口勝平)もそうだし、平次もそうだけど、決定的なことを言わないじゃないですか。そのくせ、平次は「俺の和葉に何さらしとんじゃ~!」って、俺のなんか言ってるくせにね(笑)。

宮村:でも、和葉は子分とまで言われちゃうし……(笑)。

堀川:あれも照れ隠しなんですよ。もちろん、そういうことじゃないというのは、わかっているはずですからね。

――『名探偵コナン』には数多くのキャラクターが登場しますけど、西の高校生探偵・服部平次と東の高校生探偵・工藤新一(=コナン)の関係は、中でも特別なものですよね。

堀川:お互い探偵ですから、真相を追い求めようとする気持ちは同じなんでしょうね。

宮村:うんうん。

――お互い認め合っているからこそ、任せられる部分もあるのではないかと思います。宮村さんのおすすめのシーンはありますか?

宮村:もちろん最後のシーンもおすすめなんですけど、他のシーンでは和葉が紅葉ちゃんに啖呵を切るとか、カルタの試合では絶対に譲らないとか……。

堀川:和葉の「この試合でフルボッコしたる!」っていうセリフ。久しぶりに聞いたよ、フルボッコって(笑)。

宮村:アハハハ……(笑)。そういう紅葉ちゃんに対して、和葉がメラメラと燃えているところも観てください。

――和葉はあそこまで気が強いのかと思わせるようなシーンでしたね。

宮村:平次のことだけだと思うんですよ。

堀川:うん。

宮村:それ以外は、芯は通っていても気の優しい子なんだけど、これだけは譲れないっていうのが今回の作品で改めてわかりました。

堀川:挑発するために、紅葉が和葉のことを葉っぱちゃんとか呼んでね。(紅葉の口調で)「あなたはただの葉っぱ、私は紅の~」ってね(笑)。

――でも、最後はちゃんと名前で呼んでいただけましたね。

宮村:そうなんです。良かったです。



 

『名探偵コナン』が長く愛される理由とは!?

――これ程長く『名探偵コナン』が愛されている理由や作品の魅力について、演じる側から見て、感じるところがあれば教えてください。

堀川:理由は、もうわからないですね。理由よりも何よりも、この作品を愛して、支えてくださっているのはみなさんだと思います。

僕はいつも思うんですけど、役者は作品を選べないし、どんなに作品であの役をやりたいと思っても無理なことですから。それは天が「お前、やっていいよ」って言ってるのか、誰かに選んでいただいているのか、わからないですけど……。

だから、これからも作品と人との出会いは大事にしていきたいなと思っています。最初にやっていた頃なんて、こんなに長く続くとは誰も思っていなかったわけですから。

――そうですね。それは誰にもわからないことです。

堀川:作品を続けていくうちに、もちろんチームワークもバッチリになるし、長寿番組の傾向ですけど、スタッフとキャストを含めてチームワークが抜群に良いというのがあると思います。いちいち聞かなくても、阿吽の呼吸でできちゃうっていう、小気味良さはやっぱり長年やっているとありますね。これはなかなか出会おうと思っても、出会えないと思うんですよ。そういうところが観てくれている方にも伝わっていくのかなという気はしますね。

宮村:私の中学1年生の娘が今『名探偵コナン』にちょうどハマっていて、コミックス1巻から読んでいます。小学生の頃は「殺人事件とか、犯人を表現する黒い影が怖くて読めない」って言っていたんです。それが中学生になって、学校の図書室にあったコミックスを読み始めてみると、「すごく面白くて、止まらない」って言っているんですよ。

堀川:やっぱり思春期を迎えると、変わってくるんじゃないかな。

宮村:そうみたいなんです。ミステリーや殺人事件の謎を解くだけじゃなく、キャラクターも魅力的で、それがストーリー上も面白いように動いていく。先が気になるストーリーで、殺人ラブコメ(笑)って言われてますけど、そこが女の子には魅力なんじゃないかなと思います。

堀川:作品の中で、それぞれキャラクターの家族がちゃんと描かれているというのもあるかもしれないですね。

宮村:確かに、あるかもしれないですね。

堀川:一番印象深かったのは、和葉ちゃんが車の後の席で寝ていて、ちゃんと起きて聞いているんだけど、平次のお父さん(大阪府警本部長・服部平蔵。CV:小山武宏)と和葉のお父さん(大阪府警刑事部部長。CV:小川真司))が(父親たちの口調で)「お前のところのせがれには、うちの娘はやれん」、「そうか」、「冗談やがな。ハッハッハ……」、「冗談かい」っていう家族のシーン。

一同:(爆笑)。

――確かに家族が出てきたら、嬉しくなってしまうところもありますよね。

宮村:嬉しくなっちゃう!

堀川:あれで、もうね……。

宮村:アニメーションに関しては、スタッフさんもキャストのみなさんも本当にコナンを愛していて、みんなが大事にしているんだなっていうのがすごく伝わってくるんです。移住するオーストラリアから、コナンの収録現場に帰ってくる度に、みなさんがあたたかく迎え入れてくれて、コナンの現場は本当に好きだなと感じます。現場の雰囲気がいいのも、作品がここまで長く続いている理由のひとつなんじゃないかなと思います。

堀川:うん。



 

関西と関東、文化の違いでキャラクターの表現も変わる!?

――平次と和葉というキャラクターについてお聞きします。おふたりが演じられていて、自分と似ているなという部分はありますか?

堀川:似ているというか、かくありたいというのは思いますよ。

宮村:おぉ~!

堀川:先程もお話しましたけど、「本当に好きな人を守り切れるのか」っていう。ひとりの観る側として、素敵だと思うし、そういうような気持ちを持ち続けたいなと……。平次くんの爪の垢でも煎じてね、飲みたいなあと思いますね(笑)。

宮村:かっこいいですもんね、平次。

――宮村さんはいかがでしょう?

宮村:今回の作品で、競技カルタ部だったというのが初めて知ったんですけど……(笑)。

堀川:みんなそうだよ。子供の頃、平次がカルタ大会で優勝してたって、初耳だからね(笑)。

宮村:「そんな特技があったんだ」みたいな……(笑)。和葉ちゃんが今回、競技カルタをやる上で、「悩んでるよりも、まずやろう。特訓や~!」みたいなところが私に似ているかなって思います。でもその他は、和葉ちゃんかわいすぎるからなぁ…。何かもう、一途過ぎて、私はもうピュアじゃないからなぁ……(笑)。

堀川:いやいやいや(笑)。

宮村:バレンタインデーの時に蘭ちゃん(本作のヒロイン・毛利蘭。コナンのお姉さん的な存在であり、幼なじみの新一を想っている。CV:山崎和佳奈)と和葉ちゃんの会話がホームページで聞けるというのがあって、ホワイトデーにはコナンくんと平次くんの会話が聞けるというというのがありました(映画HPにて、スペシャル映像「恋歌ムービー~上の句~」(蘭&和葉の会話)、「恋歌ムービー~下の句~」(コナン&平次の会話)が聞ける企画)。それを収録していて思ったんですけど、名探偵の彼女っていうのは本当に大変だよねって……。

堀川:よくついてきてくれると思ってますよ、こんないい子が! 普通なら、「ちょっとごめん……」。

宮村:ごめんだよね~

堀川:「ごめん。私とは住む世界が違うわ!」ってなるところを……。

宮村:「私もっと平和に暮らしたい!」ってね。「こんな死体、見つけたくない」って思うけど、蘭ちゃんと和葉は本当によく名探偵についていってね……(笑)。

堀川:コナンくんも平次くんも、ふたりとも推理バカだから、1回スイッチが入っちゃうと、もうそのことしか考えられなくなるからね。

宮村:だから危険に晒されようと、死体を見つけようと、銃弾が飛んでこようと避けて……(笑)。悪人を捕まえないと、彼女は務まらないから、「大変よね」って思います。

――そこをわかり合えるのは蘭ちゃんと和葉ちゃんだけですもんね。

宮村:そうなんですよ。だから貴重な仲間ですね。

――和葉ちゃんは平次に対して、自分の気持ちをストレートに伝えているような印象があります。

宮村:和葉ちゃんは関西人だから、平次に対しては直接的に言ってしまうところがあるんです。「めっちゃ好っきゃね~ん!」みたいな……(笑)。

堀川:心の中の熱さというところでは、たぶん蘭ちゃんも同じだと思うんです。それが表現として顕在化してくるかどうかの差があるんでしょうね。蘭ちゃんは奥ゆかしいんですよ(笑)。東京の文化なのかもしれないですね。

宮村:そう。東京の文化かもしれない。

――おふたりは関西出身です
よね? そのぶん、キャラクターは演じやすかったのではないでし
ょうか。

堀川:僕は大阪です。

宮村:関西です。

堀川:まぁ、往々にして「照れてんな~」とかはわかりますよね。

宮村:そうですね。だから夫婦漫才とかいいますけど、お互いけなしたりしているようでいい夫婦でラブラブだったり。そういう文化は関西にもありますよね。

――江戸川コナン役の高山みなみさんにお話をお聞きした時に、脚本を読んだ印象が「関西弁ばっかりだ! 今までと全く違うなという印象でした」とおっしゃっていました。

堀川:事件の関係者がほぼほぼ関西の人なので、そう感じるかもしれないですね。警察も大阪府警と京都府警でしたし……。

宮村:そうそう。警察も大阪府警と京都府警でしたね。



 

アフレコ収録時間が15時間半! 長時間でも充実した収録現場

――今作は新キャラクター・大岡紅葉が鍵を握る人物になっています。また、原作者である青山先生が今後も登場する重要なキャラクターであるとお話しているようなんです。

堀川:そうらしいですね。

――映画の中では紅葉と和葉ちゃんはライバルなので、火花を散らしていましたけど、おふたりは紅葉というキャラクターに対して、どのような印象を持たれましたか?

堀川:平次は、脂下がって(気取って)ましたね(笑)。

宮村:紅葉にはイケメンでイケボな執事(大岡家の執事・伊織無我。CV:小野大輔)がいるんですよ。「だから、紅葉は平次じゃなくても、執事ラブでいいじゃん」みたいな……(笑)。そういう冗談を紅葉役のゆきのさつきちゃんと言いながらも、ふたりとも平次のことが大好きなので、平次がかっこいいセリフを言ったら、ふたりして「キャー!」ってなって……(笑)。物語の中では、和葉と紅葉は恋のライバルなんだけど、アフレコの外では、友情が芽生えるみたいな……。そんな現場でしたね。

――楽しくて、良い雰囲気だったんですね。

宮村:そうですね。

堀川:収録は長時間になったんですけど、疲れを感じなかったですね。朝10時にスタートして、だいたい収録時間が15時間30分くらいだったかな。でも、収録は一気呵成に、僕の中では充実していたんでしょうね。勘と、時間と、費やし方が恐らく……。収録後は常にそうなんですけど、ホッとして、終わったのが1時30だったから、「ランチに行こう!」って……(笑)。

宮村:昼じゃない、夜の方!(笑)。

――本当にお疲れさまでした。最後に、映画を楽しみにしている方々へのメッセージをお願いします。

堀川:ぜひ何回も映画をご覧になっていただきたいなと思っています。今回のみならず、また何年か経って見返していただいて。それを繰り返していただけるような愛され方をしてくだされば本望でございます。ぜひぜひ楽しんでください!

宮村:今回の映画『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』もアクションあり、ミステリーあり、ラブありと見どころ満載です。ぜひ劇場の大きなスクリーンとサウンドで観て、聞いてください!

――ありがとうございました。

[取材・文]宋 莉淑(ソン・リスク)

 

作品情報

パッケージ情報

封入特典:初回限定特別版特典
◆紅葉のパスケース / ブロマイド入り ( 平次 & 紅葉他 )
◆特製アートボード / 青山先生作画の “ つながる平次 & 和葉イラスト ”
◆ポストカード / ( 青山先生作画イラスト )

 

公開情報


『名探偵コナン から紅の恋歌』
2017年4月15日(土)より全国東宝系にてロードショー

 
待っとれ、死んでも守ったる―

大阪と京都、そして平次と紅葉。
2つの事件、2人の運命を紡ぐもの、それは――― 「 古からの恋の歌 」 。

≪ストーリー≫
大阪の日売テレビで突如、爆破事件が発生 !
その時局内では、日本の競技かるた界を牽引する 「 皐月会 」 が開催する会見が行われており、
突如の事態に大パニックに !
崩壊していくビルの中、西の名探偵・服部平次とその幼馴染・遠山和葉、
2人だけが取り残されてしまうが、間一髪の所で駆け付けたコナンにより無事救出される。
まるでテロのような事件、しかし犯人の目的もわからず、
犯行声明すら出ていない不可解な状況に違和感を禁じ得ないコナンと平次。
そんな騒動の中、コナンたちは平次の婚約者だと言い張る女性と出会う。その名は、大岡紅葉。
「 平次は幼い頃からの運命の人 」 という紅葉は競技かるたの高校生チャンピオンにして、
未来のクイーンと呼ばれる存在だった。
時を同じくして京都・嵐山の日本家屋で、皐月杯の優勝者が殺害される。
その時、殺害現場のモニターに映し出されていたのは、紅葉の姿。
そして被害者の周りにはかるた札が意味ありげにちらばっていて…

≪収録内容≫
◆劇場版本編
◆特典映像
・劇場用予告 & 特報
・BONUS FILE 855話 「 消えた黒帯の謎 」
・公開記念スペシャル番組
・「 『 劇場版名探偵コナン から紅の恋歌 』 宮川大輔 & 吉岡里帆が秘めし想いを読み解く ! 」
・バレンタインムービー & ホワイトデームービー

≪キャスト≫
江戸川コナン : 高山みなみ
毛利蘭 : 山崎和佳奈
毛利小五郎 : 小山力也
服部平次 : 堀川りょう
遠山和葉 : 宮村優子
スペシャルゲスト : 宮川大輔 吉岡里帆

 
劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』概要
【スタッフ】
原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:静野孔文 
脚本:大倉崇裕 
音楽:大野克夫

【キャスト】
高山みなみ 山崎和佳奈 小山力也 堀川りょう 宮村優子 ほか

【ストーリー】
大阪のシンボル・日売テレビで突如、爆破事件が発生!
その時局内では、日本の百人一首会を牽引する「皐月会」が開催する
皐月杯の会見収録が行われており、突如の事態に大パニックに!
崩壊していくビルの中、西の名探偵・服部平次とその幼馴染・遠山和葉、2人だけが取り残されてしまうが、間一髪の所で駆け付けたコナンにより無事救出される。まるでテロのような事件、しかし犯人の目的もわからず、犯行声明すら出ていない不可解な状況に違和感を禁じ得ないコナンと平次。
そんな騒動の中、コナンたちは平次の婚約者だと言い張る女性と出会う。その名は、大岡紅葉。
「平次は幼い頃からの運命の人」という紅葉は百人一首の高校生チャンピオンにして、未来のクイーンと呼ばれる存在だった。時を同じくして京都・嵐山の日本家屋で、皐月杯の優勝者が殺害される。その時、殺害現場のモニターに映し出されていたのは、紅葉の姿。そしてそこには、ある「歌」が深々となり続けていた―。

大阪と京都、そして平次と紅葉。
2つの事件、2人の運命を紡ぐもの、それは―――「古からの恋の歌」。

■公開日
2017年4月15日

■公開情報
全国東宝系にてロードショー

>>公式サイト

(C)2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
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