![『デジモン tri.』花江夏樹さん×浪川大輔さんが語る「第5章」の見どころ](https://img.animatetimes.com/news/visual/2017/1506609272_2_1_688ecc949d95f5bbfc1591b8db484dd3.jpg)
『デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」』花江夏樹さん×浪川大輔さんが第5章の見どころ、そして第6章の予想を語る
2017年9月30日(土)から劇場上映となるアニメ『デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」』。全6章で構成された『デジモンアドベンチャー tri.』の5作目となる本作では、クライマックスへ向けた怒涛の展開に目が離せないものとなっています。
そんな本作のキャスト陣から、主人公の八神太一役を演じる花江夏樹さんと、選ばれし子どもたちを影から支える西島大吾役の浪川大輔さんにインタビュー! アフレコ現場の様子から、好きなキャラクターのお話、そして劇場上映間近の第5章「共生」についてもお話を伺いました。
――花江さんは、現在『デジモンアドベンチャー tri.』は第4章まで上映されていますが、ファンからの反響などはいかがでしたか。
八神太一役・花江夏樹さん(以下、花江):デジモン世代の方々から「太一楽しみにしています」とは役が決まった時に言われましたし、今はファンレターに『tri.』の事を書いて下さる方が多くて、楽しんで下さっているみたいです。
この前、キャラクターソングCDの発売記念イベントで坂本千夏さんと握手会をしたんですが、その時も「花江さんが太一で良かったです」って昔からのファンの方が言ってくださって嬉しかったです。反響は大きいですね。同業者からも「羨ましい」って言われたりしますね。
――浪川さんが演じられている西島大吾はどのような役作りをされましたか。
西島大吾役・浪川大輔さん(以下、浪川):『デジモン』ってストーリーの重い部分もあったりするので、「キャラクターの役割として、その辺を引きずった方が良いのかな。足跡を残した方が良いのかな」とか考えていたんですけど、最初の方はそういった雰囲気は出さずにフラットに入りましたね。
――実質、太一と西島は選ばれし子どもたちの先輩後輩という関係でもありますが、演じるうえで意識された部分はありましたか。
花江:でも、太一は先輩だって事に気がついて無いですよね。
浪川:そうだね。陽気な先生だと思ってるんじゃない?(笑)。
花江:先生にしては話しやすいというか、親身になってくれる先生だと思っているので、頼りになる大人としては見ていると思います。
浪川:劇中でも先輩とは言ってないですが、過去の自分の経験もあって西島は心配でしょうし、だからこそ分かることもあると思うんです。ただそれを言わないという選択をしているというのも、個人的な意見として格好いいなと思います。
言わなくたって太一とかヤマトとか他のメンバーも成長して、自分で考えて行動しているのが目に見えていて、何と言ってもパートナーがいますから。パートナーとの信頼関係が1番大事な作品なのかなとも思うので、そこを見守っていたいなとは思いますね。
▲左から、主人公の八神太一(CV:花江夏樹)、選ばれし子どもたちを影から支える西島大吾役(CV:浪川大輔)
――でも唯一、西島はハックモンとの関わりがありますよね。
浪川:ハックモンは落ち着いてて、仙人みたいになってるよね(笑)。ハックモンが出てきた時は嬉しかったですよ。ずっと姫川しかいなかったので。
その辺が大人なのかもしれませんが、選ばれし子どもたちに相談はするけど先生が生徒に悩みを打ち明けるっていうのもおかしな話なので、そういう意味ではハックモンや姫川っていう存在は西島にとっては大きいかもしれないですね。太一たちにとってそういう存在になれればなという風には思っていました。
――アフレコ現場では花江さんと浪川さんってお話されたりするんですか。
花江:僕と浪川さんは結構隣になることが多いですよね。
浪川:やっぱり尊敬しているんですよ……。僕がですけどね(笑)。でも花江くんは結構デジモンチーム(デジモン役キャスト)と話してるんじゃない?
花江:そうですね。選ばれし子どもたちのキャストはみんな端っこに座るんですよ。「もっと真ん中に座らないんですか?」って言うと、「いやぁ……なんか……」って言うんです。
浪川:やっぱり、デジモンチームは迫力がすごい(笑)。先輩という良い意味でオーラがありますからね。
花江:普通に接すれば先輩は先輩なんですけど、どっちかというとお母さんに近い存在なんですよね。
浪川:櫻井(孝宏)さんを筆頭にね。
一同: (笑)
浪川:本当にフレンドリーな感じの方ばかりですよね。素敵な先輩ですよ。
――ちなみに、浪川さんと花江さんはどんな話をされたんですか。
花江:『デジモン』のストーリーは僕が初代の話を知っているので、浪川さんが聞いてきて「こういうことですよ」って伝えたりはしました。
浪川:花江くんはデジモンマスターなので。
第5章は昔の格好良さを取り戻した太一に注目
――ではキャラクターについて、『tri.』には究極体への進化を果たしたデジモンがいますが、究極体の中ではどのデジモンがお好きですか。
花江:究極体ならロゼモンですかね。凄くむっちりボディなので(笑)。
浪川:好きか嫌いかで言うと分からないですけど、インパクトがあるのはヘラクルカブテリモン。花江くんいわく、「(見た目)ただの敵」って言ってたよね(笑)。結構ホウオウモンとかも凄く神秘的で好きだけどな。
――では成長期のデジモンの中ではお気に入りはいますか。
花江:ゴマモンですね。昔観ていた頃からゴマモンが好きだったので。アグモンも勿論好きですけどね。
浪川:ゴマモンも好きですけど、パルモンも好きです。あんなに弱々しくて守りたくなるのに、進化すると急に怖くなるじゃないですか(笑)。でも声は可愛いんだよね。あのギャップが好きです。
――『tri.』では女性キャラクターも増えましたが、好きなキャラクターはいますか。
浪川:やっぱりハックモンじゃないですかね。もちろん姫川にも思い入れはありますけどね。
花江:僕はミミちゃんとかは凄く仲良くなれそうな気がします。
浪川:えー! 凄いな。結構器デカイな。
花江:僕があまりグイグイ行かないタイプなので。
浪川:だってキャラクター説明で天真爛漫なら分かるよ。これ見てみ。(キャラクター説明を指でなぞりながら)天真爛漫さに“磨きがかかった”って書いてあるキャラクターなんだよ? ただの天真爛漫じゃないんだよ。
花江:いやいやでも凄く良い子なので。人の悪口とか絶対に言わなそうですし。
浪川:そうだけどね。偉そうですけど、俺はミミちゃんとは喧嘩しそう。ヒカリは不思議ちゃん過ぎる。空ちゃんも優しくて良いんですけど、リアルに考えたら結構パソコンとかが苦手なんですよ。だから光子郎かな。
一同: (笑)
――第4章までの中で印象に残っているシーンはありますか。
浪川:どの章にもあったと思うんですけど、進化シーンが好きです。これでもかと連続で進化するシーンが特に格好いいですよね。挿入歌「brave heart」と相まって格好良くなっているのもたまらなく好きです。
花江:僕は第3章のパタモンとタケルのシーンで、感染したのを隠しているパタモンが最後は自分から別れてしまうというのが凄く好きでしたね。昔からタケルとパタモンってそういう描かれ方がされていたじゃないですか。エンジェモンに初めて進化した時とか。あのシーンはこみ上げるものがありましたね。
――第5章の台本を読まれた時の印象と見どころを教えて頂けますか。
花江:久しぶりに太一がメインで来たなっていう印象は受けましたね。あと、第1章の頃に比べて昔の格好いい太一を取り戻しつつあって、第5章が最高かなと思うくらい格好良くて、そこは見どころなんじゃないかなと思います。
浪川:やっぱり太一ですよね。太一がゴーグルに変身するところ(笑)。でも、太一の男らしさっていうのは本当に目を見張るものがあったなっていうのが印象としてあります。
あと、西島の立場からすると、姫川が気になります。第4章の終わりくらいから心配になるような終わり方をしていたので、その続きとなると緊迫した事が多いんだろうなという想像は容易いと思いますけど、それぞれのキャラクターが窮地に陥って「どう切り抜けるんだ」っていうところを注目して欲しいですね。さらに、そこで太一がどういう行動をとるのか、というところは熱くなりました。姫川の今後も気になったり、本当に気になる所だらけです。
――第6章はどんな終わり方をするのか、予想や希望などはありますか。
浪川:だって太一はゴーグルに進化しちゃったもんね(笑)。どうなっていたいの?
花江:人間に戻りたいです。
一同: (笑)
花江:やっぱりデジモンたちの記憶は取り戻して欲しいですよね。あわよくば取り戻したうえで終わりたいです。
浪川:西島が匂わせている先代の選ばれし子どもたちのストーリーはどう決着がつくのか分からない。でも、選ばれし子どもたちが一生懸命前に向かっている姿にはグッとくるものがあって、第5章では怒涛の展開もあるので、久々に平和な一幕も戻ってきて欲しいなと思います。最近西島も何も食べてないですから、ゆっくり食事をしてほしいです。
――では最後にファンの方々へメッセージをお願い致します。
浪川:第4章、第5章と張り詰めた感じになっているので、そこが凄くエネルギーになって第6章では弾けて欲しいですね。
よく考えたら、選ばれし子どもたちとパートナーデジモンでものすごく多い登場キャラクター数ですから、そのエネルギーを第6章で選ばれし子どもたちが全力で発揮してくれれば、きっとすごいものになるんじゃないかなと思います。そこにどう絡んでいけるかっていうのと、姫川のためにも頑張ります。
花江:第5章は太一を演じていて「ついにここまで来たな」っていう感じなので是非見て欲しいのと、アグモンとのなんでもない会話なんですけど泣けるようなシーンがあったりして、細かい部分も監督はこだわって作っているので見逃さないように観て欲しいです。
第5章も次が気になる様な終わり方で、僕らもまだ第6章のシナリオを観ていないんですが、『デジモン』って気持ちの良い終わり方をするので、格好良さと選ばれし子どもたちとの絆を描いたうえで次に繋がるような第5章であるといいなと思います。楽しみにしていて下さい。
[取材・文・撮影/イソベアラタ]
作品情報
3週間限定劇場上映/劇場限定版Blu-ray先行発売/先行有料配信
2017年9月30日(土)同時スタート!
上映館:札幌シネマフロンティア、MOVIX仙台、新宿バルト9、渋谷TOEI、T・ジョイPRINCE品川
横浜ブルク13、MOVIXさいたま、T・ジョイ蘇我、シネシティザート、TOHOシネマズ浜松
109シネマズ名古屋、梅田ブルク7、T・ジョイ京都、広島バルト11、T・ジョイ博多、鹿児島ミッテ10
◆一般販売版Blu-ray&DVD2017年11月2日(木)発売
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【CAST】
花江夏樹、坂本千夏ほか
【STAFF】
監督:元永慶太郎
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:宇木敦哉
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