小野大輔さんインタビュー「生きていくために必要なものが愛なんです」ーー『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第三章 純愛篇で見た“様々な愛の形”
早くも第三章 純愛篇まで駒を進めた『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』。タイトルのとおり、“愛”が随所に現れはじめ、物語はより深みへと加速していきます。
キャッチコピーになっている「悪魔が告げる。「おまえの愛を選べ――」という言葉の意味するところとは……?
そんな疑問をいだきつつ、今回も古代進 役の声優・小野大輔さんにインタビューを行うことができました。
重大な決断をする古代とシンクロする気持ち、そして小野さんが考える“愛”についてたっぷりとお伺いしました。
ある種の不安というか、武者震いがありました
──『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の第一章、第二章の上映が終了し、周囲の方々からの反応はいかがでしたか?
古代進 役・小野大輔さん(以下、小野):『宇宙戦艦ヤマト2199(以下、2199)』は、『宇宙戦艦ヤマト(以下、ヤマト)』を今の時代に蘇らせるということ以上に、今の世代の人たちに向けて伝えるという意味合いがあったんだと思います。
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち(以下、2202)』は、『ヤマト』を知っている人たちからすると、ものすごく意味の深い、愛してやまない作品であるということを実感しています。というのも、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち(以下、さらば)』の世界観やストーリーを再び描くのは、『ヤマト』を好きな人にとって、至上の喜びですから。
僕は『ヤマト』直撃世代ではないんですけど、それでも『さらば』が公開された当時、巻き起こしたムーブメントは、ものすごい社会現象になったと伺っています。
だからこそファンの方々が、「また『ヤマト』をやるぞ」と知ったときは、みんなすっごくニコニコしてました。すっごく喜んでました。役者さんもそうですし、名だたる音響監督さんたちもすごく喜んでくれていて、それが僕も嬉しかったですね。
──これまで上映された作品は、『ヤマト』世代の方々が見たい『ヤマト』が詰まっていましたし、新たな視点も追加されていました。
小野:なぜアンドロメダがあのスピードで完成したのか、ガトランティス側の人員がどういう人たちなのか、少しずつ明らかになっていきます。
『ヤマト』ファンのみなさんってすごく推測をするんですよ。予告編や本編の小さな映像の一端から情報を得て、これはこうなんじゃないかって推測、考察していく。本当にすごい情熱だなと思いました。
それは、舞台挨拶のときに肌で感じました。羽原信義さん(監督)、福井晴敏さん(シリーズ構成)が発する一言一句に聞き入って、何か引っかかる文言が出ると「おおー!」と盛り上がるあの感じは、本当に好きで見てくれているんだなって感じます。
僕も『ヤマト』世代ではないからこそ、もっと『ヤマト』のことを好きになりたいと思いました。
──『2199』から今回の第三章までの道のりは、小野さんにとってどういったものでしたか?
小野:『2199』の旅はTVシリーズに落とし込んだとすれば2クールの分量なんですよね。劇場版でいうと七章。ともすると、TVアニメなら半年で進んでいる道のりを1年半以上かけて歩んで行ったんです。
だから共演者の方々とスタッフさん、みなさんと本当に旅をしたような感覚があります。しかもすごくいい旅だったなと。「この旅、いつ終わるんだろう」っていうちょっとした不安も途中であったんですけど(笑)。
スタッフさんは先の展開を知っているけど、演者は知らないこともありました。もちろんその中でのスタッフさんの苦労もあったと思います。『ヤマト』のストーリーを知っているはずなのにすごくドキドキするし、だからこそ一緒に乗り越えようと思うし。
そういう熱い気持ちで1年半以上過ごしてきたので、旅が終わった時は感無量でした。だから5年って言われると確かにそれくらい経つのかなって思うんですけど、長い旅が終わった後はあっという間で、『2202』が始まるまでは短く感じました。
旅を終えて、その旅の後日談みたいなの(『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』)も演じさせてもらって、ご褒美をもらっている感じがしました。「はぁ、旅をやり切ったな!」っていう思いでした。だから正直言うと、今回の『2202』が始まるときは、「なぜだ!」っていう気持ちが大きかったんです(笑)。
旧作からの『ヤマト』ファンのみなさんとのメンタリティの違いはそこでした。先を知らないから、また旅に出るというのは喜びである反面、「今度は、どのくらい長い旅で、何を成し遂げなければいいけないんだろう」っていうある種の不安というか、武者震いがありました。
古代もヤマトに乗るのか乗らないのか悩んでいましたし、そこは自分のメンタリティともリンクしていると感じました。
先輩、若手がいる中で自分は「今どうすればいいんだろう」
──今回の台本をご覧になった感想をお聞かせください。
小野:古代はずっと悩んでいます。波動砲を撃つのか、撃たないのか、選択を迫られて、ガトランティスのとてつもなく大きな存在のズォーダー(CV:手塚秀彰さん)に愛を問われて……。「誰を助けるのか、選べ」と。撃つのか撃たないのか、誰の命を助けるのか。常に選択肢を迫られてるんですよね。
だから台本を読んだときは苦しかったです。こんなにも人の人生を左右するような決断を強いられるのかと。自分だったら本当に嫌だなと、つらいなと思いました。
ただ彼は選ぶんですよね。選ばないことを選ぶんですけど、それって一番つらいことなんです。だって自分が一番責任を負っちゃうわけですから。その身に全ての責任を負おうとしているので、そこにまず男としてグッときましたね。
でも、特に印象的だったのは、その決断をさせたのが沖田艦長だったことですよね。覚悟を示せっていわれてどうすればいいんだってなったときに、自分の心に従うって、すごいですよね。ちょっとエゴじゃないですか。
究極の選択をするときに、今回とっさに選んだ答えに、さらにグッときました。本当につらいんですけど、すごく共感できる。だからこそ、この状況に僕は陥りたくない(笑)。
──アフレコ中もつらいなと思うことがありましたか?
小野:そうですね。アフレコ中は、『2199』のときもそうだったんですけど、音響監督や、羽原さん、福井さんに演出を求めることはそこまで多くなかったんです。必要な情報は与えてくださいますし、台本にある情報と、絵が物語っているものをそのまま表現すればそれが正解だったんです。
でも、この純愛篇で描かれている部分は、感情面がすごく難しかったですね。古代は、あからさまに迷うし、弱さも出してしまうし、「古代ってどこまでそれを表に出すんですかね?」っていう話をしました。
多分僕の雰囲気にも表れていたと思うんですけど、福井さんも羽原さんもおふたりの方から僕のところに来てくれて、僕が聞きたいって思う前に情報を全部開示してくれたんです。「こういうシーンなんでこういう思いがあります。だから小野君が思っている以上に揺れていいです。取り乱していいです」とか。
感情面においては「割と振れ幅が出ちゃっていいです。弱さが出ちゃっていいです」って言っていただいて。すごく助かりました。
──これまでとは違って、観ている側も胸が痛くなるようなシーンが多い印象でした。絶対的なヒーローが崩れるとあんな風になってしまうのかと。
小野:『2199』までの古代は、単なる戦術長だったんですけど、今は艦長代理なので言ってみれば艦長なんですよね。艦長になったら、「自分一人がよければそれでいい」はまかり通らないわけで、ものすごい悩んでるんです。
それがすごく理解できるなって思いました。僕もどっちかっていうと、声優として若手から中堅っていうポジションになってきてると思うんです。自分では若手だと思ってますけど(笑)。
でも、自分が一番下じゃなくて、下に自分のことを見ている若手がいて、上に自分に期待してくれていたり、信頼してくれているような先輩たちがいるなかで、「今どうすればいいんだろう」って悩む部分も正直あるんですよね。
昔は全然悩まなかったんですよ。「ええいままよ! やってしまえ!」って感じで。そういう部分も古代とすごくリンクしていて。前作のときの自分も古代だったと思うし、今作の古代もやっぱり小野大輔だなって、自分自身に照らし合わせられる部分があってすごく好きです。
理屈じゃない思いっていうのが純愛なんだと思うんです
──以前、「『ヤマト』の魅力は、どの世代も共感できる愛や自己犠牲の精神を説いているところ」とおっしゃっていましたが、第三章でもそれは変わりませんか?
小野:今お話に出てきた部分、中堅っていうか、仕事をある程度積み重ねてきて、キャリアもできてきて、上も下もいるような社会人の方たちが見ると、「あーあるある。こういうこと」っていう部分が描かれていますね(笑)。「そうはいってもさぁ!」「だってこの仕事しないとさ」っていう感じ。
「俺はこの仕事が好きだからこの仕事をしなきゃいけないんだ」っていう部分があったとして、それを友達が止めたりするんですよね。「ちょっと周りのことも考えろよ」って言ってきたり。まぁ島(島大介、CV:鈴村健一さん)ですけど(笑)。
なんか別の会社からやってきたやつがすごいエリートで、「それじゃだめなんじゃないか」ってダメだししてきたりとか……。まぁキーマン(クラウス・キーマン、CV:神谷浩史さん)のことですけど(笑)。
──キーマンは外からやってきていながら、古代のことを理解している面もありましたね。
小野:そうなんですよね。僕がすごく印象的だったのは、キーマンが古代の立場を理解しているセリフを言うところです。「あいつ一人の背中に押し付けて」って。ほかの乗組員たちはどうなんだっていう趣旨のことを言うじゃないですか。
あそこが本当にすごく印象に残っています。キーマンがそれを言うんだって。外から見るとそう思うけど、逆にヤマトの中では、古代が何かを決めるっていうことをある種当たり前に感じていて。でも当たり前を当たり前にできないのが今の地球じゃないか、と古代は言うんですよ。
だから、古代は艦長代理としては本音を誰にも言えないっていう状態なんだなと思うと、やっぱりすごくつらいなって思うんです。本当はこうなんじゃないかという思いがあるけど、周りがなかなか理解してくれない。そういうのは、僕だって仕事をしている中であるんじゃないかなって思います。
でも結局、誰かが分かってくれるんですよ。それこそ誰しもが共感できる部分じゃないかなって思います。
──以前のインタビューで、古代と森雪との関係は微笑ましいと仰っていましたが、今作では、密航していることが分かって、ヤマトに乗る乗らないで島にも言われたりする場面がありました。その辺りはどう思われましたか?
小野:古代は、雪を見つけたときにもっと驚いてあたふたするかなって思ったんですけど、すぐに毅然とした態度で「降りろ」っていうんですよ。あれは逆説的に、降りろって言っても降りないってことが分かってると思うんですよ。
そこで、雪が服を脱ぎ始めるから、初めてあたふたするんです。あの辺は古代のある意味ダメな部分でもあって。素直じゃない、不器用なんですよね。雪が乗っていて嬉しいはずなんですよ。だから艦内で急に通り過ぎて気付いた時にはもっと驚くし動揺すると思うんですけど、そうじゃないんですよね。
雪への思いっていうのは揺るぎなくて、心の奥底にずっとあって、そのあと本当にそのままそのことを言うじゃないですか。「嬉しかった」って。「きみを見つけたときただただ嬉しかった」って。理屈じゃないって言うんですよね。僕は今回あのシーンが一番好きなんですよ。何も隠さずに雪への思いを言うっていう。
第三章の純愛編っていうタイトルを初めてみて、キャストのみんなと話しているときも、「第三章純愛編なんだって」「え、そうなんだー」みたいな会話をしていました。今回の『ヤマト』は、割と純愛って言える部分じゃないところもいっぱい描かれてるじゃないですか。
でもあのシーンでちょっとしっくり来たんですよ。雪も「たまらず出てきちゃった」って言うじゃないですか。本当はずっと隠れていなきゃいけなかったんですけど、「限界かなって思って」っていうあの感じが、すごいそれっぽくって(笑)。
理屈じゃない思いっていうのが純愛なんだと思うんです。なのでやっぱりここの関係は純愛だなって改めて思った次第です。
僕らの『ヤマト』をしっかりやり遂げよう
──『2202』のシリーズから登場しているキャラクターの中で、印象に残っているキャラクターはいますか?
小野:キーマンに関しては先ほど言ったシーンが印象に残っていて、こいつもただ冷たいだけではなく、俯瞰でものを見ていて、認めるときはちゃんと認めるんだなって感じました。
神谷さんは、すごく信頼している先輩の役者さんです。今回は本当に頼もしいですね。これまでは、分からない部分も含めて、台本にあるものをとにかく演じてみるっていうことで進めてきた『ヤマト』だったんですけど、今回はさらに謎が多いんですよね。
キーマンも目的が分からないと演じられない部分が多いキャラクターなんです。そこを神谷さんが、監督や福井さんに自分から聞いていたんです。そういった、積極的にアプローチしている姿勢が、これまでの僕たちの『ヤマト』への関わり方とは真逆だったんです。
でもキーマンという役のポジションからすると、そうしないと演じられないということで、そこに果敢に突っ込んでいっていたのが非常に印象的でした。だからこそ僕らも、彼が何かをもって行動している、言葉を発しているっていうのが分かるので、すごく頼もしかったです。
──テレサ役の神田沙也加さんなどはいかがでしょう?
小野:すごく謙虚な方で、「私でいいんでしょうか」ってずっと恐縮されていて、始まるまではすごく初々しかったです。声優としてはまだまだ新人だという意識がご自身の中にもあるみたいで、こっちが逆に恐縮するほどでした(笑)。
テレサって役者としては難しい役だと思うんですよ。なにせこの人が何なのかっていうのが謎に包まれているので。この人の目的とかも分からないので難しいと思うんですけど、そこをちゃんと突き詰めようとされていて、演出をすごく真摯に受け止めて、しかもそれをすぐ出せるんですよね。
そこがもう、なんて耳のいい、勘のいい方なんだ、と思いました。それって役者としては一番大事なことなんです。いい声の人じゃなくて、いい耳の人がいい役者さんだっていうことを、僕は恩師から教わりました。正しく演出の意図を汲み取ってそれをすぐ反映できる素晴らしい役者さんだなって思いました。
──役作りに関しても新シリーズから入ってくるということで、おふたりにとってはプレッシャーもあったんでしょうか?
小野:あったと思います。やっぱり『ヤマト』ですからね。
──小野さん自身はどうですか?
小野:前のシーズンと比べるとっていう話になっちゃいますけど、前のシーズンはただただ責任を感じていました。プレッシャーが大きかったです。すごく期待されているっていうことを、背負い過ぎていたなって思います。
そういう意味では、今回はみんなで背負う部分が多いんです。僕ももちろん背負うし、悩んだり迷ったりもするんですけど、それも含めて僕らは『ヤマト』を楽しみにしているからって言ってもらっているような気がしています。
いろいろな人から「『2202』やるんだって?」とか、「『さらば』なんでしょ? 愛の戦士たちってついてるよね。(第一章の)主題歌ががジュリー(沢田研二さん)なんだって?」とか、みなさんから「頑張ってね」っていうことを言ってもらえるんですけど、それが昔はプレッシャーでした。
でも今回は、本当にそれが背中を押してくれていて、今は、僕らの『ヤマト』をしっかりやり遂げようっていう使命に燃えています。
好きなものに理由はない。「だって好きだもん」としか言いようがない。
──今回、古代は大きな決断をするシーンがありますが、ご自身だったら同じ決断ができると思いますか? また、古代の決断は理解できましたか?
小野:正直に言うと、古代のあの決断はなんか分かるなって思います。古代は、あそこで決断しないと局面を打開できないって、頭では理解したんですよね。それを実行に移す最後の一押しがなかった中で、沖田艦長の一言があったから決断できたんだと思うんです。
だから僕は自分が尊敬する方であったりとか、自分が一緒に仕事をするメンバーだったりが、僕のことを信頼して背中を押してくれたら、「分かった。行くよ」って行ける気がします。
古代の決断は、後悔はしていますけど、理解はできます。そうしないといけなかった。
ただ、最後の決断は正直ちょっとズルいなって思いました(笑)。「それアリなんだ?」って(笑)。
僕はそこが古代進のすごさだと思います。僕だったら、その考え方から脱せないと思うんです。
僕はどうするかな……。本当に分からないですこれは。分からないんですけど、それでも前に進むっていうのはすごいなって思いました。
──わがままのようにも見えますが、そこにはちゃんと理由があって、ある種第3の方法を作り出したともいえますよね。
小野:そうですね。あれは“選ばない”を選んだんですよね。そこって実はクレバーなんじゃないかなって思います。馬鹿じゃないと思うんですよね。どれを選んでも自分は納得できないから選ばないっていうのは、クレバーっていうか誠実ですね。
自分に嘘ついてないんですよね。しかも相手にも嘘ついてないんですよ。駆け引きもしてないんです。
僕は古代役なんで、えこひいきしますけど、土方のことちょっとだけ信頼してたのかなって思います。多分福井さんに聞いたら、「いや古代はそんなこと考えてないですよ」って言いそうですけど(笑)。
ただ、明確にじゃないかもしれないですけど、自分がこの選択肢をとったとして、自分以外の誰かがこの現状を打開してくれるっていう信頼はあったんじゃないかなって僕は思います。それは島であったり真田であったりでもあると思います。
だからあの選択でどれか別のを選んでいたらと思うとゾッとします。
──今回は愛がテーマになっていますが、第三章に入って愛というものが具体的に見えてきた感じがします。小野さんは本作に登場する愛について、共感できるものはありましたか?
小野:さっきも言っていた、「ただただ嬉しかった」っていう、理屈じゃなく雪のことを想っているんだなっていう部分ですね。決断をする場面でもその感情を吐露するんですよ。
だから僕は愛って理屈じゃない気がします。「これこれこうだからお前のことが好きだ」とか、「これこれこうだからお前のことは置いていく」とか、言葉で説明するっていうよりは、古代の行動って全て理屈じゃないんですよ。
テレサが宇宙から呼んでるから行くんだって。「お前も見ただろう島、呼んでるんだ、だから行くんだ」って、何言ってるんだって話なんですよ(笑)。島にとってみれば、よく知らん奴だろって、なんでお前はそれを決断できるんだよっていう話だと思うんですよ。
でも、愛なんでしょうね。助けを呼んでるんだから、助けなきゃって。当たり前のことなんだって。それを言えるって僕はすごいことだと思うんですよ。それを当たり前って言えるのは理屈じゃなくて全方位への愛ですよね。
ガトランティスの大帝であるズォーダーも愛を掲げるんですけど、それは人の好き嫌いを通り越していて、一族を連綿と繋げていくために必要なことと考えています。ガトランティスは地球人とは違うんですよね。
なんか感覚は違えど、理屈じゃないんだなって。生きていくために必要なものが愛なんだなって思います。だからそれを描いているんだなと。
正直言うと、もう愛は理屈で説明できないので、「しょうがないんだよ!」って思うんです。でも今回の『ヤマト』はそれを描いているんですよ。
それって作品に関わるうえで大事なことで、この作品が好きだから面白いって思えるし、好きだからいろいろなことを喋れるんですけど、「じゃあなんで好きなの?」って言われると、やっぱり理由はないんですよね。「だって好きだもん」としか言いようがなくて。
そういうところをこれだけのスケールで、これだけのエンターテインメントで、これだけのクオリティで、これだけの技術で描いているっていうのは、『ヤマト』すごいなって改めて思います。
[インタビュー/石橋悠]
作品情報
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第三章 純愛篇
劇場上映
Blu-ray特別限定版 劇場先行販売&デジタルセル版配信
10月14日(土)同時スタート!
悪魔が告げる。
「おまえの愛を選べ」――
●上映館
2017年10月14日(土)より
全国25館にて劇場上映【3週間限定】
[東京]新宿ピカデリー/シネマサンシャイン池袋/MOVIX亀有/MOVIX昭島
[神奈川]横浜ブルク13/川崎チネチッタ/MOVIX橋本/TOHOシネマズ海老名 [千葉]MOVIX柏の葉
[埼玉]MOVIXさいたま/ユナイテッド・シネマわかば
[栃木]MOVIX宇都宮
[群馬]MOVIX伊勢崎
[静岡]MOVIX清水
[宮城]MOVIX仙台
[北海道]札幌シネマフロンティア
[大阪]なんばパークスシネマ/大阪ステーションシティシネマ
[京都]MOVIX京都
[兵庫]神戸国際松竹
[愛知]ミッドランドスクエアシネマ/MOVIX三好
[岡山]MOVIX倉敷
[広島]広島バルト11
[福岡]T・ジョイ博多
●『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』とは
アニメーションの歴史に輝く不朽の名作『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクし、2012年から2014年に渡り、劇場上映から全国ネットでのTV放送で展開した傑作『宇宙戦艦ヤマト2199』。
そして2017年2月より、ヤマトファン待望の完全新作シリーズ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』全七章が順次劇場上映中!!
監督は『宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ディレクターズカット』にてアニメーションディレクターを担当した羽原信義氏、シリーズ構成に『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』の福井晴敏氏を起用。音楽は引き続き、ヤマトの遺伝子を受け継ぐ宮川彬良氏が担当する。
モチーフとなるのは、日本全土を熱狂させた劇場用映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』。
その壮絶なる物語を、新たな解釈と装いで現代に甦らせる。この時代に語るべき「愛」の姿とは!?宇宙戦艦ヤマトが再び旅立つ――!!
<第三章「純愛篇」STORY>
※第三章は第七話~第十話の計四話で構成されます。
第十一番惑星の岩塊に埋もれたヤマトの頭上に、おびただしい数のガトランティス増援艦隊が到着する。波動砲を封印した今のヤマトには為す術がない。逡巡の末に、古代が取った道とは――。
苦難の連続で追い詰められた古代を見かね、ヤマトに密航していた雪が姿を現したところで、事態が好転することはない。
必要に駆られ、惑星シュトラバーゼへと立ち寄ったヤマトを、二つの巨大な罠が襲う。ガミラスに革命を促さんとする反乱軍は、なぜヤマトを待ち構えていたかのようにシュトラバーゼを襲撃したのか。
その混乱の中、古代はアケーリアス文明の遺跡の中でガトランティスの意思を体現する男と対面を果たしていた。宇宙の真理として絶対的な“愛”を説く男は、「おまえの愛を示せ」と、古代に恐るべき選択を迫るのだが――!?。
●第三章「純愛篇」CAST
古代 進:小野大輔
森 雪:桑島法子
島 大介:鈴村健一
真田志郎:大塚芳忠
南部康雄:赤羽根健治
相原義一:國分和人
太田健二郎:千葉優輝
徳川彦左衛門:麦人
アナライザー:チョー
佐渡酒造:千葉 繁
西条未来:森谷里美
加藤三郎:細谷佳正
山本 玲:田中理恵
斉藤 始:東地宏樹
永倉志織:雨谷和砂
土方 竜:石塚運昇
藤堂平九郎:小島敏彦
ズォーダー:手塚秀彰
サーベラー:甲斐田裕子
ガイレーン:柴田秀勝
キーマン:神谷浩史
沖田十三:菅生隆之
●STAFF
製作総指揮:西﨑彰司
原作:西﨑義展
監督:羽原信義
シリーズ構成:福井晴敏
副監督:小林 誠
キャラクターデザイン:結城信輝
ゲストキャラクター・プロップデザイン:山岡信一
メカニカルデザイン:玉盛順一朗・石津泰志
美術監督:谷岡善王
色彩設計:福谷直樹
撮影監督:堀野大輔
編集:小野寺絵美
音楽:宮川彬良・宮川 泰
音響監督:吉田知弘
音響効果:西村睦弘
オリジナルサウンドエフェクト:柏原 満
CGディレクター:木村太一
アニメーション制作:XEBEC
製作:宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会
>>「宇宙戦艦ヤマト2202」公式サイト
>>「宇宙戦艦ヤマト2202」公式ツイッター(@new_yamato_2199)