『ダーリン・イン・ザ・フランキス』TVアニメ第1話 Play Back:別れと出会い、突然の襲撃、そして主人公がフランクス(ロボ)に……初っ端から見どころ満載
TRIGGER×A-1 Pictures 共同制作によるオリジナル TV アニメーション『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)が、2018年1月13日(土)23:30より、ついに放送開始となりました。本稿では、ヒロやゼロツーをはじめとするコドモたちの物語のスタート地点となる第1話「独りとヒトリ」本編の内容を筆者が感じた印象と共に振り返っていきます。
ロボットアニメの第1話は、ロボットに乗り込んで戦うまでいかないといけない。『天元突破グレンラガン』もドリルで天を突いていたし、見てきたロボットアニメはたいていそうだったので、乗り物が出てきたら主人公が乗り込むのがお約束。でも、ただ乗り込むのではなく、どう乗り込むかはやはり大事だ。そこに至るまででどれだけドラマを詰め込めるか。しかも初めて出てくるキャラクターの紹介も必要になるのだから、内容も当然濃くなっていく。いかにテンポよく、少ない会話でキャラクター性を伝えるか。絵の面でも声の面でも、相当高いものが要求されるのが第1話なのですが、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』の第1話、面白かったです。超濃かった。
意味深なゼロツー(CV:戸松 遥)のモノローグと過去描写から始まり、コドモたちがどんどん出てきて、普通のようで普通じゃない会話をしながら、主人公のヒロとの関係性をなんとなく示唆する。さらにヒロ(CV:上村祐翔)はヒロで、ゼロツーと出会う。しかもその出会いが、ゼロツーが全裸&ヒロの手には彼女のパンツという衝撃(笑)。それまでのシリアスさを完全に無視したラッキースケベ的なベタ展開という緩急は最高だった。しかもここでは完全にヒロがヒロインになっていて、特にパンツを返すところの顔はかわいくて仕方なかった。もちろんユーモアはありつつ、会話では結構今後に繋がりそうな重要なことを話しているのが、ニクい。
ゼロツーとパートナーになれるかも=フランクスにまた乗れるかもと淡い期待を持った瞬間に、ゼロツーに別のパートナーがいるという、ライフがゼロになるようなことが短時間に起こったヒロと元パートナーのナオミとのやり取りも秀逸。小清水亜美さんのお芝居の重さもあって、時間的にはすごく短いのに、この2人のこれまでのドラマが想像できてしまう。
で、そこからの叫竜登場、ゼロツーが暴れて、最終的にヒロがゼロツーと乗り込むまでのアクションの迫力は凄まじかったし、カッコ良かった。ストレリチアが獣のような形態だったことも衝撃だったが、そのあと人間体になるときの構図やら演出のカッコ良さ、そこからの圧倒的な強さに痺れたし、これがロボットモノの醍醐味でしょう!
イチゴのヒロに対する気持ち、ゴローのやさしさ……
そんな第1話では、錦織敦史監督が脚本、絵コンテと演出、作画監督が田中将賀さんという夢のタッグが実現しているのだが、田中さんの絵がこんな感じで動くんだという、今まで見たことがないような気持ち良さがあった。さらにキャストとキャラクターの声のリンクも本当に素晴らしくて、ヒロの絶妙な暗さのラインとか、ミツル(CV:市川 蒼)の厭味な感じ(笑)、イチゴ(CV:市ノ瀬加那)のかわいさなど、絵から受ける想像通りだった。
ケレン味のあるアクションをたっぷり見せてもらったところでの第2話では、第1話から気になっていたイチゴのヒロに対する気持ちやゴロー(CV:梅原裕一郎)の優しさなどが見られることになる。
こういう感情の機微もTRIGGER&A-1 Picturesの得意技ではあると思うので、そこにも注目して見てみたいと思う。
[文/塚越淳一]
●TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」×「アニメイトタイムズ」コラボページ
→https://www.animatetimes.com/darli-fra/
作品概要
■放送情報
TOKYO MX:1月13日より毎週土曜23:30~
とちぎテレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
群馬テレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
BS11:1月13日より毎週土曜23:30~
ABC朝日放送:1月13日より毎週土曜26:29~
メ~テレ:1月13日より毎週土曜26:39~
広島ホームテレビ:1月18日より毎週木曜27:00~(1月11日(木)27:00~ 事前特番放送)
BSS山陰放送:1月19日より毎週金曜26:18~ (1月12日(金)26:18~ 事前特番放送)
BBCびわ湖放送:1月22日より毎週月曜26:45~(1月15日(月)26:45~ 事前特番放送)
※放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。
■主題歌情報
・オープニング主題歌
アーティスト:中島美嘉
曲名:KISS OF DEATH(Produced by HYDE)
作詞・作曲:HYDE
編曲:HYDE/Carlos K.
・エンディング主題歌
アーティスト:XX:me(キス・ミー)
作詞・作曲・編曲:杉山勝彦
■スタッフ
原作:Code:000
監督:錦織敦史
副監督:赤井俊文
シリーズ構成:錦織敦史/林直孝(MAGES.)
キャラクターデザイン/総作画監督:田中将賀
メカニックデザイン:コヤマシゲト
アクション監修:今石洋之
ミストルティンデザイン:中村章子
叫竜デザイン:岩崎将大
美術設定:塩澤良憲
美術監督:平柳 悟
色彩設計:中島和子
3Dディレクター:釣井省吾/雲藤隆太
3DCG:スタジオカラー/A-1 Pictures
モニターグラフィックス:座間香代子
撮影監督:佐久間悠也
音楽:橘 麻美
音響監督:はたしょう二
編集:三嶋章紀
制作:TRIGGER/A-1 Pictures
■キャスト
ヒロ:上村祐翔
ゼロツー:戸松遥
イチゴ:市ノ瀬加那
ミツル:市川蒼
ゾロメ:田村睦心
ココロ:早見沙織
フトシ:後藤ヒロキ
ミク:山下七海
ゴロー:梅原裕一郎
イクノ:石上静香
ハチ:小西克幸
ナナ:井上麻里奈
フランクス博士:堀内賢雄
■ストーリー
彼らは夢を見る。
いつの日か大空へはばたく夢を。
ガラスによって遮られたその空が、どれだけ遠いものだと知っていても。
遠い未来。
人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。
その中に作られたパイロット居住施設“ミストルティン”、通称“鳥かご”。
コドモたちは、そこで暮らしている。
外の世界を知らず。
自由な空を知らず。
教えられた使命は、ただ、戦うことだけだった。
敵は、すべてが謎に包まれた巨大生命体“叫竜”。
まだ見ぬ敵に立ち向かうため、コドモたちは“フランクス”と呼ばれるロボットを駆る。
それに乗ることが、自らの存在を証明するのだと信じて。
かつて神童と呼ばれた少年がいた。
コードナンバーは016。名をヒロ。
けれど今は落ちこぼれ。
必要とされない存在。
フランクスに乗れなければ、居ないのと同じだというのに。
そんなヒロの前に、ある日、ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。
彼女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。
「――見つけたよ、ボクのダーリン」
●TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」×「アニメイトタイムズ」コラボページ
→https://www.animatetimes.com/darli-fra/
TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式サイト
TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式ツイッター(@DARLI_FRA)