『ダーリン・イン・ザ・フランキス』TVアニメ第4話 Play Back:ヒロの気持ち、それに答えたゼロツー、ストレリチアで敵を圧倒!
2018年1月より放送中のTRIGGER×A-1 Pictures 共同制作によるオリジナル TV アニメーション『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)。本稿では、気になるキーワード、そしてヒロの気持ちに答えたゼロツーとフランクスたちの戦闘が映えた第4話「フラップ・フラップ」本編の内容を筆者が感じた印象と共に振り返っていきます。
冒頭からAPE中央本部会議での意味深な会話。一体こいつらは何者なんだ!とずっと思っているのだが、まだまだ教えてくれないらしい。ただ、叫竜の動きが活発になっていて、ナインズが対応しているということがわかったり、毎回会話にはかなり大事な内容が盛り込まれていたりする。これまでも出てきたが、この世界のどこかに最前線の戦いがあることを示唆しているし、「汚れた血のステイメンと迂闊に接触させるのは得策ではない」というセリフもかなり気になった。これは本当にどういう意味なんだろうか。
パートナー殺しの異名を持つゼロツー(CV: 戸松遥)に乗る覚悟をしたヒロ(CV: 上村祐翔)と、リーダーとしての覚悟を決めたイチゴ(CV: 市ノ瀬加那)。そして前線に戻るように告げられるゼロツー。物語がまたひとつ動き出した感じがする第4話。ちなみに瀕死だったミツル(CV: 市川 蒼)は、ヒロに掴みかかるくらいは元気だった(最後は出撃もしたし)。
とは言っても、乗る=死ぬというところで、まだ迷いのあるヒロの入浴中に風呂場で壁ドンをするゼロツー(笑)。1話から完全にヒロイン化しているヒロだが、逆壁ドンはなかなか面白かった。3話まではとにかくうじうじしていたヒロだったが、彼をなんとかして振り向かせようとするゼロツーの精一杯のアプローチが実に健気だ。
そして前線に戻らなければいけないことになったときには、「キミと一緒になりたかった」とツノでヒロをコツンとする。このツノを怖がらなかった、普通の人として扱ってくれたことがゼロツーにとってはとても大事で、ヒロをダーリンと呼ぶ理由なんだろうなと感じた。その前のハチとの会話でも、特別な存在と思われたくないというか、そのことにコンプレックスのようなものを持っているような描写もあったので余計にそう思う。
ゼロツーに本当の気持ちを打ち明けるヒロ、そして――
で、ついにヒロが「フランクスに乗りたかったんじゃない、キミと乗りたかったんだ、だから行かないでくれ!」と告白に近い言葉をゼロツーに言うのだが、ここは誰もがスッキリしたシーンではないかと思う。
これまで積み重ねてきたゼロツーの描写――恐れられる存在というのが前提にありながらも、表情や演技で可愛さを出してきていたので、それが報われた瞬間でもあった。極めつけは「俺をストレリチアに乗せてくれ」とヒロに叫ばせたあとのゼロツーの表情! この小悪魔的な可愛さは何なんだ!ありがとう!という感じだった。
そこから、チームとして一致団結して叫竜との戦いに移っていく。最初の頃からだいぶ強くなった感じがするコドモたちだが、それでも叫竜にはまったく歯が立っていない。だが、戦いに参加したヒロの乗るストレリチアとのコンビネーションで、叫竜を倒すことに成功する。
この戦いでより顕著になったのは、ロボットがキャラクターということだろう。たとえばストレリチアとデルフィニウムのアイコンタクトとか、その直前にヒロが来たときのデルフィニウムの異様に可愛い笑顔だったり、ちょっとこれまでに見たことがないロボットアニメになりつつある感じがした。
第4話はTRIGGER担当回!そして気になる次回は……
いつもより長いイントロからのEDでは、毎回テロップが気になってします。今回の絵コンテが摩砂雪さんであり、アニメーション制作がTRIGGER。ちなみにこれまでがA-1 Pictures高円寺スタジオだったので、話数ごとに振り分けられていることがわかる。確かに第4話は、オマージュもあったり、TRIGGERらしさがふんだんに盛り込まれたフィルムだった。それも踏まえて何度か見返してしまいたくなる。
そして次回は、何度も言葉では出てきた移動要塞都市同士のキッシングが行われる。他の都市がどういう感じなのか、新たなコドモたちが出てくるのかなど、気になるところは多い。それと大きな問題としては、ゼロツーとの相性が良いことがわかったヒロが3度目に乗ったときどうなってしまうのかだろう。前半の大きな盛り上がりが来そうな予感がする。
[文/塚越淳一]
■放送情報
TOKYO MX:1月13日より毎週土曜23:30~
とちぎテレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
群馬テレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
BS11:1月13日より毎週土曜23:30~
ABC朝日放送:1月13日より毎週土曜26:29~
メ~テレ:1月13日より毎週土曜26:39~
広島ホームテレビ:1月18日より毎週木曜27:00~
BSS山陰放送:1月19日より毎週金曜26:18~
BBCびわ湖放送:1月22日より毎週月曜26:45~
※放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。
■主題歌情報
・オープニング主題歌
アーティスト:中島美嘉
曲名:KISS OF DEATH(Produced by HYDE)
作詞・作曲:HYDE
編曲:HYDE/Carlos K.
・エンディング主題歌
アーティスト:XX:me(キス・ミー)
作詞・作曲・編曲:杉山勝彦
■スタッフ
原作:Code:000
監督:錦織敦史
副監督:赤井俊文
シリーズ構成:錦織敦史/林直孝(MAGES.)
キャラクターデザイン/総作画監督:田中将賀
メカニックデザイン:コヤマシゲト
アクション監修:今石洋之
ミストルティンデザイン:中村章子
叫竜デザイン:岩崎将大
美術設定:塩澤良憲
美術監督:平柳 悟
色彩設計:中島和子
3Dディレクター:釣井省吾/雲藤隆太
3DCG:スタジオカラー/A-1 Pictures
モニターグラフィックス:座間香代子
撮影監督:佐久間悠也
音楽:橘 麻美
音響監督:はたしょう二
編集:三嶋章紀
制作:TRIGGER/A-1 Pictures
■キャスト
ヒロ:上村祐翔
ゼロツー:戸松遥
イチゴ:市ノ瀬加那
ミツル:市川蒼
ゾロメ:田村睦心
ココロ:早見沙織
フトシ:後藤ヒロキ
ミク:山下七海
ゴロー:梅原裕一郎
イクノ:石上静香
ハチ:小西克幸
ナナ:井上麻里奈
フランクス博士:堀内賢雄
■ストーリー
彼らは夢を見る。
いつの日か大空へはばたく夢を。
ガラスによって遮られたその空が、どれだけ遠いものだと知っていても。
遠い未来。
人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。
その中に作られたパイロット居住施設“ミストルティン”、通称“鳥かご”。
コドモたちは、そこで暮らしている。
外の世界を知らず。
自由な空を知らず。
教えられた使命は、ただ、戦うことだけだった。
敵は、すべてが謎に包まれた巨大生命体“叫竜”。
まだ見ぬ敵に立ち向かうため、コドモたちは“フランクス”と呼ばれるロボットを駆る。
それに乗ることが、自らの存在を証明するのだと信じて。
かつて神童と呼ばれた少年がいた。
コードナンバーは016。名をヒロ。
けれど今は落ちこぼれ。
必要とされない存在。
フランクスに乗れなければ、居ないのと同じだというのに。
そんなヒロの前に、ある日、ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。
彼女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。
「――見つけたよ、ボクのダーリン」
●TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」×「アニメイトタイムズ」コラボページ
→https://www.animatetimes.com/darli-fra/
TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式サイト
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