前回はあんなにいい話だったじゃん!! TVアニメ第2期『おそ松さん』/第22話「海外旅行」を【振り返り松】
TVアニメ『おそ松さん』の各話エピソードを、SNS上にある視聴者の声とともに振り返る【振り返り松】。第2期・第22話は、長編の「海外旅行」一本のみ放送されました。
「金持ちの友だち」ハタ坊所有の飛行機で、ハワイにでかけた6つ子たち。しかし渡航中、飛行機が海に墜落! 漂着した無人島で、サバイバル生活を余儀なくされます……。
あくまでも日常の延長線上で、国外を飛び出した今回のエピソード。比較的めずらしい物語の広げ方となりましたが、一筋縄ではいかないのは通例。島暮らしに順応したことを表すシーンでは「ここまで順応するの!?」「というか、順応のその上をいってる。楽しんでる……」と視聴者を驚かせました。
ただ、6つ子に限って言えば、狩りをするようになったカラ松、価値あるものを作り商売をはじめた一松以外は、生産性の低いメンツばかり。トド松に至っては、石をスマホと思い込むという壊れっぷりを見せ「さすが末っ子(笑)」と呆れさせました。
また物々交換で社会を築き、運動で汗を流し、トイレットペーパーで争いを生むなど、徐々に文化が生まれていく様子は関心しきり。「現代人だったはずなのに、今の姿はもはや原始人。これが本当の順応かぁ」といった声も聞かれました。原始時代に戻り、着々と進化していく彼ら。その先にあるものは――。
そうして、現代人がまだ到達していない“覚醒”を遂げます――。断食を経てヨガの力を手に入れたイヤミ、形態を自在に変化させられるチビ太、魚の戦士に変身したトト子、そして全員がフュージョンしてパーフェクト松となった6つ子と“超人間”が揃い、巨人化したダヨーンに立ち向かったのです。さらに、パーフェクト松が股間から放った必殺技は、墜落時にしれっと逃げていたハタ坊のもとへも飛んでいき瞬殺。全てが丸く収まりました(※物語上は)。何度も言っているかも知れませんが、キャラがここまで原型をとどめないこと、あるでしょうか? 特に終盤の展開は、怒涛過ぎましたね……。
「前回(ニート矯正施設)がいい話だったから、今回はその反動が来たんじゃ……?」など、その振れ幅について視聴者が真剣に話し合う姿も見られた今回。そのくらいインパクトのあるエピソードとなっていましたが、結局は「それもひっくるめて『おそ松さん』」だということ! 今回のような話は、難しいことを考えずノリと勢いに任せて観るのが楽しいですよね。
作品情報
TVアニメ『おそ松さん』第2期
テレビ東京ほかにて毎週月曜深夜1時35分より放送中!
【スタッフ】
原作:『おそ松くん』 赤塚不二夫/「週刊少年サンデー」(1962年~1969年)他で連載
監督:藤田陽一
シリーズ構成・脚本:松原秀
キャラクターデザイン:浅野直之
アニメーション制作:studio ぴえろ
【声優】
おそ松:櫻井 孝宏
カラ松:中村 悠一
チョロ松:神谷 浩史
一松:福山 潤
十四松:小野 大輔
トド松:入野 自由
トト子:遠藤 綾
イヤミ:鈴村 健一
チビ太:國立 幸
デカパン:上田燿司
ダヨーン:飛田 展男
ハタ坊:斎藤 桃子 ほか