『ダーリン・イン・ザ・フランキス』TVアニメ第9話 Play Back: ゴローのイチゴに対する気持ちが確信に変わる!?
2018年1月より放送中のTRIGGER×A-1 Pictures 共同制作によるオリジナル TV アニメーション『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)。本稿では、ゴローのイチゴへ対する気持ちが確信に変わった第9話「トライアングル・ボム」本編の内容を筆者が感じた印象と共に振り返っていきます。
ゴローのことがよくわかる9話
実はここまで、ゴローはよくわからないキャラクターだった。人間の中で嫉妬という感情は、誰しも持っているものだと思っていたので、2話でイチゴとヒロをフランクスに乗せたところなんかは、いくらなんでも心が広すぎなのではないかと感じていた。
実は裏でそういう感情を押し殺しているんじゃないかとか考えたりもしたが、そうではないんだというのも徐々にわかってきた。5話の最後で泣いているイチゴを見て、さらにキスのことを知って、ゴローは自分のイチゴに対する気持ちの正体を知っていく……そんな解釈でいいのではないかなぁと思う。
9話はパパからのプレゼントを受け取るシーンから始まる。可愛いぬいぐるみが大好きなイチゴ、釣り竿のゴローなどなど、それぞれが何を受け取っているかというのを見ると、わりと個性が出てて面白い。
ただ、前回の話で、あれほど死ぬかもしれないということを身近に感じたのに、それでもパパへの信頼は揺るがないし、都市を守るために死んでも戦おうと思ってるあたりは、この世界のシステムの怖さと言えるのかもしれない。でもそれにしたって、元パートナーでもあるナオミの手鏡をゼロツーにあっさりあげちゃうヒロの感覚は、ちょっと……と思ってしまったが(笑)。
そして再びグーテンベルク級の叫竜と戦うことになる13部隊。ストレリチアもいるし、以前より余裕は感じるのだが、切り込み隊長的なアルジェンティアのミク&ゾロメに慎重さの欠片もなかったため、叫竜に捕まり、デルフィニウムがその身代わりになって叫竜に取り込まれてしまう。そして叫竜の爆発による攻撃からイチゴを守るため、反射的に緊急脱出ポッドでイチゴを射出するゴロー。ただ、イチゴがフランクスと接続していないとマグマ燃料が使えないので、予備電源で作動している生命維持装置が切れてしまったらゴローの命もないということがわかる。
当然、ゴローを救ってから叫竜を倒すものだと思ったが、ナナとハチは特にゴローを救う作戦を立てるべくもなく、防衛ラインを突破されたら、プランテーションからも攻撃すると非情なことを言う。このあたりはサラッと流してしまいそうだが、コドモたちに対する扱いに関しては、やはりどこか冷めた感じがある。ここのゼロツーの表情がとても絶妙で、コドモの生き死にに関してのことを言うときは決まってどこか切ない顔をしていると思う。でも、ナナとハチとは違い、ゴローを救うヒントをくれるゼロツー。それはヒロのためなのか何なのかはわからないが、それを頼りにゴローを救う前提の作戦で再び叫竜に向かっていく。
ついに三角関係が炸裂!
作戦前の通信で取り乱し、ゴローのために涙を流したイチゴ。そして自分のために泣いてくれることに満足してしまうゴロー。このシーンを見たときに、ゴローという人間がわかった気がした。ゴローはたぶん、自分のことよりも他人のことが大事なのだ。他人と言っても、この場合は大切な人たち(ヒロとイチゴ)になるのだが。
9話は幼少期のシーンも多く散りばめられていて、集団生活に嫌気が指して、自分が嫌われれば一人になれる、というくらい思い詰めていたゴローを救ってくれたイチゴとヒロに対する特別な思い。これ、実はちょっと君主に忠誠を誓った臣下のマインドにも似ていると思った。もちろん、3人は友達なので主従関係があるわけではないのだが、マインド的にはそうなのかなと。
なので、イチゴのことは好きだけど、イチゴが幸せになってくることが自分にとって一番の幸せと思ってしまう臣下根性があるのがゴローの悲しい性だし、そんな自分のためにイチゴが泣いてくれて嬉しいって、自爆までしようとするのだから相当なものだ。このゴローのよろしくない習性は改善されることを願ってるし、ヒロばかり見てるイチゴを振り向かせてやるんだ!っていう気持ちにゴローがなってくれることに期待してる。
実際、泣いてくれるだけで十分だと思ってたけど「お前の顔が見れて笑いかけてくれて、比べられないくらい嬉しいんだ」と言っていたので、もっと欲張りになっていくのではないかなと予想している。
そして天然のヒロくんに先を越されてずっと渡せなかった髪留めも、ゴローを助けに行く際にイチゴがなくしてしまったため、やっと渡すことができた。さらに最後のド直球の告白(興奮)!
いつ死ぬかわからないから後悔することなく、言いたいことは言おうって話だった8話があったからこその告白(興奮)。でもイチゴは好きに対する返事を返すことができないところはまさに「トライアングル・ボム」! そんな感じで、このペアはかなり前進した感じがあるが、イチゴが好きなヒロが超天然の鈍感男なのでどうなることやら。
思春期から、好きという感情がわかるようになったイチゴ&ゴロー。ロボットものに恋愛要素が混ざってきているし、見ている側が、これまで成長していく過程で、自分たちがどういうことを知って大人になっていったのかを振り返る作業にもなっていて面白い。
では他のペアはどうなっていくのだろうというところで、10話はゾロメの話になっていく。これまでも人一倍オトナに執着していたが、そのオトナとは何なのか、そして都市とは何なのか?というところに踏み込む話になるので、いろいろ気になっていたところが少しすっきりするかもしれない。
[文/塚越淳一]
BD&DVD発売情報
【ダーリン・イン・ザ・フランキス 1】
発売日:2018年4月25日(水)
Blu-ray完全生産限定版 8,000円(+税) (ANZX-14441~14442)
DVD完全生産限定版 7,000円(+税) (ANZB-14441~14442)
■収録話数:第一話「独りとヒトリ」/第二話「繋がるということ」/第三話「戦う人形」
本編約72分
■完全生産限定版特典 [本編ディスク+特典ディスク 2枚組 ]
・キャラクターデザイン/総作画監督・田中将賀描きおろしジャケット
・特典CD:音楽・橘麻美によるオリジナルサウンドトラック vol.1
・特製ブックレット
・映像特典:「ダーリン・イン・ザ・フランキス」放送直前番組特番(24min)/WEB予告映像
・音声特典:オーディオコメンタリー
※仕様・収録内容は告知なく変更になる場合がございます。
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3巻:6月27日 発売
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