『ポプテピピック』最終話で『星色ガールドロップ』二期決定発表!その意味を現実と物語から考える!
3月25日に最終話を迎えた『ポプテピピック』。最後も意外な展開で、声優ファンは歓喜したのではないでしょうか? そして、ネットの渦の中で楽しむ贅沢な時間は、終わってしまいました。
しかし、最後の最後に驚きの発表があったのです。そう、『星色ガールドロップ』の二期決定が発表です!
これ(二期)はどういう意味なのか?
『星色ガールドロップ』はそもそも一期が始まっていたのか?
『ポプテピピック』二期の発表なのか?
現実と物語世界の二面から『星色ガールドロップ』二期決定の意味を考えてみたいと思います。というわけで、まずは『星色ガールドロップ』を振り返りましょう。
『星色ガールドロップ』を振り返る!
そもそも原作の『☆色ガールズドロップ』は、『ポプテピピック』連載の終了後に大川ぶくぶ先生の新作として始まることが告知され、実際には『ポプテピピック セカンド』の連載がスタートするという展開の中で生まれました。「驚きでつなぐ奇襲作戦」、ある意味でトロイア戦争のストーリーにある「トロイの木馬」的な存在だったのです。
そして名前を「☆色」から「星色」になった『星色ガールドロップ』のアニメ化が発表されます。2017年4月1日のことです。これもエイプリルフールという衣をまとった「トロイの木馬」で、翌日の4月2日には『ポプテピピック』のアニメ化が正式に発表されました。
大川ぶくぶのラブコメ漫画『星色ガールドロップ』が、そよ風動画にてアニメ化決定!公式HP (hoshiiro.jp)では謎のカウントダウンが…!明日何かが起こる。#星色ガールドロップ pic.twitter.com/1ie91UEoZJ
— アニメ「ポプテピピック」公式 (@hoshiiro_anime) 2017年3月31日
大川ぶくぶの4コマ漫画「ポピテピピック」、まさかの、神風動画にてクソアニメ化決定!2017年10月スタート! #ポプテピピック #PPTP #竹書房 #クソアニメ pic.twitter.com/0vihuZLKaV
— アニメ「ポプテピピック」公式 (@hoshiiro_anime) 2017年4月1日
実際に始まったアニメ『ポプテピピック』は、第1話で『星色ガールドロップ』として始まります。みなさんはド肝を抜かされたのも記憶に新しいかと思います。しっかりとしたオープニングの後、「第1星 君だけに教えるよ!」とのタイトルコールが終わると、ポプ子(CV:江原正士)が「教えねーよ」と画面から飛び出してくるという、これまた「トロイの木馬」作戦でした。
そして『星色ガールドロップ』は、なぜか『ポプテピピック』の最後に予告として残り、平行世界化のごとく物語が展開していきます。
今回の『ポプテピピック』と『星色ガールドロップ』との関係。これには、どういう意味があるのか? ここで、最終話『ポプテピピック』を思い出しましょう。
放送を観られていない人は、視聴後に観ていてだければと思います。
組織の考える「覇権」とはいったいなんだったのか?
最終話で『ポプテピピック』の黒幕の組織(1話では「委員会」と言っています)は、ポプ子とピピ美によって倒されます。物語的には、終演を迎えているのです。
しかし、この組織は何を望んでいたのでしょうか。彼らの目標は、第1話で既に下記のように語られています。
(ピピ美がポプ子を救い出した後に)
「まだ計画は始まったばかりだ、クソ四コマをそのままアニメにするなど許すわけにはいかない」
「すべてが我ら委員会のシナリオ通りに」
「その通り。いずれにしても今期の覇権は、我々が頂く」
(中指でハンドスピナーをシュルシュル〜)
そう、彼らの望んでいたのは「覇権」でした。彼らが目指したのは、きらきらと輝く女の子たちが紡ぐ甘酸っぱい青春の物語から巻き起こる「覇権」でした。より、具体的いうと「美少女化したポプ子とピピ美のきらら風の『ポプテピピック』」だったのです。このきらら風の『ポプテピピック』への切望は、最終回で組織メンバーの話からも分かります。
つまり『ポプテピピック』の根底に存在していたストーリーとは、組織の「ポプ子&ピピ美・きらら化作戦」からポプ子とピピ美自身が自己肯定をすべく抗う物語なのではと思います。組織の考える理想は、ポプ子とピピ美の抵抗によって『ポプテピピック』(組織的にはポワゾンモルテル(猛毒)な『ポプテピピック』)になったのです。
そして、ポプ子とピピ美の抵抗に対抗すべく生まれた組織の打開策が『星色ガールドロップ』だったのではないでしょうか(組織的に『ポプテピピック』は、『星色ガールドロップ』の一期になるのではと推測)。毎回の予告に『星色ガールドロップ』が、平行世界の如く物語を進行していたのは、組織の力を抑えきれないポプ子とピピ美、そしてなんとかして自分たちの理想の「覇権」を手に入れたい組織の戦いだったのかもしれません。もちろん、最後に勝利を手にしたのは、ポプ子とピピ美でした。(物語は、蒼井翔太さんの能力でハッピーエンドを迎えています。)
そんな流れの中で今回の『星色ガールドロップ』二期が公開されたのです。
TVアニメ『ポプテピピック』は、2018年1月より放送開始です! #キングレコードのクソ勘違い #クソアニメ #ポプテピピック pic.twitter.com/Hs7X4XVRH6
— アニメ「ポプテピピック」公式 (@hoshiiro_anime) 2017年8月11日
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— 大川ぶくぶ/bkub (@bkub_comic) 2017年10月10日
ポプ子とピピ美はいまも組織と戦っている?
『星色ガールドロップ』二期には、ふたつの意味があると思います。
現実目線からみた、『星色ガールドロップ』は『ポプテピピック』をか輝かせるためのトロイの木馬の発動という「『ポプテピピック』の新ステージ」という見方。
物語目線からみた、『星色ガールドロップ』は、組織が崩壊していないとう証明、つまり「ポプ子とピピ美の戦いが終わっていない」ということではないかと思います。
さあ、実際はどうなるのでしょうか?
『星色ガールドロップ』の二期の内容は分かりませんが、組織が勝利し、本当に『星色ガールドロップ』が始まっても作品として期待値の高い作品になると予想します(小倉唯さん、上坂すみれさん、水瀬いのりさんのユニットは期待大きいです!)。
また、ポプ子が「待たせたな(CV:大塚明夫)」と画面をぶち破って登場しても、「ポプ子とピピ美が組織に打ち勝って再登場したっ!」とテンションが上がるのではないでしょうか。(とすると、ピピ美(CV:堀内賢雄)?)
どちらにしても『星色ガールドロップ』二期で、再び大きなネットのうねりが起きそうな予感! 公開が楽しみです!
星色ガールドロップ 二期予告
— 山GEん (@yamamotojunichi) 2018年3月24日
コーナー監督、脚本、コンテ、演出、作画監督を担当させていただきました!全話レギュラーで走りきることができてホッとしています。
実は、二期の展開については2パターンのストーリーを作っていました。#ポプテピピック#星色ガールドロップ#PPTP pic.twitter.com/7IzLtrQe6I
作品情報
STAFF
原作:大川ぶくぶ(竹書房「まんがライフWIN」)
企画・プロデュース:須藤孝太郎
シリーズ構成:青木純(スペースネコカンパニー)
コンセプトデザインワークス:梅木葵
音響監督:鐘江徹
音響効果:小山恭正
音響制作:グロービジョン
音楽:吟(BUSTED ROSE)
音楽制作:キングレコード
シリーズディレクター:青木純(スペースネコカンパニー)、梅木葵
アニメーション制作:神風動画
【商品情報】TVアニメ『ポプテピピック』BD&DVD vol.1
発売日:2018年1月31日(水)
価格:¥6,800+税
品番:Blu-ray:KIXA-775/DVD:KIBA-2304
【収録内容】#1-#4
【商品仕様】トールケース
【音声特典】オーディオコメンタリー(出演:大川ぶくぶ、マフィア梶田)
【映像特典】ノンクレジットオープニング・エンディング 他
【封入特典】リバーシブルジャケットイラストポスター
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【商品情報】「ポプテピピック ALL TIME BEST」
CD3枚組/TVアニメ「ポプテピピック」BGM、エンディング曲他収録予定
発売日:2018年3月28日(水)
価格:3,980円+税