江口拓也さん、柿原徹也さんらがリーライでミステリアス&シリアスに魅せる! Kiramune Presents リーディングライブ『Be-Leave』レポート
前回で6回目となるKiramune Presents リーディングライブ(以下、リーライ)が、2017年10月28日(土)、29日(日)に千葉・舞浜アンフィシアターにて開催されました。
今回は神谷浩史さんがシナリオ協力としても携わっています。
本稿では、昼夜行われた全4公演のうち、10月29日(日)昼公演の模様をレポートします。
キャストそれぞれの良さが光る感動的なステージ
物語の舞台は“ビリーズマンション”と呼ばれる、とあるマンションの1フロア。今回、舞台上のセットは、6つの扉とその真ん中に設置されたエレベーターの扉1つというシンプルなもの。
そのマンションに住む、教師(飛田展男さん)、エリート(江口拓也さん)、乱暴者(木村良平さん)、世話焼き(野島健児さん)、泣き虫(柿原徹也さん)と管理人(浪川大輔さん)と名乗る謎の男の6人が物語のページをめくります。
ただすれ違うだけだった住人たちの生活は、管理人の登場で一変します。1日経つに連れ、次々に消えていく住民たち。教師にだけ聞こえる“消えたの住人の声”。解き明かされていく“ビリーズマンション”の謎。6日間の間に巻き起こる出来事に目も耳も舞台に釘付けとなるストーリーです。
ミステリーチックなストーリーの中でもアドリブ満載。冒頭から江口さんは名前の呼び方でいじられ、その後にも壁ドンの壁役にされたりと、安定のいじられキャラで笑いを誘います。
柿原さんは、泣き叫びながら何度もドアから出たり入ったりと、会場中を笑わせました。
今回初参加となった飛田さんも、さすがベテランと言わんばかりに他のキャストに引けを取らない存在感を見せつけます。無茶振りに応える場面があるかと思うと、ハチャメチャに動くメンバーたちをまとめ、ストーリーのメリハリをつける大役をこなしました。
浪川さん、木村さんはストーリーを展開しつつも江口さんや柿原さんを巧みにいじり倒していきます。リーライには欠かせない野島さんも、今回の役は“女性”ということで、第1声を目の当たりにした客席からは驚きの声も上がりました。
複数のキャストが声を揃えて台詞を喋るなど、シンプルでありながらも引きのあるお芝居は、観客をさらに物語の中に引き込んでいきます。
シリアスなシーンや、笑えるシーンが幾度となく往来。そして、ストーリーがクライマックスへ進むと、感動的なシーンが次々と展開し、観客のすすり泣く声とともに物語はフィナーレをむかえました。
チームの良さが炸裂! 賑やかなキャストたちからファンへのメッセージ
終演後の挨拶では、本編に関する裏話も飛び交い、終始笑いの絶えない挨拶となりました。
柿原さん、江口さんが周りにいじられつつも観客への感謝を語ると、木村さんは、「僕らはこういう感じです。もう1つのチームとは、また違ったカラーが出るのもこのKiramuneのリーディングライブの面白いところだと思います。昨年からはライブビューイングでも観ていただけるようになったので、2チームを見比べていただける機会も増えて、幸せなことだなと思います」と本業である芝居をステージで披露できることの嬉しさを話しました。
野島さんは、自分の演じた役柄について「はじめに台本をいただいたとき、女性と書いてあって『おや?』とびっくりしたんです。でも、読み進めるとこの人はちゃんと女性なんだな、男性の理想のお母さん像なんだなと。どんなお母さんなのかなと考えながらやらせていただきました」と語りました。
本編でも自身の演じるキャラクターなどのアドリブも入れつつ、見事に演じきった飛田さんは、ここでも飛田節を披露し、木村さんから「なんでこの人がBチームなのかわかるでしょ?」とツッコミを受けます。
挨拶では、「吹き替えもナレーションも大好きですがも、一番好きなのはこういったお芝居のお仕事なんです。それをライブでできて、さらにこれだけアクティブに動くというのはなかなか珍しいので、とても刺激的で興奮する体験でした。若い衆に囲まれて『腰が痛いなあ、足がだるいよ』とかいいながらも頑張れたのは、こうやってみなさんが来ていただいたおかげなので、本当にありがとうございました」と笑顔で観客へ感謝を述べました。
笑いあり、涙ありで盛りだくさんとなった今年のKiramuneリーディングライブは、大盛況の中、幕を閉じました。
[取材・文/菊地真由]