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『ゲゲゲの鬼太郎』庄司宇芽香、藤井ゆきよインタビュー

『ゲゲゲの鬼太郎』庄司宇芽香、藤井ゆきよインタビュー 現代の日本や人間社会の闇が描かれるアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』が2018年に放送される意味とは?!

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』がフジテレビほかにて、毎週日曜あさ9時好評放送中です。

1960年代(第1期)・1970年代(第2期)・1980年代(第3期)・1990年代(第4期)・2000年代(第5期)と約10年ごと5回に渡ってアニメ化され、日本中に元祖妖怪ブームを巻き起こした水木しげる氏原作の『ゲゲゲの鬼太郎』。そんな歴史的名作がついに6度目のアニメ化を果たしました。また、2018年は『ゲゲゲの鬼太郎』がアニメ化され、50周年記念となるアニバーサリーイヤーです。

物語の舞台は21世紀も20年近くが経ち、人々が妖怪の存在を忘れた現代。科学では解明が出来ない現象が頻発、流言飛語が飛び交い大人たちは右往左往するばかり。妖怪ポストに手紙を書いた13歳の少女・犬山まなの前にカランコロンと下駄の音を響かせてゲゲゲの鬼太郎がやってきた…。

今回はWヒロインのねこ娘役の庄司宇芽香さん、犬山まな役の藤井ゆきよさんにインタビュー。オーディション秘話やキャラクターへの思い、そしてレジェンド声優と呼ばれる共演者についてなど、いろいろとお話をお聞きしました。

▲左:犬山まな役・藤井ゆきよさん 右:ねこ娘役・庄司宇芽香さん

▲左:犬山まな役・藤井ゆきよさん 右:ねこ娘役・庄司宇芽香さん

妖怪によばれた?! ねこ娘と犬山まなオーディション秘話

──ご自身が演じられているキャラクターの印象をお聞かせください。

ねこ娘役・庄司宇芽香さん(以下、庄司):ねこ娘には並々ならぬ思いがありまして、もともと私はものすごく猫が好きなんですよ。ですから、ねこ娘役というキャラクターは、猫好きとして一度は憧れる役だと思うんです。でも実は私がオーディションで受けていたのは、犬山まな役だったんです。

犬山まな役・藤井ゆきよさん(以下、藤井):私も先程、そのお話を初めて聞きました(笑)。

庄司:オーディション資料で、ねこ娘のオーディションがあるのも知っていました。それで、どうしてもねこ娘のオーディションに参加したいと思って、自分なりにねこ娘のキャラクターを作っていって、まな役のオーディションが終わった後、「ねこ娘のオーディションも受けさせてください」ってお願いしようと思っていたら、スタッフさんから「ねこ娘のオーディションもやってください」と言われたんです。

──きっとねこ娘に呼ばれたんですよ。

庄司:猫好きの私としては、ねこ娘は憧れの役でもあったので、オーディションで力を出し切って、フラフラしながら帰った後、家に着いてからの記憶があんまりないんです(笑)。

──オーディションでねこ娘役を演じてみて、手ごたえはあったんですか?

庄司:手応えまではわからなかったんですけど、私がねこ娘について考えてやりたかったことは全部できたなとは思ったので、「もう後はお任せします」という気持ちにはなりましたね。

──ねこ娘役にはなるべくしてなったということですね。

藤井:やっぱり妖怪はいるのかもしれませんね。 不思議な力が働いている!

庄司:(頷きながら)そうかも(笑)。

──藤井さんはご自身が犬山まな役を演じられてみていかがですか?

藤井:私が演じる犬山まなは、人間の女の子です。不思議なできごとに直面して、リアクションしていく役だったので、私自身は特別に役作りするというよりは、素直にキャストのみなさんのお芝居やストーリーの展開を受けて、びっくりしたり、怖がったりしていければいいなと思っていました。

まなは(感嘆符の)びっくりマーク「!」や、悲鳴が役割的にも多いんです。まなのリアクションによって、妖怪の怖さだったり、不気味さを表現していかなくてはならないので、悲鳴に状況説明や感情を込められたらいいなと思っています。

庄司:素晴らしい悲鳴ですよ。毎回アフレコでゆきよちゃん演じるまなの悲鳴に感心しています。

藤井:出会う妖怪は毎回違うわけですし、シチュエーションも違う。まなの経験値も変わっていくから、それによって変化していかなくてはいけないのかなと…。

もっともっとびっくりマーク「!」にも、いろいろな気持ちや個性を込められるように、芝居の引き出しを増やしていきたいです。

第1話で目玉おやじから「見えない世界もあるんだよ。わかるかい?」と言われるシーンがあるんですけど、まなのすごいところは素直に「わからない。けど、わかりたい」って答えるんです。そのセリフは、彼女の魅力がギュッと詰まったひと言になっていると思います。

──そうですね。

藤井:オーディションでは、私はまな役だけを受ける予定だったのですが、ねこ娘の資料もいただいていたので、オーディションで急にふられてもいいように、ねこ娘のセリフも読んでおいたんです。

でもオーディション当日、そうそうたる方たちがねこ娘の台本を読んでいる姿を見て「あ、これは私にふられることはなさそうだ」と(笑)。だから、ねこ娘役に決まった宇芽香さんは、本当にすごいんですよ!

庄司:いやいやいや、妖怪に呼ばれて……(笑)。

一同:(笑)。

庄司:第5期のかわいらしいデザインのねこ娘だったら、私もちょっとひるんでいたのかもしれないんですけど、「この第6期のキャラクターデザインだったら、私もチャンスがあるんじゃないかな」とちょっと思えたのもありましたね。

藤井:私はねこ娘の資料を見ても、当時の自分の中で「絶対これだ!」という声が脳内で再生されなかったんですよ。だけど、宇芽香さんのねこ娘の声を聞いて、もうピッタリすぎるキャスティングだったので「なるほどな」って思いました。

庄司:私はまなに対して、そう思いました。私だったら絶対にまなはできなかったと思います。ゆきよちゃんのまなを聞いて「あ!これがまなだ!」って思いました。

藤井:嬉しいです!

『ゲゲゲの鬼太郎』で夢が叶った!

──オーディションを経て、役柄に決まった時のお気持ちを聞かせてください。

庄司:ねこ娘役のお話を電話でいただいたんですけど、決まったと言われていることが信じられなかったです。ものすごくやりたいと思っていた役だったので、嬉しかった気持ちと同時に、歴史ある『ゲゲゲの鬼太郎』という大きい作品の誰もが知っているねこ娘役を演じるというプレッシャーも同時に襲ってきて、震えました。

藤井:犬山まなとして『ゲゲゲの鬼太郎』に出られるということが本当に嬉しくて、飛び上がるような気持ちでした。後日、鬼太郎ファミリーのキャスティングを聞いて、目玉おやじ役が野沢雅子さんとお聞きして、本当に嬉しかったです。

私が新人で、まだ4、5回目のアフレコ収録の時、マコさん(野沢雅子さん)とショートアニメの作品で共演させていただいたことがあるんです。私が何度もリテイクしてしまっていたら、マコさんが新人の私にも優しく、わかりやすい言葉で諦めずにご指導してくださったんです。

それ以来マコさんにずっと憧れていて、いつかレギュラーでご一緒できる日を夢見ていたので、キャスティングのお話を聞いた時は本当に嬉しくて泣きました。それが『ゲゲゲの鬼太郎』という大きな作品で、本当に幸せで夢のようでした。

『ゲゲゲの鬼太郎』のアフレコスタジオは、声優界の宝石箱!

──第1期、第2期『ゲゲゲの鬼太郎』で、鬼太郎役を演じた野沢雅子さんが今作の第6期で、目玉おやじ役として出演していることも話題になりました。第6期は豪華なキャスト陣が集結し、レジェンド声優と呼ばれる大先輩たちと共演されていますね。現場の雰囲気はいかがですか?

藤井:すごくいいです。アフレコ収録が始まる前にキックオフ会というものがあって、『ゲゲゲの鬼太郎』に関わるスタッフやキャストや関係者が布多天神社(東京都調布市)へ、ヒット祈願に行ったんです。

境内の奥にある杜は、鬼太郎たちが住むゲゲゲの森のモデルになっていて、普段は立ち入ることができない場所なんですけど、特別にお散歩させていただきました。

庄司:あの時は凄かったよね! 大ベテランの野沢さんを筆頭に砂かけばばあ役の田中真弓さんなど、大先輩方のはしゃぎっぷりが……!

藤井:足場が悪い草木をかき分けずんずん進んでいかれて……!

庄司:そうなんです。自然がそのまま残されていたところだったので、根が張っていたり、雪もあったりして、滑るようなところだったんです。

藤井:スタッフの方たちからも「気を付けてくださいね」って言われるようなところだったんですよ。

庄司:私たち若手が「すごいね」って言っている中、野沢さんを筆頭に木登りをするぐらいの勢いで、駆けあがって……! 私たちの方が「危ないですよ」って、先輩方に声をかけるような感じだったんです(笑)。

藤井:童心を忘れないじゃないですけど、何事も思い切り楽しむ心強い先輩方のいる現場なので、「この現場は絶対に楽しいものになる!」とあの時すごく思いました。

庄司:その日初めて、一堂に会したという空気じゃなかったよね。

藤井:なかったですね。

庄司:最初からワイワイしていてね。

藤井:アフレコ現場でも若手やゲストで来てくださった方に、先輩方がたくさん話しかけられていて、芝居がしやすい現場の空気作りをしてくださるので、とってもいい雰囲気でアフレコ収録をさせていただいています。

──お姿を見られるだけでも感動するような方たちばかりですよね。

藤井:本当に!「アフレコスタジオが声優界の宝石箱みたいだな」って思っていて。その空間に自分がいられる幸せを感じて、毎回夢のような時間だなと思ってアフレコに臨んでいます。

庄司:本当にそうだよね。

藤井:マコさんは昔の『ゲゲゲの鬼太郎』のお話もしてくださるんです。それは本当に興味深いお話ばかりで…。

庄司:(しみじみした感じで)本当に。当時のアフレコ収録スタジオがコンクリートの打ちっぱなしのような雰囲気のあるスタジオで、『ゲゲゲの鬼太郎』を収録するのにすごく適していたのよというお話から、田の中勇さん(第1期~第5期までの目玉おやじ役)や大塚周夫さん(第1期~第2期のねずみ男役)のお話まで、出てくるお名前がすごすぎて……(笑)。

藤井:そうなんですよね(笑)。

過去の作品に通じる意外な見どころ

──TVアニメとしての放送が50周年を迎え、長く愛されている作品ですが、おふたりの『ゲゲゲの鬼太郎』思い出をお聞かせください。

藤井:私たち(庄司さんと藤井さん)は同世代なので、ふたりでよく話しているのが第3期と第4期のお話ですね。一番印象深いのは第3期のED曲で吉幾三さんが歌う「おばけがイクゾー」の最後のシーンで妖怪たちが出てくるんですけど……。

庄司:あれ、怖かったねぇ~

藤井:そうなんです。あのシーンが怖かったんです。歌詞の中に「言うこと聞かない悪い子は夜中迎えに来るんだよ」というフレーズがあって、我が家では「親の言うこと聞かないと、鬼さんが来るよ」って言うと、だいたい子供たちがおとなしくなるという(笑)。

一同:(笑)。

庄司:あと、ねずみ男の服の色が曖昧なんですよね。

藤井:灰色がかった青色(3期)だったり、黄色(4期)だったり。

庄司:3期と4期のどっちの色も覚えています。

──おふたりの世代はちょうど4期がリアルタイムで、3期が再放送していた時期なんですね。

庄司:3期のOP曲のシーンで、鬼太郎に守られているユメコちゃん(第3期に登場する人間女の子で、オリジナルキャラクターの天童ユメコ。CV:色川京子)が印象的でした。

藤井:OPのところですよね。3期のOP映像の最後で、妖怪に襲われそうになるユメコちゃんを鬼太郎が守るシーンがあるんですけど、あのアングルが6期の1話でも登場しているんです。

妖怪に向かって、まなが「こっちにく来るな~!」って叫ぶシーンがあるんですけど、あのシーンで鬼太郎がまなを妖怪から守るところは3期のOP映像を彷彿させるカットだとスタッフさんから聞きました。

今後の『ゲゲゲの鬼太郎』の注目ポイント

──今後の作品の見どころ、注目ポイントを教えてください。

庄司:ねこ娘としては、カッコいいところを見てほしいですね。長い手足を活かしたアクションはもちろん、鬼太郎に守られているのではなくて、自ら戦いにいく姿。そしてまなから「ねこ姉さん」と呼ばれる姉御な感じのところ。姿だけではなくそいうったところも、今までになかったねこ娘像だと思います。


2期の時に初めてねこ娘が戦闘モードになるシーンがあるんですけど、そのシーンのアフレコ後に、後ろにいらっしゃ鬼太郎役の沢城みゆきさんがポツリと「(ねこ娘が強いので)鬼太郎、いる~(笑)?」とおっしゃていました(笑)。

戦闘力も高くて、2話の時に初めてねこ娘が化け猫モードになるシーンがあるんですけど、そのシーンをアフレコした後に、後ろに鬼太郎役の沢城みゆきさんがいらっしゃって、沢城さんがぽつりと「(ねこ娘が強いので)鬼太郎、いる~(笑)?」って言ってました(笑)。

藤井:言ってましたね(笑)。

庄司:ねこ娘はそれぐらい強いんですよ。あと猫好きとしてはやっぱり、戦闘モードになった時のねこ娘の声ですね。

藤井:宇芽香さんの演技がリアルなんですよ。猫の声を演じられているお話もあって……。

庄司:猫とねこ娘を同時に演じるという……(笑)。

藤井:宇芽香さんが演じる猫の声は、本当に猫を飼ったことのある人じゃないと、出せない表現をするんですよ。ちゃんと「ニャー」の中に感情が見えるし、かわいすぎないリアルな猫の声なんです。

庄司:私は「ミィー」っていう高くて可愛い声では鳴けないんですよ。

藤井:私も猫を飼っていたので、宇芽香さんの猫の声を聞いて「それだよ、宇芽香さん! すごく素敵!」って思っていました。

庄司:嬉しい!

藤井:兼ね役の猫の声までが見どころ、聴きどころです。

庄司:猫を飼っている人から「猫の声が良かった」って言ってもらえるのは、すごく嬉しい!

藤井:ねこ娘が戦闘シーンで出す声も好きです。あそこは聞いていて、すごく気持ちがいいです。

庄司:今回の『ゲゲゲの鬼太郎』は、人間の女の子であるまなとの関わりによって、「鬼太郎たちがどう変わっていくのか」というところも見どころですね。

今回の鬼太郎は、人間に対してあまり積極的に関わっていくというタイプではない。ねこ娘も自ら人間と仲良くして、踏み込んでいくタイプではない中、純粋に慕ってくるまなと心を通わせることによって、人間への見方が変わってくると思うんですよね。そういったところも見ていただきたいなと思います。

藤井:まなとしては、人間側もどう妖怪と関わっていくのか注目しています。まなは自分から首をつっこんで事件に巻き込まれてしまい、鬼太郎に助けてもらうという回もあるものの、その中でまなも少しずつ成長していたり、考え方が変わっていたりというのが、すでに第1話~第3話であります。

まなは妖怪の世界に惹かれているし、鬼太郎ファミリーとも距離が近くなっています。助けられて終わりではなく、「この先どうなるの? まなや人間サイドはどう動いていくんだろう?」と気になりますね。


作品としては、今の日本や人間社会の闇も描かれています。日曜朝からパンチの効いたお話や、コミカルなお話まで、かなり振り幅のある各話になっているので、毎週楽しんでいただける思います!異なる存在の人間と妖怪が、現代の闇に触れた時、それぞれの意見がどちらも興味深いんですよね。

──最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

庄司:前作から約10年、当時なかった問題も新たに抱えているこの2018年に、子供から大人まで楽しめる『ゲゲゲの鬼太郎』をやる意味がすごくあると思っています。

現代の様々な問題やテーマを扱っているので、年齢性別問わず、今、自分自身が生きているところから、見て、感じるものがある作品です。『ゲゲゲの鬼太郎』からの問いかけに、毎話それぞれ考えたり悩んだり笑ったり泣いたり。様々に楽しんでいただけたら嬉しいです。

藤井:また『ゲゲゲの鬼太郎』が帰ってきてくれました。どの世代でも楽しめる作品になっていますので、まなと一緒に妖怪の世界を楽しんでいただけたらなと思っています。

──ありがとうございました。

[取材・文/宋 莉淑(ソン・リスク) 撮影/鳥谷部宏平]
 

作品情報

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』
毎週日曜午前9時~9時30分(一部地域を除く)

<STORY>
21世紀も20年近くが経ち人々が妖怪の存在を忘れた現代。科学では解明が出来ない現象が頻発、流言飛語が飛び交い大人たちは右往左往するばかり。そんな状況をなんとかしようと妖怪ポストに手紙を書いた13歳の少女・まなの前にカランコロンと下駄の音を響かせてゲゲゲの鬼太郎がやってきた…。

<声優>
沢城みゆき:鬼太郎
野沢雅子:目玉おやじ
古川登志夫:ねずみ男
庄司宇芽香:ねこ娘
藤井ゆきよ:犬山まな
田中真弓:砂かけばばあ
島田 敏:子泣きじじい
島田 敏:ぬりかべ
山口勝平:一反もめん

<STAFF>
・原作:水木しげる
・プロデューサー:
狩野雄太(フジテレビ編成部)
佐川直子(読売広告社)
永富大地(東映アニメーション)
・シリーズディレクター:小川孝治
・シリーズ構成:大野木寛
・キャラクターデザイン・総作画監督:清水空翔
・音楽:高梨康治、刃-yaiba-
・制作:フジテレビ・読売広告社・東映アニメーション

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』公式サイト
TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』公式Twitter(@kitaroanime50th)

(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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