『京都寺町三条のホームズ』富田美憂さん&石川界人さん登壇の第1話先行上映会をレポート! 石川さんによる“ええ声”の京都弁は必聴!?
2018年6月23日(土)、東京都・ユナイテッド・シネマ豊洲にて7月9日から放送開始のTVアニメ『京都寺町三条のホームズ』の第1話先行上映会が行われました。
イベントには、真城 葵役の富田美憂さん、家頭 清貴役の石川界人さんが登場し、会場でいっしょに第1話を鑑賞。そして、作品に関するトークが行われました。
作品の舞台が京都ということで、言葉に関する声優ならではの苦労や、実際に京都へヒット祈願に行ってきた話など、上映を見てもトークを聞いてもとにかく京都に行きたくなるイベントとなりました。さっそく、その様子をお届けします。
ええ声の京都弁、堪能していかはりません?
まずはMCの呼び込みで富田さんと石川さんが登場! 満席となった会場から大きな拍手が起こります。会場には原作からのファンが多く詰めかけているようで、そんな原作ファンに向けて石川さんはアニメの出来について期待を呼びかけていました。
第1話の先行上映に移る前に、作品の印象についてのトークに。じつは少し活字が苦手だという富田さんも、原作小説はキャラクターの心情が繊細に描かれていたことで、すらすらと読めたそう。
石川さんは、あまり原作を読み込んでしまうとアニメでの変更点などがあった場合にお芝居に影響が出ることを考慮し、普段からあえてあまり読んでいないと語ります。それでも1巻を読んだときには、やはりその描写の細かさが印象に残っているそうです。
自身が演じているキャラクターについての話になると、富田さんと葵の意外な共通点が浮かんでいきます。美術館に行くのが好きで、小さいころから芸術品に触れていたという富田さんは、骨董品の価値を直感的に見抜く葵と、もしかしたら似ているかも……? とのことでした。
さて、ここでお待ちかねの第1話先行上映が行われます。富田さんと石川さんもまだ第1話をご覧になっていないということで、客席の最前列に座っていっしょに観ることに。
上映が終わると、再び富田さんと石川さんがステージに。第1話の感想を求められると、石川さんはとにかくセリフ量の多さが印象的だったようです。また、骨董品の名称などで難しい漢字も出てくるそうで、そういった苦労を語ってくれました。
富田さんは、シーンの切り替えが分かりやすかったと言います。というのも、富田さんが音響監督から聞くところによると、作中で流れている音楽はそのシーンごとの葵の心情に寄せたものが多く使われているとのこと。映像はもちろん、音楽にも注目して見るとより楽しめそうです。
続いての話題はアフレコ現場の雰囲気について。円生役の遊佐浩二さんや家頭 誠司役の小山力也さんをはじめとする京都出身の声優さんが周りにいることで、京都あるあるの話がされたり、映像に映る京都の街並みを都度解説してくれたりと、アフレコに行くたびに京都に詳しくなる、と富田さん。
そんな京都出身のベテラン声優さんに囲まれる中、京都弁のセリフがある石川さんはプレッシャーを感じている様子。とくに京都弁の監修を行ってくれている方から厳しい指導を受けているようですが、石川さんもかなりストイックにそれに応えているようです。
石川さんは終始、自分の京都弁が京都の方のひんしゅくを買ってしまわないか気にされていましたが、会場にいた京都出身のファンからは温かい声も飛んでいました。ちなみに筆者も京都出身ですが違和感はほぼなく、そんなことより石川さんの声で京都弁が聞ける貴重さの方が圧倒的に勝っていましたので、変に意識せずに自然な気持ちで見られるといいと思います。
ところで、先日アニメのヒット祈願のために京都へ行ってきたという富田さんと石川さん。京都の感想を尋ねられると、富田さんからは暑かったとの声が(京都は盆地で夏暑くて冬寒いですからね……)。
そんな富田さん、そして石川さんもお着物を着られて、それぞれ行きたかった場所にも行きつつ存分に京都を楽しめたようです。そんなおふたりのもとに、なんと京都市の門川大作市長が訪れ、激励してくれたと言います。お相手の立場が立場だけにおふたりともとても緊張されたそう。ですが、富田さんいわく、小山力也さんが演じるオーナーこと家頭 誠司に似ているという市長は、物腰がかなり柔らかい方だそうで、そのおかげで楽しくお話ができたとのことでした。
ここでそろそろイベントも終了が近づいてきました。最後に、今後のアニメの注目ポイントについて尋ねられると富田さんからは、今後登場する新キャラクターとの絡みによってキャラクターの関係性が変化していくところ。石川さんからは、葵の過去に関する問題がこの後どう解決に向かうのか、そして葵が人として成長していく過程に注目してほしい、と語られました。
[取材・文/竹内白州]
作品情報
TVアニメ「京都寺町三条のホームズ」
「京都寺町三条のホームズ」は、エブリスタ原作を元に双葉文庫で刊行中(既刊9巻)の大人気キャラミス。原作小説がシリーズ累計で70万部を突破し、2016年度の京都本大賞も受賞した、古都を舞台にした傑作ライトミステリー。
<INTRODUCTION>
京都の寺町三条商店街にポツリとたたずむ、骨董品店『蔵』。女子高生の真城葵はひょんなことから『蔵』の店主の息子、家頭清貴と知り合い、アルバイトを始める。清貴は、物腰は柔らかいが恐ろしく勘が鋭く『ホームズ』と呼ばれていた。葵は清貴とともに、客から持ち込まれる骨董品にまつわる様々な依頼を受けていく。
<放送情報>
・テレビ東京 7月9日より 毎週月曜 深夜2:05〜
※初回5分押し 深夜2:10〜
・テレビ大阪 7月9日より 毎週月曜 深夜2:05〜
※初回5分押し 深夜2:10〜
・テレビ愛知 7月9日より 毎週月曜 深夜3:05〜
※初回5分押し 深夜3:10〜
・BSジャパン 7月13日より 毎週金曜 深夜0:59〜
・アニメシアターX(AT-X) 7月11日より 毎週水曜 夜10:00〜
リピート放送:毎週(金)午後2:00/毎週(日)朝8:00/毎週(火)朝6:00
<STAFF>
原作:「京都寺町三条のホームズ」望月麻衣・秋月壱葉(双葉社・月刊アクション連載)
監督:佐々木勅嘉
シリーズ構成:山下憲一
キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤陽祐
アニメーション制作:アニメーションスタジオ・セブン
<CAST>
真城 葵:富田美憂
家頭 清貴:石川界人
梶原 秋人:木村良平
円生:遊佐浩二
滝山 利休:小林沙苗
家頭 誠司:小山力也
家頭 武史:上田燿司
宮下 香織:木下鈴奈
宮下 佐織:堀江由衣
<MUSIC>
テーマソング「細雪」和楽器バンド(avex trax)
OPテーマ「恋に咲く謎、はらはらと」A応P
<原作情報>
■『京都寺町三条のホームズ』
望月麻衣 (著)
ヤマウチシズ(イラスト)
双葉文庫1~ 9巻(刊行中)
■コミックス『京都寺町三条のホームズ』
作画:秋月壱葉
原作:望月麻衣
キャラクター原案:ヤマウチシズ
1巻発売中
掲載誌:月刊アクション連載中
TVアニメ「京都寺町三条のホームズ」公式サイト
TVアニメ「京都寺町三条のホームズ」公式ツイッター(@teramachi_holme)