声優
浪川大輔6thミニアルバム『Picture』発売記念インタビュー

浪川大輔さん、6th ミニアルバム『Picture』発売記念インタビュー! 坂本真綾さん作詞担当のリード曲など、ゆかりある人物から見た“浪川大輔像”が詰まった1枚

浪川大輔さんの6th ミニアルバム『Picture』が、2018年9月19日(水)に発売。浪川さんとは30年来の付き合いになるという坂本真綾さんをはじめ、これまでも作詞・作曲を手掛けてきた浪川さんとゆかりのある人物が集結し、彼らから見た“浪川大輔”をコンセプトに制作された1枚です。

そこで、今回のコンセプトを含め、6th ミニアルバム『Picture』について浪川さんへインタビュー。他者から見たご自身をイメージした楽曲ごとの印象や、ミュージックビデオの収録、作品全体のポイントなどを伺いました。

縁のある方から見た“浪川大輔像”を通して伝えたいメッセージ

――まず、6th ミニアルバム『Picture』制作にあたって、イメージやテーマがあれば教えてください。

浪川大輔さん(以降、浪川):今までの楽曲は、自分のメッセージを多めに盛り込んで作ってきたんです。今回に限っては真逆の方法を取らせていただきました。

縁のある方たちから見た“浪川大輔”というのは「どんなものなんだろう」というものを制作・提供していただくというコンセプトのもと、歌わせていただきました。

――タイトル『Picture』は、どのように決まったのでしょうか?

浪川:最後の最後、自分で歌詞を書くと言ったのと同時期くらいに、ちょっと考えさせてくださいと伝え、タイトルも考えることになりました。

最初は『Image』とかも考えたんですけど……ストレートすぎたり、ちょっと覚えずらかったり、響きが……とか、いろいろ話し合った結果、ふと出てきたのが『Picture』で。

少しかわいいかとも思いましたが、最終的には『Picture』に決めました。

みんなが作ってくれるということで、白いキャンバスとかに、みんなが色とりどりに色をつけていって絵が出来上がる感じで。

「picture」には、写真という意味もありますが、自分を切り取ってもらって「これは、この部分」みたいな、リアルに写す写真じゃなくて、心の中にあるものも写して表現していく、というようなことも含め、いろいろな意味を込めて『Picture』とさせていただきました。

――ジャケット写真も、タイトルとピッタリだと感じました。撮影のコンセプトはありますか?

浪川:誰かの目を通して見える自分というのは、自分自身の生身ということよりも誰かのイメージが入ってフィルターが掛かるというか。

誰かから見た自分は、クリアな自分自身そのものじゃないのかなという思いがあって、ちょっと加工してほしいと伝えました。

撮影していただいた方も、いつも通り大好きなカメラマンだったので、非常にスムーズで。こんなにスムーズにいっていいのかな、と思うくらいでした(笑)。

――ここからは、リード曲『L’ambition』から順に各楽曲の印象や、作詞・作曲を担当された方にご自身がどのように映っていたかを感じたなど、お伺いしていきたいと思います。

 
●6.『L’ambition』 作詞:坂本真綾 作曲・編曲:宮崎誠

 

――この曲のイメージ、聴いた時の印象などを教えてください。

浪川:ずっと前から、坂本真綾さんに「いつか書いてほしい」と言っていたんですけど、なかなかタイミングが合わず。

彼女とは30年来の付き合いになりますが、今回念願が叶ったというか、快く書いてもらえることになりました。

先ほども言いましたが今回のテーマは“浪川大輔”のイメージをそのまま書いてほしいということで頼んだら、「私が見た浪川大輔」「私が見てきたもの」であり、彼女もアーティストとして活動しているので、僕のお客様にもちゃんと刺さるようなものがいいなと言っていました。

彼女の中でのイメージなので、どんなものがくるのだろうと思っていたら、楽曲のイメージは男らしい曲がいいなという感じで。

それを元に、今まで自分がやってきたものとはちょっと毛色が違った、男らしく、言葉が強い歌詞になっているというか。

僕が歌詞をもらった時に、“グッ”ときたので、皆さんにもそういう気持ちにもなってもらえたらうれしいです。

――歌詞を通して、自分が「相手には、こんな風に見えていた」と、改めて気付いたことや意外に感じた部分などはありますか?

浪川:メッセージ性として、失敗ばかりしてきたけど、今ここにいるのは、何度も何度も挑戦し続けて、立ち向かってきた男だ、っていうのを、書いていただけたんだと思います。

これは、坂本真綾が浪川大輔の30年間を見てきたっていうのがあるので、何の反論もできないというか、「そうですよね」と(苦笑)。

僕は、小さい頃から比べて、性格も大きく変わってきましたし、こういう話は彼女とも普段しないんですが、こんな風に思ってくれてたんだなと思いました。

自分では、こういう歌詞は恥ずかしくて書けないですね。僕が今まで、「こういう楽曲で」「こういう歌詞で」とお願いしてきた作り方では、こういうテーマはなかなかできないですし、一生書けないものだったので、そういうところも踏まえ、こういう作り方でしか出てこない歌詞なのかなと、うれしかったです。

ちゃんと1つのメッセージとして伝わったらうれしいなと思って歌わせていただきましたし、彼女はアーティストとしても一流で、恥ずかしくて言えなかったことを代わりに書いてくれて、すごくありがたいなという気持ちになりました。

――実際に歌ってみて、印象的なフレーズやパートなどはありましたか?

浪川:『L’ambition』は、僕が児童劇団にいた時の、事務所のファンクラブの名前で。歌詞の「ある人」というのが、その劇団での僕と彼女の恩師なんです。

その方が、英語とかフランス語が好きで……『L’ambition』はフランス語で「大志を抱け」という意味で。これは絶対タイトルにしたいと彼女から言われて、この業界での初めての先生だし、それがこの業界のスタートでもあったので「それは分かるな」と思いました。

ずっと先生が言っていた言葉は、思い入れが強いですね。

――浪川さんもおっしゃっていましたが、この歌詞は、ストレートというか力強さを感じました。言葉選びにも、坂本さんらしさが出ているのでしょうか?

浪川:時に、彼女は毒舌ですからね、自分のファンに対しても(笑)。ただ、本人も言葉が少し強いかな、もっと柔らかくした方がいいかなと、気にしていました。

ですが、それは素直に出てきた言葉なら、そう歌いたいし、歌い方も素直に歌わせてもらいました。

僕が彼女と話している時も、言葉にあまり装飾がないというか。僕も意外と言う時はズバズバ言っちゃうタイプなので、そういうところを拾ってくれたんじゃないかな。

言い方は違ったとしても、言葉としては僕が結構言ってきた言葉かもしれないので、彼女が選んでくれているのであれば、素直に受け入れて、特に悩んだところはなかったですね。

 
●2.『キミノミカタ』 作詞・作曲・編曲:佐伯youthK

 

――この曲のイメージ、聴いた時の印象などを教えてください。

浪川:佐伯youthK君には初めて作詞・作曲してもらったので、今までの縁のある方と違うじゃんって思われるかもしれませんね。

でも、youthK君は、他のKiramuneメンバーの曲を書いていたり、僕のライブを見に来てくれていたり、一緒に食事をさせてもらったりとか、元々親交はあって。

すごく人としても素敵だし曲も素敵だし、いつか、いつかと思っていたら、ここでいきなり出てきて「あ、まじか。うれしいな」と思いました。

全然知らないわけじゃなくて、人となりも知った上で作ってもらっていますので、佐伯youthKっぽいなという感じの、すごくおしゃれな曲ができ上がって。それを歌える喜びのある、すごくありがたい曲になりました。

――楽曲を通して、自分が「相手には、こんな風に見えていた」と、改めて気付いたことや意外に感じた部分などはありますか?

浪川:5周年が終わった後に、「引っ張っていってやるぜ」というスタンスでいこうと決めていました。曲自体が引っ張っていく感じの曲もあるんですけど、どちらかというと僕自身は並んで歩くとか、ちょっと背中を押すというところも根強く残っているんです。

ステージ上やライブ中などは、引っ張って行こうっていう気持ちがあっても、普段は自分自身が歩いている歩みを少しでも大きく、少しでも早くするタイプだったりするので、「俺についてこい」というのは恩着せがましいと思っちゃうんです。

youthK君自身も僕と同じようなところがあるからなのか、そういうところをよく見て、捉えてくれた楽曲になっているんじゃないかなと思います。

 
●3.『Faded Photograph』 作詞・作曲・編曲:R・O・N

 

――この曲のイメージ、聴いた時の印象などを教えてください。

浪川:まず、「こんなタイトルありますか!?」と思いました(Faded Photographはm色あせていく写真という意味)。

R・O・N君に作ってもらったんですが、僕がずっと楽曲を作ってもらっている人なので、プロデューサーからズバリ“宮崎誠”“ R・O・N”を入れておけば間違いないだろうと(苦笑)。

この曲は、作詞・作曲ともR・O・N君で、彼には“EDM”“ 踊る曲”というイメージがあったみたいで。

R・O・N君は、すごく新しい音を研究していて、最先端な音楽というか曲を提供してくれるので、最初もらった時にどうやって歌っていいか正直分からなかったんです。

今まではガシガシ踊るようなイメージがあって、、自分の意見をいうと今までみたいな曲になっちゃうんですけど、またサビで「倍速で」とか言っちゃって(笑)。それだと「いつもの作り方」になるということで、それはそれで一旦受け入れ、どうしたら自分を表現できるかというものが、未だに見えてない歌ですね。

やってみないと分からない歌というか、歌う前より歌った後の方が、その形というものが見えてきました。実際ライブで歌うとどうなるのかな、という期待で楽しみな曲になりました。

――楽曲を通して、自分が「相手には、こんな風に見えていた」と、改めて気付いたことや意外に感じた部分などはありますか?

浪川:とにかく、カッコよく見せてあげようという気持ちが伝わってきました。アーティストとして、僕はまだまだなのに、こんなに難しくてカッコいい曲に挑戦させてもらって、心意気みたいなものを感じさせられます。

実力に合わせて無理のないようにと作ってくださる方もいらっしゃったりすると思うんですけど、そういうの関係なく自分の世界観をぶつけてくるし、「やってください」みたいな心意気に関してはいつも感じるので、また来たなっていう感じがしますね。

――実際に歌ってみて、印象的なフレーズやパートなどはありましたか?

浪川:例えば、「幼稚園時代の思い出を言ってください」って言われても、難しいじゃないですか。小学校1年生の時に「幼稚園の思い出を」と言われたら言えるんですけど、過去のことは大体忘れちゃうものなんですよね。どうしても過去は薄れていってしまい、美化されるもので……。

この曲では、過去とはそういうものだと分かっていても、時に振り返ることは大事なんだよということを歌っています。

未来ばかり見てても仕方がないし、夢追い人になっちゃうので、ちゃんと歩んできた道をしっかりと見つめ直してどう進んでいくか、残っている破片が未来につながる破片かもしれないという、すごくおしゃれな曲だなと思っています。

 
●4.『Combat』 作詞:ミズノゲンキ 作曲・編曲:R・O・N

 

――この曲のイメージ、聴いた時の印象などを教えてください。

浪川:やっぱりロックは1曲入れておくだろうということで、激しいロックなイメージで、これもR・O・N君に作曲していただきました。

『デリンジャー』(『Recollection』収録)だったり『Awaked』(『ELEVATION』収録)みたいな曲だったり、あの路線の曲ですね。

僕もすごくロックが好きで、最初は『ROCK STAR』(『I.D.』収録)とかポップなロックだったのに、徐々に激しめの曲が多くなってきて……。ちょっとハウス系というか音楽的に難しくなってきたんです。

自分が8年くらい歌わせていただいてたどり着いたところでもありますので、この難しい曲に挑戦させてもらえて良かったです。

R・O・N君が作った『ELEVATION』(『ELEVATION』収録)とも違ったコアな楽曲で、絶対ライブで盛り上がる曲だと思うので、セットリストのどこに入ってくるかというのも楽しみ。

ただ、歌うのはめちゃくちゃ難しくて、本当にしんどかったです。自分の体にもっともっと入ってきて、一緒にみんなと歌って1つの空間になった時、1つになった時にすごく力強い曲になるんじゃないかなと思います。

――楽曲を通して、自分が「相手には、こんな風に見えていた」と、改めて気付いたことや意外に感じた部分などはありますか?

浪川:ノリで、勢いでいけるかと思いきや、全くいけないという……(笑)。ロックなのに、そういうところも分かった上で、ちゃんとロックしなきゃいけない。

ミズノ君とは、いつも歌詞の合意みたいなものが、完成させるまではやり取りが多いんですけど。今回は、僕のそういうところを汲んでくれたのか、結構強気に出てます。

曲もそうなんですけど、そういう力強さというか、何が何でも前に出るんだという感じがして、すごく表現してくれているなと思いますね。

――実際に歌ってみて、印象的なフレーズやパートなどはありましたか?

浪川:めっちゃ難しくて、何言ってるか分かんなかったんですけど(笑)。「これはミズノゲンキ君ぽい」と思ったのが、3 C になるのかな。

クロスしていて別録りで録ったので、生で歌うことはないと思うんですけど、「今を生きる声を上げて 描き出す自分史上戦記」が、アニメっぽい感じで、意外と好きです。

歌詞で言ってることは、これまでの楽曲でも書かれているのと同じようなことですが、「かかってこいよ」みたいな力強い部分を出してくれているというか。『Hurricane Rock Star』(『Elements』収録)とかに近い感じで、周りがなんだかんだ言ってもいいから進めよ、自分が正しいと思ったことが道になる、みたいな。

そういうテーマで作った時もあって、どんどん戦っていけみたいな、そういう力強さみたいなものですね。歌詞だけ見た時はちょっと恥ずかしかったんですけど、歌ってみると曲に合っていて違和感なく歌えました。

ライブでやって心配なのは、ベースのともくんの首が取れちゃうじゃないかなっていうことくらいかな(笑)。ちょっと激しすぎるので、そこだけ気がかりです。あとは、うまく乗れたらいいですね。

 
●5.『Again』 作詞・作曲・編曲:渡辺拓也

 

――この曲のイメージ、聴いた時の印象などを教えてください。

浪川:Kiramuneメンバーとかの曲もたくさん作っていらっしゃる渡辺拓也さんにも、久しぶりに作ってもらいました。誰でも乗りやすい、分かりやすい曲で、よく考えられているなと。

僕の声には出せない音や音域があるんですけど、この曲のコーレスのレスポンスのところが一瞬しか出せない一番高い音なんですよ。

僕のライブには女性のお客さんが多いけど、女性が低い声を出すと、ノリ切れない部分があるんです。「女性でも出しやすい高音で」と今回は挑戦させてもらいました。もちろん男性もウェルカムです!

聴いてすぐ元気になれる曲ですし、この曲もテーマ的には諦めちゃダメだとか、もっと上へ上へとか、聴いているだけで元気になれる1曲だと思うので、落ち込んだ時とかに聴いていただけたらうれしいなと思います。

――歌詞を通して、自分が「相手には、こんな風に見えていた」と、改めて気付いたことや意外に感じた部分などはありますか?

浪川:『Again』に関しては、僕が書いた『イエローマン』にすごく近いというか。自分が根っことして持っている部分を、ズバリ曲でも歌詞でも、浪川大輔の全体像みたいなものを表現してくれたように感じて、すんなり入ってきました。

――実際に歌ってみて、印象的なフレーズやパートなどはありましたか?

浪川:全部じゃないですかね。若い役者さんとかにオーディションで落ちた時、「僕たちは勝負師ではない」と言っているんです。

勝負師は勝ち負けで、勝ったら100負けたら0。でも、役者はオーディションで落ちた時に「なんで落ちたんだ」とか、「なんでOKテイクもらえなかったんだろう」と考えることができるから、決して勝負師じゃないんです。

だから「諦めるな」ということが、何も言ってないのに書いてあったり。『イエローマン』もそうですけど、「歩いた軌跡が今日も 奇跡の架け橋になる」という部分とか、奇跡ってちょっと大きいかもしれないけど、そういう架け橋になるとか、何かにつながる自分になる、未来につながる自分になるとかもそうですし。

顔を下げるなとか、何度も立ち上がれとか、何度も言ってきましたし、今まで自分が言ってきた言葉が全部散らばってるなという感じです。

 
●1.『イエローマン』 作詞:浪川大輔・宮崎誠・小鳥 作曲・編曲:宮崎誠

 

――そして『イエローマン』です。この曲のイメージ、聴いた時の印象などを教えてください。

浪川:一番最後にできた曲です。『イエローマン』以外は、曲も歌詞もプロデューサーやディレクターの意見の中、歌わせてもらいました。

でも、最後の最後に我慢ができなくなって、時間のない中「俺が歌詞を書きます!」と、訳の分からないことを言ってしまいまして(笑)。

僕のことを思って皆が作ってきてくれているので、自分のテイストがないわけじゃないんですが、少しは自分でも入れたい、自らも発信していいですかと、歌詞を作成させていただきました。

すごく難しい譜割りで、最初にもらった時には、宮崎誠さんが作った仮の歌詞が入っていて。その歌詞にインスパイアされて、3行くらい使わせていただいたり、小鳥さんに譜割りをはめてもらったりということで、名前を連ねさせてもらいました。

Kiramuneの中で僕は黄色がテーマカラーなんですが、自分のことというよりも象徴として、人としてこういうふうになれたらいいよねと。これからの自分にとって、今から始めても遅くないから「今からやろうぜ」ということを書いています。

僕が学生時代にテスト前になると三国志の漫画を60巻全部読んでしまうことから、「なぜか漫画読破」という歌詞が入っていたりとか。調べものをやらなきゃいけないのに、いつの間にSNSを見ていたり……そういう身近なところから抽象的なものまで書いていて、みんなですごく盛り上がれればいいなと思っている曲です。

みんなでイエローマンになろう、絶対ハッピーになろうぜ、楽しい人生を送りましょう、という意味で作らせていただきました。

こうして通して見ると、作ってくれた曲や歌詞に、本人の要素も自然と入ってくるものだなと思います。

本当によく知っている方ばかりで、だから今回こういうアルバムが出来たっていうこともあるんですけど、自分で書いた1曲目も含め、6曲全部、どんだけいっぱい失敗して、どんだけ何度もやり直して、どんだけ上を目指しているんだっていうのが見えてきた1枚になりました(笑)。

みんな結構テーマが近いなと……そういう意味では、こんなにバラバラにいろいろな方に書いてもらったのに、アルバムの世界観としてテーマが統一されて良かったです。

――結果的に、アルバム全体として、“過去の自分、今の自分が未来につながる”“顔を上げて、前に進め”というような力強いメッセージになったと。

浪川:そうですね。最後の最後で『イエローマン』として書かせてもらったのが、ちょっとふざけた曲で(笑)。明るい曲なので、歌詞も明るく書かせてもらいましたけど、明るく書くことは僕も初めてのことでした。

前のライブでも言ったんですけど、そういう生き様があったとしても、今もこの瞬間から過去になるから、この瞬間どうやってスタートを切っていくかということを、救いとして書かせてもらおうと思って。そういうテーマで書かせてもらいました。

坂本真綾さんからのヒントを元に制作されたミュージックビデオ!

――リード曲『L’ambition』のミュージックビデオの収録はいかがでしたか?

浪川:いつも僕は、過酷なミュージックビデオの撮影が多いんです。1日かかったり、濡れたり、崖に立ったり、朝日を浴びたり……ミュージックビデオの撮影は、なんでこんなに辛いんだろうと、いつも思ってたんですが、『My Treasure』以来、自分的には楽勝でした!(笑)

レーベル側が坂本真綾さんに、僕のイメージだったり思い出だったり、箇条書きでも何でもいいからとヒントをもらっていたようで。

それを元に作っていただいたということで、子役が出てきてイメージではありますが、自分の生い立ち、生きてきた道筋みたいなものを作ってもらえたので、なんかうれしかったですね。

いつもミュージックビデオを作る時って、テーマ出しから何から、すごく苦戦することが多いんです。

歌ものに関してはアウトプットの作業が多くて、結構使い果たしちゃうことがあるんですけど、今回は、ヒントを元に構成してくれて、自分がその世界に入っていける撮り方でした。

インプットしながらアウトプットしていくような作り方だったので、自分の心持ちも含めて、今までとは全然違うスタンスでいられたのは、すごく新鮮な気持ちでした。

映画やドラマ、CMとか、自分も小さい時からずっと映像もやってきたので、出来上がったものにどれだけ自分を活かせるかなというような気分、役者として作っているような感覚を覚えたミュージックビデオでした。

――最後に、心待ちにしているファンの方へメッセージをお願いします。

浪川:めっちゃ良いですよ、今回も(笑)。皆さんのお陰で作らせていただいているということを毎回毎回言ってますけど、それを忘れずに感謝の気持ちでいっぱいです。

今回、生き様みたいなものが表現されていて、自分から発信しているメッセージに関しても十分力強いものを込めて作りました。人の言葉だったり思いを使って、自分のメッセージを伝えるというのも、別の角度からの力強さがあります。

ちゃんと、自分が歌う意味というか……デビューさせてもらってから、今回でその信念みたいなものが曲がるかなと不安もあったんですけど、いざ作ってみたら、そんなことなかった。安心もしましたし、今まで応援してくれた方たちを裏切ることもないと思います。

このミニアルバムを聴いて、他の歌も聴いてみようかなという曲にもなっていると思いますし、とにかく元気に前を向ける、上を向ける1枚になったと思いますので、是非曲を聴いて、元気を出していただければと思います。

6th ミニアルバム『Picture』作品情報

発売日:2018年9月19日(水)発売
【豪華盤】
価格:3,100円(税抜)
・DVD同梱:MV、メイキングを収録
・三方背スリーブ付き
※豪華版は初回限定生産となります。

【通常盤】
価格:2,000円(税抜)

●初回生産分封入特典:豪華盤・通常盤それぞれ異なる写真を使用したメッセージカード付き

Kiramune公式サイト

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