声優・愛美『響ファン感謝祭』開催記念インタビュー|『バンドリ!』『アイマス ミリオンライブ』は大きな存在
2018年11月24日(土)、カルッツかわさきで開催される声優事務所「響」主宰のイベント『響ファン感謝祭』。出演者は橘田いずみさん、三森すずこさん、佐々木未来さん、愛美さん、伊藤彩沙さん、西本りみさん、尾崎由香さん、相羽あいなさん、紡木吏佐さん、遠野ひかるさん、進藤あまねさん。個性豊かなメンバーが集まるイベントで一体どんなことが起こるのか。
今回は愛美さんに、自身のこれまでの歩みやイベントへの意気込み的な事を伺ってきました。
――最近、幅広く活躍されていますが、以前の自分から見て、今は思い描いていたものになっていますか?
愛美さん(以下、愛美):幼い頃から、歌が好きで将来は歌を歌いたいなって思っていました。それと同時に、私がバンドリ!で演じている戸山香澄と同じで、「キラキラドキドキしたい!」と思っていました。
キラキラした世界に憧れがあって、最初はアニソンシンガーとしてスタートしたんですけど、そこから声優もやらせていただくことになって、いろいろな景色を見させてもらって、幼い頃の夢は叶ったと思っています。
――そこからまた新しい夢も生まれたりして?
愛美:夢が叶った今だからこそ目指せる、もっと新しい景色はまだまだ見たいです。その中の一つとして、またソロ活動もやってみたいです。たくさん学んだ今なら、いろいろなことに気付けると思うし、自分の表現したいこと、ファンの方に喜んでもらえること、楽しいことをお届けできるかなと。
――そうですよね。もともとシンガーコンテストのグランプリから始まってますしね。
愛美:アニソン歌手になりたかったんです。なので今アニソンが歌えていて幸せです。バンドリ!では、キャラクターを通してですが、好きなBUMP OF CHICKENさんの曲をカヴァーさせていただいたりして、嬉しいです。
――声優さんになったきっかけというのは?
愛美:そもそも事務所に入るきっかけになったのが、ミルキィホームズのエリーを探せ!というオーディションでした。オーディションには落ちたのですが、所属させていただくことになったんです。事務所に、歌と同時に、声優の勉強も頑張ろうと提案していただきました。すごくやりがいのある仕事だなと思っています。
――最初は大変だったんじゃないですか?
愛美:もう最初はお芝居とも言えないような…。諸先輩方には申し訳ないくらい、何もわからないまま、いただいたものをがむしゃらにやっていたんです。それこそ、収録で録り直しがあっても何を注意されているのかもピンとこなくて。どういうふうに直したらOKが出るのかもわからなかったんです。
ただそれはテキトーにやっているとかではなく、一生懸命やってもわからないような状態が結構続いたんですよね。そこは結構苦しくて、オンエアを見たり、ゲームの完成を聞いても、自分で出来てないことはわかるんです。でも、どうしていいかわからない。その中で勉強をして、なんとかここまでやってきて、今は見えることやわかることも増えてきたし、仕事の捉え方、お芝居への向き合い方もだいぶ変わったのかなと思います。
――そのときにお世話になった方っています?
愛美:事務所が個人レッスンを付けてくれて、そのときにお世話になったのが、松本ゆきをさんという方なんですけど、今、『ミリオンライブ! シアターデイズ』のディレクションをしてくださっていて、めぐりめぐって一緒に仕事をすることができたんです。
その個人レッスンは本当にありがたかったですし、ドワンゴクリエイティブスクールでは速水奨さんに教えていただいた時期がありました。今でも現場でお会いすると話しかけてくださって、優しいんです。そういう恩師の方々と現場で会えると、とても嬉しいです。
あと、最初に頂いたのが『カードファイト!! ヴァンガード』のスイコという役だったんですけど、その初登場のときに、出来なすぎてひとりで居残りになってしまったんです。でも何度やっても出来なくて、アフレコのときは我慢していたんですけど、帰り道に悔しくて悔しくて、涙を流しながら帰ったんです。
でもそうやって向き合ってくれる現場だったので本当に良かったです。今、また新しいシリーズでスイコさんを演じることが出来て、あの頃の拙さを再確認するとともに、今出来ていることが増えたことを実感しているので、長く続く作品に携われているのは感謝しかありません。
――19歳くらいだと、そんなに泣くほど悔しいって思えることも、人によってはない気もしますし。
愛美:そうですよね。私もあんなに悔しかったのは人生で初めてかもしれないです。悔し涙はその後もありますけど、そういう経験があったから今がある…と思います。