秋アニメ『SSSS.GRIDMAN』第1~6回の振り返り|裕太たちが住む町の正体、そして特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』との関係は?
1993年放送の特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』が25年の時を経て、平成最後の年にアニメとなって蘇る! 2018年10月6日(土)よりTOKYO MXほかにて、TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』が好評放送中です!
11月10日(土)深夜より順次放送された第6回で、本作もいよいよ折り返し地点。特撮版とも関係の深いとあるキャラクターの登場で物語も大きく動き出し、この作品の秘密が少しずつ見えるようになって来ました。
本稿では、作品に散りばめられた小ネタなどを拾いつつ、第6回までの物語を振り返っていきたいと思います。
第1回「覚・醒」
●あらすじ
ある日、目覚めた裕太は記憶喪失になっていた。鏡で自分の顔を見ても自分が何者か思い出せず混乱する。そこへ裕太を呼ぶ声が響き、導かれるまま声の方へ進んでいくと年季の入った古いパソコンが語りかけてきた。そのジャンク品の画面が輝き、声の主が現れる。それはハイパーワールドから使命を帯びてやってきたハイパーエージェント、グリッドマン!
●スタッフ
脚本:長谷川圭一 / 怪獣デザイン:西川伸司
絵コンテ:雨宮哲 / 演出:宮島善博 / 作画監督:斉藤健吾 / 制作進行:栗原健
ついにはじまった第1話。原作はありながらも、アニメのストーリーはオリジナルということで、まったく展開が読めなかった『SSSS.GRIDMAN』。蓋を開けてみれば、そこには圧倒的にこだわられた映像が広がっていました。
『SSSS.GRIDMAN』の魅力のひとつが、丁寧な雰囲気作り。前半のドラマパートでは、BGMがなく、使われているのは自然な環境音のみ。声優陣の演技が一層際立って感じられます。
じっくり物語が進んでいく中に、スタッフの遊び心が隠れているのがこの作品の面白いところ。例えば、
ジャンクが置いてある六花の自宅兼店舗「絢JUNK SHOP」は、特撮版の登場人物・馬場一平の実家「INTERIOR SPACE彩」と同音異字だったり、
特撮版のヒロインだった井上ゆかの実家「井上病院」を連想させる病院や、特撮版に登場したケーブルテレビ局と同じ名前のテレビ局「ECN」が存在したり、
『ウルトラマンネオス』に登場したもうひとりのウルトラ戦士・ウルトラセブン21の名前を冠したコンビニがあったり、
特撮版の初代アシスタントウエポン、バリアシールド&プラズマブレードの元となったスペシャルドッグが登場したり、さらには……!
問川が腰に着けているポシェットに注目。これは『ウルトラマンネクサス』に登場したガンバルクイナくんというキャラクター。
『ウルトラマンネクサス』の主人公・孤門一輝の彼女だった斎田リコが手作りしたお守りで、孤門が生きることにすら絶望するほど追い込まれた状況に陥っても、彼を励まし立ち直らせた、絆と希望の象徴する作中にて需要な役割を担いました。
まあ、いわくつきのアイテムだったりもするのですが……。
このような感じで、特撮版やウルトラマンシリーズを追いかけているとニヤリとできるファンサービスがいたるところに隠されています。物語には直接関係がなさそうな小ネタを探していくのも楽しみ方です。
後半になると、グールギラスが出現。同時にBGMも流れ出し、日常が崩れ、怪獣が現れたという緊張感が一気に高まっていきます。このメリハリの良さが堪りません。
グリッドマンも登場して、いよいよアクションパートがスタート。巨大感を表現する演出や特撮を意識したようなカットの数々が見どころ。
特撮版ではコンピュータ・ワールドという電脳空間に近い異世界が戦いの舞台でしたが、アニメでは怪獣もグリッドマンも現実の世界に出てきています。単純な設定の違いなのか、それとも……。
クライマックス、戦いに慣れていないのか追い込まれてしまう裕太とグリッドマン。六花や内海の言葉が届いたことで一気に形勢が逆転。
そこに理屈はいりません。仲間の声援を受けたヒーローは、やっぱり無敵です。ケレン味全開の構図から放たれるグリッドビームで、見事グールギラスを撃破。グールギラスとしても、最後はド派手に散らせてもらったのだから、怪獣冥利に尽きるというものでしょう。
第2回「修・復」
●あらすじ
怪獣に壊された街や昨夜の出来事はニュースにもなっておらず、裕太たち以外はまるでリセットされたような状況になっていた。放課後、謎を探るため再びグリッドマンの元へ訪れる裕太たち。使命を果たせと語りかけるグリッドマンの言葉を聞き、裕太たちは昨夜の出来事で何が変わったのかを調べ始めた。
●スタッフ
脚本:長谷川圭一 / 怪獣デザイン:西川伸司
絵コンテ:雨宮哲 / 演出:中園真登 / 作画監督:中村真由美、杉本ミッシェル、坂本勝 / 制作進行:瀬田光穂
第2回からは、ついにOPに映像が付きました。OxTのOP主題歌「UNION」もアニメ映像も最高でした。アニメの放送時間は深夜ですが、土曜日の朝のような、爽やかな雰囲気に溢れています。
ドラマパートでは、この物語のルールが少しだけ明らかになりました。
怪獣に壊された街は次の日には元通り。しかし、被害に遭い命を落とした人は過去に遡って死んでいたことにされてしまう。
ウルトラマンシリーズでは、怪獣との戦いで街が破壊されてしまうことはあっても、大抵の場合次のエピソードでは元通りになっていることがほとんどなので、そういったお約束事に、ならではの理由を持たせているのが新鮮です。
そのルールの中心にいたのが新条アカネ。第1話でグールギラスを作ったのも彼女だったわけです。クラス全員から好かれているという彼女の本性は、部屋の有様が語っているようなものですね。
部屋のショーケースには怪獣のフィギュアがずらり。よく見ると、作品別、テーマ別に飾ってあることがわかり、なかなかの怪獣マニアであることが伺えます。中には、かなり高価な品もあったりします。
アカネの部屋のディスプレイに宿っている謎の存在アレクシス・ケリヴ。彼とアカネの掛け合いは、仲のよい親子のような雰囲気があってどこか微笑ましいですね。会話のネジは何本かぶっ飛んでいるようですが……。
続くアクションパートでは、アカネの作り出した新たな怪獣デバダダンが大暴れすることになります。
焦点のあっていない視線に愛嬌がある、なかなか可愛いデザインをしているデバダダン。歩きスマホをしてアカネを見ていなかった担任への報復が目的というのが、怪獣のデザインに反映されているのかもしれません。
登場時、建物の中からの視点や、ビルの谷間からの視点など、怪獣を大きくみせる演出が多用されるなど、はったりを効かせて巨大感を出す手法はまさに特撮的。
街を守るため、裕太はグリッドマンから与えられた「プライマルアクセプター」でアクセスフラッシュ(合体)!
初公開となった円谷ヒーロー伝統のぐんぐんカットですが、特撮版の構図が見事に再現されていて胸が熱くなります。
グリッドビームを対策されてしまい、苦戦を強いられるグリッドマン。そんなピンチを救ったのは、こちらも第2回で本格的に登場したキャリバーさんことサムライ・キャリバー。
登場時は背中の刀が扉に引っかかるというお茶目な一面を覗かせたキャリバーさんでしたが、
戦闘ではこの通り、グリッドマンの頼もしい武器・グリッドマンキャリバーに変身。デバダダンを一刀両断して勝利に貢献しました。
デバダダンが倒される直前、アカネが必至にデバダダンを応援していましたが、怪獣ファンならあの気持ちがわからなくもないでしょう。なぜなら、怪獣って可愛いんです。
しかも、それが自分で一から作ったのだとしたら、愛着だって半端ではないはず。怒り任せにディスプレイを蹴りつけたくもなります。
第3回「敗・北」
●あらすじ
憂鬱な雨の日、1時間目をサボった六花は公園で1人の少年と出会う。いくつか言葉を交わすが少年は何処かへ消えてしまう。その頃、裕太に怪獣の正体について話す内海は1つの恐れを指摘する。そこへ突然怪獣が現れる。グリッドマンに変身した裕太は、言葉を話すその怪獣を前にして動きを止めてしまう。
●スタッフ
脚本:長谷川圭一 / 怪獣デザイン:西川伸司
絵コンテ:げそいくお / 演出:高嶋宏之 / 作画監督:竹田直樹、五十嵐海、坂本勝 / 制作進行:志太駿介
グリッドマンを倒すために生まれた怪獣アンチがついに登場。特撮版に登場したシノビラーを彷彿させるシルエットに加えて、円谷怪獣伝統の蛇腹状の意匠やカラータイマーに似た発光器官を持っているなど、デザインからしてかなりの強敵です。
OPでもしっかり存在感を放っていました。白髪と赤い瞳を持った人間の姿にもなれるのも特徴です。
コピー能力と俊敏な動きに苦しめられ、一度は敗北してしまった裕太とグリッドマン。
念願かなってグリッドマンを倒せたことでアカネも上機嫌。ショーケースに並べられた、一度はウルトラマンを倒したことがある怪獣たちが映るのが上手い演出です。
裕太たちの安否を気にするあまり、ギスギスした感じになってしまう六花と内海。そんな張り詰めた空気を変えたのが、新世紀中学生たち。
なんだか、並ぶと悪の四天王的な雰囲気が出ている気がしますが、味方です。グリッドマンも復活し、挑んだアンチとのリベンジマッチ。
逆転の要となったのは、マックスが変身したアシストウェポンとしての姿、バトルトラクトマックスでした。
6車線に跨った迫る装甲車。巨大感を演出する現実ではありえない構図が、ここでも効いています。
グリッドマンとの合体形態、剛力合体超人マックスグリッドマンの戦いからは一撃一撃の重さが伝わってきて、ここまでの憂鬱な空気をふっ飛す爽快なシーンに仕上がっていました。OPがかかるのはズルい! 負ける気がしません。
戦いは引き分けに終わりましたが、アンチは納得がいっていない様子。ヌンチャクや重火器を携えてリベンジをしにくる、かも……?
第4回「疑・心」
●あらすじ
なみことはっすの軽はずみな行動がきっかけで、何故か男子大学生たちと遊ぶ約束を交わしてしまった六花とアカネ。それを知った裕太と内海は焦燥に駆り立てられ、六花たちを尾行する。年上の男たちに向けられる六花の笑顔に言い表せない想いを抱く裕太。一方で、グリッドマンにも感知出来ない怪獣が暗躍を始めていた。
●スタッフ
脚本:長谷川圭一 / 怪獣デザイン:丸山浩
絵コンテ・演出:藤井辰己 / 作画監督:西川将貴(ALBACROW) / 制作進行:紅葉万次郎、達野ふうこ(ALBACROW)
第4回は、六花とアカネにスポットが当たったエピソードでした。実はこの2人、家が近所同士、というかほぼお隣さんだったりします。
以前は仲がよかったようで、現在は疎遠になっている様子。この辺りも、今後の物語に関わってくるのかもしれません。
いろいろあって、配信サイトで活躍している男子大学生たちと遊びにいくことになった六花。女子側のメンバーは、なみことはっす、そしてアカネの4人。
こういったシチュエーションの場合、本来なら女子高生の心配をするべきですが……どう考えても大学生の方が心配です。
六花が気になってしょうがない裕太と、そんな裕太に気を使って話しかけてくれるグリッドマン。ヒーローが日常会話に混じっているというのが、妙な笑いを誘います。本人は真面目なのに、むしろそれがポンコツにみえてしまうというのも面白い。
気になる女子の後をこっそり追いかける男が2人。なんだか青春らしいワンシーンです。
2人が隠れていたパン屋には、ウルトラアイのようなデザインのパンが売られていたり、耳を澄ませてみると『ウルトラマンR/B』のEDテーマ「夢飛行」が流れていたり、小ネタもバッチリ。ちなみに、歌っているのはなみこ役の三森すずこさんです。
案の定怪獣の被害にあってしまった男子大学生たち。とはいえ、アカネがSNSのアイコンにしていたキャラクターをバルタン星人と間違えたのはいただけません。
正解は『ウルトラマンティガ』で初登場した悪質宇宙人レギュラン星人という宇宙人で、身体が赤色なので正確には『ウルトラマンダイナ』に登場したヅウォーカァ将軍という個体であることがわかります。
話を戻して、大学生を襲った怪獣ゴングリーは、口が低い位置に設けられていたユニークなデザインが印象的。
強靭な尻尾や二本の触手など生物的なパーツを持つ一方、メタリックな外見や単眼にも見える赤い球体が上部に配置されてる姿はどこかメカメカしく、造形物として眺めているだけで楽しい怪獣となっています。
このタイプの怪獣で有名なのは、『帰ってきたウルトラマン』に登場したツインテールでしょうか。
戦いにはアンチも乱入。グリッドマン側も戦力を一気に投入……と思いきや、ジャンクのスペック不足が原因でフリーズ。処理落ちで動けなくなるヒーローというのは、グリッドマンならではの個性です。
特撮版同様、今後パーツを買い足すなりして、裕太たちが自分たちでジャンクをカスタマイズする、なんていう展開が登場しても面白そうです。
同時には無理ということで、第3回と同様グリッドマンとバトルトラクトマックスが出撃。噛みつきや触手、尻尾を使ってグリッドマンを苦しめたゴングリーでしたが、最後はマックスグリッドマンの新必殺技・超電撃キックで爆発四散。
第3回でのアンチとの戦いは引き分けに終わってしまったので、今回がマックスグリッドマンにとって初の白星となったわけです。せっかく乱入したアンチは……ゴングリーの邪魔をしてしまうという痛恨のミスで今回も時間切れ。頑張れ、アンチ……。
第5回「疑・心」
●あらすじ
校外学習で街の外へ向かう裕太たち。記憶喪失の裕太は初めてのことばかりで浮かれていた。山間の河原でクラスメイトたちとラフティングを楽しむ裕太に近づくアカネ。始めてアカネの意外な面を知る裕太。そして山に現れる最大級の怪獣。しかしジャンクショップまで戻らなければ、裕太はグリッドマンに合体出来ない。初の変身不能の事態となる。
*●スタッフ**
脚本:長谷川圭一 / 怪獣デザイン:山口修
絵コンテ:大嶋博之 / 演出:金子祥之 / 作画監督:半田修平、長谷川哲也、坂本勝 / 制作進行:古川晟
YouTubeで期間限定配信されていたボイスドラマ第3.3回「でもでも本当は」(グリッドマンBlue-ray&DVD 1巻に収録)で触れられていた校外学習での川下り、もとい水着回。
女性陣の素晴らしいボディラインと内海のだらしないお腹周りを堪能できる眼福エピソードでした。
アカネがまさかの場所からスマホを取り出したシーンもまさにご褒美回にふさわしいカットでした。
今回登場した怪獣はゴーヤベック。グリッドマンの何倍もの体躯を誇る、山の一部と見間違えるほどの超スケールが印象的な巨大怪獣。
攻撃は主に背中から発射される火山岩で、特撮版に登場した、溶岩怪獣ボルカドンを彷彿とさせます。
怪獣に挑もうにも、ジャンクがなければアクセスフラッシュができません。前回の処理落ちに引き続き、グリッドマンならではの弱点です。
公衆電話で連絡をとり、ジャンクを持ってきてもらうことに。かなりの大きさなので、運ぶのも一苦労。
4人(3人?)で必至にジャンクを運んだり、電工ドラムを繋いで屋外にジャンクをセットしたり、緊迫した空気になりきらないのがこの作品らしいです。
「おーい!」と声をあげて駆け寄ってくるのも、どこかでみたことがあります。変身解除した隊員が、危機一髪助けてもらったという言い訳とともに現れる、というウルトラマンシリーズではお約束です。
一方その頃のアカネサイド。ぞんざいな扱いを受けるアンチですが、生みの親に対する忠誠心のようなものは持ち合わせている様子。
歩き疲れたところに颯爽と現れたり、煙を吸わないようにマフラーを渡したり、さり気ない気遣いができるまさに忠犬。
今回の戦いの舞台が山間部ということもあって、戦闘シーンではこれまでとは違った巨大感演出が使われていました。
建物に変わって吊橋を比較対象にすることでグリッドマンの巨大感を出したり、地響きで倒れる木々は重量級の存在が蠢いていることを表現したり、さらにはグリッドマンを上回る大きさのゴーヤベックをぶつけたり。
巨大な敵を相手にしているということがひと目でわかる構図となっています。
今回はボラーのアシストウェポンとしての姿、バスターボラーがグリッドマンと共に出撃。特撮版におけるツインドリラーのポジションでしょうか。
残念ながらドリルとしての活躍はみせられませんでしたが、またも乱入してきたアンチを足止めするなどでグリッドマンを支援。
さらに、グリッドマンの新形態・武装合体超人バスターグリッドマンもお披露目となりました。全身を武器で武装した、まさに重火器形態です。
相手が山のようにでかいのなら、こちらも動かざること山のごとし。全火力解放からのツインバスターグリッドビームで焼き尽くす描写は爽快でした。
第6回「接・触」怪獣少女アノシラス(2代目)登場
●あらすじ
アカネの質問に違和感を覚えた裕太は、六花や内海に相談しようとするがタイミングが合わずに1人で抱え込んでしまった。そんな裕太の前に怪しげな少女が現れる。その少女と初めて出会った気がしない裕太は、自分の記憶に関わる人物ではないかと言葉を交わす。少女に連れ回される中で乗り込んだ電車で、裕太はこの街の真実に近づいていく。
●スタッフ
脚本:長谷川圭一 / 怪獣デザイン:坂本勝
絵コンテ・演出:宮島善博 / 絵コンテ協力:杉本ミッシェル / 作画監督:李少雷(St MASSKET)、劉雲留(St MASSKET) / 制作進行:田口翔一朗、鈴木輔
これまでとは異なり、どこか幻想的な雰囲気が漂っていた第6回。世界の謎の一端が明らかになり、また、怪獣少女アノシラス(2代目)の登場で、特撮版との繋がりが強くなったエピソードでした。
アノシラスは、特撮版の第6話「恐怖のメロディ」に登場した、電子ピアノのコンピュータ・ワールドに住んでいた電子アニマル。
殺人音波の影響で凶悪な音波怪獣に変貌してしまったところを、グリッドマンたちに助けてもらったことがあります。
緑色が滲んだパーカーや、角にも見えるお下げ髪など、怪獣少女のデザインからはアノシラスの意匠が感じられます。
音符が描かれた服も、アノシラスと同時に登場したユニゾン(コンピュータ・ワールドの住人)にそっくり。
さらに、裕太に聞かせた音楽は、特撮版のOP「夢のヒーロー」のアレンジ。凶暴化な音波怪獣に変貌してしまったアノシラスを、もとの姿に戻したのもこのアレンジ曲でした。
ちなみに主題歌「UNION」にはカップリングとしてOxTが歌う「夢のヒーロー OxT ver」も収録されています。
ツツジ台駅の駅名標。裕太と怪獣少女が電車に乗る前は前後の駅が書かれていましたが、戻ってきた頃には……。CW93という駅ナンバリングにも注目です。
ところで、
キーボードを買いに来ていたこの男性を演じていたのは、なんと特撮版で主人公・翔直人 役だった小尾昌也さん。まさかまさかのサプライズ出演です。
キャラクターの名前が"お客様"になっているのも遊び心があります。
六花はアンチと、内海はアカネと、それぞれ接触。少しずつ、登場人物同士の繋がりが増えてきました。広がった人間関係がどういう形で活きてくるのか、目が離せないポイントです。
ちなみに、内海が読んでいた雑誌はホビージャパンより刊行されている季刊誌「宇宙船」。表紙のレイアウトも完璧に再現されています。
裏表紙にはOPを担当しているOxTの2人、EDを担当している内田真礼さん。そして表紙には描かれているのは、大きい順にアンドロメロス、ハンターナイトツルギ、テクターギア。全て円谷作品の鎧をまとったヒーローたちです。
物語が大きく前進したのは確かですが、アレクシス・ケリヴの存在や、裕太とグリッドマンの記憶喪失の理由など、まだまだわからないことはたくさんあります。はたして、特撮版との繋がりはあるのか? 今後の展開に期待しましょう!
これからどうなる!?『SSSS.GRIDMAN』
第6回までを振り返っていきましたが、まだまだ謎が多い本作。
伏線を思わせる細かな要素も多く、ただ眺めているだけでは小さなヒントを見逃しているかもしれません。
きっと、ラストには誰も予想してなかった展開が待っているはず……!
裕太とグリッドマンの記憶は戻るのか? アカネとアレクシスの真の目的とは? ツツジ台に隠された謎とは?
きっと何度も見返すのが必須の作品になるのは間違いないでしょう! Blu-ray&DVDも絶賛予約受付中ですので、ぜひお見逃しなく!
[文/原直輝]
TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』作品情報
放送情報
TOKYO MX:2018年10月6日(土)より、毎週土曜25:00~
MBS:2018年10月6日(土)より、毎週土曜26:08~
BS11:2018年10月6日(土)より、毎週土曜25:00~
WOWOW:2018年10月6日(土)より、毎週土曜24:00~
イントロダクション
独りじゃない。いつの日も、どこまでも。
1993年から放送されたTVシリーズ「電光超人グリッドマン」。
まだパソコンが一般家庭に普及する前に制作された作品にも関わらず、
現代における「インターネット」「コンピューターウイルス」といった概念を先取りした内容で人気を集めた。
そして2018年秋「SSSS.GRIDMAN」が放送決定!
アニメーション制作は、2015年日本アニメ(ーター)見本市で公開された
「電光超人グリッドマン boys invent great hero」を制作したTRIGGERが担当する。
監督は、同作でも監督を務めた雨宮哲。
あの時の未来が現実になった2018年、グリッドマンがアニメーションの世界で蘇る??。
キャスト
響 裕太:広瀬裕也
グリッドマン:緑川 光
内海 将:斉藤壮馬
宝多六花:宮本侑芽
新条アカネ:上田麗奈
アレクシス・ケリヴ:稲田 徹
スタッフ
原作:グリッドマン
監督:雨宮 哲
脚本:長谷川圭一
グリッドマンデザイン:後藤正行(円谷プロ)
キャラクターデザイン:坂本 勝
アレクシスデザイン:コヤマシゲト
音楽:鷺巣詩郎
音楽制作:ポニーキャニオン
音響監督:亀山俊樹
音響効果:森川永子
アニメーション制作:TRIGGER
◆オープニング&エンディング情報
OP主題歌 OxT「UNION」
アニメイト特典:L判ブロマイド
ED主題歌 : 内田真礼「youthful beautiful」
◆TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』Blu-ray&DVD情報
<Blu-ray発売情報>
【Blu-ray】TV SSSS.GRIDMAN 1 アニメイト限定セット
【Blu-ray】TV SSSS.GRIDMAN 2 アニメイト限定セット
【Blu-ray】TV SSSS.GRIDMAN 3 アニメイト限定セット
【Blu-ray】TV SSSS.GRIDMAN 4 アニメイト限定セット
<DVD情報>
【DVD】TV SSSS.GRIDMAN 1 アニメイト限定セット
【DVD】TV SSSS.GRIDMAN 2 アニメイト限定セット
【DVD】TV SSSS.GRIDMAN 3 アニメイト限定セット
【DVD】TV SSSS.GRIDMAN 4 アニメイト限定セット
※アニメイト限定セットは全巻購入特典として描き下ろしB2タペストリー付き!