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『ゾンビランドサガ』本渡楓×河瀬茉希が感じたOP、ED、挿入歌の魅力【連載】

【連載】TVアニメ『ゾンビランドサガ』楽曲・制作プロデュース 佐藤宏次×本渡楓×河瀬茉希 座談会|物語を彩る珠玉の楽曲たちはこうして生まれた!【SAGA:10】

オンエア開始から毎回、話題と驚き、感動を提供してきた『ゾンビランドサガ』も気が付けばもう終盤! そんな『ゾンビランドサガ』の魅力の1つといえばメタルやラップ、ミュージカルまでバラエティ豊かなフランシュシュの楽曲たち。

今回はその主題歌・挿入歌たちの制作を担当されている佐藤宏次さんと、フランシュシュからはさくら役の本渡楓さん、純子役の河瀬茉希さんによる座談会です。歌にかける熱い想いあふれるトークをご覧ください。

※※※第10話のネタバレを含んでいます。本編視聴後にご覧いただくことをお勧めします※※※

<連載バックナンバー>
【SAGA:00】宮野真守×本渡 楓
【SAGA:01】宮野真守×本渡 楓
【SAGA:02】境 宗久×深川可純×大塚 学×竹中信広
【SAGA:03】境 宗久×三石琴乃×高戸靖広
【SAGA:04】本渡 楓×田野アサミ×種田梨沙×河瀬茉希×衣川里佳×田中美海
【SAGA:05】有浦定幸×近野顕次×田中美海×竹中信広
【SAGA:06】本渡楓×河瀬茉希×田中美海
【SAGA:07】田野アサミ×種田梨沙×衣川里佳
【SAGA:08】本渡楓×河瀬茉希×田中美海
【SAGA:09】田野アサミ×種田梨沙×衣川里佳
【SAGA:10】佐藤宏次×本渡楓×河瀬茉希
【SAGA:11】本渡 楓×田野アサミ×種田梨沙×河瀬茉希×衣川里佳×田中美海
【SAGA:12】本渡 楓×田野アサミ×種田梨沙×河瀬茉希×衣川里佳×田中美海

第10話ではさくらの想いの強さゆえに招いた新たなトラブルが!?

――第10話を振り返ってみての感想や印象的なシーンを教えてください。

紺野純子役 河瀬茉希さん(以下、河瀬):純子が悟りを開いてちょっとキャラ変わってましたね(笑)。。それくらいさくらと親しい距離感になれたのがうれしくて。これまではちょっと距離を置いていた感じがあったけど6、7話を通して、この10話から「さくらさん」呼びになったり、本当の意味でフランシュシュの一員になれたんだなと実感できた回でした。

源さくら役 本渡楓さん(以下、本渡):今までさくらはずっと生前の記憶がよみがえらない中、唯一の手がかりになると感じているアイドル活動に対して、愛ちゃんや純子ちゃんとは違うベクトルで一生懸命に頑張ってきましたが、10話ではその想いが強くなり過ぎて暴走してしまって。

またフランシュシュのみんなともここまで信頼を積み重ねてきて、仲良くなれたと思っていたけど、実はまだそこまでではなかったんだとわかったのが寂しくもあり、さくらに「もうちょっと周りを見てみようよ」と思いながら演じていました。

そしてBパートの最後では、また自動車にはねられるという衝撃的な出来事に遭って。ロメロちゃんは必死にかばってくれようとする姿を見て、じーんとしたし、あと残り数話なんだなという想いや寂しさも感じました。


――幸太郎の発案で単独ライブ前に山籠もり合宿を行うことになりましたが、昔、モーニング娘。の新メンバーになると必ず合宿していたことを思い出しました。

本渡:そうだったんですね。

河瀬:ちなみに今日収録した11話のタイトルが「世界に一つだけのSAGA」だったんですけど、「世界に一つだけの花」が発売されたのが2002年で、私と楓ちゃんが7歳の頃だったという、何とも気まずい雰囲気になりました(笑)。私と楓ちゃんは7歳の頃だったんだね〜って少し盛り上がりました。

――キャスト、スタッフ間でも微妙なジェネレーションギャップが……。

河瀬:その合宿のお話を聞いて更に感じました(笑)。

本渡:興味深いですね。知らないことばかりなので。

スコープミュージック 佐藤宏次さん(以下、佐藤): (しみじみと)そうかあ……そうだね。

 

「本当にアニメにするの?」という驚きと懐かしさを感じた佐藤さん

――ではそんな佐藤さんへ。『ゾンビランドサガ』という作品の印象をお聞かせください。

佐藤:僕は2人よりも先に脚本をもらっていて、全話読んだ時、物凄く面白かったんですが「これ、本当にアニメにするの?」「世の中に出るの?」というのが率直な感想でした(笑)。それから境監督や竹中(Cygamesプロデューサー・竹中信広)さんとお会いして、「本当にやるんだ」と(笑)。

――「アイドル」×「ゾンビ」×「佐賀」の組み合わせについては?

佐藤:ゾンビである意味(笑) 時代感的には竹中さんとは世代も近いし、シュールギャグ、不条理ギャグが流行った頃は青春時代だったと思うので、特に抵抗もツッコミもなく、ただただ面白くて。どちらかというと斬新というよりは懐かしさのほうが強かったですね。

 

リアルアイドルの楽曲も手掛ける佐藤さんがフランシュシュの全曲をプロデュース

――佐藤さんはこの作品の音楽や楽曲にどのような形で関わっていらっしゃるのか、ご説明いただけますか?

佐藤:作品の中の歌ものと、歌っぽい本人たちの声がのっている曲たちをプロデュースさせていただきました。

――アニメの制作側からどのようにオーダーされたのでしょうか?

佐藤:この作品の場合は、まず脚本を読んでくださいと言われました。脚本上に既にどんな曲が必要なのかが書かれていて、1話の場合は「ここにデスメタル」とか2話では「幸太郎の華麗なボイパが」とか。「ああ、それを作るんだ」と(笑)

あとは監督から必要な曲のイメージを書いたリストをいただいて。もちろんスタッフさんとお会いして、監督、竹中さん、大塚(MAPPAプロデューサー・大塚学)さんに想いの丈を大いに語っていただいて、それを元に弊社の作家陣に僕から曲を発注していきました。


――第1話の作中のデスメタルから第2話のラップ、第3~4話のロック、第8話のバラードなど幅広い音楽ジャンルですよね。

佐藤:種類は多々ありますが、フランシュシュが歌うという軸があるし、そもそもアイドルなので曲によって変化するものだと思うし。僕自身、実際のアイドルのサウンドメイクに関わることが多いので、バリエーション感やどこまでやっていいのかというバランスは何となくですが、肌で感じてきています。

その経験をフィードバックしながら、スタッフの皆さんに語っていただいた想いの丈を反映しつつ。あとキャピキャピしたようなアイドルっぽいものにはしたくないというオーダーもあったので、諸々踏まえてフランシュシュとして歌うべきもの、フランシュシュじゃないと歌えないと思う曲を作っていきました。

 

想像外の楽曲たちに驚きつつ、汗だくでカッコよく生っぽさも

――本渡さんと河瀬さんが感じた『ゾンビランドサガ』の楽曲全体の印象を教えてください。

本渡:私はアイドルと聞いて、浮かんでくるものがなかったので、この作品を通してイメージができてきた感じがあります。

ただアイドルとアニメといえば、「キャピるん」というイメージがありましたが、いざ曲をいただいて聴いてみるとカッコよくて、それも汗だくな感じで。だからアニメのアイドルというよりリアルなアイドルの生っぽさを感じたし、そのギャップもよかったなと改めて思います。

河瀬:曲をいただいた時、ラップ曲の「DEAD or RAP!!!」のように「仮歌と歌詞がまったく合わないぞ」という曲が結構入っていて。「To my dearest」もミュージカル調だし、アイドルアニメと聞いていたけど、中身がどんどん想像つかなくなっていきました。

レコーディングの時はまだアフレコも始まっていなかったし、レコーディングのたびに「この曲はどんなシーンで使われるんですか?」と尋ねても「何かキノコ生えるらしいよ」とか「何か純子が歌えなくなって」とかざっくりとした説明しかしてもらえなくて。だから「アツクナレ」はキノコが生える純子というイメージしかありませんでした(笑)。

あと私は地声が低いので高い声で歌うのがあまり得意ではないからどうしようと不安だったけど、「純子は高いとか、かわいいとかじゃない」と言われて、最終的には自分が歌いやすい、力を込めやすい高さで、ノビノビと歌わせていただきました。大変でしたけど(笑)。


 

スタッフからの要望は「声を作らない」こと。レコーディング前にはプレアフレコを実施

――佐藤さんはすべての楽曲のディレクションもされていたんですか?

佐藤:そうですね。6人それぞれ声も音程やリズムに対するアプローチも違いますし、キャラや個性の部分も大きいので、ディレクションの内容は基本的に人ごとに変わります。

同じ内容の話をすることもありましたけど、それぞれその時に思ったことや、みんな頑張って練習してくれていたのでまず各自がイメージして来てもらったものを聞かせていただいた後に修正やアドバイスしていく感じでしたね。

――キャラに寄せる部分は意識されたのでしょうか?

佐藤:それはあまりなかったかもしれませんね。制作サイドからは「声を作らないでほしい」と言われていまして。声を作ってしまうと表現の幅が極端に狭められてしまうので、その申し出をいただいたことで、ちゃんとアイドルとしての表現にたどり着けたのかなと思います。でも最初にキャラの確認儀式はやりましたね。

本編の収録前にキャストの皆さんは歌わなければいけなかったので、演じるキャラがどんなキャラなのかまだつかめていない状態なはずですし、こちらも声の感じがわからなかったので「それは困る」と。そこでレコーディング前にプレアフレコ的なことをやってほしいとお願いして、監督に1人ひとりのキャラはこんな感じというご指導を皆さんにしていただきました。

河瀬:この作業があったことで、自分のキャラだけでなく、みんなのキャラも確認できて安心しました。みんなで歌う曲が多いし、初めましての方が多かったので、「こういう声の方なんだ」とか「こういうお芝居をされる方なんだ」と知ることができてありがたかったです。

 

戦隊もの風のOP曲「徒花ネクロマンシー」。本渡楓の素のままで歌うことに戸惑い!?

――では1曲ずつ解説していただきましょうか。まずOP曲「徒花ネクロマンシー」は映像と相まって、戦隊ものの主題歌のような。

佐藤:ビックリですよね。良い意味で「なんだこれ!?」みたいな(笑)。流れ的には挿入歌など作り終わった後にOP曲とED曲を作って。何となくやりたいことも聞きつつ、作ってみたはいいけど、届いた絵コンテを見たら戦っていて。加藤裕介含め僕ら作っている側としては戦隊ものっぽい曲を作っている感覚は無かったんですよ(笑)

――バックに流れるオケがホーンなど厚くてゴージャスで、昔のアニメや戦隊ものの主題歌をほうふつとさせます。

佐藤:昔はDTMというものが存在していなくて生で演奏するのがあたりまえの時代だったんですよね。その辺も踏まえてベースやドラムなどのリズム隊はあえて生にしてないんです。そこまで生でやってしまうと今この時代に存在するアイドルの曲としてどうなんだろうと思ったので。ただ弦楽器や管楽器は生で盛りに盛っています。

――あえてデジタルにするほうが手がかかって難しい気がします。

佐藤:そうですね。加藤裕介のアレンジは複雑なことになっていて、コードワークも結構エゲつなくて。展開も含めてなかなかミュージシャンたちは大変だっただろうなと思います。もちろん歌も(笑)

本渡・河瀬:大変でした(笑)。

本渡:これまでさくらちゃんがどんな気持ちや表情で歌っているのかをお聞きして、かなり理解が深まったなかでのこの曲だったので、最初、戸惑いはありました。佐藤さんともたくさんお話をさせていただいて。

佐藤:あの時の話し合いはおもしろかったよね。何曲もやってきたから僕のなかでは既に「本渡楓=さくら」になっていたので、そのまま歌ってくれればいいと思っていたのですが、そう話したら「私はそれでは歌えません!」って言われてしまいました(笑)

河瀬:え~!?

本渡:そんな言い方してないです! 盛ってる、こんもりと!

佐藤:ただそれはネガティブな話ではなくて、「本渡楓、熱いな」と思ったんです。そこで細かい話を延々として、ブース越しに。

本渡:そんな話をしても面倒がられなかったので幸せでした。何倍にも答えてくださって。ディレクションのなかで言っていただいた「本渡楓=さくら」というのは、オーディションの時に一番最後に歌確認みたいなものがあって。実際、あの声のまま、どれくらい歌えるのかという確認してくださったのかなと思うんですけど、私、カラオケに行っても自分のキャラの曲しか歌わないので、自分の素のまま歌うというのがないんです。

だからすごく苦労したんですけど、話し合っていくなかで最終的に「こういう表情で、もっともっと全力でやり切っていいよ」と言っていただいたので、すごくカッコいいものが口上と共に出来上がったんじゃないかなと思っています。

 

レコーディングでの河瀬さんは立ち上がれなくなるほどの全力投球! 純子のラスサビに注目!

――口上もカッコイイですよね。

佐藤:口上はスタッフ陣とどういう方向にするか相談して。とりあえず5パターンくらい用意しました。

本渡:それぞれ長さが違ったりしたけど、全部曲中に収まるように収録してその中から選んで採用されたのが今の形です。

佐藤:最終的にOP映像に合うものをMAPPAさんがチョイスしてくださったのかな?と。「脈が」の言い方が最高何ですよ。「んみゃくが」という感じで。「み」の前の小さな「ん」が秀逸です。

本渡:うれしい!

河瀬:レコーディングが不慣れだった私もOPを収録する頃にはすっかり慣れて、「お久しぶりでーす!」と歌うことが楽しめるようになって。ただ1番と2番で割り振られているパートが違うのが、難しいなと。

ここまでのレコーディングでは純子がアイドルとして努力して培ってきたものを、きっと私ではすべてを伝えることは出来ない分、私としての全てで、全力でぶつかってきたんですけど、この曲は爆発するんじゃないかというくらい全力の全力で、後半では立ってられなくなってしまいました。でもそんなもうヘトヘトの状態で「はい。コーラス行くよ」と言われて。

佐藤:純子に対するプレッシャーはハンパじゃなかったよね(笑)。

本渡:一番歌がうまいキャラという設定だし。

河瀬:この曲の時には「楽しもう」と思えるようになっていたけど、その前まではしんどくて……。その話はオイオイにして(笑)、この曲は力強く歌ってナンボだから、高いキーの部分にぶつけにいく気持ちと、全体的にカッコよく、ビシっと締めるためにはサビの「覚悟を」や、最初のAメロの入りは私からだったのでしっかりキメないという意識で挑みました。

最終的に録り直しになったんですけど、「は~い!」と勢いよくブースに入って最初に録ったテイクが採用になって。気持ちを落ち着かせて歌い直したテイクが「カッコよくなっていていいんじゃない」と言っていただきました。

佐藤:純子の聴きどころは最後のサビです。TVで流れている1コーラスどころの温度感じゃないですから!

河瀬:そこはフルバージョンじゃないと聴けないのでぜひシングルで!

 

さわやかな合奏曲楓のED曲「光へ」のイメージは学校のクラス対抗合唱コンクール!?

――ED曲「光へ」は対照的に合唱曲や卒業ソングのような雰囲気ですね。「翼をください」のような。

佐藤:「合唱をやりたい」と言われて。合唱といってもいろいろあって、全国の合唱コンクールで歌うような壮大なものもあれば、音楽室で歌うようなものもあるけど、作曲家の山下洋介と話をして、歌の感じは中学校の文化祭で学年のクラス対抗の合唱コンクールじゃないかと。

僕の中のイメージは「翼をください」よりは「仰げば尊し」のほうが近いかも。そんなイメージで作りつつ、やり過ぎると歌えなくなっちゃうし、ワケのわからないものになってしまうし、女性の声だけのレンジのなかだったら3声重ねるくらいかなと。

本渡:この曲については、私が考えてきたものとのギャップが強くて。最初に私が用意したもので歌ってみたら「今、どれくらい声出してる? もっと声出せる?」と言われて。「私のなかではマイクありきで、さくらたちが心を込めて、目をつぶって優しく包み込むように歌っているイメージなんですけど」と言ったら、「そうではなく、もっと合唱曲として、全力でお客さんに声を届けるイメージでやってください」とディレクションいただきました。

結局、家で練習してきた何倍もの声で、芯を通して出すことになりました。でも完成した曲を聴かせていただいた時、3声のなかで消えない声の立たせ方や空気感を求められていたことが改めてわかって。思い出深い曲になりました。

歌詞やバックに流れるピアノの音色は優しいけど、歌っている6人は力強くて。素敵だなと思うし、ED曲として差し込まれるとその力強さゆえにうるっとくる回もあって、「なるほど!」と。これは優しく歌っていたら刺さらなかったなと思いました。

佐藤:合唱って声はちゃんと出ているからね。音源としてのニュアンスも大切だけど、それよりも歌っているシチュエーション……僕のなかでは体育館で学生たちが歌っているイメージだったから声量も求めてしまって、だから「もっと! もっと!」って。本渡さんだけじゃなく、他の皆さんも最初、優しく歌い始めるから「違うんだよね」って毎回話してました(笑)。

 

河瀬さんは想いが入り過ぎてレコーディングで号泣!?

――河瀬さんも同じようなディレクションがあったんですか?

河瀬:そうですね(笑)。この曲のレコーディングの前に、他の曲の完成したものを聴いたら皆さん、キャラに寄せていて、「純子、大丈夫!?」と不安が出てきた頃で。私も普段とは違う優しい純子で歌ってみようかなと思ったら「違うよ! 歌い方変わっちゃってるけど?」って言われてしまいました。

佐藤:「声小っちゃいな」って(笑)。

河瀬:「もっと太くして」と言われて、純子を残しつつ太く歌ったら「たりねえなあ」って。「チェックだけならフルじゃなくてもいいのでは?」と思いつつ、声を何度も出して太くしていって。

感情の入れ方が難しくて、なかなかできなくて、「どういう状況で、歌詞にどんな意味があるのか考えて歌ってみて」と言われたこともあったけど、この曲は死に関することが浮かんできちゃってボロボロ涙が止まらなくなっちゃって。「歌詞が良すぎて、気持ちを込めながらだと歌えないです」ってお話ししました。

佐藤:あの時は何事かと思いましたよ(笑)

河瀬:気持ちを込めながら声にのせて歌うのは難しいなと感じたし、それほど自分が心を動かされた曲だからこそ、皆さんにもこの気持ちを届けたいなという想いで歌いました。

――歌やコーラスもキャラを守ることを前提で歌っていたらあれほど刺さらなかったかもしれませんね。

佐藤:熱く歌うって大事だなって。ライブだったら目の前にお客さんがいてちゃんと歌えば伝わると思うので、同じように熱い気持ちで熱く歌えば収録した歌でもしっかり伝わると思うんです、なのでそう感じていただけたら何よりです。

 

1番最初にレコーディングした「目覚めRETURNER」。本渡さんと河瀬さんはオーディション最後でいち早く熱唱!?

――第3話と第4話で流れた「目覚めRETURNER」はEDM風の今どきのアイドルソングという感じですね。

佐藤:最初にレコーディングしたし、一番思い出深い曲じゃないですか?

河瀬:私と本渡ちゃんだけ、オーディションの最後に歌チェックがあってそこで「目覚めRETURNER」を歌わせていただきました。私は絶対落ちたと思いました。

本渡:私も。最終のオーディションだと思っていて、何人の方が残っているんだろうなと考えながら会場に行ったことを覚えてます。私自身、歌はとても苦手で、すごく怖くて。キャラでしか歌えませんし……。

河瀬:ポップで明るくて、かわいい感じで、受けていた役が純子だったので、このキャラを守りながら歌うのは難し過ぎると。その後、素で歌わせていただいて、「私、こんな声なんです。すみません。ダメですよね」という気持ちになって。

すごく緊張したし、心も折れて、マネージャーさんに「ムリかもしれません。すみませんでした」と謝った記憶があります。だから合格と聞いた時は驚いたし、印象深い曲となりました。


佐藤:歌チェックおもしろかったよね。ガチなレコーディングスタジオにお二人に来ていただいて。コントロールルームには監督をはじめ、スタッフなど大人たちがたくさんいて、1人ブースに入って歌ってくださいって。

本渡:1対10数人という感じで。そういうオーディションは今まであまり経験したことがなくて。私は、最初はオーディションテープとスタジオでの2回のオーディションの中でのさくらを思い出しながら、「さくら、さくら」とつぶやきつつ受けたら「声作ってる?」と聞かれて。

「一応、私なりのさくらです」と答えたら「もう少し本渡さんでいいよ。声作らないで聴かせて」と言われたけど、「さくらじゃないと難しいです。でもとりあえずやってみます」とやったものなので、心のなかはボロボロでしたが、そうしたら決まったと聞いて、信じられない気持ちでいっぱいでした。

佐藤:歌チェック時点でほぼ99%決まっていたみたいですよ?

 

この曲の軸となる純子のイメージは中森明菜!? フランシュシュの1曲目になった意外な理由とは?

――アイドルのオーディションみたいですね。

河瀬:そうなんです。またブースのなかのモニターに皆さんの表情も見えて。後から聞いた話では、「緊張してるね。どうほぐしてあげられるかな?」と話してくださっていたそうなんですけど……。

本渡:優しい。

河瀬:トークバックを入れる時、みんなシーンとしてて。

本渡:そう!

河瀬:「そんなに緊張しなくていいよ」って言うけど、それが緊張するんです! って。

佐藤:河瀬さんはすごく緊張してて。申し訳ないけど、おもしろくなってきちゃって。

河瀬:それを声にのせてくれればいいのに。

佐藤:そしてトークバックを閉じた瞬間に笑いが起きるという(笑)

佐藤:あと僕が思っていた純子像とすごく違って。最終的に歌確認をしたいからオーディションに立ち会ってくださいと言われて。なんとなく各キャラ、こんな感じかな? というイメージがあって、実際声を聞くまでは純子は松田聖子さん的な方向性かなとずっと思っていたんです。ですが実際の声を聞くといわゆる山口百恵さんや中森明菜さん路線で。「なるほど!そっちね!」っと。

――なるほど。昭和の歌姫ですね。

河瀬:私も純子は可愛らしい感じかな、と思いながらスタジオに向かっていたので、自分の中のかわいいをひねり出せと思って。歌い終わった後は「ダメだ」と思ったけど、そっちの方向で使ってもらえるなんてビックリでした。

佐藤:はじめは誰がどれだけの分量で、楽曲に対しての軸が誰でということもまだ考えていなかったけど、この「目覚めRETURNER」を実際に録音してみてから、土台は純子だなと。種田さんの歌は以前にお仕事をさせていただいたことがあったので、二人の組み合わせ感がここでようやくイメージできました。

最終的にハモはほとんど純子にしてしまったので、皆さんの倍くらいの時間を実際のレコーディングではかけてしまいました。河瀬さん本番で緊張がほぐれてきたら思ってみなかった熱い歌を歌ってくれたんで、スタッフ勢大盛り上がりでしたよ。

――作中でもフランシュシュとして大切な曲になったのでは?

佐藤:実は作中で1発目に披露する曲はこの曲の予定じゃなかったんです。僕はその曲から始まるとずっと思っていたのですが、制作サイドの皆様が「目覚めRETURNER」をとても気に入った頂いたようで、曲がこちらに差し替わっているんです。

本渡:そうなんですか!?

佐藤:そうなの!だから皆さんも一番最初に歌った曲だと思うし、フランシュシュの歌の全容がわかり始めた曲なので、僕も思い出深いです。ちなみに当初予定した曲もレコーディングしているのでどこで登場するのか、お楽しみに。

 

愛と純子メインのロック曲「アツクナレ」は河瀬さんが悩みながら大苦戦

――第7話で流れた「アツクナレ」は曲名通り、激アツなロックチューンでした。

佐藤:ロックだけど、考え方はプログレなんです。歌詞も含めて出来上がるまで一番苦労した曲で、途中で激しいギターが現れるじゃないですか? あの箇所は作曲家の加藤裕介とすごく話し合って作りました。

歌詞も大変で、書いてくれたma-sayaはこういうタイプの作品にこれまでほとんど関わった事が無かったらしく、ただ僕はこの曲にはとにかく言葉を詰め込みたくて。「でもこれって歌えるの?」とsa-sayaから聞かれたけど、そこは今は考えないで欲しいと。

あと言葉選びでゾンビ感をどこまで出した方がいいのかとか何度も何度も書き直してもらいながら結構時間話し合いをました。おかげでとてもLIVE感のある楽曲に仕上がりました。


――愛と純子がメインの曲ですね。

河瀬:愛と純子がアイドル論でぶつかった末にわかり合えたお話で流れる曲で、最初は愛と純子のソロから始まって。悔しいのは「目覚めRETURNER」でレコーディングの難しさを実感して、ショックを受けてしまって、そのなかでの2曲目で。

何が正解なのかわからないし、「自分の歌って何だろう?」といっぱいいっぱいでした。歌詞について考える余裕もなくて、スタジオに行くのも怖くて。でも愛と純子がメインの曲なのでやるしかないと。

佐藤:実はマネージャーさんから河瀬さんが悩んでいるという話も前持って聞いていたんだけど、こちらがあんまり気にしてもしょうがないかなって(笑)。

河瀬:本当に心折れてたんですから。「もう1回」と言われても何がダメなのかわからないし、聞く勇気もなくて。気持ちを込めるとかわからず、ただやみくもに音程に合わせて声を出すことを繰り返すだけで、時間も4~5時間ずっと歌いっぱなしで。家に帰ってから号泣して、マネージャーさんに「もう歌えないです」と泣いてしまったこともありました。

佐藤:でもこれで覚醒したよね!

河瀬:確かにこの曲で吹っ切れて、自分の腹から出る声で歌えた気がします。そして愛と純子が衝突したシーンを演じた後に完成した曲を聴いたら「本当にいい歌詞だな」と思えて。すごく遅いんですけど(笑)。メンタル的につらかった分、必死に熱くなって歌えたし、想い入れも強くて、フランシュシュの曲のなかで一番好きな曲になりました。

 

本渡さんのトラウマに残るようなレコーディング!?

本渡:そんなことがあったんだね。私は愛と純子の歌がカッコよくて、「すごい!」と思っていたから。つらかったのは私だけかなと思っていたので親近感が湧きました。私も毎回、半分トラウマみたいな感じのレコーディングだったので(笑)。

佐藤:申し訳ない……。

本渡:佐藤さんはむしろ真剣に向き合ってくださって。

河瀬:ずっと付き合って下さるのが申し訳なくなってしまって。

本渡:私も「もう1回」と言われて、「ちなみに音ですか? リズムですか? 顔ですか?」と聞いたら「全部だね」と言われたこともあったし。「もっともっとテンションを上げていいから」とか相談しながらやって。挿入歌は毎回、どこかで泣くギリギリまできて、「今、泣いちゃいけない」と。

佐藤:戦いだったよね。

本渡:自分との戦いでした。技術的にも難しくて、特に2番のBメロはまったくできなくて。

河瀬:仮歌を聴いて、「ここ、私じゃなくてよかった」と思ったもん(笑)。

本渡:私は、「ここ、私なのか!?」って(笑)。

佐藤:全員苦労してたよ。そこだけ演歌だからね。

本渡:気持ちだけではどうにもならないものが立ち塞がり始めて。『ゾンビランドサガ』の曲は初めてのことばかりでした。

――聴く分にはノリもよくて、カッコいいし。サビのエモさもいいんですよね。

河瀬:でもそこも「もっとエモく歌って」としか言ってくれなくて。

佐藤:泣ける曲調じゃないけど、ライブで聴いたら泣けるというのが全曲通してのテーマのつもりなんです。

河瀬:私も泣いて歌えなくなって、愛ちゃん状態になっちゃうかも(笑)。

 

リリィメインのミュージカル曲「To My Dearest」。佐藤さんがイメージした予想外のアーティストの曲とは?

――第8話で流れた「To My Dearest」はリリィがメインのミユージカルソングのような感動的なバラードソング……。

佐藤:さだまさしさんです!

本渡・河瀬:えっ!?

佐藤:最初にミュージカルっぽい曲をやりたいという話があって。子役感もほしいと。でもそのままやってもおもしろくないなと思って、作曲家の山下洋介と相談していて最終的にフォークかなと。

河瀬:わからない。

本渡:うん。

佐藤:ミュージカルっぽい曲だから普通にメロディーを歌ってしまうとミュージカル感がなくなってしまうんですよね。そこで……さださんのような語りかけるようなメロディーをドッキングしたらよりミュージカルっぽくなりました。

河瀬:リリィちゃんがソロで歌っているところに、メンバーが次々と入っていって。すごく好きでした。

本渡:この曲は語り口調で、一音一音が速い印象がありました。一番最初にリリィ役の(田中)美海ちゃんが録って、そこに一緒に寄り添う形で収録したのですがとても難しくて。佐藤さんから「速い! もっと後ろ!」と言われて、「後ろって何~?」って。

河瀬:そうそう!

本渡:自分なりの後ろをやると、後ろ過ぎてついていけてない状態で。「光へ」よりも繊細で、ズレるとすごく目立ってしまうので、大切に歌いたくもありつつ、自我がないと歌えない曲で難しいなと思ってました。でもリハーサルビデオにこの曲が入ったうえで、セリフをあてている姿を見ると、めちゃめちゃ泣けて。「ズルイな~、この曲」って思いました。

 

サキメインのヤンキー風パーティチューン「特攻DANCE」。楽しい曲ながら本渡さんが悩んだ点は?

――第9話のサキ回で流れた「特攻DANCE」は気志團の「One Night Carnival」のような。

本渡・河瀬:大好きです!

本渡:めちゃめちゃ楽しかった!

河瀬:唯一、笑顔でスタジオに行けました。

佐藤:みんな大好き、特攻DANCE(笑)。


本渡:でもこれも大変だったな。サキ以外は「パラリラパラリラ」や「飛べ 飛べ!」など掛け声での参加だったんですけど、「この時、さくらはどんな気持ちで歌ったんですか?」とお聞きして……それは毎回していたんですけど(笑)、さくらはサキと同じように「イエー!」とノリながらやるのか、彼女なりに一生懸命についていっているのかと。

結局、ちょっとヘタながらも精一杯やる方向で。アフレコ前にレコーディングするのは大変だったけど、そういうやり取りがガッツリできてよかったというのが思い出です。

佐藤:最高でしたよ。

本渡:よかった。

 

衝撃大だった第1話のデスメタル曲。対照的だった本渡さんと河瀬さんへのディレクション

――あと歌以外でも印象深い&インパクトが大きかった1話で流れたデスメタル曲「ようこそ佐賀へ」や、2話のラップシーンの曲も手掛けられているんですよね。

佐藤:「ようこそ佐賀へ」は実際はデスメタルではないんですよね。

河瀬:うめき声だから?

佐藤:そうではなくて、ジャンル的にはヘヴィメタルなんです。

――デスボイスで歌っているからデスメタルに聴こえただけ?

佐藤:デスメタルの曲をオーダーされたんですけど、デスメタルをそのままアイドルでやったら普通だなと思って。。だからこっそりヘヴィメタルにしようと。結果サウンド的にはヘヴィメタルで、そこにうめき声やシャウトがのせてみたらおもしろいものになりました(笑)。

河瀬:一度、頑張って歌詞を追ってみようと思ったけど、絶対ムリだなって。どこから始まって、どこで終わっているのか、わからないし。

本渡:私も初めて秒数を測りました。何秒から何秒の間に何か言ってるって。

佐藤:アレはコンテ合わせで全部作っているから、どのタイミングで叫んで、どのくらいの尺を使うとか。特にさくらはある程度決まっていて、それに何となく合わせて作って、更に作画で合わせていく流れだったので、「長い!」「ちょっと短い!」みたいに細かくて。

本渡:「もっと0.5秒くらい」とか言われましたね。実際にあのシーンを見てくれた方の感想で多かったのは「デスボイスもできるんだね」と。

佐藤:あんなに叫んで大丈夫かなって心配になっちゃった。「のど痛くない? 大丈夫?」って。ほんとにあの時は僕もエンジニアも焦りましたね(笑)。

本渡:むしろ地声でしゃべるよりは全然、楽で、きっとさくらはデスメタルやデスボイスは知らないと思うので、彼女なりの大声というイメージでやっていました。

佐藤:河瀬さんはずっと唸っているしね(笑)

河瀬:「とりあえず音を流しておくので、わーって言っててください」と言われてやったら、「吸うんだよ」って。「吐くよりも吸うほうが不気味に聴こえるから吸って」って言われました。

 

サキのラップバトルはさくらを想像してあえて本渡さんも体当たりで挑戦!

――さくらとサキのラップバトルも話題になっていましたね。

佐藤:本渡さんと田野(アサミ)さんの功績です。

河瀬:素晴らしかったよ!

本渡:いえいえ。MAPPAさんの絵も想像以上にリップシンクや、顔や口が動いてて。あの時もコンテを見せてもらって、「ここにおじいちゃんとおばあちゃんがいるんだよ」と説明していただいて、「なるほど」と。

さくらにとってラップの知識は直前の夜にラッパーと会った時の経験しかないかなと思ったので、あえて私も勉強せずに体当たりしました。ただ幸太郎さんのボイパが入るまではリズムがない状態で……。


佐藤:ノリとグルーヴがわかるように、打ち込みで作ったボイパみたいなものが何となく入ったトラックでまずやってもらって。

本渡:だからボイパが入るまでは、何に合わせればいいかと言えば、女性のラッパーさんの仮歌があったので、それを思い出しつつ、これくらいの長さかなとブチ切れながらやるのは難しくて。

佐藤:仮歌を遥かに超えてましたよ。監督も来てたじゃないですか? 歌い終わった瞬間、コントロールルームで皆拍手してましたよ(笑)。

本渡:本当ですか!? それを聞かせてくださいよ!

佐藤:拍手しているからトークバックのボタン押せないし(笑)

本渡:そうかもしれないけど……でも不安でしょうがなかったです。

佐藤:あと「サガ・アーケードラップ」の木村昴さんのボイパーカッションもすごかった!急なお願いだったのにありがたかったです。

本渡・河瀬:そうだったんだ!

佐藤:木村さんですがブース内で待って頂いている時に中でボイパをやっていたので「ボイパもやってみません?」って、もうノリと言うか勢いで聞いてみたら快く引き受けてくださって感謝してます。

 

フランシュシュの歌で感動や喜びの涙を流してもらえたら

――『ゾンビランドサガ』の歌や音楽のここに注目してほしいというポイントを教えてください。

河瀬:サウンドだけでなく、歌詞も本当に素晴らしくて。ぜひフルバージョンで歌詞と合わせて楽しんでいただきたいです。

佐藤:僕の想いとしては曲を聴いて、泣いて貰えたら嬉しいです。それも悲しい涙ではなく、笑顔で泣いて貰えたらと思っています。そして兎にも角にもフランシュシュの歌が凄い!

本渡:あと佐藤さんにずっと聞きたかったことがあって。私たちのレコーディングはどうでしたか? レコーディング中はブースの向こうの様子がわからなくて、いつも震えながらやっていたので。

佐藤:6人皆さん、とっても素敵な歌を歌ってくれました。無茶も言いましたが途中であきらめないで、頑張ってくれて。細かいディティールも詰めさせて貰えたし。皆さんのガンバリのおかげで最高のフランシュシュの楽曲たちになりました。

 

フランシュシュのレコーディングで2人も更にステップアップ

――ここまでお話をお聞きして、佐藤さんもフランシュシュの6人も真剣に熱い気持ちで臨んでいたことがわかりました。

本渡:もちろん!

佐藤:すごい熱量で歌っていただけたので。

河瀬:振り返ってみれば楽しかったし。

本渡:完成した曲を聴いた時に何倍にもして返してくださって。どちらかだけではできなかったことだと思います。

河瀬:今日知ったけど本渡ちゃんの質問すごいよね。

本渡:でもちゃんと答えてくださって。「全然いいよ」って言っていただけたことも救いでした。

佐藤:歌を録っている時にそういうことも考えているから。聞いてくれることでこちらの確認にもなるし、新しい発見になったこともあるし、それを反映してもっといいものに昇華できるし。

河瀬:私ももっと尋ねればよかったな。

佐藤:河瀬さんはひたすらに熱い歌を歌ってくれたから。

河瀬:本当に鍛えていただきました。時期的にキャラソンもレコーディングも経験がほとんどなく、色々なことが初めてだったので大変だったけど、お仕事で歌う楽しさも見つけられたかなと思います。いわば師匠ですね。

本渡:佐藤師匠!

佐藤:それ本気でやめてもらって良いですか?(笑)。

河瀬:これで次にレコーディングする機会があっても胸を張って行けます。

 

再び交通事故に遭ったさくら。フランシュシュの単独ライブは? 本渡さんが涙した第11話をお見逃しなく

――では次回、第11話の見どころを教えてください。

河瀬:10話でまた車にひかれました。うちのヒロインが。いい加減に左右を見てほしい(笑)。そして目を覚ましたさくらの気になるセリフで終わったわけで。果たして彼女にどんな変化が起こるのか。

そしてみんなで目指して頑張ってきたアルピノでの単独ライブはどうなってしまうのか? 次回までいろいろ想像しながら楽しみにしてください。そして残り2話になり、彼女たちはどうなってしまうのか?

本渡:やめて~!

河瀬:まずは11話をリアルタイムで見て、Twitterなどで盛り上がりましょう!

本渡:11話の台本をいただいて、読んだ時、泣きました。そんな泣ける要素が詰まっている回です。泣ける分、よりさくらのことを考えることができたし、さくらの表情やしゃべり方、感情の動きなど新たな一面が見られると思います。個人的には静かな環境で見てほしいですね。

河瀬:私はアフレコで泣きました。

本渡:そうだ! 泣いてた! 茉希ちゃんはテスト後も本番後も号泣してた(笑)。私も家でそうだったから。幸太郎さんも今まで何を考えているのかわからなかったけど、心を打たれるシーンもあったりするので? いつもと違うところを見てください。

 
リリース情報

<Blu-ray>
■ゾンビランドサガ SAGA.1


発売日:2018-12-21
価格:15,120円(税込)
【収録話数】
第1話~第4話+特典映像(チャレンジランドサガ)
【永続特典】
特典CD(目覚めRETURNER、ようこそ佐賀へ、DEAD or RAP!!!、サガ・アーケードラップ)
【初回仕様】
キャラクターデザイン深川可純描き下ろし三方背ケース
【初回特典(封入)】
特製ブックレット

■ゾンビランドサガ SAGA.2


発売日:2019-02-22
価格:15,120円(税込)
【収録話数】
第5話~第8話+特典映像(チャレンジランドサガ)
【永続特典】
特典CD(ゾンビィソング2曲収録)
【初回仕様】
キャラクターデザイン深川可純描き下ろし三方背ケース
【初回特典(封入)】
特製ブックレット

■ゾンビランドサガ SAGA.3


発売日:2019-04-26
価格:15,120円(税込)
【収録話数】
第9話~第12話+特典映像(チャレンジランドサガ)
【永続特典】
特典CD(ゾンビィソング2曲収録)
【初回仕様】
キャラクターデザイン深川可純描き下ろし三方背ケース
【初回特典(封入)】
特製ブックレット

 
<CD>
■OP 徒花ネクロマンシー


発売日:2018-11-28
価格:1,296円(税込)

■ED 光へ


発売日:2018-11-28
価格:1,296円(税込)
 

TVアニメ『ゾンビランドサガ』作品情報

放送情報

AbemaTV:10月4日より毎週木曜日23:30~
視聴ページ
AT-X:10月4日より毎週木曜23:30~
TOKYO MX:10月4日より毎週木曜日24:00~
サンテレビ:10月4日より毎週木曜日24:00~
BS11:10月4日より毎週木曜日24:30~
サガテレビ:10月5日より毎週金曜日25:25~
TVQ九州放送:10月5日より毎週金曜日26:58~

〇リピート放送
AbemaTV:10月5日より毎週金曜日25:30〜ほか
AT-X:10月6日より毎週土曜日15:30~
10月7日より毎週日曜日22:30~
10月10日より毎週水曜日7:30~

STAFF

原作:広報広聴課ゾンビ係
監督:境宗久 (劇場版『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』)
シリーズ構成:村越繁 (アニメ「シドニアの騎士」)
キャラクターデザイン:深川可純(アニメ「アイドリッシュセブン」)
美術監督:小倉一男
撮影監督:柳田貴志
色彩設計:佐々木梓 
編集:後藤正浩
音楽:高梨康治
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
音響制作:dugout
アニメーション制作:MAPPA

オープニングテーマ:徒花ネクロマンシー
エンディングテーマ:光へ
アーティスト:源さくら(本渡楓)、二階堂サキ(田野アサミ)、水野愛(種田梨沙)、紺野純子(河瀬茉希)、ゆうぎり(衣川里佳)、星川リリィ(田中美海)

CAST

巽幸太郎:宮野真守
源さくら:本渡楓
二階堂サキ:田野アサミ
水野愛:種田梨沙
紺野純子:河瀬茉希
ゆうぎり:衣川里佳
星川リリィ:田中美海
山田たえ:三石琴乃
警察官A:吉野裕行
ロメロ:高戸靖広

TVアニメ『ゾンビランドサガ』公式サイト
TVアニメ『ゾンビランドサガ』公式Twitter

(C)ゾンビランドサガ製作委員会
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