福山潤さん30代最後の夜に宮野真守さん節が大爆発!?『PERSONA5 the Animation』スペシャルイベント『Masquerade Party~Phantom Midnight~』レポ
2018年4月~10月にTVアニメが放送され、年末には特番アニメーションを控える『PERSONA5 the Animation』が東京都八王子にてスペシャルイベント『Masquerade Party』を開催した。
2018年11月25日に開催された同イベントは昼・夜の2部構成。
当段者は福山潤さん(雨宮蓮)、宮野真守さん(坂本竜司)、水樹奈々さん(高巻杏)、大谷育江さん(モナ)、杉田智和さん(喜多川祐介)、佐藤利奈さん(新島真)、悠木碧さん(佐倉双葉)、戸松遥さん(奥村春)、保志総一朗さん(明智吾郎)という怪盗団メンバーに主題歌を担当したLynを加えた豪華メンバー。MCはハライチの岩井勇気さんが務めた。
本稿では夜公演~Phantom Midnight~の模様を届けたい。
仮面舞踏会の雰囲気に包まれた会場
『Masquerade Party』とはいわゆる「衣装とマスクを着けている客のパーティー」を意味する。会場となったオリンパスホール八王子に足を踏み入れると幻想的な音楽が響き渡り、ステージ上には甲冑やソファなど、イベント開始前から目と耳を奪われる演出が施されていた。
会場をグルっと見てみると、男女比は8:2。中には作品やイベントの雰囲気に合わせてドレスアップした方の姿もあるなど、『PERSONA5 』人気は更に高まり続けていることが分かる。
今秋に衝撃的な展開で一度目の幕を閉じた『PERSONA5 the Animation』。年末の特番に対して盛り上がるファンの熱気は、初冬の寒さを迎える八王子の気温を大きく高めていた。ニットを着ていたら汗が止まらないほどに。
時計に目を落とす。17:28。
いよいよイベントが始まる。そう感じさせたタイミングで、福山潤さんの声が響く。
定刻通りに始まった『Masquerade Party~Phantom Midnight~』は、それぞれのキャストがクラシックの音楽に合わせてパーティー会場に足を踏み入れた。
「それでは皆さん、しばしのお時間お付き合いください」
福山さんの艶のある美声が響き渡るとスクリーンに『PERSONA5 the Animation』のOP映像が流れる。
映像が終わると、岩井さんの呼び込みで本日の登壇者が次々と姿を現す。全員が思い思いの決めポーズで登場する。これが、偶然後の伏線になっているとはこの時は知るよしもなかった。
杉田智和さんは自身が演じるフォックスのお面を被って登場し、戸松遥さんは勢い余って帽子を落としてしまうというハプニングが飛び出すなど、単なるパーティーではない予感が開始5分で伝わってくるようだ。
『Masquerade Party』は大きく分けるとリーディングライブとミッション、そしてLynのライブという3部構成となっている。
リーディングライブで演じられたのは、11月明智吾郎が心の怪盗団に加入した後のエピソードが描かれていた。
怪盗おねがいチャンネル(怪チャン)に寄せられた渋谷で行われているマルチ商法グループのリーダーを捜索するというもの。明智吾郎も加わり、仮面舞踏会に心の怪盗団が潜入捜査を行っていく。
夜のクラブに不慣れな怪盗団は潜入捜査ということで、場に馴染むようダンスに身を投じていく。ジュリアナからインド風、もはや何だか伝わらないダンスなど、それぞれの個性が発揮されていく。
最後は全員揃って"心の怪盗団トレイン"を作り、グルグルと回る。開演前の雰囲気と打って変わったバラエティ色の強い一面を見ることができたファンからは、大きな歓声が巻き起こった。
更には酔っ払いのマネに挑戦する怪盗団。1人だけ酔っぱらいを演じない明智吾郎に対し、坂本竜司が「本当はやりたいんだろ!?」と煽ると、一際凄まじい酔っぱらいの姿がそこに現れた。明智吾郎のキャラクター崩壊の瞬間はとても微笑ましい。
その後、大宅一子(内山夕実さん)がVIPコーナーへと呼ばれたことから尾行を開始。と、ここで、舞台の照明が明るくなった。
宮野さん大爆発!
朗読劇が一旦中断され、VIPエリアに忍びこむためのMISSION「ストップ!怪盗さんが転んだ」のコーナーへ。
シンプルに言えば「だるまさんがころんだ」なのだが、動きを止める際に、決めポーズを取るというもの。このゲームに対し、宮野さんは「絶対に嫌だよー」とポージングを取りながら反対意見を挙げる。共演者全員から「やりたがってるじゃん!」と総ツッコミを受けた。
追加ルールとして、スクリーンに以下の文字が映し出される。
また、「怪盗さんが転んだ」以外の言葉を言う時があります。その際は、言ったモノのモノマネで止まってください。ペルソナ5に因んで5人がたどり着いたら成功です。
ミッションの結果によってこの先の展開が変わる。まさにインタラクティブな「ストップ!怪盗さんが転んだ」の幕が開けた。
早速、戸松さんは衣装の帽子を置くなど、気合を入れていることが分かる。
「ヤンキーが転んだ!」では、宮野さんは武富士のポーズ、戸松さんのテーマ「キレたナイフ」で会場は大爆笑。
ここからは、爆笑のオンパレードだ。いや、宮野さんのオンステージと言ったところか。
「ブルース・リーが転んだ」ではポーズの"余韻"で宮野さんの動きが止まらない。「ロボットが転んだ!」では、宮野さんが岩井さんのブラインドを付き、ロボットダンスで急接近。明らかに動いていたが、直接見ていないということでセーフ。
そして、「福山潤が転んだ」ではガチで転ぶ福山さん。微動だにせず、無表情のまま動かない所作はなんとも言えないシュールさを醸し出した。
極めつけは「ボディービルダーが転んだ」だ。宮野さんが「ハーーーーイ!!!(マッスル)」と大声を挙げる。私も思わず、「大胸筋が歩いている」という名言を思い出してしまった。
「パリコレモデルが転んだ」でウォーキングする保志さんがアウトになり、「ストップ!怪盗さんが転んだ」は終了。
無事、成功に終わり、心の怪盗団のシナリオが決定した。
「怪盗団は潜入することができたのでしょうか?引き続き、~Phantom Midnight~をお楽しみ下さい」(岩井さん)
「ハーーーーイ!!!(マッスル)」(宮野さん)
大爆笑に包まれた余韻の中、朗読劇の後半がはじまった。
怪盗団に最後に加わった気持ちで雨宮蓮を演じた
心の怪盗団は大宅一子の救出に成功。メメントスに居るクラブのオーナーを改心させることが全会一致で決定した。
メメントスに足を踏み入れると、パーティー主催者のボス"岩井"のシャドーの姿があった。ちなみに渋谷の裏通りにあるミリタリーショップ「アンタッチャブル」の店長・岩井 宗久のことではない。
「岩井を一気に畳み掛けるぞ!」
モルガナ・大谷育江さんの言葉でスクリーンにはホールドアップで総攻撃を選択したムービーが流れる。各々が「岩井!岩井!」と叫ぶ。
「○ね!!!!」(杉田さん)
「Party is over」(福山さん)
朗読劇の最後は雨宮蓮と明智吾郎の会話で締めくくられた。
「もしもまだ、俺と怪盗団の物語に続きがあるのだとしたら、その物語は起死回生の物語となるだろう。仮面舞踏会は、パーティーはまだ終わらない。諸君らのハートをいただきに間もなく参上する!」
拍手に包まれる会場にLynさんが登場。『PERSONA5 the Animation』の第二クール目OPテーマ『Dark Sun...』、『Autonomy』を歌い上げた。作品を彩った楽曲を生で聴くことができる喜びを噛み締めたファンから大きな拍手が巻き起こる中、夜公演~Phantom Midnight~はエンディングへと向かっていく。
本稿の最後は福山潤さんのコメントで締めくくりたい。
「本日はありがとうございました。愉快な面々でお送りしてきたわけですけれども(笑)。ゲームの主人公として蓮を担当させていただき、アニメーションでアイデンティティーを持ち改めて、自分がゲームで演じていなかった部分を演じることができました。僕自身も怪盗団のメンバーとして、本当は最初から居たはずなのに、一番最後に加わったということを考えながら、この半年間収録をさせていただきました。
(ペルソナ5は)いい作品を作っていこうという熱量がキャストだけではなく、シナリオ、作画、原作が地続きになっています。そんなプロジェクトに我々が演技で関わらせていただいているのが、本当に幸せなことでした。TVシリーズは私が撃ち抜かれて終わりましたけれども(笑)。ただ、12月30日の24時という大変いい時間に『Dark Sun...』が放送されます。いい一年の締めくくりにしていただければと思います。
私も本日が30代最後の日ということで(会場から盛大な拍手)、39歳、サンキューという気持ちを込めまして(ニヤリ)本当にありがとうございました!」
[取材・文/川野優希]
作品情報
TVアニメ「PERSONA5 the Animation」
イントロダクション
大人気ジュブナイルRPG「ペルソナ」シリーズ最新作『ペルソナ5』が2018 年、待望のTV アニメシリーズ化!
原作ゲームは国内にとどまらず海外でも人気を博し、全世界累計出荷本数220 万本を突破。制作はCloverWorks。「ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス」のゲーム内アニメーションも担当。
高校2 年生の春、雨宮 蓮は東京の「秀尽学園」に転入する。ある出来事をきっかけに“ペルソナ”使いとして覚醒した蓮は、新たに出会った仲間達とともに「心の怪盗団」を結成。悪しき欲望に塗れた大人達の“歪んだ欲望”を盗んで改心させていく。一方、街では不可解な精神暴走事件が次々と起こっていた……。
大都会“東京”を舞台に高校生として日常生活を送りながらも、放課後は「心の怪盗団」として暗躍する―。壮大なピカレスクロマンの幕が切って落とされる!
スタッフ
原作:「ペルソナ5」(アトラス)
ストーリー原案:橋野 桂
キャラクター原案:副島成記
悪魔デザイン原案:金子一馬
監督:石浜真史
シリーズ構成:猪爪慎一
キャラクターデザイン:石川智美
音楽:目黒将司
制作:CloverWorks
キャスト
雨宮 蓮:福山 潤
坂本竜司:宮野真守
高巻 杏:水樹奈々
モルガナ:大谷育江
喜多川祐介:杉田智和
新島 真:佐藤利奈
佐倉双葉:悠木 碧
奥村 春:戸松 遥
明智吾郎:保志総一朗
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PERSONA5 the Animation公式サイト
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