たなかマルメロさん原作の舞台『俺たちマジ校デストロイ』キャストインタビュー第1弾｜初座長を務める谷水力さんが、座長呼びされるのは「イジられる時」!?

2019年3月21日（木・祝）～3月30日（土）の期間、東京・シアター1010にて、舞台『俺たちマジ校デストロイ』がスタート！

『ヤリチン☆ビッチ部』など人気BL作品を描く「おげれつたなか」さんが、「たなかマルメロ」と改名してから初となる同名漫画を原作とした本舞台は、男子校に通う生徒たちが時に悩み、傷つきながらも「ネオアイドル」を目指して突き進んでいく熱く、さわやかな青春サクセスストーリーです。

そこで、公演を目前に控えた出演キャストに、作品の魅力や舞台への意気込みなどを語っていただくインタビュー連載を企画。

第1回は、これまで舞台版『あんさんぶるスターズ！オン・ステージ』や舞台『弱虫ペダル』で人気キャラクターを演じてきた谷水 力さんが、初めての主人公である皆瀬 友役を演じる舞台への思いや意気込みをうかがいました!!

スピーディーな展開でも、原作の大切なシーンはじっくり、ビジュアルも忠実に表現

――まず原作を読んだ感想をお聞かせください。

皆瀬 友役・谷水 力さん（以下、谷水）：アイドルものだけど、高校生の日常的なシーンを描きつつ、葛藤やメンバー間のぶつかり合いもあって、めちゃめちゃ熱くて。僕も読んでいて、どんどん前のめりになっていくほどおもしろかったです。

また、今よりも少し未来のお話で、アイドルはダサいという風潮になっている中で、アプリやSNS発の"ネオアイドル"という存在が盛り上がっていくところも、「もしかしたら、そうなるかも」と想像して、リアルにありそうだなと思いました。

――谷水さんが演じる友の「ネオアイドルをやりたい！」というひと言から、全てが動き出したわけですが、メンバーが集まっていく過程が時におもしろく、時にドラマチックで。

谷水：みんな、個性的でクセのありそうなメンバーだけど、それぞれが複雑な環境や思いを抱えていて。そんなメンバー1人ひとりが作中でしっかり描かれているので、僕も演じるうえで参考になりました。

――脚本を読んで感じた舞台版の印象は？

谷水：脚本を読んでみたら原作で印象的なシーンはしっかり入っているし、コマとコマの間にあったことまで表現されていて。どんな舞台になるのかワクワクしました。

――衣装を着たビジュアルを拝見しましたが、オレンジ色の髪からタイの緩め具合まで、すっかりトモに成り切っているのを感じました。

谷水：僕の撮影前に、芹沢 純役の堀 海登くんがフルメイクで撮影しているのを見た時、衣装から靴などまで忠実に再現されていて、ジュンそのままで「わっ、すごいな」と。

高校を卒業すると制服に袖を通すことがないので、衣装を着た瞬間、懐かしさと、これからトモを演じるんだなと期待が高まりました。

――今回は、メンバーが集まっていく過程を中心としたストーリーとなるそうですが、どこまで描かれるのか気になる原作ファンの方も多いのでは？

谷水：出会いや決断するシーンを入れ込んでいるので、かなりスピーディーに展開していきます。でも、それぞれのドラマや魅せるところはじっくりとお見せしますので、ご安心ください。

主人公は明るくポジティブバカだけど、人を引きつける魅力があるキャラ☆

――演じるトモについての印象や、ご自身と似ている点はありますか？

谷水：トモは、明るくてポジティブでバカだけど、実は判断力に長けていて、空気を読む能力やリーダーとしての素質を持っているヤツだなと原作を読んで思いました。

また、突拍子もないことを言ったり、性格的に突き抜けていたりするけど、裏表がないから愛されるし、周りに人が集まってくるんでしょうね。

一見、オチャらけているように見えるけど、彼の中で絶対に違うということや譲れないところもあって、演じていく中でも芯があるヤツなんだなと再認識しました。

僕は、あそこまで突き抜けてはいないけどポジティブ思考で、嫌なことがあっても寝たら次の日には吹っ切れるタイプなので、そこは似ているかもしれません。

――演じるにあたって意識していることは？

谷水：バカだけどリーダーであり、みんなを引っ張っていく立場なので、メンバーそれぞれにしっかりリアクションをとって、相手の心に入り込めるような間や会話のキャッチボールをしなくちゃいけないなと。

あと、笑えるシーンでは稽古場で「こうやったら、もっとおもしろくなるかも」と、みんなで話し合いながら作っています。

――引っ張っていく姿が、強引に進めているように見えたり、わがままに見えたりしてしまうかもしれないので、そのバランスが難しい気がしました。

谷水：そうですね。1人で突っ走っていくシーンが多いんですけど、ニーナやメグは昔からの付き合いで、お互いの良さをわかっていて、信頼関係ができているからだと感じてもらえないと、強引に見えてしまうので。

日頃からみんなとご飯に行ったり、コミュニケーションをとったり、「何でも言い合える仲になろうね」とよく言っています。

――自身が演じるキャラ以外で、お気に入りのキャラは？

谷水：ユッキーですね。ノリくん（大橋典之さんの愛称）がおもしろく演じてくれて、毎回少しずつ変えてきたりするので、稽古場で見るのが楽しみで。今一番、気になるキャラです（笑）。

お芝居から自然に続くLIVEパートは、オリジナル曲&激しいダンスに注目♪

――今回のステージは、お芝居とLIVEパートがあるそうですね。

谷水：お芝居はお芝居、LIVEはLIVEと分かれているわけではなく。違和感なく、自然な流れでLIVEに突入します。なので、皆さんには『マジ校』の世界に入り込んだまま、LIVEのお客さんとしても楽しんでいただける構成になっています。

オリジナル楽曲で曲数も結構あって、ユニットごとの色も出ているし、しっかり歌ってダンスもガッツリ踊るので、すごく盛り上がっていただけるかなと思います。

アイドルっぽい振付というよりも、ダンスボーカル系のような、本格的で見応えのあるダンスになっていると思います。

宣伝担当：楽曲制作は、『あんさんぶるスターズ！オン・ステージ』『舞台KING OF PRISM -Over the Sunshine!』などの楽曲を手掛けた松井洋平さんや、TVアニメ『トリニティセブン』OP主題歌など様々なアニソンを歌っているシンガーソングライターのZAQさん、『舞台KING OF PRISM -Over the Sunshine!』ほかでおなじみのAstroNoteSさんが担当されているので、そこも注目していただきたいです。

谷水：すごくカッコいい曲や、かわいい曲ばかりで。歌詞もキャラや作品に寄り添って素敵だったり、おもしろさがあったりするので、楽しみにしていてくださいね！

――これまで、アニメやマンガ、ゲームが原作の「2.5次元」と呼ばれるステージに多数出演されていますが、谷水さんが考える「2.5次元」のおもしろさとは？

谷水：2次元と3次元の中間ということで、マンガであればコマ間に起こった細かい仕草、セリフの間だったり、メインシーンの裏側で起こっていることやリアクションも同時に描かれたりするので、全部をリアルに見えるのが2.5次元のおもしろさだと思います。

――役者さんによっては出演する作品と作品の期間が短かったり、稽古時間も少ないことがあるとうかがったりするので、どうしてあんなに熱くて、激しいステージができるのだろうと思ってしまいます。

谷水：2.5次元をやるたびに思うのは、キャストもスタッフさんも、その作品が大好きなんですよね。

だからこそ原作をじっくり読み込んで、キャラについて考え悩むわけで。そんな濃密な時間を共有するからこそ、キャスト同士すごく仲良くなるし、お芝居自体もどんどん育っていくので手応えもあって楽しいんです。

――まだ舞台を見たことがない方に、舞台のおもしろさのアピールを、ぜひお願いします！

谷水：舞台は生ものなので、役者の熱量や呼吸、劇場の空気感など、その日に来なければ感じられないものがたくさんあります。

また、お客さんが思い切り笑ってくれたりすると、僕らのテンションもパフォーマンスもどんどん上がっていくので、お客さんもステージを作ってくれているんですよね。今回の『マジステ』はLIVEシーンがあるので、お客さんの盛り上がりはとても重要だと思います。

きっと、経験したことがない刺激や得られるものがあると思うので、一度劇場に足を運んでいただいて、それが『マジステ』なら最高です。

――ちなみに、ご自身はマンガやアニメ、ゲームなどはお好きですか？

谷水：好きです！　最近、読んでいるのは『バキ』と、ちょっと前だと『彼岸島』ですね。

――ちょっとクセのある作品が好きなんですね。

谷水：最近はそうですけど、『僕らのヒーローアカデミア』や『東京喰種』、『亜人』とかも読んでましたよ。あっ、今ハマっているのは『俺たちマジ校デストロイ』です（笑）。

共感できるストーリーと役者陣の熱量を生で感じて、初めてキャラが動く瞬間をお見逃しなく！

――稽古場での雰囲気や練習の様子を教えてください。

谷水：1回通し稽古でストーリーの流れを確認して、これから抜き稽古でシーンごとに詰めていきます。これから稽古を重ねていくことで、ブラッシュアップしていくので楽しくなっていくところです。

稽古場の雰囲気はすごくいいです。最初の頃はみんな緊張してて、会話が飛び交う感じではなかったけど、今ではすっかり仲良くなって、一緒にご飯へ行ったりもするし、明るい雰囲気で稽古しています。

――主人公を演じる人は座長と呼ばれますが、谷水さんはいかがですか？

谷水：どちらかというとイジられる時のほうが言われます（笑）。普段はリッキーとか力くんと呼ばれてて……あと、何か差し入れした時にも言われますね。「座長から差し入れいただきました！」みたいな（笑）。

――改めて『マジステ』の舞台の見どころのご紹介お願いします。

谷水：やはりLIVEシーンですね。日替わり楽曲もあるので、公演ごとに違うLIVEを見られるのが見どころかなと。

歌もダンスも激しいので、体と心で僕らの熱量を感じてもらえると思うし、「原作のライブシーンはこんな曲を歌ったり、踊っているんだな」とイメージしていただければと思います。

もちろん、芝居にも注目していただきたいです。キャラたちが皆さんの目の前に現れて、ワチャワチャしたり、時に真剣に仲間と向き合う姿を見て、原作のシーンを思い出したり、何かを感じてもらえたらいいなと思っています。

トモとしては、なぜ彼の周りに人が集まるのか、彼の魅力を出せたらいいなと思うし、明るいだけではなく、感情の波みたいなものも感じていただけるように演じたいです。

――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

谷水：まず原作ファンの方には、まだアニメ化もされていないので、原作を読んで想像していたキャラたちのしゃべり方や動き、ライブパフォーマンスなどを、今回の舞台で補完しつつ、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

僕個人としては、初めて座長を務める作品なので、俳優人生の中でも心に刻まれる作品になると思うので、ファンの方にも一緒に心に刻んでいただきたいです。皆さんへの恩返しになればいいなと思って、これまで見ていただいた時よりも成長した姿をお見せしたいです。

『マジ校』は高校生特有の空気感や、ノリを思い出して懐かしく感じたし、"ネオアイドル"を目指して突き進んでいくトモの姿は、きっと共感してもらえるんじゃないかなと思います。

大人が高校時代を振り返るとバカだったなと思うかもしれないけど、誰でもその時は真剣だったし、すごいパワーと熱量で生きていたと思うんですよね。そんな彼らの、青春や熱を肌で感じてもらえるように頑張りますので、僕らキャストとキャラがシンクロする瞬間を見に来てください。

――ありがとうございました。楽しみにしています。

舞台『俺たちマジ校デストロイ』公演情報

2019年3月21日（木・祝）～3月30日（土）全13公演開催！

【キャスト】
谷水力 野口稜介 熊谷魁人 永田聖一朗 小南光司 堀海登 大橋典之 /
横井翔二郎 神永圭佑
アンサンブル：吉田哲也 澤田圭佑 渡邊太喜 本間優太 深澤悠斗 桐木健輔

【チケット】
プレミアム席：9,800円（税込/全席指定）
ライブパート（3月30日昼公演）＆限定舞台裏映像視聴権（4月上旬配信予定）前方席
※プレミアム席特典：オリジナルグッズ『手帳風ミニノート』（全9種/ランダム配布）

一般指定席：6,800円（税込/全席指定）
※未就学児の入場は不可となります

来場者特典：『マジステキャストブロマイド』（全9種/ランダム配布）、『たなかマルメロ先生描き下ろしICカードステッカー』

公演終了後、ロビーにてアフターイベントを実施いたします。メンバーは日替わりで行います。
※各対象公演のチケットをお持ちの方に限ります。アフターイベントのみの参加はできません。
※お席の順にスタッフが誘導いたします。ご参加の方は終演後、そのままお席にてお待ちください。
※アフターイベント内容以外のキャストへの接触行為、列の流れを止める行為はご遠慮ください。
※お見送り中のプレゼント等のお渡しはご遠慮ください。プレゼントはロビーにございますプレゼントBOXへお預けください。
※メンバーは予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
　
舞台『俺たちマジ校デストロイ』公式サイト