この記事をかいた人
- 石橋悠
- 1989年福岡県生まれ。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者。
今やオタクシーンの最前線の作品のひとつと言っても過言ではない『ヒプノシスマイク(以下、ヒプマイ)』。声優とラップという斬新な組み合わせに、多くのファンが熱狂しています。
しかし、「どうせ一過性の流行りでしょ……?」「ラップってなんか好きじゃないし……」と思って敬遠していた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実のところ、アニメイトタイムズの編集部員である僕のまわりにもそんな方がチラホラ。
ですが、そんな方たちもこの勢いには敵わなかった様子。元々ヒップホップが好きで、『ヒプマイ』を当初から追ってきた僕に「ねぇ……どれから聴いたらいいかな?」と声をかけてくださる方も出てきました。しかも、かなりの数。
ということは、僕のまわり以外にも、そんな方がいらっしゃるのかも……と思い、今回は、今から『ヒプマイ』を楽しむ方たちに向けて、個人的なおすすめの楽曲をご紹介していきます。
もちろん、すでにファンのみなさんのために、個人的に「こんなときに聴いたらテンション上がるよね!」というシチュエーションもご紹介。ぜひ、参考にしてみてください。
また、ファンのみなさんのおすすめシチュエーションもぜひ聞いてみたいので、ツイッターのリプライなどで感想を送っていただいても構いません。これから『ヒプマイ』を楽しみたい! と思っているみなさんの背中を一緒に押してあげましょう!
●『ヒプマイ』特集
◆『ヒプマイ』特集第1弾「世界観&ハマる理由編」
◆『ヒプマイ』特集第2弾「イケブクロ・ディビジョン編」
◆『ヒプマイ』特集第3弾「ヨコハマ・ディビジョン編」
◆『ヒプマイ』特集第4弾「シンジュク・ディビジョン編」
◆『ヒプマイ』特集第4弾「シブヤ・ディビジョン編」
●声優インタビュー
◆初ステージ&ライブを終えた木村昴、浅沼晋太郎、速水奨、白井悠介インタビュー
◆イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」、木村昴、石谷春貴、天﨑滉平インタビュー
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle」は、全ての始まりの曲です。これを聴けば、『ヒプマイ』がどういうものなのかわかる楽曲になっています。
『ヒプマイ』のプロジェクトがスタートし、一番最初に発表された楽曲が、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」で、メインキャストが揃ってラップをしています。
登場キャラクターの自己紹介曲でもあるので、これを聴いて、気になったキャラクターの個人曲を聞いてみるのがおすすめです!
そこから様々な曲に触れて、一周回ってこの曲に戻ってくると、きっと新しい発見があることでしょう。
それだけ完成度の高い一曲でもあります。
迷わずとりあえず聴け!
『ヒプマイ』は、ディビジョンという地域ごとで領土の取り合いをしているのですが、その中でもヨコハマ・ディビジョンはギャングスタラップといって、ワルいラップが特徴的。
特にオラオラが強いのがヨコハマ・ディビジョン「MAD TRIGGER CREW(マッドトリガークルー)」のリーダー・碧棺左馬刻(あおひつぎさまとき)。
そんな左馬刻とシンクロするように、「オラオラ! 道あけろや!」と思いながら聴きたいのがこの曲(もちろん気持ちだけ)。
ひと昔前の横浜ギャングスタ系が復活した感じの曲調もナイスで、なかなか玄人向けの曲でもあります。
リリック(歌詞)を書いたサイプレス上野(通称・サ上)は、横浜だけでなく全国的に人気のラッパーで、幅広い音楽性と時にユーモラスなリリックも特徴的です。
この曲も左馬刻のオラオラ感の中に、サ上のお茶目なところが見え隠れするのを楽しむのもまた乙です。
この曲を聴きながら街をあるけば、その存在感で通行人が道を空けてくれる、かも?
落ち着いた曲調ながらノリのポイントをしっかり押さえた秀作。大人っぽい雰囲気とMTC(MAD TRIGGER CREW)らしいワルノリを混ぜた少し大人向けの作品でもあります。
リリックに「みなとみらい」と出てきたりして、いかにもヨコハマらしいところもGOOD。
現実の横浜に行った時はぜひ聴いてみたいところですね。特に横浜出身の方にはビビッとくるのではないでしょうか?
MVでも車を走らせている様子が流れており、ドライブでもピッタリの曲です。しかもチャラチャラした感じではなく、何かの感動の余韻に浸っているときなどは特におすすめ。
煙でもふかしながら夜のドライブに繰り出せば、お前がハマのドープネスチェンバー。
Battle CDならではの敵対する意志が満々の曲。言葉が強いので、気持ちをガッと入れたい時におすすめです。
重要な会議前や先生に怒られるときなど、精神的に負けそうな時に「かかってこんかい!」と気持ちを奮い立たせてくれそうです。心を強く持てば、何があっても心配ありません。
シンジュク・ディビジョン「麻天狼(まてんろう)」のリーダー・神宮寺寂雷(じんぐうじじゃくらい)は、圧倒的大人力があるので、ラップも余裕がありまくるのが特徴です。
「Shinjuku Style ~笑わすな~」を聴いて、寂雷先生の大人の余裕を身に着けましょう。
イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!(バスターブロス)」は、他チームと比べても、アゲ曲が多い印象です。
それも「ウェ〜イ」という感じではなく「イェーイ!」って感じなので、部活感があるというか、結束感があって面白いチームになっています。
めっちゃおしゃれというわけでもないし、難しい言葉があるわけでもない。でも気持ちを盛り上げてくれる不思議な魅力がある。だからこそ気負わずに、自分らしさを持ったまま盛り上がれる曲でもあります。
これはヒップホップ本来の泥臭さが『ヒプマイ』(特にBuster Bros!!!)に残っている証拠でもあるのかなと個人的に思っています。
「とりあえず生!」くらいの気持ちで聴いてみてはいかがでしょうか?
ヒップホップとポップスのいいとこ取りしたシブヤ・ディビジョン「Fling Posse(フリングポッセ)」。全体的にノリが良くてわかりやすい曲が多いのが特徴です。
「Shibuya Marble Texture -PCCS-」はFling Posseならではの楽しい感じの中にあるオシャレさを底上げした感じで、シブヤらしいフットワークの軽い感じが楽しめます。
テンションをブチ上げるわけではないけど、聴いているとなんだか自分がワンランク上の優雅さを身に着けたかのような気持ちになります。ふわふわと浮いた感じを楽しむ、とでも言えばいいのでしょうか。
都会の波に乗れるおしゃれな一曲でもあるので、ショッピングしながら聴けば、いつもの買い物がもっと楽しくなるかも?
もちろん個人曲も聴き込めばいいものばかりなのですが、基本的には「Battle CD」シリーズをまず聴いておけば間違いないかなと思います。
音のクオリティが上がったのはもちろん、声優陣のラップも上手くなっているし、チームでお互いを補完しあっているため、相対的に音楽としての完成度がグッと上がっています。
個人曲は、それぞれのディビジョンの特色を知ってからでも遅くはありません。
これまで言ったことは何だったの? と思われるかもしれませんが、音楽とは結局のところ心なのです。
誰に何を言われようが、自分が好きなものを好きなだけ楽しむべきです。
音楽は理屈ではないので、気になったら手を伸ばして、自分の好きを広げてみましょう。
『ヒプマイ』は公式YouTubeチャンネルでほぼ全ての楽曲の動画がアップされていますので、そちらで視聴してみるといいでしょう。
すみません。最後に宣伝になってしまいますが、本当にいいタイミングなんです。
なんと、4月24日に『ヒプノシスマイク』初のアルバムとなる「Enter the Hypnosis Microphone」が発売されます。
そのタイトルどおり、『ヒプマイ』の入り口としては最高のアルバムです。今回ご紹介した楽曲の大半が収録されており、さらに新曲5曲の収録も決定しています。
アルバムはやはり、代表する曲が収録されるものですし、古きと新しきが1枚につまったこのアルバムは『ヒプマイ』を知るにはベストのタイミングだと言えます。
ぜひ気になった方はアルバムからチェックしてみましょう。アニメイト特典だと缶バッジもついていますよ!
人気絶頂のポイントが常に更新されていっている『ヒプマイ』。楽しむポイントはあなた次第です!
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▼感想&おすすめの聴き方もお待ちしております!(こちらのツイートにリプを!)
流石に『#ヒプノシスマイク』聴かないと……と思ったあなたに向ける、今からでも遅くないおすすめ楽曲をご紹介! これを聴けば『#ヒプマイ』がなんとなくわかる! https://t.co/LGC6FycUxs pic.twitter.com/lKcHKwT2Em
— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) 2019年4月4日
[文/石橋悠]
◆「ヒプノシスマイク –Division Rap Battle-」公式サイト
◆「ヒプノシスマイク –Division Rap Battle-」公式ツイッター(@hypnosismic)
●『ヒプマイ』特集
◆『ヒプマイ』特集第1弾「世界観&ハマる理由編」
◆『ヒプマイ』特集第2弾「イケブクロ・ディビジョン編」
◆『ヒプマイ』特集第3弾「ヨコハマ・ディビジョン編」
◆『ヒプマイ』特集第4弾「シンジュク・ディビジョン編」
◆『ヒプマイ』特集第4弾「シブヤ・ディビジョン編」
●声優インタビュー
◆初ステージ&ライブを終えた木村昴、浅沼晋太郎、速水奨、白井悠介インタビュー
◆イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」、木村昴、石谷春貴、天﨑滉平インタビュー
1989年(平成元年)生まれ、福岡県出身。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者兼ナイスガイ。アニメイトタイムズで連載中の『BL塾』の書籍版をライターの阿部裕華さんと執筆など、ジャンルを問わずに活躍中。座右の銘は「明日死ぬか、100年後に死ぬか」。好きな言葉は「俺の意見より嫁の機嫌」。