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ドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』梶裕貴さんインタビュー

ドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』梶裕貴さんインタビュー|出演する以上、作品にとって必要な“役者”として挑戦

日本テレビにて4月から放送中のドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』とdTVだけで配信される限定エピソード『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。~dTV限定版~』に、声優・梶裕貴さんがゲスト出演!

本作は、2017年10月からHuluで配信され、2018年には深夜枠での地上波放送、舞台化と好評を博している『漫画みたいにいかない。』の第2弾で、売れない漫画家と周囲の人々の日常をシニカルな笑いと哀愁を交えて描く、東京03×山下健二郎(三代目J SOUL BROTHERS)×山本舞香の5人による新感覚シチュエーション・コメディです。

そこで、山下さん演じる荒巻弘彦の劇団時代の元役者仲間・裏沢直人役を務める梶さんに、作品の魅力や演じてみての感想、撮影現場の様子などについて伺いました。

今までのゲストキャストの中でも、セリフ量が多くハードルの高い役!?

――まず、本作に出演されての感想はいかがですか?

裏沢直人役・梶裕貴さん(以降、梶):『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』の前身である『漫画みたいにいかない。』は、僕もいち視聴者として拝見していました。

普通のドラマとは違い、舞台的要素もある作品ですし、これをテレビでやるのはすごいことだなと感じていたので、お声を掛けていただけた時は、純粋に、作品を面白いと思っていた一人としてうれしかったです。

ただ、自分が参加して演じるとなると、すごく難しいことなんだろうな、という意識はありました。実際、いただいた台本のセリフ量がかなり多くて……(笑)。

リハーサルで初めて、スタッフさんや共演者の皆さんとお会いしたのですが、皆さん全員から「今までのゲストさんで、ここまでセリフ量がある、ハードルが高い役はあまりなかったと思います」というお話を聞いて、なぜそれが声優の僕だったんだろうなと思いました(笑)。

でも同時に、たくさんのセリフ、見せ場をいただけたことは、とてもありがたいことだなとも思いました。

台本をいただいてから撮影日までの約2週間は、声優の仕事を終え、家に帰ってセリフを覚える毎日で、こういう動きをしたら面白いかなとか考えつつ……受験日に、日に日に近づいていく受験生になったような、あの緊張感と近い感覚がありましたね(笑)。

なので、撮影自体はものすごく楽しかったですが、終わってホッとしたことも鮮明に覚えています。

――ドラマ『漫画みたいにいかない。』をご覧になって、具体的に面白い、難しいと感じたところはどこですか?

梶:先ほどもお話ししたように、舞台的要素のある作品なので、1つのシーンを長回しで撮る回数がすごく多いイメージがあって……実際に多かったんですけど(笑)。

物語が展開していく場所が基本的に「戸塚プロダクション」から変わらず、セリフの応酬も止まらないまま進んでいくので、1つでも何かしくじれば、流れが止まってしまう緊張感がありました。

さらに、日常会話でありつつもコントでもあるので、個性的な一人ひとりのキャラクターが発するセリフの積み重ねとして表現していかないと、ちゃんと面白いものにはならないんだろうなと考えていました。

そんな中、あまり映像作品経験のない僕が入って、前作から築き上げてこられた共演者の皆さんの完成されたチームワークを乱すわけにはいかない、というハードルもすごく感じていましたね。

その分、普段は声の芝居をやっている僕に、興味を持ってたくさん声を掛けてくださったというのがうれしかったですし、光栄でしたね。

声優も役者の一人として、「こういう表現もできるんです」「こういうお芝居をいつもやらせていただいているんです」というのを、皆さんにお届けできる機会だろうなと思ったので、期待以上の働きをしたいなと、覚悟を持って演じさせていただきました。

――セリフ量が多いとのことですが、どんなキャラクターか教えてください。

梶:僕が演じさせていただいた直人は、普段は穏やかな好青年なのですが、元劇団員という設定なので、舞台役者としてのスイッチが入ると、“芝居バカ”という言葉が似合うくらい熱く、鋭く言葉を発する、とても変わったキャラクターです。

今回のお話のポイントとして、直人が皆さんに演技指導をするシーンもあります。もともと、映像の役者をやらせていただいているわけではない自分が、プロである皆さんにズケズケと演出するというのは、そもそもハードルが高かったですね……(笑)。

でも、本当に皆さん親切に温かく迎えてくださり、ご一緒できたのはリハーサルと本番の2日間だけでしたが、チームに入れていただけたような気がして、すごくうれしかったです。

やるからにはしっかりやりたいと思っていたので、現場では畏縮せず、「ここはあえて間を取ってやってみよう」といったように、いろいろと考えながら、積極的にチャレンジさせていただきました。

とはいえ、笑いはナマモノだと思うので、1回試してその時ウケたからといって、それをなぞるだけだと鮮度が失われてしまうと思い、常に新しい表現に挑戦していましたね。

特にテレビドラマ版の物語終盤、角田さん演じる戸塚に絡むシーンが多いのですが、そこでも洗礼を受けました(笑)。

台本に書かれているセリフ以降、“お任せゾーン”みたいなところがあって……具体的には、「2人がそのまま揉み合う」というト書きだけがあって、あとはカットの声が掛かるまでやり続ける、みたいな(笑)。

自分が仕掛けるものが変われば皆さんのリアクションも変わりますし、逆に皆さんのお芝居によって、自分のイメージにはなかったものが引き出されるんです。

今まで生きてきた中で、どれだけ“笑い”というものに触れてきたのかだったり、これまでの演劇の経験が出てくるものなんだなと感じました。

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