『Fate/GrandOrder』“概念礼装”特集! もっとよこせ、バルバトス――レイドイベントで活躍する3種の礼装を紹介【連載第6回】
バスター宝具のサポートにはコレ!「九首牛魔羅王」
イベント「星の三蔵ちゃん、天竺に行く」の報酬として獲得できたイベント星5礼装。
自身の登場時に一度だけ味方全体のBusterカード性能を3ターンの間10%(最大限凸で15%)アップするという独特の効果が特徴。
3ターン限定での15%というのはそれほど強くなさそうにも思えるのですが、絆礼装を除くと味方全体のカード性能を強化する効果をもつ概念礼装はかなり貴重です。
今回紹介した「黒の聖杯」がアタッカー、「ゴールデン捕鯉魚図」がアタッカーとサポーターの両方で使える性能なのに対して、こちらは完全なサポーター向けの礼装という位置づけになっています。
実装当時はそこまで評価は高くなかったと記憶していますが、その後レイドイベントが定期的に行われるようになったり、マーリンという強力なバスターカード強化をもつサポーターの登場で、バスター宝具そのものの評価が上がったこともあり、気づけば有能な礼装として数えられるようになっていたという印象。
効果が限定的なので、汎用性はまったくといっていいほどないのですが、レイド戦のようなダメージを少しでも底上げしたいクエストで活躍してくれることが多い礼装です。
一度効果が発動すれば、装備していたサーヴァントをオーダーチェンジで後方にまわしても、効果が消えないのも強みになっています。
イラストに描かれているのは、暴君らしさが全開となったランサークラスのアルトリア[オルタ]。「星の三蔵ちゃん、天竺に行く」では、西遊記をモチーフとしたストーリーが展開されており、アルトリア[オルタ]は、まさかの牛魔王のポジションとなっていました。
配役の決め手は、やはりその豊満な胸にあると考えられますが、ランサークラスのアルトリアのイラストは、『まおゆう魔王勇者』のコミックを手がけた石田あきらさんが務めており、もしかすると「魔王」つながりの意味合いもあったのかもと邪推してしまったり。
西遊記における牛魔王は、三蔵法師たち一行の敵として登場した妖怪で、行く手を遮っていた火焔山の燃え盛る炎を消すことが出来る秘宝・芭蕉扇を巡って三蔵たちと対立。最終的には、哪吒太子ら天界の将たちの加勢もあって、孫悟空に敗れることになります。
実は孫悟空とは義兄弟という関係性であり、悟空が三蔵法師の弟子となる前には、牛魔王と共に天界と戦っていたこともありました。
『FGO』では、妻である鉄扇公主にナイチンゲール、息子の紅孩児にモードレッドが割り当てられており、牛魔王一家としてユーザーの間で人気に。この時のモードレッドとナイチンゲールも、それぞれをモチーフとした礼装が実装されています。
もともとの親子関係であるアルトリアとモードレッドは納得の配役ですが、まったく関係がないはずのナイチンゲールが母親ポジションというのが不思議と違和感なく馴染んでいたのが印象的。
ナイチンゲールとモードレッドは、共に声を沢城みゆきさんが担当しているので、いわゆる“中の人”ネタも多少含まれていたのかもしれません。
対バルバトス礼装(?)シリーズ、いかがだったでしょうか。
紹介したもの以外でも、様々な礼装を使って1ターンキルを目指したかと思いますが、レイドイベントでは「九首牛魔羅王」のような、普段の周回ではあまり使われない礼装が活躍することが多く、手持ちの礼装で試行錯誤を重ねるのも楽しさの一つとなっています。
とくに今回の3種の礼装は、おそらく今後のレイドイベントでも役立つ機会があると思うので、来たるバルバトスの再来に向け、今後の復刻などで入手できた際には最大限凸を目指したり、礼装のレベルを上げておくことをオススメします。
本連載では、今後も様々な概念礼装を紹介していきますのでお楽しみに!
[文・米澤崇史]
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