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アニメ
人気マンガ『かつて神だった獣たちへ』アニメ化の軌跡|MAPPAプロデューサー 大塚学 独占インタビュー【後編】
ファンタジー要素を大切に。戦闘シーンや各話ゲストキャラ登場で大変!?
――獣化できる擬神兵という設定などファンタジー要素がありながら、戦争の残酷さや悲哀はリアルですね。
大塚:あのファンタジー要素がアニメの醍醐味でもあるので、思い切り表現・描写しています。
――アニメ化していく中で難しい点や苦労されている点はありますか?
大塚:宍戸監督とシリーズ構成の村越 繁さんと一緒に話した時にいわゆるタメ話数を作らず、1クール駆け抜けようと。そうなると当然戦闘シーンが多くなってしまい、各話にゲストキャラもいて、ロードムービーらしく場所も変わるので、単純に物量的に大変にはなりましたね(笑)。
――ハンクの部下たちのドラマもしっかり描かないといけないし。
大塚:原作を読んだ時から覚悟していたので、大変ではありますが、それを乗り越えたらいい作品になるんだろうなと。宍戸さんも気合が入っているので、1話の内容もすごくて、なかなかのものだなと思います(笑)。決してネガティブではなく、むしろポジティブに、みんながより良いものにするために挑戦したいという想いの現れですから。
擬神兵はアニメ化で動くと映え、更におもしろく、かわいく
――獣のような擬神兵の描写も見どころの1つだと思います。
大塚:うちの社員アニメーターの池田智志君と、ずっと当社の作品でアクションをやってくれた佐野誉幸さんが一緒にデザインしてくれました。
原作もカッコいいんですけど、動かす際に映えるシルエットなどを更に追求して形にしてくれて。動くとおもしろくて、ベヒモスなんてあんなに大きいのに動くとかわいいんですよね(笑)。
――描写方法として2Dと3DCGどちらが多いのでしょうか?
大塚:3Dも使いつつ、基本は作画ベースですね。でもうちのCGスタッフも育ってきているので、いいバランスでやれるかなと思っています。
(C)めいびい・講談社/かつ神製作委員会