TVアニメ『フルーツバスケット』が今アニメ化された理由は? “世代が変わっても、人の悩みの根本は変わっていない”ファン座談会で気ままに検証トーク!
テレビ東京ほかで放送中のTVアニメ『フルーツバスケット』(通称、フルバ)は、高屋奈月先生による少女漫画が原作で、干支の由来となった神様と十三匹の動物のおとぎ話をベースにした十二支ホームドラマ。
原作コミックスは全世界コミックス累計発行部数3000万部を突破し、2001年にTVアニメ化、2009年に舞台化と、連載が終了し10年以上経った今でも根強い人気を誇っています。
アニメイトタイムズ編集部にもファンが多く、その魅力を探るべく座談会を実施!
物語は、唯一の家族だった母親を亡くした女子高生・本田透が、ひょんなことから、由緒正しい『草摩家』一族である学校の王子様的存在・草摩由希、由希を敵視する草摩夾、由希の保護者的存在の草摩紫呉と暮らすことに。
透は彼らと生活するうち、異性に抱きつかれると、由希はネズミ、夾はネコ、紫呉はイヌとそれぞれに憑いた十二支の動物に変身する『草摩家』の秘密を知ってしまいます。
そんな十二支がキーポイントとなる作品にちなみ、イノシシ年生まれのイノシシ、ウマ年生まれのウマ、ウサギ憑き・草摩紅葉推しのウサギ、紫呉推しのイヌの女性4人による、原作から続く“フルバ愛”を熱くお届け!!
若干ネタバレも含まれますので、ご注意ください。
世代の異なる“フルバ”ファンが作品について語り明かす座談会スタート☆
――まず、皆さんが『フルーツバスケット』を知ったきっかけを教えてください。
イノシシ:進行役も務めるイノシシです。
『フルーツバスケット』は、1998年から2006年まで雑誌「花とゆめ」(白泉社)で連載。1999年コミックス化ということなので、詳細は覚えていないのですが、私は高校時代にコミックスを友人から紹介される、もしくは他の「花とゆめ」作品からの流れで、原作コミックスからフルバを知った感じです。
今作は原作の全編アニメ化ということで、2001年アニメ化の時は放送環境的に未視聴だったこともあり、キャスト的にも楽しみにしていました。
ちなみに好きなキャラクターは、草摩紫呉、草摩はとり、草摩綾女のマブダチトリオです。
ウマ:きっかけは、友人の母親が少女漫画好きで、友人の家の屋根裏に少年漫画は一切ない“部屋一面、少女漫画だけ”みたいな少女漫画部屋があって。中学時代に仲良くなってから入り浸っていて、そこで作品と出会いました。
一同:へぇー!!
イヌ:最高ですね!
ウマ:それから前作のアニメを見て、再放送かな……リアルタイムではなかったと思います。
最初の頃は、好きなキャラは夾くんと言っていたんですけど、よく考えたら草摩家の当主・慊人さんが好きだなと。コミックスを読み返したり、前作アニメを見返したりして、人間味にあふれているので、欲望とかドロドロとした人間本来の姿が表現されているキャラだと思います。
ウサギ:私も作品を知った経緯は、小学生の時の友達です。漫画を集めている女の子の家に、ほぼ毎日遊びに行っていて、本当にたくさんあったので「これ、面白いよ」と勧められたうちの一つに『フルーツバスケット』がありました。
とても面白いし、泣けるし、いい話だなと思って、自分でもコミックスを買って。原作から入った感じです。
小さい頃から漫画は読んでいたんですけど、アニメを見るという習慣がなかったので前作のアニメは見ていなくて。今作のアニメから見始めました。
小学生の当時は、草摩燈路くんが好きでしたが、今だと草摩紅葉かな。大きくなるまでの過程も好きで、だんだん成長していく中で「王子様きたー!」みたいな感じになりました(笑)。
イヌ:私は、コミックスをジャケ買いしたのが最初だと思います。人に貸せないくらい、すごく好きで。最近は子供もいるし、落ち着いたんですけど、昔は友人に「貸して」と言われても「離れられないから貸せないんだ」と断るほどでした。
ウサギ:それは、すごい!
イヌ:最初はイラストを見てではなく、タイトルの“フルーツバスケット”という言葉も、ゲームも好きで、そこに興味を引かれて買い始めた感じです。
好きなキャラクターは紫呉で、紫呉と慊人のコンビが好きです。ウマさんとは好きな作品とか結構重なるんですけど、原作を読み返してみても、慊人のスタンスがこの物語を盛り上げているというか、深い部分を感じますね。
ウサギ:確かに。
ウマ:そこに全てが詰まっている感じですよね。