『ボドゲであそぼ』声優・岡本信彦さん＆堀江瞬さん、ボードゲームデザイナー・カナイセイジさんインタビュー|オリジナルゲーム第2弾も制作進行中！

岡本信彦さん＆堀江瞬さんが出演するボードゲーム番組『ボドゲであそぼ　2ターンめ！』が、いよいよ2019年7月より放送スタート！

『ボドゲであそぼ』、通称『ボドあそ』は、ボードゲーム大好き声優・岡本信彦さんと堀江瞬さんがボードゲーム同好会を発足。会員を増やすべく、二人が番組を通してボードゲームの魅力を伝える番組となっています。

本番組では『ラブレター』などの作品で知られる有名ボードゲームデザイナー・カナイセイジさんを迎え、前期同様、オリジナルボードゲームの開発を行っていきます。

そんな『ボドあそ』2期決定について、岡本さん、堀江さん、カナイさんの3人にインタビュー！　2期が決まった時の感想やオリジナルゲーム第2弾の制作について話を伺いました。

▲左から堀江瞬さん、岡本信彦さん、カナイセイジさん

人気ボードゲーム番組『ボドあそ』が、よりパワーアップして帰ってくる！

――『ボドあそ』2期が放送決定しましたね。2期決定の要因や、どのような番組になるのかを教えてください。

岡本信彦さん（以下、岡本）：『ボドあそ』が人気があるというのは風の噂で聞いていました（笑）。番組内でアナログゲームを紹介するだけではなく、ゲームの面白さをお届けしているのが人気に繋がっているのかなと。来てくださるゲストさんもすごく面白い方々で、見ごたえのある2期になっていると思います。

堀江瞬さん（以下、堀江）：ウサこま（番組のオリジナルキャラクターのこと）が登場するなど、番組のファンシーな雰囲気が視聴者の方にマッチしたのではないかと。

あと、僕がそこまでゲームが得意じゃない部分も、ファンの皆さんに共感を得ていただけているのかと思います（笑）。これからも皆さんの共感を呼び込むようなプレイスタイルで、番組を楽しくお届けしていきたいです。

――1期の収録を通して、お互いの印象は変わったところや新たな発見はありましたか？

堀江：「岡本さんだけは絶対に敵に回してはいけない」というイメージが、さらに強化されたという感じです（笑）。人狼系のゲームを一緒にやっていた時は、いつ正体がばれてしまうのかドキドキでした。岡本さんのジーニアスな部分を、たくさん見ることができましたね。

岡本：僕の中でホリエル（堀江さん）は二次元のキャラクターに近い存在だったんです。なので「ホリエルがボードゲームをやったら、どんな一面を見ることができるんだろう？」という面白さがありました。

普通の人にはない感性から出てくるワードだったり、プレイングが面白いんです。例えば人狼をやっているとき、ホリエルが確定で狼だって分かった時があったんですよ。そういう時って普通の人なら心が折れがちなんですけど、ホリエルは「そんなことないんですよ、僕は善ですよ」って諦めずに続けて（笑）。

粘り強い一面もあるんだって驚きました。人狼系ゲームでは「絶対この人が人狼だ！」と思っても、最後で盤面がひっくり返ることもあるんです。なので、「ホリエルはやっぱりゲーマーなんだな」って思いました。

――カナイさんは今回、番組オリジナルのボードゲームを開発するとのことですが、岡本さんや堀江さんの印象はいかがでしたか？

カナイセイジさん（以下、カナイ）：お二人ともすごく物腰柔らかで、さすがトップランナーの声優さんという感じでした（笑）。みなさんと楽しくボードゲーム制作させていただいています。

――2期収録の感想を教えてください。

岡本：個人的には2.5次元俳優の橋本祥平さんがゲストで登場してくれたのがビックリしました。声優だけでやっている番組とはまた広がりが変わってきたという、すごく重要なポイントになっていると思います。

あと、カナイさんが頭の回転がめちゃめちゃ早い人で（笑）。今まで作品を作ってきた知恵を授かりながらボードゲーム制作ができるというのが、すごく嬉しかったですね。こんなにサクサクと制作が進むというのは、かなりストレスフリーな現場だと思います（笑）。

堀江：これから声優さんだけじゃなく、いろんな方が来てくださると嬉しいです。橋本君が来てくださったことが良いきっかけになったなと思っています。

岡本：ちなみに、ホリエルは今後どんな人をゲストに呼んでみたい？

堀江：ALI PROJECTの宝野アリカさんとか、全然ボードゲームをやるイメージがない人を呼んで、どういうプレイスタイルで心理戦とかをくぐり抜けていくのか知りたいです。もちろん、単純にお会いしたいというのもあります（笑）。

声優さんに限らず2.5次元の俳優さんとかアーティストさん、漫画原作の作者さんなど、たくさんのゲストさんをお呼びできたらと思います。

岡本さん＆堀江さんが感じる、ボードゲームならではの面白さとは？

――番組を通して印象的だったゲームを教えてください。

岡本：全部面白かったよねー。

堀江：僕が斬新だなと思ったのが、『モニャイの仮面』（GIFT TEN INDUSTRY.K.K）という作品。ARを使ったゲームで、「時代はここまで来たんだ！」と驚きました。

岡本：スマートフォンのアプリを利用したゲームなので、「アナログゲームとは一体？」というツッコミもあります（笑）。

堀江：（笑）。楽しくて、今でも記憶に残っているゲームです。

岡本：僕はカナイさんがいる手前、やっぱりカナイさんの作品である『ラブレター』かな（笑）。サイズが小さいので持ち運びしやすく、イベントの時も楽屋でやるんです。インストしやすく、分かりやすい、すごく良くできたゲームだなと思って。

ゲームに勝ったときの「やってやったぜ感」が、ちょうどいいですね。相手の役職を当てた時の気持ち良さって、人狼で狼を当てた時の気持ち良さに通じるところがあります。ボードゲームの入り口として、とてもちょうど良いゲームだと思います。

――ありがとうございます。ボードゲームならではの面白さや良さって、どういうところにあると思いますか？

岡本：今の時代SkypeやDiscord（ディスコード）を使ってみんなとゲームをしてると思うんですけれども、顔を突き合わせて一緒にプレイする醍醐味というのは無くなってきていますよね。

やはり、人と直接会って一緒に遊ぶというのは大きいと思います。会話が主体なので、初めての人とでも楽しめるのも大きいです。そういったコミュニケーションツールとしての良さに魅力を感じていますね。

堀江：僕もプライベートで初対面のスタッフさんと一緒にボドゲをやることがあるんです。同じ空間で同じ時間を共有してゲームをやると、終わった後「この後ご飯でもどうですか？」と、すごく仲良くなれます（笑）。アプリも楽しいですけれども、それだと生まれないような絆みたいなものが、ボドゲにはあるんじゃないかと思います。

――ちなみに、普段はどんなゲームで遊ぶのでしょうか？

岡本：『インサイダーゲーム』（Oink Games）をイベントの前後でよく遊びますね。バスの中でもプレイできて面白かったなと思うのが『ブラックストーリーズ』。皆で一緒になって答えを導き出していく感覚が楽しいなと思いました。

堀江：僕は『トーキョーハイウェイ』（ITTEN）という積み木系のゲームが印象的です。心理戦が苦手な人でも楽しめるし、ボドゲ初心者の方でもとっつきやすいゲームだと思います。『ワード人狼』もお手軽なので、これからもススッと出して距離を縮めていきたいと思います（笑）。

――視聴者さんからの声も届きますか？

堀江：Twitterで『ボドあそ』を通してボードゲームに興味を持ってくれたという方からのメッセージをいただき、ありがたいなと思っています。

岡本さん＆カナイさんが、お互いに印象的だったエピソードを語る

――カナイさんから、お二人にお勧めしたいボードゲームはありますか？

カナイ：お二人はやっぱり、正体隠匿系がお好きですよね？

岡本：僕はそうですね。ホリエルはインスタ映えするゲームの方が好きかもしれないです
（笑）。

堀江：確かに（笑）。

カナイ：最近はプレイ後の盤面がインスタ映えする出来上がりになる作品がけっこうありまして。最近見た中で一番すごいと思ったのは『チューダー』（テンデイズゲームズ、Corax Games）というボードゲーム。

プレイヤーの手をした模したついたてが用意されていて、それに指輪をはめていくんです。どの指輪をはめるかによって、効果が変わるという。

岡本：面白そう！（笑）。

堀江：ちょっと中二心をくすぐられますね！

――岡本さんとカナイさんは以前、『岡本信彦のアナログゲームを教えてあげる☆』という番組で共演されていますよね。その中で印象的だったエピソードがあれば教えて下さい。

岡本：ボードゲーム制作にはエクセルが便利だという話を、カナイさんから伺ったことが印象に残っています。ゲームに登場するカードの効果を全てをエクセルにまとめて、膨大な量を全部表にしてチェックしているのを見て「すごい！」と思いました（笑）。

カードに一枚一枚効果を書いていると、どんな能力があったかが分からなくなるんです。エクセルにすることで、似たような性能がないか、コストと強さがすぐ分かるんですね。「ここまで便利になるんだ！」と分かって、とても面白かったです。

――カナイさんはいかがでしょうか？

カナイ：岡本さんがゲームデザインを担当した『岡本信彦のダイスブレイカー』のサンプルが、全て手書きだったんですよ。何というか、作品から感じられる郷愁が激しくて（笑）。「この作品は絶対に形にせねばなるまい！」と、強いパワーを感じました。

――お互いにすごく印象的だったということですね、ありがとうございます。最後に、ファンに向けてメッセージをお願いします。

岡本：ボードゲームはとても素敵なコミュニケーションツールですので、声優さん同士の和気あいあいとした様子がふんだんに楽しめる番組になっていると思います。声優さんを知っている方はもちろん楽しめますし、アナログゲームボードが好きという方にもぜひ観てほしいです。

「そのプレイングより、こっちの方がいいんじゃね？」っていう名人目線で観て、反面教師にしてくださるのも楽しいと思います（笑）。アナログゲームをやったことない人は、これを説明書代わりに使っていただき、友達同士で遊んでいただけたら嬉しいです。ぜひいろんな楽しみ方をしていただけたらと思います。

堀江：2期でも色んな面白いゲームを僕達がプレイしていますので、どういうゲストさんが登場するのかも楽しみに待っていただきたいです。もちろん、ゲームをそんなにやらないという方も楽しんでもらえることは間違いないと思います。

2期ではどんなオリジナルゲームが出来上がるかも、ワクワクして待っていただけたらと思っています。放送を楽しみにお待ちください。

――ありがとうございました。

[インタビュー・文／島中一郎]

番組概要

タイトル：『ボドゲであそぼ　2ターンめ！』

放送日：2019年7月3日（水）22：30～23：00
放送局：TOKYO MX　※MXの配信アプリ「エムキャス」でも視聴可能です。
配信サイト：dアニメストア、GYAO! 、U-NEXT、アニメ放題
出演者：岡本信彦、堀江瞬／番組マスコットキャラクター：ウサこま（CV：村瀬歩）

公式サイト
公式ツイッター（＠bodoaso）