『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』Guilty Kiss連続インタビュー第2回:小林愛香さん│夢の舞台を乗り越えて変化した世界と、Aqoursの新たなスタート
2019年7月26日(金)、劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』のBlu-rayが発売! 本作はTVアニメ2期で「ラブライブ!」優勝を果たしたAqoursの未来が描かれた完全新作劇場版作品です。
特装限定版には、映画本編や各種映像特典はもちろん、新録AqoursオリジナルソングCD 『i-n-g, I TRY!!』や、3月に千秋楽を迎えた「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 2018 ユニット対抗全国ツアー 東京公演(3月3日 2回目公演)」などが収録されており、まさしくファン垂涎の内容となっています。
この度、アニメイト特典のGuilty Kiss描き下ろしB2タペストリーにちなみ、同ユニットのキャスト陣の連続インタビューを掲載! 第2回は津島善子役の小林愛香さんです。
昨年11月に東京ドームで開催された4thライブや「第69回NHK紅白歌合戦」をはじめとするライブ・イベントの振り返り。今だからこそ明かすことのできる、劇場版の見どころ・お気に入りシーン。さらに、ここまで共に寄り添ってきたGuilty Kissメンバーや、自身の担当メンバーの想いを語っていただきました。
4thライブ、紅白歌合戦と大舞台を乗り越えた先に変化した世界
――昨年秋頃から春先にかけて、4thライブや「第69回NHK紅白歌合戦」出演、ユニット対抗全国ツアー、アジアツアーなど、盛りだくさんの半年間でしたね。
小林愛香さん(以下、小林):これまで一生懸命過ぎて、目の前のことしか見えていなかった気がしているので、こんなにもたくさんのイベントに出演させていただけたんだと改めて実感しています。
――特に東京ドームでの4thライブ開催や「第69回NHK紅白歌合戦」出演は、キャストのみなさんの中でも大きなイベントだったかと思います。
小林:どちらもμ'sさんが経験されてきた道で、Aqoursにも求められていた気がしますし、成し遂げなきゃいけないようにも感じていて。でも、それらを終えた今、やっと認めてもらえたような気がします。
そして、きっとこれからが私たちの始まりなんです。東京ドームでのライブを経て見える景色は変わりましたし、「第69回NHK紅白歌合戦」の出演を経て目に映る世界が変わったように感じました。
私たちはスクールアイドルですが、アイドルではなく、アニメの登場人物でもありません。二次元と三次元の間にいるような、どこかふわふわしている存在ですが、そんな私たちの強さは映像とのリンクだと思うんです。だからこそ、Aqoursにしかできないことを、Aqoursらしくたくさんやってみたいという強い気持ちが新たに芽生えました。
――μ'sが経験してきた道を辿ってやっと認めてもらえたということですが、それ以前はどのような心境だったのでしょうか。
小林:“急いでいる”というわけではないんですけど、どこか追い詰められているようなプレッシャーはありました。1stライブも横浜アリーナという大きな会場で、ずっとプレッシャーを感じていて。
でも、積み重ねていくうちに、ファンの方が応援してくれて、私たちも「やってきて良かった」と感じる場面をたくさん経験してきました。その結果、絆を深めることができたんだと思います。
――今はもう圧迫されるようなプレッシャーはなく?
小林:そうですね。ただ、きっと私たちは常にどこかで何かしらのプレッシャーを感じていると思うんです。でも以前と比べて、今しかない時間の中で楽しむ術が徐々に分かってきたと言いますか。楽しむこと、そして輝くことは作中でもずっと答えとして描かれていたので、今はそれを体現できているような気がします。
――さらに、ユニット対抗全国ツアーやアジアツアーなど、長期的なツアーも行われましたね。
小林:ユニット対抗全国ツアーをさせていただく中で、Guilty Kissの3人で乗り越えているんだという結束感が生まれたような気がします。きっとユニット対抗という要素も大きかったと思うんです。……最終的な順位は、私たちは思わしくない結果になってしまいましたが(笑)。それもGuilty Kissらしいのかなと!
また、アジアツアーは共通のセットリストで回りましたが、各都市のみなさんに同じパフォーマンスを届ける難しさと楽しさを感じました。
――小林さんからご覧になって海外公演のファンはどのように映っていますか?
小林:海外でのライブはなかなか多くないためか、みなさんの気持ちがいっそう伝わってきました。ソウル公演ではみなさんが歌ってくれて、一緒にフルライブをやっているような感覚でした(笑)。
地域によって音楽の楽しみ方や受け取り方が異なる点は面白く感じましたし、アジアツアーを通して様々なことを勉強できたと思います。中には、日本語や歌詞を覚えてくれた方もいたんです! やっぱり音楽って世界共通なのかなって思うと、とても感動しました!
――知らない言語の歌を覚えることは、そのアーティストや曲が本当に好きじゃないとできませんよね。
小林:私も、もし海外の歌に興味があったとしても歌詞までは完璧に覚えられないと思います。だからこそ本当にありがたいですし、いっぱい予習して待っていてくれたんだなと感じました。
――では、そんな活動を経て成長したと思うところはありますか?
小林:個人的には歌と体調面が安定したと思います! 特に風邪は引かなくなりましたね。Aqoursの活動を始めてからいっそう気をつけてはいますが、元々は月に1回は風邪を引いてたんですよね。
でも、Aqoursとして活動するようになってからは、体調不良はほとんどなく、花粉症もなんとかコントロールできるようになりました。なので、その安定は自分の中で意識が変わっている結果なのかなと思います。
――パフォーマンスの面ではいかがでしょうか。
小林:ライブで同じ曲を歌うにしても、その1回1回が違うわけじゃないですか。そこで起きてしまったハプニングに対し、柔軟に対応できる点は成長したと思います。
あるライブでCYaRon!・AZALEA・Guilty Kissが分かれてトロッコに乗って歌っていたとき、同じタイミングで着くはずなのに合流できず、私たちが先に着いてしまったんです。その曲では決められたタイミングで指定されたポーズをしなくてはならなくて。
でも、そこにはGuilty Kissしかいないので、アドリブとして円陣のような形でギュッと組み合い、その後は本来の振り付けに戻る、という出来事がありました。
――逃げ場のないトロッコの上じゃ頭が真っ白になりますよね……。
小林:そんなハプニングが起きても臨機応変に対応して「私たちなら大丈夫だよね」と言えるようになったことは、大きく成長できたところだと思います。今までの私たちには決してできなかったので、終わって捌けた後に「私たち成長したよね!すごくない!?」って喜んでいました(笑)。