堀田竜成さん、石渡真修さん、吉田知央さん、植田慎一郎さん、沢城千春さんも「SOARAがそこにいる」と感じるSOARA結成秘話を描いた青春物語|劇場版SOARA『LET IT BE -君が君らしくあるように-』キャストインタビュー
SOARAの5人が感じられる演技&小道具や楽曲など映画を彩るこだわり♪
――共演して(撮影が始まってから)の感想や撮影シーンなど、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
石渡:慎ちゃんに関しては、廉を演じている時には超かわいいです。もう別人ですよ。
堀田:めちゃめちゃ、かわいいですよね。これは見てほしい。
石渡:かわいい廉が、映画にはちゃんと写っていて。慎ちゃんの演技になるんですけど、みんなのお芝居を受けつつ、廉がみんなから影響されていくというのが、すごく表現されています。
堀田:スタッフさんもついつい撮影現場で「廉ちゃん、かわいくてしょうがない」と言っちゃうくらいで。
そこも見どころの1つだと思います。
石渡:千春さんはそのままですよね。望と普段の千春さんの感じが結構マッチしていて。
沢城:本当に。有難いことに、プロデューサーさんからも「沢城さん、そのままでいいです」いうことをドラマCDの時からずっと言われていて。役作りをするというよりは、ありのままの自分という感じはありますね。
――エキストラを入れての演奏シーンは、いかがでしたか?
堀田:それまでに各自かなり練習してきて、合同練習みたいな機会もあったので、仕上がりはまあまあできていたと思うんですけど、やはり現場に出て、エキストラさんを入れた時は空気感も全然違うし、演技というよりはもうライブという感じで。
演技ももちろんしていたんですけど、演技とはまた違った良さが存分に出たんじゃないのかなと思います。
それも映像にしっかり残っているので、僕たちが役に落とし込みながらも、素で楽しんでいるシーンを皆さんにお見せできるのではないかと思います。
――堀田さんと同じく、ほぼ初演技という吉田さんは、何か印象に残っていますか?
吉田:宗司としてプチ苦労があったのは……。
宗司の演技では、よく廉の頭に手を乗せたり、空を励ます時に肩にポンと手を置いたり。ボディタッチというか、普段も友達同士でそういうことする人いるじゃないですか。
僕はあまり慣れていないこともあって、そこの演技は難しかったです。
練習した上で、作品で完成形の頭ポンができていると思うので、そこもぜひ注目していただきたいですね(笑)。
――みんなに演技指導をしたという話もあった、植田さんから見た感想はどうですか?
植田:そうですね。先ほど竜成は第一印象で話した通り「空だ」と思って、けいこの時も変な話、竜成がセリフを言っている風に、廉として受け取っていたんですけど、けいこを重ねて、本番としてカメラの前に立った時は、もう竜成じゃなくて空でした。
たぶん竜成自身は意識していないけど、けいこを重ねていく上で、竜成自身が役と向き合って、自然と掛けてくれる言葉が竜成じゃなくなっていたというのが、すごく感じ取れました。
廉は本当に受け身の役で、5人でいてもあまり自分から話すタイプではなく、その分すごく周りを見ている子なので、廉としても僕自身としても、けいこが始まった段階の空と守人の会話だったり、空と宗司、望と空だったりを見てきて。
竜成だけじゃなくて、僕自身も最初はまだ廉になりきれていないんですけど、みんなが徐々に役をつかんでいって。
僕が言ったらすごくおごった言い方ですが、最後にカメラの前に立った時には見違えていて、廉という役としても、一番近くでずっと見ていたのは自分だと思うので、SOARAの中で僕自身も廉を引き出してもらったなと思って、その変化はすごく楽しかったですね。
堀田:褒めてもらった。ありがとうございます(笑)。
――撮影する中で、制作のこだわりを感じる部分や気になった部分があれば教えてください。
植田:すごいなと思ったのは、いただいた台本の最後に、おのおのの生まれた年や、キャラクターの関係性の年表みたいな物が書いてあって。
個人として「あなたは、こういう役ですよ」と設定とかを教えていただくことはあるんですけど、「●年●月に、初めて会いました」とか、そういう関係性とか全部見やすく書いてあったので、そこまである作品は少なくて。
物語の前の生い立ち部分まで、ちゃんと気にしてくださっているというか、台本をもらった段階で、役作りのサポートを本に書いてくれているというのが、この質問を聞いてこだわりだなと感じました。
吉田:小さなことではあるんですけど、小道具のちょっとした、例えばステッカーが貼ってある望の楽器とか、再現するのが当然かもしれませんが、現場に入ってその再現度に特に驚かされました。
石渡:僕の場合はメガネを決めたり、衣装合わせの時に再現度の高い制服とか、細かいところまで作品への愛を感じて、僕らもこれはそれを受けてしっかり演じなきゃなという風に思いました。
堀田:僕は、キャスティングにこそ、こだわっているなと。そう思ったのは、まさに僕なんて、もともと看護師をしていて、路上ライブしていた一般人なのに、急にオーディションに来て「じゃあ、この子で」と、普通はならないじゃないですか。
演技も初めてで、芸能界にもいたことないし、路上でちょっと歌っていた人物を主演にしていて。
知央も演技をガッツリやっているわけでもないけど、理想としたルックスだったり、キャラクター性だったり、そういうところを重視して、大切にしているところは本当に素晴らしいなと思いました。
「できないことは、できるようにすればいい」みたいな感じもそれはそれで素晴らしいことだと思いますし、そういったこだわりは本当にすごいなと思いました。
――キャスティングといえば、「ツキプロ」コンテンツの原作キャストである、土岐隼一さんや江口拓也さんも出演されていて、江口さんとは一緒に撮影されたんですよね。
沢城:そうですね。江口くんはいい意味で、台本通りに演じていないというか(笑)。
台本通りにやっているんですけど、サービス精神旺盛で、台本に書いてあることだけじゃなくて、それプラスαでこうやったらお客さんが喜ぶかなとか、こうやった方が一緒に演技しているわれわれが楽しいかなと、考えて練ってきてくれたんだなというのが分かりました。
江口くんが現場に入ってくれるだけで、場がパッと明るくなりましたし、もっともっと一緒にお芝居したいなと純粋に思いましたね。
――じょんさん書き下ろし新曲の映画主題歌や、皆さんが歌うカバーアルバムも発売されますが、楽曲の感想を教えてください。
堀田:いい曲ばかりですよね。どの曲を聴いてもポジティブになれるというか、ただポジティブになれるだけじゃなくて、その歌詞の中には深い意味があったり、しっかり物語に添ったものがあるのかなと思いました。
なので、映画を見る中で歌の歌詞なども注目して、聴いていただけたらなと思います。