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- 石橋悠
- 1989年福岡県生まれ。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者。
ーー若山さんは、超平和バスターズの作品全体を通して、どのような印象がありましたか?
若山:私は、作品全体を通して、人間の感情や動きが繊細に描かれているなと感じました。
例えば、キャラクターが口に出した言葉と感じている気持ちが違うことってありますよね。切なくないよって言っているのに、気持ちでは切ないみたいな。
超平和バスターズの作品は、そういう痛みがわかるし、すべての物語が続いて感情が生まれていく流れもあって、見ている私たちの気持ちも乗っかって、同じ気持ちになれるんです。
実際にその痛みとか喜びを経験しているような感じがするので、すごく共感できるなって思います。
あと、特に痛みがリアル。“散る”ところって私すごく綺麗で好きなんですけど、痛みや散るって人間の儚いところで、すごく綺麗じゃないですか。
それが「嘘じゃないよ。本当の痛みだよ」ってちゃんと言われているような気がして、そういう作品は他にあんまり見たことがないなって思います。
長井:ありがとうございます。
若山:変なこと言っていなかったらいんですけど(笑)。
ーーでは最後に『空青』を楽しむためのヒントやキーワードを教えて下さい。
長井:キーワード、そうですね……。新渡戸団吉(CV:松平健さん)!
ーーまた意外なところですね(笑)。
長井:それが、意外とちゃんと映画らしい良い脇キャラになってくれたなって思っていて。あの人がいることによって、僕らが作った作品がより映画になった雰囲気があるんです。
今までは、やっぱりどうしてもTVシリーズの延長って感じで作ってきて、ずっと「映画ってなんだろう」と考えていたんです。
今回は、映画としては2作目ですけど、より映画になったと思えた一つのキーワードは、やっぱり新渡戸団吉かなと。
ーーでは若山さんお願いします。
若山:うーん、私は「ガンダーラ」ですかね。物語の最初から最後まで出てきて、メインキャラクターのそれぞれ4人の間を繋ぐものなんです。
「ガンダーラ」に注目して見ていただけると、繋がりが見えてくるんじゃないかなって思います。
ーー映画見る前は聴いておくといいですね。
若山:あ、そうですね!「ガンダーラ」ぜひ聴きましょう!
一同:(笑)。
[インタビュー/石橋悠 写真/相澤宏諒]
1989年(平成元年)生まれ、福岡県出身。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者兼ナイスガイ。アニメイトタイムズで連載中の『BL塾』の書籍版をライターの阿部裕華さんと執筆など、ジャンルを問わずに活躍中。座右の銘は「明日死ぬか、100年後に死ぬか」。好きな言葉は「俺の意見より嫁の機嫌」。
山に囲まれた町に住む、17歳の高校二年生・相生あおい。将来の進路を決める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日。
そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね。二人は、13年前に事故で両親を失った。当時高校三年生だったあかねは恋人との上京を断念して、地元で就職。それ以来、あおいの親代わりになり、二人きりで暮らしてきたのだ。
あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んなことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。姉の人生から自由を奪ってしまったと…。
そんなある日。町で開催される音楽祭のゲストに、大物歌手・新渡戸団吉が決定。そのバックミュージシャンとして金室慎之介の名があがる。
あかねのかつての恋人であり、高校卒業後、東京に出て行ったきり音信不通になっていた慎之介が町に帰ってくる…。
時を同じくして、あおいの前に、突然“彼”が現れた。“彼”は、しんの。まだあかねと別れる前の、高校時代の姿のままで、13年前の過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介。思わぬ再会をきっかけに、次第に、しんのに恋心を抱いていくあおい。
一方、13年ぶりに再会を果たすあかねと慎之介。せつなくてふしぎな四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。
出演:吉沢亮 吉岡里帆 / 若山詩音 落合福嗣 大地葉 種﨑敦美 / 松平健
原作:超平和バスターズ
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀
主題歌:あいみょん(unBORDE/Warner Music Japan)
音楽 横山克
原作:超平和バスターズ
制作:CloverWorks
製作:アニプレックス フジテレビジョン 東宝 STORY
配給:東宝
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