厚木那奈美さん「22歳になった私に着いて来てください!」Share the light リリース記念イベント「厚木那奈美バースデーパーティー」レポート
2019年10月11日にAKIHABARAゲーマーズ本店で『Share the light リリース記念イベント「厚木那奈美バースデーパーティー」』が開催された。
『Run Girls, Run!』メンバー随一の優等生キャラであり、大和撫子を連想させる可憐な魅力を放つ厚木那奈美さんの誕生日。
一生に一度しかない22歳の誕生日当日。こうした機会をレポートできるのは、記者冥利に尽きるというものだ。
厚木さんが演じている「クラフトボス」のミルクティーを片手にイベント会場である「AKIHABARAゲーマーズ本店 6Fイベントスペース」へ向かうと、フォーマルな衣装に身を包んだファンの姿が飛び込んできた。いよいよ、厚木さんによるバースデーイベントがはじまる。
紳士淑女がAKIHABARAゲーマーズ本店に集合
今回のイベント発表時、以下の企画が発表された。「イベント当日に厚木那奈美に歌ってほしい曲のリクエストを ハッシュタグ #ななみのうた で、Twitterでつぶやいてみてくださいね!」
また、当日の服装として「ドレスコード(スーツorジャケットなどパーティーらしい装い)」が指定された。
正直、この企画を見た時点から、厚木さんらしい品のあるイベントとなる予感がしていた。
一歩会場に足を踏み入れるとスーツやドレスに身を包んだ紳士淑女の姿が目に飛び込んできた。満員御礼の会場に思わず笑顔が溢れそうになる。
デビューから2年。厚木さんは多くのファンから愛される声優に成長しているのだ。
「皆様、ご機嫌様♪厚木那奈美です。足下の悪い中ありがとうございます。本日はよろしくお願いします」
会場の皆様から盛大な拍手が鳴り響く。厚木さんのお母様が綴った手紙でイベントの幕が開ける。
「お誕生日おめでとうございます。成功をお祈り申し上げております。楽しんでくださいね」
お母様からの丁寧なお手紙に会場から大歓声が飛び出す。続いて、厚木さんへのお祝いメッセージと質問が次々と読み上げられる。
Q.日付が変わった瞬間にメッセージを送ってきたのは誰ですか?
A.もっちー(森嶋優花さん)!※林鼓子さんはテスト期間中らしく19時半時点でまだ連絡なし(テスト頑張ってね!はやまる!厚木さんより)
Q.何の制限なく願いが叶うなら何が欲しい?
A.仕事が欲しいです!優しくて可愛い色のリップクリーム
Q.今までもらった誕生日プレゼントで印象に残っているものは?
A.皆さんからいただいたお手紙!父が時間を掛けて焼いてくれたステーキ♪
まさか!?誕生日ケーキを自作
紳士淑女からの質問に答えた後は、バースデイケーキ制作のコーナーへ。何と自身の誕生日に自らケーキを作るという。お料理バラエティ番組「なないろレシピ」で披露されているように、彼女の料理の腕は折り紙付きだ。
ちなみに、この日着用したエプロンは小学生時にお母様に買っていただいたものらしい。当時からお洒落さんだったようで今でも使えるデザインが印象的だ。
ここからは子ども時代の写真もスライドに映し出されていく。
ちなみにケーキをデコレーションするベリーミックスのジャムは厚木さんの手作り。材料も厚木さんが準備したという。
「デコレーションに使うイチゴが全然売っていなくて探し歩きました」
今回、イベントでケーキを作るという企画を提案したのは厚木さんご本人。自分が得意なこと、好きなことを自分が大切な人たちに見て欲しい。そんな気持ちがステージから伝わってくる。完成したケーキを持った厚木さんと紳士淑女の皆様で写真撮影を行いケーキ作りコーナは終了した。
ThankYouBirthday
ケーキ制作コーナーの次はライブパートへ。一曲目に披露したのは『スマイルプリキュア!』のOPテーマ「イェイ!イェイ!イェイ!」。
軽快なステップでプリキュアのナンバーを歌い上げかと思ったら『スマイレージ』の「有頂天LOVE」へ。お淑やかな雰囲気の厚木さんがステージの上では表情豊かに動き回る。そんなギャップも厚木さんの魅力なのだ。
続いては大塚愛さんの「黒毛和牛上塩タン焼680円」厚木さんの優しさ溢れる歌声が胸に心に染み渡ってくるよう。
最後の曲は真中らぁら(茜屋日海夏)の「ThankYouBirthday」。自身が愛する「プリパラ」の楽曲を最後の楽曲として披露した。
そして、間奏で厚木さんから集まった紳士淑女へのメッセージが飛び出した。「これからも声優として』Run Girls, Run!』として、人としても成長していきます!皆さん私に着いて来てください!」
最後のお渡し会は厚木さんから皆様へのプレゼントお渡し会へ変更されるというサプライズが。時計に目を落とせば、イベントの終了時刻。楽しく優雅な時間はあっという間に過ぎていった。
22歳になった厚木さんへ
「すっごくダンスが上手な娘がいるなぁ」
これは、2017年7月30日、「avex×81produce Wake Up, Girls!AUDITION 第3回アニソン・ヴォーカルオーディション」で選考を勝ち抜き、ステージに上がった厚木那奈美さんをはじめて見た時の印象だった。
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プロとしてファンの前に立ち、ステージに上がる以上パフォーマンスが優れているのは当たり前。眼を惹く魅力が厚木那奈美さんにはあった。ステージで魅せる所作の一つひとつが美しく、品を感じさせる。楽曲に応じて表情が全然違うことも、音楽を全身で表現していることの現れだろう。
TVアニメ「キラッとプリ☆チャン」で出会った青葉りんか(CV.厚木那奈美さん)の存在も大きいように思う。学生時代から女児向けアニメが大好きだった厚木さんが演じるのは、引っ込み思案だった女の子が本当に自分のやりたい夢と向き合い一歩を踏み出した女の子。
青葉りんかを演じることで、厚木さんのキャラクターも変わってきた。元々持っていた魅力はそのままに随分と逞しくなった。取材の度に洗練されていく姿を見るのはこの仕事をしている中での楽しさでもあるし、ファンの皆さんも感じていることだろう。
22歳になった厚木那奈美さんをこれからも応援したい。そんなファンの温かい表情が印象的なイベントだった。
文・川野優希