映画『STAND BY ME ドラえもん2』2020年8月7日公開決定! 「おばあちゃんのおもいで」をベースに、新たなオリジナル要素を加えたストーリーに
2020年、『ドラえもん』は連載開始から50年を迎えます。この50周年記念の年、春の映画ドラえもん(『映画ドラえもん のび太の新恐竜』3月6日公開)に加えて、3DCGアニメーションで描かれる『STAND BY ME ドラえもん2』が同夏8月7日(金)公開決定となりました!
本作を手がけるのは、前作に引き続き、脚本・監督:山崎貴氏×監督:八木竜一氏のコンビ。今作は、原作の中でも名作として知られる「おばあちゃんのおもいで」(原作4巻)をベースに、新たなオリジナル要素を加えて再構築するとのことです。2人の監督からのコメント、ティザービジュアル、特別映像も公開されたので、あわせてご紹介しましょう。
『STAND BY ME ドラえもん 2』特別映像
イントロダクション
日本中を感動の渦に巻き込んだ大ヒット映画が、6年ぶりにスクリーンに帰ってくる! これは、『STAND BY ME ドラえもん』のその後の物語。
ストーリー
22世紀から来たネコ型ロボット・ドラえもん。ドラえもんとのび太が一緒にいるのが日常になった<現在>のある日、のび太は部屋でくまのぬいぐるみを見つける。それは幼稚園の頃に亡くなってしまったおばあちゃんが繕ってくれた、大切な思い出の品だった。
大好きだったおばあちゃんを思い出し、涙が止まらなくなったのび太は、タイムマシンでおばあちゃんに会いに行きたいと提案する。反対するドラえもんだったが、直接会わずに様子を見たらすぐ帰ることを条件に、のび太が3歳だった<過去>へ出発!
会いたい気持ちを抑え、陰からこっそり見ていたのび太だったが、ひょんなことから、おばあちゃんに見つかってしまう!
小学生になったのび太の姿を見て驚きつつ、あの頃と同じく優しく受け入れてくれるおばあちゃん。すると、「のびちゃんのお嫁さんをひと目見たくなっちゃった」とふとつぶやくのだった。
大好きなおばあちゃんの願いを叶えるため、<過去>、<現在>、そして<未来>を舞台に、ドラえもんとのび太の大冒険が始まる―――!! 果たして、のび太は無事に未来のお嫁さんをおばあちゃんに見せてあげられるのか?
スタッフコメント
脚本・監督:山崎貴氏コメント
『STAND BY ME ドラえもん 2』を作ることが決まったとき、まず思ったのは「まずい、名作と呼ばれるものはほとんど使わせてもらっちゃった」ということでした。
そもそも「名作と呼ばれている作品をいくつかつないでいったら単なるオムニバスではない一本のストーリーとして成立するじゃないか!」という発見が前作の始まりだったので、今回、2を作れるのは嬉しいけれど、どうしようというのが正直な気持ちでした。
しかし前回入れ込みたくて、どうしても難しかった話の一つに、あの誰に聞いても好きな話の上位に来る名作中の名作、「おばあちゃんのおもいで」があります。
この話を軸になんとか物語を膨らませることは出来ないか……。そこからこのプロジェクトはスタートしました。
正直難産でした。
あの物語を膨らます方向を見極めるのに何度も集まりミーティングを繰り返し、四苦八苦していた時間がすごく長かった気がします。
しかし、藤子先生の作品はたとえ短編といえども、フラクタルのように長い物語を内包しています。
今回我々がたどり着いた物語の芽はおばあちゃんが物語の終わり際に発した一言の中にきっちりと内包されていました。
「あんたのお嫁さんをひと目見たくなっちゃったねぇ」
なんとか大好きなおばあちゃんにお嫁さん(つまり大人になったしずかちゃんですが)を一目会わそうとして、のび太とドラえもんの大冒険が始まります。当然一筋縄でいくはずもなく、その過程で二人は様々な大変な経験を重ねていきますが、その中で二人はいつしか家族というものの温かさを再発見していくことになります。
50周年という記念の年にこの作品をリリースできることはとても光栄なことです。製作はまだ半ばですが、なんとかスタッフに底力を発揮してもらって、素敵な映画を夏にお届けできればと思っています。
●プロフィール**
1964年6月12日生まれ、長野県出身。2000年『ジュブナイル』で映画監督デビュー。CGによる高度なビジュアルを駆使した映像表現・VFXの第一人者。2005年には『ALWAYS 三丁目の夕日』が第29回日本アカデミー賞において計12部門で最優秀賞を受賞し、後にシリーズ化されるなど大ヒットを記録。その後『SPACE BATTLESHIPヤマト』(10)、『STAND BY ME ドラえもん』(14/八木竜一と共同監督)、『鎌倉ものがたり』(17)、『アルキメデスの大戦』(19)、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(19)、『ルパン三世 THE FIRST』(19)など、多くの大作・話題作を手掛け、中でも『永遠の0』(13)は、2014年年間邦画興行収入No.1のメガヒットとなった。今や日本を代表する映画監督の1人として、大きな注目を集めている。
監督:八木竜一氏コメント
ようやく『STAND BY ME ドラえもん 2』を発表できる事になりました。しかも、ドラえもん誕生50周年に公開する事になるとは。前作も藤子先生の生誕80周年でしたし、不思議な縁を感じます。
今回は「1日」を描きます。のび太とドラえもんが、何度も時間を飛び越えて、過去や未来を行ったり来たり、いろんな「1日」を、ひみつ道具を使って乗り切ったり、ピンチになったり、それはもう大変な事が起こっちゃいます。
そもそも、前作ではドラえもんのひみつ道具を3DCGに起こして表現したら、絶対楽しいものになるという思いで作りました。「タケコプター」で空を飛んだり、「どこでもドア」で場所を飛び越えたりする事を、本当に起こった出来事の様に皆さんに感じて欲しかったのです。
今回の映画では、それをさらにスケールアップさせます。前回出せなかった新しいひみつ道具、前回大変すぎて出来なかった場所などなど、世界を拡げて皆さんにお届けします。
何気ない普通の「1日」も、後から思い起こせば大切だったと気付く事があります。おばあちゃんに会いに行くその日は、きっとのび太にとって大切な「1日」になると思うのです。
最悪の「1日」もあるでしょう。しかし、その時はつらかった事が後になって良い思い出になったりするのは、よくある事です。
ドラえもんを知っているすべての世代に共感してもらえる、そんな「1日」たちを『STAND BY ME ドラえもん 2』では描いています。是非、来年夏に少し不思議な「1日」体験をしてみてください。
プロフィール
1964年12月19日生まれ、東京都出身。1987年株式会社白組に入社。CMのデジタルマット画やゲームムービーのCGディレクションに携わる。CG監督として参加したゲーム「鬼武者3」のオープニングムービーでは、国内外の数々の賞を受賞。以降、NHK教育で短編アニメ「うっかりペネロペ」の演出、CXテレビアニメ「もやしもん」のCG監督を務める。『Friends もののけ島のナキ』(11)で映画監督デビュー。 監督2作目の『STAND BY ME ドラえもん』(14/山崎貴との共同監督)が、第38回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。今年3作目の監督作品、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(19)が公開となった。
前作『STAND BY ME ドラえもん』物語概要
原作の名作をベースに新たな要素を加えたオリジナルストーリー。「未来の国からはるばると」(原作1巻)・「さようなら、ドラえもん」(原作6巻)など、ドラえもんとのび太の出会いから別れが描かれ、その切なさに大人も号泣。さらに、「雪山のロマンス」(原作20巻)・「のび太の結婚前夜」(原作25巻)など、しずかちゃんとのび太の結婚をめぐる心温まるストーリーも描かれ、「映画ドラえもん」では珍しい本格ラブストーリーが話題となりました。
作品概要
『STAND BY ME ドラえもん 2』
2020年8月7日(金)公開
◆原作:藤子・F・不二雄
◆脚本:山崎貴(『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズ・『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』・『ルパン三世 THE FIRST』)
◆監督:八木竜一(『friends もののけ島のナキ』・『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』)、山崎貴
◆制作:シンエイ動画、白組、ROBOT
◆制作協力:藤子プロ・阿部秀司事務所
◆配給:東宝
◆製作:ンエイ動画、藤子プロ、小学館、テレビ朝日、ADKエモーションズ、小学館集英社プロダクション、東宝、電通、阿部秀司事務所、白組、ROBOT、朝日放送テレビ、名古屋テレビ、北海道テレビ、九州朝日放送、広島ホームテレビ、静岡朝日テレビ、東日本放送、新潟テレビ21