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『ヒロアカ』劇場最新作:緑谷出久役 山下大輝インタビュー

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』緑谷出久役 山下大輝さんインタビュー|収録ではノドが終わる覚悟で、その想いと声が映像に乗って

『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)での連載に加え、TVアニメシリーズ第4期も好調な『僕のヒーローアカデミア』。その劇場版最新作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』が現在全国公開中!

次世代ヒーロー育成プロジェクトとして1年A組全員が離島でヒーロー活動に励むことに。しかし平和だった島に謎の敵<ヴィラン>が襲来。プロヒーローもいない中、デクたち1年A組はどう立ち向かっていくのか?

劇場版公開を記念して、アニメイトタイムズでは出演キャストへの連続インタビュー企画をお送りしています。第4弾にご登場いただくのは緑谷出久を演じる山下大輝さんです!


 
▼第1弾〜第3弾のインタビューはこちら!
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『ヒロアカ』劇場最新作:爆豪勝己役 岡本信彦インタビュー
 

先生の覚悟を知って、前作を超える映画ができると安心、台本を見て驚き

――今回、2回目となる劇場版制作が決まった時の感想は?

緑谷出久役 山下大輝さん(以下、山下):劇場版は2作目もあるだろうなと思ってはいました。前回が大好評で、海外でもすごい人気があると聞いていたので、やらないわけないなと。

そして決定のお話を聞いて、「来た!」と思ったのと同時に、「前回があれだけ盛り上がったので、2作目はどうするんだろう」と、制作決定の事実よりも内容のほうが気になってしまいました。

ですが、堀越(耕平)先生のコメントを見たら「マンガの最終回の1つとして考えていたものを使いました。もう第3弾はないかもしれません」とすごい覚悟を持って考えてくださっているんだとわかって、「ああ、大丈夫だ」と安心しました。

前作はマンガでも描かれていないエピソードであり、オールマイトが引退してしまったら2度と叶わない“デクとオールマイトの共闘”というあまりにも素晴らしい内容だったので、最新作というプレッシャーがスタッフさん、キャストさん含めあったと思います。台本をいただいて「なるほど、こう来たか」と驚きました。

――特撮やヒーローものの最終回のような内容ですよね。

山下:ナインという敵も強大で、周りにプロヒーローもいないため、1年A組の生徒たちだけで解決しなくていけない状況だったため、最終的にデクたちがああいう決断をしなくてはいけなくて。

 

USJや合宿でのピンチを1年A組全員で乗り越えたからこその今作

――ここまでデクが追い込まれたことは過去にもなかったような。

山下:1期目で敵<ヴィラン>がUSJに攻めてきた時もA組のみんなは死ぬかもしれないと感じていたと思うんです。合宿でも襲われたり、敵<ヴィラン>に頻繁に攻められている気がしますけど(笑)。あの死線を超えているからこそ、今回の1年A組VS. 敵<ヴィラン>の構図ができたのかなと思います。

――確かに、もし1年A組が困難を乗り越えていなければ、生徒たちだけで敵<ヴィラン>と戦えるというのは少し違和感があるかもしれませんね。

山下:ここまで戦ってきた敵<ヴィラン>が実は弱かったんだと感じてしまうでしょうね。

着実にヒーローらしく成長するデクに離されないように。A組メンバーの成長も見られてうれしい

――TVアニメシリーズが始まって約3年半経過しましたが、デクを演じてきて最初の頃と比べて成長や変化を感じたところはありますか?

山下:デクはずっと成長し続けていて、可能性も留まるところを知りません。実力的にもメンタル的にも、毎回演じるたびに成長を感じるので、それについていくのに必死です。彼は育ちざかりですけど、僕は年齢的に下っていくので(笑)。

彼に負けないように、成長していく彼を演じ続けていけるように、まずは健康に気を付けないといけないなと思っています。

――今作でも人知れず特訓しているシーンもありましたが、理想と強さを追い求めて、努力を続けるところがすごいですよね。責任感や活真に優しく接する姿などヒーローらしくなっているなと。

山下:合宿のあたりから感じていました。いろいろな経験を経た上で、「ヒーローとは何か」、「社会にとってヒーローはどんな存在なのか」が見えてきて。雄英に入るまではヒーローは憧れや夢と捉えていたのが現実を知ることでリアルに感じるようになったのかと思います。

ヒーローは常に死と隣り合わせの危険な状況に置かれながらも人々を助けるため、そして自分の信念を貫くために戦わなくてはいけないのだと思い知りました。そこにしっかりと向き合って目指すのと漠然と目指すのはまったく違いますし、すごく変わったと思います。

――今回、プロヒーロー不在の状況で、強力な敵<ヴィラン>と戦わなければいけないことで自覚が更に強くなった点もあるでしょうね。

山下:僕も「本当にいないんだ!?」と思いました(笑)。ですが、1年A組のメンバーだけで敵<ヴィラン>と戦い、那歩島の人たちを守らなくてはいけないし、プロヒーローが不在で呼び寄せられた時点で彼らは島民にとっては唯一頼りにできるヒーローなんですよね。

そして今回、ピンチが訪れたことでA組一人ひとりの真価を問われ、そんな中で成長を見られたのがうれしいです。

1A対ナインのわかりやすい構図。ナインは今までの敵<ヴィラン>にいなかったタイプ

――劇場版オリジナルキャラのナインについてはどう思われましたか?

山下:とても強いし、弱点や限界がなければ付け入るスキはまったくなくて、ナインの個性を奪い取れる能力にも制限があることで何とかギリギリ戦える相手でした。

もしかしたら世界を制覇できるのではないかという力を持ちながらも那歩島に来る目的や、ナインが欲しているものを渡さないために護ろうとするA組、という構図もわかりやすいのでスッキリ見られると思います。

唯一、モヤモヤするのは、ナインたちが襲ってくる理由や、仲間同士の絆の育まれ方など、ナインたちにもかわいそうなところがあるんですよね。

もちろんデクたちはナインたちの過去や事情を知らず、ただ島民や世界を守るために戦っているわけなのですが。もし知っていたら対策も変わっていたかもしれないと思うと、儚さや切なさも感じるところもありますね。

――今回、立ち塞がる敵<ヴィラン>、ナインについてはどう思われましたか?

山下:ナインは自分の目的だけが行動の原動力になっているので、目線の先に相手はいなくて、むしろ相手とも見ていないような気がして。活真くんに対しても、彼の持つ個性しか見ていなくて、しゃべっていてもしゃべっていない、ずっと自分と会話している感じが何とも言えない不気味さや怖さを醸し出しています。

井上芳雄さんのお芝居も本当にピッタリで、語尾の余韻や独特な音の使い方に、底知れない何かがあるなと感じさせるんですよ。ぶつかってもいなされ、戦っている感覚もなくて、今までの敵<ヴィラン>にはいなかったタイプだなと思いました。

(C)2019「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会
(C)堀越耕平/集英社
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