『Fate/GrandOrder』“概念礼装”特集! 苦しくも楽しい、あの航海の日々を振り返る、ギリシャ礼装編【連載10回】
英雄たちを乗せた伝説の船「そして船は征く」
「第3特異点 封鎖終局四海オケアノス」の配信と同時に実装された星3礼装。現在は聖晶石召喚からは排出されなくなっていますが、フレンドポイント召喚で入手可能なこともあり、ほとんどのマスターが所持したことがある礼装のはず。
一見、何の変哲もないただ船が描かれているだけの礼装にも見えるのですが、フレーバーテキストによると「数々の英霊を乗せた神代の船」という記載が。このテキストと、オケアノスと同時に実装されていたことを考えるに、イアソンの船であるアルゴー号を指していると考えてほぼ間違いないと思われます。
「自身に毎ターンHP100(限凸で200)回復状態を付与する」と、性能面ではさすがに初期の頃に実装された星3礼装ということもありかなり、厳しいのが正直なところ。
ただ、これがアルゴー号だと考えると、礼装のレベルを上げて聖杯を限界まで使ったイアソンに装備させるという無駄な愛を注ぎたくなってくるのは筆者だけではないはず……!
おそらく名前の元ネタは、1983年のフェデリコ・フェリーニ監督によるイタリア映画「そして船は行く」。第一次大戦前夜、芸術家、貴族、亡命難民といった多種多様な人々が乗り合わせた豪華客船の奇妙な旅路を描いた映画で、個性豊かな英雄たちを乗せて航海を行っていたアルゴー号にも通じる部分があります。
なおアルゴー号に乗り込んでイアソンと共にコルキスの金羊毛を探す航海に出たとされる面々は、アルゴナウタイ(アルゴノーツ)と呼ばれます。イアソンの宝具演出として登場するメディアリリィ、ヘラクレス、アタランテの他にも、アスクレピオスやカイニス、まだ未登場の英霊も多数おり、アルゴー号ゆかりのものを強化するイアソンの第3スキル「友と征く遥かなる海路B++」の対象も今後さらに増えていくのではないかと予想しています。ただ第2部5章クリア後は、また違った方向性でのアルゴノーツの面々の追加も期待したくなりますね……!
背景世界に注目
ギリシャに関連した礼装を紹介した連載第10回。
とくに第2部5章は、従来のメインクエスト以上に神話におけるキャラクター同士の関連性がストーリー中にも反映されおり、ギリシャ神話についての知識を深めれば、より物語を楽しめる作りになっていました。
まだクリアされていないという方は、登場する英霊たちの背景を調べながら、ストーリーを読み進めるのも良いかもしれません。
本連載では、今後も様々な概念礼装をピックアップしていきますので、お楽しみに!
[文/米澤崇史]
その他の『FGO』特集もお見逃しなく!
概念礼装特集
●【連載第1回】[カレイドスコープ、スリー・アングラー、カルデアの顕学]
●【連載第2回】[至るべき場所、月霊髄液、フリーランサー]
●【連載第3回】『Fate/stay night[HF]』でも話題の間桐慎二をピックアップ!
●【連載第4回】バレンタインデーガチャ礼装を見ていこう!
●【連載第5回】リヨ先生によるハチャメチャ礼装
●【連載第6回】もっとよこせ、バルバトス――レイドイベント活躍礼装
●【連載第7回】インド村の住人たちに贈る、3種の礼装を紹介
●【連載第8回】巷で噂のあの軍師にピッタリの礼装も!? 水着礼装編
●【連載第9回】TVアニメでも大活躍!ギルガメッシュ礼装編
『Fate/Grand Order(フェイト/グランドオーダー)』作品情報
・ジャンル:FateRPG(フェイトRPG)iOS/Androidにて好評配信中
・企画・開発・運営:DELiGHTWORKSInc.(ディライトワークス株式会社)
・製作:TYPE-MOON/FGOPROJECT
・価格:基本無料(ゲーム内課金あり)
公式サイト
公式Twitte(@fgoproject)
公式ハッシュタグ:#FGO