冬アニメ『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』福山潤さん×櫻井孝宏さんロングインタビュー|キャスティングが意外だった!? 想像できないオチがかなり面白いドタバタコメディ作品
福山さん、骨折するたびにテンションが上がっていた!?
——中二病のキャラクターがたくさん出てきますが、ご自身の中二病エピソードがあればぜひ教えてください!
福山:多感な時期に、自転車に乗りながら白線をあそこまで出ずに漕ぎ切れたらきっと何か良いことがある、という意味でのエピソードはたくさんあります。
もしくは、無駄に下り坂を下って、ここからあそこまで1回も漕がずに行くという急に縛りを自分で作って、そこまで行けたら一皮向けるみたいな。
櫻井:一皮向けるって(笑)。
福山:そういう何かに想いを馳せることは多々ありましたね。
——櫻井さんは何かありますか?
櫻井:僕、中1か中2の頃に左手を骨折したことがあって、その影響なのか熱が出て学校を休んだんです。あくる日、で左手を固定した状態で登校したら、 “骨折ったの?”“どう?痛かった?”と骨を折ったことがちょっとかっこいいという謎リアクションを取られて(笑)。
福山:あ~! 分かります! ギブスがうらやましくなる感じですね。
櫻井:そうそう。全然話したことがないクラスメイトからも“何で骨折したの?”と聞かれて、“いや、ちょっとね”となぜか含みを持たせて。ただ自転車で転んだだけなんですけど(笑)。
——(笑)。
櫻井:急にヒーローみたいに扱われてびっくりしましたが、今思い返してみると中二病に近い体験だったのかもしれないです。
——ちなみに、今中二病みたいなものは自分の中にありますか?
福山:今リアルに中二病のようなことを考えているとしたら、ヤバイと思います(笑)。
数々の中二病の役を演じてきましたが、最近はリアリストになっています。中二的な要素は自分の中にないとは限りませんが、僕は大人になってから骨をよく折っているので。
櫻井:あはははは(笑)。3回ぐらい折っているよね。
福山:正式には4回です。医者が引くぐらい早く回復させてやると、骨折するたびにテンションが上がっていました。
櫻井:それは中二病という変態だよね(笑)。
一同:(笑)。
櫻井:今は中二病が体系化されているので、自分がそれに当てはまるのかどうか、正直判断できないです。
僕は声優に憧れて目指した口なので、好きだったが故に冷静に客観的になっている部分があると思います。もしかしたら、つまらない人間になってしまったのかもしれません(笑)。
でも、UFOとか都市伝説のようなものは好きです。まぁ、 “本当にいるのかな?”と思っている第三者的な目線の自分がいるので、花鳥のようなパワフルさはありませんが。
福山:僕も都市伝説に関しては、まだときめく心があります。未だに東京タワー近くのビルにあるフリーメイソンの紋章を見るたびにグッときますから。
櫻井:(笑)。
福山:霞が関にメソニックビルがたくさんあるということは……!?
櫻井:信じるか信じないかはあなた次第です(笑)。
——ときめく心は大切ですよね。
福山:そういう心は忘れたくないですね。今は情報社会でいろいろなものが暴かれているので、「月刊ムー」には頑張って新しいネタを提供していただきたいですよね。ネタって言っちゃっていますが(笑)。
——中二病といえば、花鳥が小雪につける“ゲシュテーバ”という呼び名も面白いですね。
福山:あれは何なんでしょう?(笑)
櫻井:先生の語感なのかな?
福山:中二病の人はドイツ語を使いたがりますよね。
——お互いに呼び名をつけるとしたら、どんな名前にします?
福山:僕はずっと櫻井さんのことを“メガネ”と言っちゃっているので。
一同:(笑)。
櫻井:僕は“潤兄(じゅんにぃ)”とずっと呼んでいます。先輩なので。
福山:先輩という体を取るんです。
櫻井:(笑)。
福山:2人でラジオを一緒にやっていたとき、突然、“そういえば潤、お前の後輩なんだよ”と言われて本番が始まるということがありました(笑)。
櫻井:仮に後輩だったとしたら、“俺、お前の後輩だよ”という言い方はおかしいんですけどね。
福山:本番前に言われて、本番の第一声で僕がキレるという(笑)。
櫻井:花鳥のようなことをやっちゃいました。
——(笑)。また、おふたりはご自身で、ボケとツッコミどちらだと思いますか?
福山:たまにツッコムことはありますが、僕は実生活ではツッコミがそこまで得意ではないので。だいたい櫻井さんがつっこんでくれます。
櫻井:あはははは(笑)。
福山:後輩からもよく言われますが、僕の場合、ツッコミでもボケでもなくて1人で勝手に言って1人で回収していくから迷惑だって言われるんです(笑)。
ボケるならちゃんとつっこむ要素が欲しい、と。僕が言ったことに“ボケなのかな?”と思った頃には、僕が自分で回収しているケースが多いらしくて。ただ相手は聞くしかないという。
——でも、回収できない状況だったら自分で回収してくれるとありがたいような気がします。
福山:そうですよね。もしくは回収された場合は、“こういう感じがこの人には分かるんだな”というのが把握できるので、だいたいその人の負担が増えるんですけどね(笑)。
櫻井:カモを見つけたときの福山潤は、なかなか好戦的です。
福山:はい。先輩から“お前の後輩じゃなくて良かった”と言われたことがあるんです(笑)。イジリ方が常軌を逸しているらしいです(笑)。
一同:(笑)。
——櫻井さんはどうですか?
櫻井:うーん、どっちかな……。
——個人的なイメージとしては、静かに影で見守っている感じがします。
櫻井:それが楽でいいですよね。
福山:そういうポジションを取ろうとするんですけど、櫻井さんの場合は周りが放っておかないんです。だいたい面倒くさい球を投げられるので、それを拾わなければならい状況になっていますよね。
櫻井:でも最近はマナーモードにしていることが多いので、無反応という割り切った流し方をしています(笑)。
——マナーモードにしようというキッカケがあったのですか?
櫻井:たぶん老いですね。
福山:無駄なエネルギーを使いたくないんですよね。
櫻井:あはははは(笑)。本当にその通りです(笑)。
福山:僕も昔ほど無作為にやらなくなりました。必要なときか、その場が円滑に和むレベルで動くようにしています。