BL用語集|801やワンコ攻めってどんな意味? これからボーイズラブ作品を楽しみたいと思っているアナタに捧げる初心者向け用語解説
これがわかれば腐女子・腐人級です!
ヘタレ
臆病でなかなか積極的になれず、気概をみせることのできない情けないキャラのこと。
用例:ヘタレ攻め、ヘタレ受け
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ヘタレ美術部員×ひねくれイケメンの純情ラブ!
『君の顔が好きだ』著:金魚鉢でめ
(祥伝社onBLUE comics)
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『酷くしないで』著:ねこ田米蔵
(ビーボーイ編集部ビーボーイコミックス)
スパダリ
スーパーダーリンの略称。社会的地位があり高収入でルックスも抜群など、男性として優れているハイスペックな彼氏のこと。
【おすすめ作品】
世話焼きエリート会社員とゆるほわ理院学生がカモフラージュ婚をして…?
『俺達は新婚さんかもしれない』著:ちしゃの実
(竹書房 バンブーコミックスQpaコレクション)
ワンコ
思いを寄せるキャラに対して、犬のように従順であったり尽くすキャラのこと。
用例:ワンコ攻め、ワンコ受け
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どSで可愛いワンコ攻め!アニメ化もされて話題を呼んだ作品です!
『抱かれたい男1位に脅されています』著:桜日梯子
(ビーボーイ編集部ビーボーイコミックス)
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『ギヴン』著:キヅナツキ
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スーパー攻め様(すーぱーせめさま)
数多に存在する攻めキャラの良い要素だけを凝縮させた、攻めの中の攻め、キングオブ攻めのこと。
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スーパー攻め様といえばこの作品!
『ファインダーの標的』著:やまねあやの
(ビーボーイ編集部ビーボーイコミックス)
女装男子(じょそうだんし)
自主的に女装をしている男性キャラのこと。またはBL作品のジャンルのひとつ。
やむを得ず女装しているキャラと区別されるが、ジャンルとして同じ括りに入る場合がある。
【おすすめ作品】
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『真夜中ラブアライアンス』著:みちのくアタミ
(バンブーコミックスQpaコレクション)
極道(ごくどう)
身持ちが悪く素行のおさまらない人やそのさまのこと。またはそのようなBL作品のキャラやジャンルのこと。
仁義や信念を重んじる任侠とは区別され、より殺伐としたハードな色合いが増す。
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元警察官×身持ちの悪い若頭!傷を抱えるふたりの極道BL!
『囀る鳥は羽ばたかない』著:ヨネダコウ
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疑似家族(ぎじかぞく)
血の繫がりがない者どうしが家族のような人間関係を築いていること。またはそのようなBL作品のジャンルを指す。
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『元ヤンパパ と ヒツジ先生』著:水稀たま
(KADOKAWA フルールコミックス)
総攻め(そうぜめ)
ボーイズラブ作品において、他のキャラクターすべてに対して攻めになるキャラのこと。
総受け(そううけ)
ボーイズラブ作品において他のキャラクターの誰をおいても受けになるキャラのこと。
男色(だんしょく/なんしょく)
男性が男性を性欲の対象とすること。男性間の同性愛。またはその対象となる男性のこと。平安後期以降に男色が流行したと言う説があり、日本古典文学に登場する言葉。
関連語:衆道、陰間、若道、野道
衆道(しゅどう)
若衆道の略。日本における男性同性愛の関係のこと。その中でも特に武士同士の関係に用いる。
関連語:男色、陰間、若道、野道
【補足】
武家社会による衆道を題材に描かれた作品は、江戸時代の井原西鶴による浮世草紙『男色大鏡』(なんしょくおおかがみ)が著名。2016年にはボーイズラブアンソロジー『男色大鏡~武士編~』(KADOKAWA/エンターブレイン)として出版されている。ちなみにアンソロジーとは共通の題材を異なる作家が描いた作品集のこと。
【おすすめ作品】
井原西鶴が男色をテーマに描いた傑作短編小説集がBL漫画として蘇る!
『男色大鑑 -歌舞伎若衆編-』井原西鶴
(KADOKAWA B's-LOVEY COMICS)
下克上(げこくじょう)
社会的地位が下である者が、自分より上位の者を乗り越え倒すこと。ボーイズラブジャンルの一つ。
ボーイズラブにおいては、社会的地位に限らず年齢なども含め下とされる者が攻めを、上の者が受けを担っていること。
用例:部下×上司、従者×戦国大名
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『王子の婚活』著:ヒサオ
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少年愛
思春期前後の少年同士の恋愛、性愛関係をいう。または成人男性と思春期前後の少年による恋愛、性愛関係のことを表す。プラトニックな関係も含まれる。古代ギリシャの『少年愛 Paiderastia(パイデラスティア)』が著名。
【補足】
少年愛はボーイズラブの変遷に関わる言葉で、やおいという表現がなかった頃から存在している。ボーイズラブというジャンルは萩尾望都さんや竹宮恵子さんらの二十四年組と呼ばれる作家陣の、少年愛を題材とした作品が基盤となっている。少年愛がいつしか耽美系と呼ばれるようになり、JUNE系、やおい、ボーイズラブと言葉が変遷していった経過がある。
スラッシュ
スラッシュフィクションの略。主に英語圏で使用されている用語で、テレビドラマや映画、小説などにおいて男性同士の恋愛、性愛関係を描いたファンフィクションのこと。ペアリング(日本でいうカップリングのこと)を示す記号「/」(スラッシュ)に由来する。日本とは違い、左右の位置で攻受が決まるものではない。
用例:A/B
ブロマンス
Brother(ブラザー)とRomance(ロマンス)を合成した英語圏発祥の造語。男性同士のいわゆるバディものと呼ばれる作品において、友情以上恋愛未満である物語や関係性を表す。恋愛関係ではないため、ボーイズラブやメンズラブとはっきり区別される。
匂い系
物語において男性キャラクター同士の恋愛関係を想像させる趣のある作品のこと。
攻攻
恋愛、性愛関係の当事者であるカップルが、双方ともに攻めであること。
誘い受け
ボーイズラブにおける受けの一種。攻めを誘惑して口説き落とす受けのこと。肉体的な関係では受けであるものの、恋愛関係の構築において精神的な主導を握る。
関連語:襲い受け
【おすすめ作品】
生活力ゼロの究極ビッチなモモが純朴少年の八田と出会って恋をする⁉
『ドラマCD やたもも』著:はらだ
小悪魔受け
ボーイズラブにおける受けの一種。小悪魔とは小さな悪魔、またはそれを比喩表現に用いた人物のことをいう。小悪魔なキャラクターが受けであること。
ショタ攻め
年の差ボーイズラブにおける攻めの一種。思春期前の少年なキャラクターが攻めであることをいう。
【補足】
ショタとはショタコンの略称である。さらにショタコンは正太郎コンプレックスの略称で、正太郎は『鉄人28号』の金田正太郎に由来している。
【おすすめ作品】
ふつうってなに? これはいけないこと? BL界の鬼才・はらだが描く衝撃の禁断愛。
『にいちゃん』著:はらだ
(フランス書院 Canna Comics)
敬語攻め
敬語を使う攻めキャラクターのこと。または性交渉を含む描写で敬語を使って相手を責めること。