この記事をかいた人
- 二城利月
- 元アニメイトタイムズの編集者で、現在はフリーのライター。アニメ、声優、VTuberの記事など作ってます。
――続いてアニメの話を伺いたいのですが、アニメ化すると聞いた時はいかがでしたか?
立花:早いなと思いましたね。そもそも『アズレン』のゲームのストーリーは史実ではなくifの話ですし、これだけの艦船がたくさんいる中でどうやってまとめていくのかがありますから。
艦船は戦う兵器ですから、戦うものになるのか、それとも日常の話になるのか、どっちにいくのかワクワクとドキドキがありましたね。
キャスト陣はみなさん素晴らしい声優さん方ばかりなので、その辺は期待しています。
僕的な期待感でいうと、指揮官出てくるのかなぁ……。俺、スケジュール空けて待ってるんだけど……。
――(笑)。
立花:そういうドキドキ感はありましたけどね!
――ファンの中では、指揮官ラブな方が指揮官も出てほしいとコメントをしているようで。
立花:(笑)。確かにそうですね。でも『アズレン』のいちファンという面で見た時は、僕は指揮官は出てこなくてもいいのかもと思いますね。
やっぱり指揮官って出ちゃうと、それが印象付けられちゃってデフォルトになっちゃう可能性もありますよね。やっぱり『アズレン』を遊んでいるみんなが指揮官のほうが、ゲーム的にもアニメ的にも長続きするんじゃないかなと思うところはあって。
僕はもちろん、指揮官が出るんだったらやりたいですけど、出るか出ないかと言ったら、出なくてもいいというのがいちファンとしての意見ですね。
また、アニメ『アズレン』って、迫力のあるバトルシーンが多いですよね。
一方で、もちろん兵器だからバトルする部分はあるんですけど、その裏に各陣営の中で生きている艦船たちの生活や関係性がものすごく見えてくる作品だなとも思いました。
だからバランスが良いなと。日常的な部分も見えるけど、バトルはバトルでしっかりしてる。どっちも美味しいなっていうのがアニメ『アズレン』の感想ですね。
――僕も最初に「こんなにバトルするの!」と思いました。第1話は導入部分だけで、戦闘始まるくらいで終わるのかなと思っていましたから。
立花:たしかに。僕も第1話でびっくりしたところがいくつかあって、ゲームでは艦船を建造するのにお金とメンタルキューブが必要ですけど、メンタルキューブがああいう描かれ方をするとは思いませんでした。
あとは重桜の現れる時に桜吹雪が出てくるのも、すごい良いなと。加賀のお面が九尾になるのを見て、「おおっ! いきなりボスかよ」「うそ、そんなのゲームになかったじゃん」って、あれはびっくりしましたし、第1話からインパクトを残した戦いだったなと思いましたね。
――ユニコーンの「ゆーちゃん」が動いた時は「ぬいぐるみじゃないんだ」と……。
立花:あれは確かに、あと大きくなったりとかしてましたから、自在だなと思いましたね。
あとサンディエゴの扱いが度々ひどいっていうのは面白かったですね……(笑)。
――その他にアニメで気になったキャラクターはいますか?
立花:プリンツ・オイゲンの艤装のあれは触手だったんだって驚きました。
ドラゴンの首かなと思ってたんですけど、アニメ的には触手に近いなと。
――また、立花さんの推しのエンタープライズが圧倒的な強さを誇っていて、インパクトは強かったですね。
立花:でもエンタープライズってあまり喋らないので、喋りとかを含めると赤城の印象が強すぎるんですよね。さすが中原麻衣ちゃん。ああいう狂気キャラはすごい光るんだよねと思ってたんですけど、見ると想像以上。
あとはシェフィールドが意外と頑張っていてびっくりしました。前線に行くのはベルファストじゃなくそっちかと思って。ほかにも、瑞鶴・翔鶴とかも初めから出てきて、あと平海・寧海も出てきたのか。
――出てきましたね。
立花:平海・寧海がパンダの肉まんを売ってるのが面白かったですね。色々印象に残るキャラクターは多いけども、現状では怪しげな雰囲気を含めると赤城かなと思いますね。
――今までの話で面白かったなと思う話、シーンはありますか?
立花:ベルファストが一番最初出てきたときに、エンタープライズを助けるシーンで瑞鶴の刀を手で受け止めいて「そこで止めるんだ!まさか、そんな防ぎ方が」って驚きました。
――籠手で受け止めていましたね。
立花:あれは本当に止められる籠手なんだと思って。しっかりしたメイドさんではあるんですけど、意外に武闘派な部分もあるんだなと思って、ベルファストはそういう意味ではびっくりしましたね。
――クライマックスがどんな展開になるのか想像が膨らむと思いますが、立花さん的にはどうなっていくと思いますか?
立花:どうなんでしょうね。黒いメンタルキューブの謎や、セイレーンもがいよいよ本格的に動き出したところですけど。オロチ計画というのもどうなるのか……。
いちファンとしてはこのファーストシーズンだけで、終わってほしくないところもありますね。セカンドシーズンとか、サードシーズンとか続けてもらいたい。
基本やっぱりセイレーン対全ての陣営になるのか、それとも重桜・鉄血はそれでもセイレーン側につくのか、それがやっぱりどういう風になるのか興味深かったりしますけどね。陣営が他にもいたりしますしね。
――では最後に、『アズレン』のファンに向けてコメントをお願いします。
立花:アニメで初めて『アズレン』を知った方は、アプリゲームやPS4の『アズールレーン クロスウェーブ』にも触れていただきたいですね。
「キャラクター可愛いな」とか「バトルカッコいいな」と思ったら、是非ゲームのほうの『アズレン』をやっていただきたいなと。課金も優しいんでね。
ガチャも出やすいですし、ガチャがなくても、周回していればいつか出るキャラクターもいっぱいいるので。
そういう意味ではまだ2年経ったばかりのアプリなので、まだまだこれからも続いていきますので、是非是非ゲームの方もやっていただきたいなと思います。
ゲームをやられてる方はヘビーユーザーだったり、ミドルユーザーの方が多いと思います。ゲームの面白さやキャラクターの可愛さがアニメでも動くキャラクターとして登場していますし、音楽とか色んなもの含めて楽しんでいただきたいです。
ゲームでは聞けないような日常的な会話だったり、生活してる雰囲気みたいなものをアニメで楽しめますので、是非アニメの方も一度見ていただけると嬉しいなと思っております。
――ありがとうございました!
[取材・文/二城利月]
某美少女ゲーム雑誌の編集、アニメイトタイムズの編集を経て、現在はフリーで活動中のライター。主にアニメ、声優、VTuber、ゲーム、車などの記事を作ってます。好きなアニメは『ガルパン』、『艦これ』、『はいふり』、『ラブライブ!』、『ゆるキャン△』、『放課後ていぼう日誌』など。聖地巡礼が好きで、ハマるとすぐ飛んでいきます。
<世界観>
物語の舞台は、我々の知らない、地表の71%が水で覆われた青き星。
異世界より突如現れた、異形の敵「セイレーン」。圧倒的な力を有する外敵に対抗するべく、人類は4大陣営を中心に世界的な連合組織「アズールレーン」を結成した。
自由を敬う「ユニオン」
栄光を重んじる「ロイヤル」
結束を讃える「鉄血」
羈絆を尊ぶ「重桜」
そんな人々の英知を結集した「キューブ」を用いて誕生されたのは、
鋼鉄の艨艟(もうどう)たちの力を有する少女たち。
時に勇壮、時に美しく、時にダイナミック――陣営の垣根をも乗り越えた彼女たちの活躍により、セイレーンの侵攻が食い止められ、その勢力がほぼ撃退されたように見えた。
しかし「セイレーンの力を用いるべきか否か」という理念の違いからか、はたまたフネではなく、ヒトとしての彼女たちの思いからか――
「重桜」と「鉄血」に代表された一部の勢力が「アズールレーン」から離脱し、「レッドアクシズ」として活動を開始した。
そんな「レッドアクシズ」の動向を監視するため、「アズールレーン」は大洋の中で新たな基地を新設し戦力を集結。状況は一触即発。少女たちの運命はまだ誰も知らない……
<イントロダクション>
碧き航路に祝福を――
「アズールレーン」の少女たちは、世界の外より訪れた謎の敵「セイレーン」の大攻勢を退けた。しかし、戦いはいつの世も変わることはない。かつて人類が海の覇権を争ったのと同じように、理念の違いから「アズールレーン」と「レッドアクシズ」は対立。そして時は流れ――
<スタッフ>
原作:Manjuu Co.,Ltd.,/Yongshi Co.,Ltd.「アズールレーン」(Android/iOS用スマートフォンアプリゲーム)
監督:天衝
シリーズ構成:鋼屋ジン
キャラクターデザイン/総作画監督:野中正幸
コンセプトデザイン:MAGNUM
美術監督:扇山秋仁
美術設定:塩澤良憲
色彩設計:林可奈子
CGディレクター:比嘉芳明
撮影監督:千葉大輔
編集:武宮むつみ
音響監督:土屋雅紀
音響制作:ダックスプロダクション
音楽:西木康智
音楽制作:ストレイキャッツ
音楽プロデューサー:木皿陽平
オープニング主題歌:May'n「graphite/diamond」
エンディング主題歌:鹿乃「光の道標」
アニメーション制作:バイブリーアニメーションスタジオ
<キャスト>
エンタープライズ:石川由依
ベルファスト:堀江由衣
赤城:中原麻衣
綾波:大地 葉
ラフィー:長縄まりあ
ジャベリン:山根希美
ほか