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バーンアウトシンドロームズ『ハイキュー!!』4期OPインタビュー

冬アニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』OPテーマ担当アーティスト・BURNOUT SYNDROMESインタビュー│コンセプトベストはアニメファンへ向けた名刺代わりの1枚

BURNOUT SYNDROMESが放つ、アニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』のOP曲「PHOENIX」が2020年2月12日にリリース!

BURNOUT SYNDROMESは、ギター&ボーカルの熊谷和海さん、ベースの石川大裕さん、ドラムの廣瀬拓哉さんの3ピースバンドで、「青春文學ロックバンド」と称する独特の世界観の歌詞と熱いサウンドで今、注目のバンドです。

アニメ『ハイキュー!! セカンドシーズン』第二クールのOP曲「FLY HIGH!!」でメジャーデビュー、続く『ハイキュー!! 鳥野高校VS白鳥沢学園高校』でもOP曲「ヒカリアレ」を担当し、今作の「PHOENIX」で、TVシリーズ3作連続でOP曲を担当!

当サイトに初登場のBURNOUT SYNDROMESに楽曲の紹介や『ハイキュー!!』の魅力、そして3月25日にリリースされるコンセプトベストアルバム『BURNOUT SYNDROMEZ』についてたっぷり語っていただきました!


 

メンバー全員アニメ好き&アニソンの影響を受けた「青春文學ロックバンド」

――まずBURNOUT SYNDROMESについてご紹介をお願いします。

ギター・ボーカル 熊谷和海さん(以下、熊谷):ロックバンドですが、メンバー全員、アニメやマンガが大好きで。今、アニメ界隈とロック界隈ってハッキリ分かれてしまっている気がするんです。アニメファンの方はロックバンドのライブに行くのは怖いと感じられたり、逆にロックファンはアニソンアーティストや声優さんの楽曲に触れたり、ライブに行かないとか。だから、その橋渡しができるバンドじゃないかなと思います。

――「青春文學ロックバンド」と掲げているように、楽曲の歌詞は旧字や昔の言葉が使われていたり、詩的な表現がされていて、目にも耳にも引っかかってくるし、想像も膨らみます。

熊谷:旧字や難しい言葉を使うことで、独特の雰囲気やニュアンスが生まれる気がするんです。例えば「文學少女」と「文学少女」では抱くイメージが違って、「文学」だと現代っぽいけど、「文學」だと着物を着た大正時代っぽい女の子が浮かんでくるじゃないですか。 

――でもボーカルやサウンドはエモーショナルで熱いし、キャッチーで耳に残るんですよね。

熊谷:アニソンを聴いて育ってきたので、サビでドカンとくるのが正義だと思っていて(笑)。聴いてきた音楽がそのまま出ているんだろうなと思うし、だからこそアニメ業界の方やファンの皆さんに受けて入れてもらえたのかなと思います。

 

3作連続でアニメ『ハイキュー!!』のOP曲を担当。ハードルを感じながらも超える楽曲に

――2020年1月より放送中のアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』のOP曲を担当されています。『ハイキュー!!』のテーマ曲担当は約3年ぶりですが、もう3度目なんですね。

熊谷:正直、不安でした。3作連続でOP曲を同じアーティストが担当すること自体、珍しいと思うし、すごくハードルが高いなと。2作連続で担当すると「前の曲のほうが良かった」という声があるかもしれないし、3作目となれば今までのベクトルではダメだし。でも今までの曲を聴いていない人にも「これ、いいね」と言ってもらいたいし。僕らとしては、手応えがあるものが作れたけど、実際に皆さんに聴いてもらうまではドキドキしていました。

ベース 石川大裕さん(以下、石川):僕自身も『ハイキュー!!』ファンのひとりなので、熊谷君から曲が届いた時、「すごく合っているな」と感じたので、この感覚は皆さんにも通じるんじゃないかなとワクワクしてました。

ドラム 廣瀬拓哉さん(以下、廣瀬):今まで僕らが担当させていただいたアニメタイアップの曲はアップテンポが多かったけど、今回はミドルテンポで攻めてきたので驚きました。新しいシーズンが始まるから、新しい雰囲気とアプローチできたのかと感動しました。

――「3作連続がハードル」とおっしゃられましたが、もはや「アニメ『ハイキュー!!』の

OP曲はBURNOUT SYNDROMESじゃないと」とファンの皆さんも思われているのでは?

熊谷:今回、担当させていただいて、そういう声もいただくようになりました。期待値が大きな作品なので毎回、その期待を超えられるようにと頑張ってきましたがその結果、「このバンドだったら私たちが大好きな『ハイキュー!!』を任せても大丈夫」と思ってもらえたならうれしいです。

――『ハイキュー!!』という作品についての印象や魅力を挙げるとすれば?

熊谷:一時期、家に5千冊あったほど、めちゃめちゃマンガを読んでいて、床が抜けそうになったため、泣く泣く手放したくらいマンガを読んできた僕でも読んだことがない表現が満載で。例えば、効果音が矢印になっていて、登場人物が移動している方向を示していたり、ページをめくったらまったく違う場所、練習風景になっていたり。しかもそれがどれも効果的に使われていて。マンガオタクから見ても舌を巻くような表現の連続で、それでいて王道なのがすごいと思います。

石川:バレーボールをTVで見る時って定点カメラの視点で映し出されることが多いので、選手の細かい動きまでしっかり見たことがなかったけど、『ハイキュー!!』に出会って、これまで気が付かなかったことがいろいろとわかって。コマに映っていない足まで描いているというお話を知って驚いたし、躍動感の秘密なのかなと思いました。そしてバレーボールに対する愛情があふれているところも素晴らしいなと。

廣瀬:めちゃめちゃ熱くなれるところが好きです。読んでただ「おもしろかった!」、「楽しかった!」で終わらず、自分の感情も盛り上がってきて、「よし、自分も頑張ろう!」と思えるんですよね。今回のアニメ4期シリーズでいえば、日向が選抜合宿に強行参加して雑用からでも何かを吸収しようと頑張る姿に僕も触発されました。

 

OP曲「PHOENIX」は今シリーズのストーリーを意識してお祭り感と未知のスリリング感を!?

――『ハイキュー!! TO THE TOP』のOP曲「PHOENIX」はどんなイメージやテーマで制作されたのでしょうか?

熊谷:アニメでは今まで試合の連続でしたが、今シリーズではいわゆる修行編に入って。連載で読んでいる時も緊迫したバトルの後の修行なので、展開するのが難しいだろうなと思っていましたが、今までの強敵が一堂に会して、みんなの力を借りて、レベルアップしていって。上手にベクトルをシフトすることで新たな気持ちで読めました。だからその時の感情や新鮮な気持ちを曲に出したかったし、今までと違う何かが始まるわちゃわちゃした感じを伝えたかったので。今までのビシバシ攻める感じではなく、曲のテンポもズッチャズッチャとお祭りっぽくして。

――リリース資料にも「パーティ感」と表現されていましたね。

熊谷:アニメやマンガにおける青春はパーティかなと思っているし。原作でも「祭りじゃ!」というセリフが今後もよく出てくるので、「祭り」という言葉がピッタリなのかなと。ここまでは因縁対決など一本道だったけど、ここからは何が起こるか、わからないスリリングで、でも楽しくてというスイッチを押したくて。今まで僕らがやってなかったサウンドですが、3作連続『ハイキュー!!』の曲を担当させていただけたことがそういった新たな引き出しを出させてくれたのだと思います。

――曲名の由来を教えてください。

熊谷:アニメチームやスタッフの皆さんと相談して決まりましたが理由の1つは、バンド名は「燃え尽き症候群」という意味なんですけど、不死鳥っぽいなといつも思っていて。燃え尽きては再び立ち上がるところは僕ららしいし、僕らの代名詞かなと。今回の『ハイキュー!!』3期目のOP曲にすべてを賭けたいと思っていたし、これがBURNOUT SYNDROMESだよと打ち出したいと思っていたので、気合を入れて付けてみました。

――アニメでも序盤は日向が悩んだ挙句、選抜合宿に強行参加したけど、光が見えなくて。そこから立ち上がる姿と「不死鳥」はリンクしますね。

熊谷:ボコボコにされても何度も立ち上がっていく日向にピッタリだなと。

(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
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