アニメ『プランダラ』と、2019年で出会ったファンの期待を背負って駆け抜ける、アーティスト・伊藤美来、2020年の第一歩│伊藤美来6thシングル『Plunderer』インタビュー
アニメのタイトルを背負う名誉と責任
――今年の伊藤さんのアーティスト活動は『Plunderer』のリリースでスタートを切りますが、タイアップでのリリースと聞いたときはどう思われました?
伊藤:どんな楽曲になるんだろうと楽しみになりました。それにアクション要素を含んだアニメのタイアップをさせていただくのは『Shocking Blue』以来なんです。『Shocking Blue』は多くの方に愛してもらえる楽曲になれたので、『Plunderer』も楽しく盛り上がれるような、力強い楽曲になってほしいです。
――制作に際しては何かオーダーが?
伊藤:伊藤美来のアーティスト楽曲像のような軸がブレないようにしつつ、OPとして作品を踏襲していくバランスを考えながら作っていただきました。歌詞も作品に寄り添ったフレーズが用いられていたり、個人的には『プランダラ』のOP主題歌として、『Plunderer』というタイトルの楽曲をいただくことができたので、今まで以上に作品に寄り添った楽曲になるんだろうと思いましたし、何より嬉しかったです!
――作品名がそのまま曲名として使われるのも最近のアニソンとしては珍しい気がします。
伊藤:『プランダラ』の『Plunderer』って覚えやすいですよね(笑)。すぐに『プランダラ』のOP主題歌だと分かるのは光栄なことだと噛み締めつつ、一方で作品のタイトルを背負うことになるので、より気を引き締めて頑張らなきゃと思いました。
――完成した楽曲を聴いてみていかがでしたか?
伊藤:疾走感があってカッコよくも力強い耳馴染みのある楽曲ですが、実はかなり難しくて。テクニック的に苦戦した部分もあったため、完成した楽曲を聴いたときは安心しました(笑)。
Aメロ・Bメロのストーリー展開や、心の持っていき方もそうですが、それよりも「ここはファルセットだけど、この文字のところだけは地声でいこう」とか、テクニカルに緻密に細かく分けて決めていて。それを頭で考えながら心持ちも整えつつ歌っていき、しっかりとレコーディングしていただきました。
ソロのレコーディングでは特にその作業が重要になってくるので、いつも脳トレをしたんじゃないかと思うくらい、頭をフル回転させています。どのレコーディングもそうですが、終わった後はいつもグッタリです(笑)。
ちなみに、収録自体はかなり前に終わっていて、実は『PopSkip』より前に録っているんですよ。
――かなり前から準備されていたんですね。
伊藤:そうなんです。アニメのタイアップということもあり、かなり早い段階からレコーディングをしていましたが、楽曲の難しさも相まって収録当時の心境としては「これを歌うのはいつになるんだろう……?」とソワソワしていました(笑)。