【連載】TVアニメ『ネコぱら』水無月時雨役 M・A・Oさん×水無月嘉祥役立花慎之介さん対談VOL.1｜兄・嘉祥、妹・時雨、互いのキャラを見て感じた印象とは

好評放送中のTVアニメ『ネコぱら』。パティスリー「ラ・ソレイユ」を舞台に、個性豊かな人型ネコたちが織りなすハートフルストーリーは、毎回見る人を笑顔にしています。

アニメイトタイムズでは、メインキャラクターを演じるキャストやスタッフへのインタビューを毎週掲載。第7回は、ネコたちの飼い主である水無月時雨役のM・A・Oさん、そして時雨の兄でありパティスリーソレイユの店長兼パティシエ・水無月嘉祥役の立花慎之介さんにお話をうかがいました。

変態度が増してぶっ壊れるところも面白いです

――ご自身が演じるキャラクターの魅力はどこだと感じていますか？

立花慎之介さん(以下、立花)：嘉祥は原作ゲームやOVAではネコたちと男女の関係のようなところもあったんですけど、TVアニメではそこが少なくなり、“いいお兄さん”的な立ち位置なのが魅力だと思います。

厳しく接する時でも「可愛い妹たちだな」と思っているのが見えてきますし。そういう優しさに包まれたお兄さんポジションなのが、嘉祥のいいところですよね。

――見ていて本当に優しいなと思いました。

立花：自分が切り盛りしているパティスリーで、普通そんなに皿とか割られたら経営に響いて大変だと思うんですけど、そこも優しい包容力で許容したりして。TVアニメオリジナルキャラのカカオに対しても、「別に一緒に住んじゃダメとは言っていないよ」みたいな優しさがありますからね。

――そんな兄(嘉祥)のことが大好きな時雨の魅力は？

M・A・Oさん(以下、M・A・O)：時雨ちゃんは本当にお兄さんが大好きで、ネコちゃんたちのことも読んで字のごとく「ネコかわいがり」している女の子です。そして、可愛いから何でも許すのではなく、飼い主としてちゃんと躾をしているのは、ネコを飼う人間の鏡だなと思います。たまに度が過ぎてしまうところも、飼い主あるあるだなと共感できますよね(笑)。

――兄を演じる立花さんから見た時雨の印象はいかがですか？

立花：時雨はネコへの愛情が行き過ぎるとちょっと変態度が増すんですけど、そこはアニメならではの面白さじゃないかなと。ぶっ壊れた時は映像と合わせるとすごく面白いんですよね。でも、それだけじゃなく、家を切り盛りしなきゃいけないから真面目でしっかりしている部分もあって。嘉祥から見ても、1人で任せられる大人な部分と、ネコや兄のことが大好きな妹としての可愛さが同居していると感じます。

――逆に、M・A・Oさんは嘉祥のことをどう感じていますか？

M・A・O：全力で「兄さま〜！」と向かっていっても、「あ、はいはいはい」とあしらわれるのがいいですよね(笑)。思いやりのある優しさでの「はいはいはい」なので、きっとそういうところも含めて好きなんだろうなと思います。ちょっとぞんざいに扱われても、「そこもいい！」となれるのが嘉祥さんですね。

――では、実際にこんな兄や妹がいたとしたらどうですか？

M・A・O：私は兄ではなく弟がいるのですが、ちょっと似たような経験があります。例えば、母が東京に遊びにきてくれた時に「え？(弟は)一緒に来てくれないの？」と連絡をいれると、対応が嘉祥さんと同じように「あ、行けない行けない。めんどい」という感じで。だが「それがいい！」となってしまいますね(笑)。

立花：僕はなってみないとわからないですけど、(時雨のような妹がいたら)可愛いのかなと思ったりもします。実際には弟がいるんですけど、男同士だとそういうのはないですからね。というか、やられても困るので(笑)。