
アニマックスの新CMでラップをレコーディングした『ゾンビランドサガ』サキ役・田野アサミさんにインタビュー! フランシュシュを演じる声優陣の初となるアリーナライブへの意気込みを語る
2話のラップ収録を思い出し、メンバーを思い浮かべながらレコーディング
――サキとしてアニマックスのプロモーションCM用ラップのレコーディングを終えた感想をお聞かせください。
二階堂サキ役・田野アサミさん(以下、田野):アニメの2話の中でさくらとサキのラップシーンがあったんですけど、まさかサキ一人でラップのレコーディングをすることになるとは。お話をいただいた時は「来たっ! 来たっ!」と思いました(笑)。
もしアニメ2期の『ゾンビランドサガ リベンジ』でラップシーンがあったら今回のレコーディングの経験を活かそうと思って、レコーディングの時は、韻を踏んでいるところは大事に歌わなきゃいけないんだとか、いただくディレクションの1つひとつを心に刻んでおこうと収録に臨みました。
また2話でやった時は歌うことにただ必死だったんですが、今回は「こんなアレンジしてみようかな」とアイデアを出させていただいて挑戦できたことで、一段ステップアップできたかなと。
あとスタジオにたくさんの方達がいらっしゃってビックリしました。レコーディング中も皆さん、真剣に聞いていて、「怖い!」って(笑)。
――スタジオに入られて、テストで田野さんがラップをやった時、スタッフの皆さんが「うまい!」と驚いていました。
田野:そうだったんですか!? みんなの声が聞こえないから不安で。レコーディングが終わった後、撮影のためにメイクしている時もずっと聞いているから「ダメ出しあるのかな?」とそわそわしてました。
――第一声で「この人できるな」とオーダーのレベルが上がっていった感じでした。また録ったテイクを聴いている時、田野さんがブースでリズムにのりながら踊っているのを見て、本物のラッパーみたいだなと。
田野:見てたんですか!? 普段のレコーディングでも踊りながら歌ったりするんですけど、今回のラップでは自然と体が動いて。「ラップって楽しいんだ!」と改めて思いました。また内容もすっと頭に入ってきて、1回聴いただけで「チャンネル236」とか覚えたので、みんなもお風呂とかで無意識に口ずさんじゃうかも。
――レコーディングで意識した点や苦戦したところはありましたか?
田野:「アニマックス」と「テンションMAX」とか、「TVつけるんだ」と「映るんだ」、「刺さってるんだ」など、韻を踏んで言葉を立てるところは普通の歌にはない独特な部分で。
また「ラップの根源は心や魂の叫びのぶつかり合いなので」というディレクションに、忘れていた部分を思い出させてもらって、さくらやフランシュシュのメンバーがいるつもりで、対象を頭に浮かべながらやりました。
――曲頭の、「聞け!」と聞こえる「Let’s Kick it!」の入りも難しそうでしたね。裏拍のところで入るという特殊な形でした。
田野:元のトラックにあったクリックを消してくださったおかげで、リズムが取りやすくなって何とかできました。そういう細かな部分でも歌のリズムに影響を受けるんだなと勉強になりました。一番好きなフレーズは「番号どーだ!」で、リズムと言葉のハマり方とサキっぽい感じが出せたかなと思います。