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啄木鳥探偵處:津田健次郎×キミコエ・オーディション受賞者インタビュー

春アニメ『啄木鳥探偵處』に出演する『キミコエ・オーディション』見届け人の津田健次郎さんと受賞者・林 幸矢さん&古沢勇人さん座談会│オーディション参加者は「過去の自分」。厳しくとも役者の先輩としてアドバイスを

『啄木鳥探偵處』石川啄木と金田一京助がタッグを組む文豪ミステリー。考えたり、イメージを膨らませる楽しさも!?

――4月から『啄木鳥探偵處』が始まります。今の心境は?

林:不思議な感覚です。1年前にオーディションで受かって、1年後に地上波のアニメで自分の声が流れるとは。今でも困惑しています(笑)。

もちろんうれしかったし、「どんな役を演じられるのだろう?」とワクワクしたし。今はオンエアを見るのが楽しみですし、見てくださった皆さんがどんな感想を持たれるのかとか、僕が演じる芥川龍之介に興味を持ってもらえたらいいなと思っています。

――『啄木鳥探偵處』の印象をお聞かせください。

津田:文豪ものの要素に、探偵やミステリーも入ってきて、不思議な作品だなと思いました。石川啄木と金田一京助の友情譚を中心に、個性的な文豪たちが描かれているだけでなく、様々な事件が起き、それをどう解決していくのかという見どころもあって。見てくださった皆さんがどう感じられるのか、感想が気になります。

林:明治という時代背景で、探偵もので事件が起きて、石川啄木と金田一京助の異色タッグだけでも興味深いのに、お話もシンプルではなくて。音響監督の清水さんも「誰が見てもすぐわかる作品を作る気はない」とおっしゃっているし、台本を読んだり、実際に演じてみてもそう思いました。内容に奥行きがあって、じっくり見て、考える楽しさがある作品だなと思います。

古沢:有名な文豪たちが登場しますが、それぞれの相関関係だったり、事件の伏線や流れなどが「こうつながるんだ!?」とわかった時の気持ちよさがあったり、想像が膨らむ物語になっていて。難しいけど、引き込まれていく魅力がある作品だなと。また絵の雰囲気も個人的に好きなので、放送が楽しみです。

――ご自身が演じるキャラクターのご紹介をお願いします。

津田:野村胡堂は啄木と金田一のコンビを取り巻く文豪たちの1人で、いつもミルクホールでたむろしていますが、2人を心配したり、手を貸したり、世話を焼いています。

――先輩肌で人情家と、いつも津田さんはクールなキャラを演じることが多いので意外な気がしました。

津田:確かに僕には珍しい役柄ですね。野村胡堂について知らない方も回が進んでいくと「あっ、あの作品を生み出した人なんだ!」とわかるシーンがありますので、楽しみにしていてください。

林:僕は芥川龍之介を演じさせていただいています。キャラの絵を見た時、「どんな感じの役なのかな?」と思いつつ、台本を読んだら、ことわざをひと言、言うだけで場の空気が変わるという存在で、「どう演じたらいいんだろう?」と更に悩みました(笑)。

自分なりにイメージを作って、収録に臨んだら「もっとキモい感じで。もっとヌルっと入ってきて」と言われて。僕の芥川像は頭が良くてクールで、会話に入りたいけど、言葉が出てこないからひと言に力を込めているのかなと。僕もトークが得意じゃないので、似ているなと思います。

僕がしゃべった後に、津田さんがセリフを重ねてくださったシーンはうれしさと緊張といろいろな想いがありました。物語の中で違う立ち位置のおもしろいキャラになっていると思うので、楽しんでいただけたら。

――古沢さんの演じるキャラは現時点で情報解禁になっていないので、全話数の収録を見学してみての感想をお聞かせください。

古沢:台本を読んで、「このキャラはこんなセリフまわしかな?」と想像するんですけど、まったく違うこともよくあって。驚かされるし、先輩方の芝居に「さすがだな」と感心させられて。気が付くと、ぽかーんと口が空いていることがよくありました(笑)。本当に刺激になった現場でした。

――林さんと古沢さんのアフレコをご覧になった感想は?

津田:頑張ってやっていたけど、ちょっと恐る恐る感があったりするので、「もっとバンといっちゃえばいいのに」と思ったり。清水さんの要求がいつも高いので、それにどう応えていくのか、試行錯誤するのは今後に向けていい経験になると思います。

――『啄木鳥探偵處』の見どころや注目ポイントを、代表して津田さんにご紹介お願いします。

津田:文豪たちがミルクホールでたむろって交流している感じや、文豪の視点での謎解きなど、エンターテイメント性が高い作品になっています。啄木の詩もたくさん出てきて、情緒的で感情を揺さぶられるシーンも結構あります。

タイトルからミステリー要素が強い作品なのかなと思いきや、文豪たちの青春がクローズアップされています。史実とフィクションが織り交ざっているところも見どころで、僕らも知らない意外な事実など徹底的なリサーチの上にフィクションが成り立っていると思います。

啄木をはじめ、それぞれの文豪を知っている方も、彼らの作品に触れたことがない方も楽しんでいただける作品になっています。

(C)2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会
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