音楽
結成10周年を迎える「GARNiDELiA」ロングインタビュー

少しでも皆さんと音楽を楽しむ、共有する時間を私たちも増やしていきたい──結成10周年を迎える「GARNiDELiA」ロングインタビュー

2020年9月11日に結成10周年を迎える「GARNiDELiA」。1月からライブツアーがスタートし、8月には集大成のパシフィコ横浜でのフィナーレと記念日に向けイベントを企画していましたが、新型コロナウイルスに伴うイベントの自粛によってイベントの中止が続いていました。そんな中でもYoutubeを活用したWebでのライブ配信など、新しい試みによってファンに”音楽”を届けようとするtokuさんとメイリアさんのお2人に、現在の活動状況や今後の展望。そしてパシフィコ横浜でのライブに向けての話などをたっぷりお伺いしました。

今だからこそできること、向かい合えたことなど、新たな「GARNiDELiA」の姿が垣間見えるロングインタビュー、ぜひ最後までお楽しみください。

エンターテインメントの大切さみたいなのに、自分たち自身もすごい気付かされた

──昨今の情勢によりツアーやイベントの中止や延期が続いていますが、最近のお2人の活動としてはいかがでしょうか?

toku:ライブとかが中止になったりしたので、その合間に出来る限り活動というか音楽を届けることをしたいと思っていまして。その一環としてYouTubeライブをやってみたりしました。(※3月25日に実施)

メイリア:そうですね、ホントだったらツアーがずっと続いていたところだったので……ライブを中心に組んだ1年だったから、それが全部なくなると思ってなくって。でも、こういう状況になったからこそ、エンターテインメントの大切さみたいなのに、自分たち自身もすごい気付かされたんです。

なので、少しでも、今tokuが言ったように、直接ではないけれども、音楽を絶やさないというか、「届けていけるようにするにはどうしたらいいんだ」といったことをスタッフとも考えながら、試行錯誤を重ねているところです。

──先程お話に挙がったYouTubeライブについて、反響はいかがでしたか?

メイリア:私たちのライブを知らなかった人みたいな方にも見ていただけたし、YouTubeライブだったってこともあって、世界の人たちに見てもらえましたね。海外の人たちからのコメントもたくさんいただきまして。やっぱりやることには意味があるなとは思っていて、定期とは言わないけども、またライブ配信みたいなのできたらいいなとは思っています。

──ライブの準備は大変だったと聞いていますが。

メイリア:めちゃくちゃ大変でしたね(笑)。前日に決めたんで、前日にやるか~みたいなって(笑)。

延期とかライブが中止になりますみたいな発表ばかりを、こちらから発信することしか出来ないのが、すごくこう、もどかしくて。どうにかこう嬉しい発表とか、嬉しい出来事みたいなのを、みんなにちょっと発信したいよねみたいなところでミーティングをしていて。だから、延期とか中止の発表もありつつ、でも楽しい時間も作ろうってことで、急遽決まりました。機材はほぼtokuの機材でやったし(笑)。

みんなで午前中から集まって、頑張ってセッティングして、バンドメンバーもすごい突然の呼びかけにも応えてくれて。で、ツアーでやるはずじゃなかった曲とかも突然、「これ、セトリやりたい」みたいな話をしたら、やろうやろうって言って、練習して来てくれて、すごいいい仲間だなと思いました。

でもホントに、普段のライブのテイストとはちょっと違ったアコースティックな感じとか、ジャズっぽい感じだったってのもあって新鮮で、新たなGARNiDELiAを発見したみたいな感じのコメントとかも沢山あったし、すごい楽しんでもらえてたかな、みたいものが感じられて、やって良かったなと思っています。

あと、ここだけの話ですが、ライブ配信をやったことでファンの人たちからも「ガルニデのジャズっぽい雰囲気の曲とかを聴きながら、ちょっとお酒とかも嗜みながら、大人な感じでライブが見たい」といったなお話がけっこう挙がってて、「やってみようか」って話をスタッフとしています。いつやるかとか、どんなライブになるのかとかは何も決まっていませんが(笑)。

──すごい楽しみです。

toku:もうひとつファンのみなさんに伝えたいのが、アルバムに向けていっぱい曲を書いています、と。

メイリア:心配しなくても、いつかは必ず出るというか(笑)。、そこはちゃんとずっと、作り続けてはいるので。色々な事情で発表できてはいないのですが。

toku:提供曲とかそういうお話もいただいてるんで、楽しみにしていてください。

自分がやりたい音楽やメイリアに合う音楽を突き詰めたいなっていうモードに

──大人なライブや新曲のお話が出たところで、楽曲のテイストは今までと変わったりするのでしょうか?

toku:今は自分がやりたい音楽だったりとか、こういうのがたぶんメイリアに合うんじゃないかみたいな音楽を、ちょっと突き詰めたいなっていうモードに今なってるかなと。

メイリア:色んなことから解放されたというか(笑)。何にも縛られることなく、2人で好きなものドンドンと書いてみて下さいみたいな、「じゃあ自分たちってどんな曲が今やりたいんだろう?」みたいなのを、けっこう見つめ直してる時期でもあって。

ライブの時間がなくなっちゃたりとかしてる中で、制作にかける時間は逆に増えていたりするわけじゃないですか。それで、悩む時間もいっぱいあるし、色々試して書いてみて、で、いいやつ、というかこれヤバい、みたいなのが生まれたら発表していくみたいな、感じでこうやってるのもおもしろいです。

GARNiDELiAデビューしてから、ずっとそういう時間を取れてなかったので……止まらずに、駆け抜けていた感じはあって。いい意味で、余裕がないことが作用して生まれていた曲とかも絶対あると思うし、時間があるからいい曲が書けるかと言ったらそうではないと思うんですけど、でも悩む時間もけっこう必要だなとも思っています。

あとインプットする時間。ただ単純に好きな音楽をずっと聴き漁ったりとか、そういう時間を今は持ててるなって思っていて、それがけっこう2人の中で、「えっこの曲めっちゃカッコよくない?」みたいなやり取りをしたりとか、「この人めっちゃカッコええで」みたいな、インディーズ時代を思い出すやり取りをここに来て、また出来ているのが、これからのGARNiDELiA音楽人生にすごく意味がある時間に、きっとなると思っています。

──また次に、リスナーに届く時にどういうものになっているのかなっていうのがすごい楽しみですね。

メイリア:そうですね、どんなアルバムになるのか自分たちでも全然想像出来てなくて(笑)。この曲たち入れたらどんなアルバムなんだろみたいな、なったりとかしてて、なんだろう、歌とかメロディとかに、力を注いでる感じがちょっとあるなと思いますね。

──こうご期待ですね。ライブツアーに関して、1月の昭和大学人見記念講堂から始まって。フィナーレが8月に予定されているパシフィコ横浜かと思いますが、こちらはどんなライブになるのでしょうか?

toku:やっぱり、ベストの集大成みたいな方向なのかなって

メイリア:ここには少なからず新しい曲、1曲ないし2曲とか、どのくらい持ってけるかわからないですけれど、次の私たちを見せられる何かしらは絶対に持っていきたいなと思ってはいます。コンセプト自体は、「新しい扉を開いていく」っていうもので、変わらずにいきたいなとは思っているけれども、この状況の中の話だから、ライブハウスでやりたかった内容とか、そういうものも、組み込んでいけたらいいなとも思いつつ。

toku:あとはガルニデ史上的にも1番大きいハコかなと思うので、そこでしかできない何かというか、例えば、編成を足したりとか、なんか今までやったことないことをチャレンジしてみたいなとは思ってますね。

──もう1つ、GARNiDELiAは国内だけじゃなくて海外ファンの方も多いと思いますが、こちらのファンの方に向けてはいかがでしょうか。

メイリア:そうですね、海外の人たちへのツアーも発表はしていたけれども、その日程とかは、まだいつになるのかみたいなのは確定出来てないところもちょっとありまして。でも、今年の年末なのか、来年なのか分からないですけど、必ず、アジアツアーは回れるように準備はしております。

で、出来ればその配信ごと、アジアの人たちの見えやすい環境で配信をしていけたらいいなとも思っていますし、これはもう世界中に向かってのことなので、直接会えない分、そういった形で、海外の方にもアピールというか、音楽を届けられたらいいなと。この時代だからこそ、ネットの力を使って途切れさせないようにしていきたいなとは思っています。

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